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【最新2024年】Instagramストーリーズ広告とは？｜成果に繋がるテクニックについて徹底解説

Instagram広告

平井和貴

2024年12月3日
2024年11月29日

Instagram広告

1 Instagramストーリーズ広告とは
2 Instagramストーリーズ広告とフィード広告の違い
3 Instagramストーリーズ広告の仕組みと表示方法
4 Instagramストーリーズ広告のメリット
5 Instagramストーリーズ広告のデメリット
6 Instagramストーリーズ広告の費用
7 Instagramストーリーズ広告の作成手順
8 Instagramストーリーズ広告に効果的なクリエイティブ作成のポイント
9 Instagramストーリーズ広告の広告ポリシーと審査規定
10 Instagramストーリーズ広告で配信ができない原因
11 まとめ

Instagramストーリーズ広告とは

Instagramストーリーズ広告は、Instagramが提供する縦型の全画面表示フォーマットで展開される広告形式です。

ストーリーズ投稿に紛れる形で表示されるため、ユーザーにとって自然な体験を損なわず、広告への抵抗感を軽減します。さらに、視覚的に訴求力が高く、ブランドの認知拡大やコンバージョンの向上に直結するマーケティング手法として、多くの企業に活用されています。

通常の投稿やフィード広告とは異なり、ストーリーズ特有のインタラクティブな要素を活用することで、ターゲットと直接的かつ効果的にコミュニケーションが取れる点が特長です。

Instagramストーリーズ広告は、ストーリーズ機能に特化してデザインされた広告形式で、広告自体がフルスクリーンで展開されるため、他のフォーマットに比べてユーザーの視認性が高いです。

主に15秒以内に収められた縦型動画や画像を用いて配信されることが一般的ですが、複数のストーリーをリールのように組み合わせることで、よりストーリー性のあるメッセージを伝えることも可能です。

加えて、リンクボタンや「スワイプアップ」などの機能をプラスすることによって、視聴者をウェブサイトやECサイト、専用キャンペーンページなどに誘導する手段としても活用されています。

Instagramストーリーズ広告とフィード広告の違い

Instagramは、ユーザーとの接触を最大限に活かすために、さまざまな広告形式を提供しています。その中でも、特にストーリーズ広告とフィード広告は広く利用されており、それぞれ異なる特性を持っています。

instagramストーリーズ広告とフィード広告の違いは主に以下の4つです。

表示形式の違い
接触時間の違い
広告の目的の使い分け
エンゲージメント率の違い

表示形式の違い

ストーリーズ広告とフィード広告の最も大きな違いは、表示される場所とデザインの特徴です。

広告形式	表示される場所	デザインの特性
ストーリーズ広告	ユーザーのストーリーズ閲覧中に全画面表示される	縦型（9:16）の全画面デザインで、視覚的なインパクトを重視
フィード広告	ユーザーのフィードに投稿と同様の形式で表示される	正方形や横長（1:1、4:5、16:9など）で、詳細なメッセージを伝えるのに適する

ストーリーズ広告は、直感的に理解しやすいインパクトあるデザインが求められる一方、フィード広告はテキストや詳細情報を伝えやすい形式となっています。

接触時間の違い

ストーリーズ広告とフィード広告では、ユーザーが広告を見る時間にも大きな違いがあります。

ストーリーズ広告は全画面で短時間表示される特性がありますが、一瞬でユーザーに興味を持たせるクリエイティブな表現が必要です。具体的な滞在時間の目安としては、通常5～15秒程度の視認期間があります。

一方で、フィード広告はスクロール中に投稿形式で表示され、じっくり読んでもらえるチャンスがあります。たとえば、商品情報やスペックが詳細に書かれている広告であれば、1分近く滞在するケースもあります。この違いを踏まえ、広告の趣旨に応じて適切なフォーマットを選択することが重要です。

広告の目的の使い分け

ストーリーズ広告とフィード広告は、目的に応じて使い分けることがとても重要です。

ストーリーズ広告: ブランド認知を高めたい場合、短期間で多くの人にメッセージを届けたい場合に最適です。新商品発表やキャンペーン告知などに効果を発揮します。
フィード広告: 詳細な情報をユーザーに伝えたい場合や、コンバージョンを目的としたセールス重視の広告に向いています。EC商品のプロモーションやイベント誘導に効果的です。

エンゲージメント率の違い

ストーリーズ広告は全画面に表示されるため、ユーザーの注意を引きやすい一方で、コメントやシェアなどのエンゲージメントを直接得る場面は少なくなります。そのため、インタラクティブな要素を追加することが、エンゲージメントを引き出す重要なポイントとなります。

また、フィード広告は通常の投稿と同じ形式で表示されるため、コメントやシェアが促されやすい形式です。特に商品レビューや体験談を盛り込んだ投稿形式の広告では、エンゲージメント率が10％を超えるケースもあります。

Instagramストーリーズ広告の仕組みと表示方法

Instagramストーリーズ広告は、画面全体を最大限に活用する没入型の広告フォーマットで、視認性が高く多くのユーザーに自然にリーチできる設計となっています。この広告はユーザー体験を途切れさせることなくストーリーズ機能の流れに組み込まれるため、広告としての違和感が少ない点が特徴です。

ストーリーズ広告の表示場所

Instagramのストーリーズ広告は、ユーザーが通常のストーリーズ閲覧中にスムーズに挿入される形で配信されます。

この広告はアプリのネイティブなUIに完全に溶け込んでいるため、視覚的に違和感が少なく、ユーザーに自然に広告メッセージを届けられます。

ストーリーズ広告の具体的な表示フォーマットには以下の特徴があります。

フルスクリーンの縦型デザイン：広告が画面全体を占有し、ユーザーの注意を一時的に完全に引きつけます。
短時間の表示：数秒間だけ表示されることで、視覚的インパクトを最大限に引き出します。
静止画および動画形式：画像や動画、または両方の形式で広告を配信可能です。

Instagramストーリーズ広告は高いクリック率とエンゲージメントを期待できるフォーマットとして、多くの企業で採用されています。

ターゲティング設定の仕組み

ターゲティング設定は、Instagramストーリーズ広告の効果を最大化するためにとても重要な要素です。

Instagramでは、Facebook広告マネージャーを活用してターゲティングを詳細に設定することができます。

ターゲティング項目	具体的な設定内容
年齢	18歳から65歳以上まで、対象年齢層を細かく指定できます。
性別	男性、女性、または全性別から選択可能です。
地域	特定の都市、県、または国単位で広告表示エリアを設定します。
言語	日本語、英語など、特定の言語を話すターゲット層にアプローチできます。
興味や関心	ユーザーの日常の行動データを活用し、趣味や活動に基づいたターゲティングが可能です。
カスタムオーディエンス	企業独自の顧客データ（メールアドレスや来店履歴など）を活用して特定のユーザー層にリーチします。

広告を表示するためのアルゴリズム

Instagramストーリーズ広告がどのタイミングで誰に表示されるかは、メタ社（Meta Inc.）による広告配信アルゴリズムによって管理されています。

要因	影響の詳細
ユーザーの興味・関心	過去の閲覧履歴やエンゲージメント（いいね、フォロー、保存など）のデータをもとに、ユーザーが興味を持ちやすい広告が優先表示されます。
品質スコア	広告クリエイティブの内容によってスコアが算定され、ユーザー体験を損なわない高品質な広告が優先されます。
入札額	広告主が設定した入札額の高低によって配信優先度が決定します。
ターゲティングの精度	ターゲットの設定範囲が広すぎたり狭すぎたりする場合、最適な視聴対象を見つけづらくなります。
競合状況	同じターゲットに向けた他広告主との入札競争により、配信タイミングが調整されます。

Instagramストーリーズ広告のメリット

Instagramストーリーズ広告を配信するメリットが多くあります。各特長をご紹介します。

没入感のある形式でユーザーにリーチ可能

Instagramストーリーズ広告は、スマートフォン画面全体に広がる全画面広告の形式を採用しており、ユーザーの集中を引きやすい点が大きな特徴です。

広告をスワイプする形式や短時間で目に留まるインパクトのある動画、テキストを活用することで、ブランドのコンセプトや製品の魅力を瞬時に伝えることが可能です。

ユーザーの注意を引くことに特化したデザインが、広告の成果に直結するでしょう。

自然な流れで表示されるため、広告回避が少ない

ストーリーズ広告は、ユーザーが通常楽しんでいるストーリーズの閲覧体験を邪魔せずに広告を挿入するため、一方的で押し付けがましい印象を与えにくい点がメリットです。

広告コンテンツが友人や知人の投稿とシームレスに調和する中で表示されるため、他の動画広告やバナー広告よりも受容されやすい傾向にあります。

短期間でユーザーにリーチしやすい

Instagramストーリーズ広告は、24時間で消えるストーリーズという特性を持っており、タイムリーな訴求に適しています。

特定のイベントやセール情報を即座に届けたい場面で、ユーザーに「今アクションを起こしてほしい」というメッセージを強調して伝えることが可能です。

ユーザー参加型の広告体験を実現

ストーリーズ広告には、アンケート機能や質問機能など、インタラクティブなエンゲージメントツールを取り扱うオプションが豊富です。

これにより、広告をただ「見る」だけではなく「参加する」体験をユーザーに提供できる点が他の広告とは一線を画しています。

Instagramストーリーズ広告のデメリット

Instagramストーリーズ広告は、ターゲットユーザーに訴求しやすい動画やビジュアルを活用した広告として多くの注目を集めています。

しかし、その利便性や効果の裏にはさまざまな課題が含まれています。

広告バナーの制作コストが高い傾向にある

ストーリーズ広告の性質上、目を引く高品質なクリエイティブを制作する必要があります。これには、画像や動画制作、編集ソフトの使用スキル、あるいは専門家への外注などの多額のコストが発生する可能性があります。

具体的には、単純な画像の編集だけで済む広告と比べてプロフェッショナルなモーションデザインや動画編集が求められることが多く、制作にかかる費用が数10万円から100万円以上になることもあります。

さらに、広告効果を確実に高めるためには、A/Bテストを予め実施する必要があります。そのために複数のクリエイティブを用意する必要があり、デザインコストやリソースの負担が増します。

特に中小企業にとっては予算の調整が難しい部分となるでしょう。

拡散機能がない

instagramには拡散期のがないということがデメリットです。

X（旧Twitter）であれば「リポスト」のようにポストを拡散できます。しかしInstagramには、投稿を拡散する機能がありません。

そのため、ターゲットを絞り込んで広告を配信すると良いです。

Instagramストーリーズ広告の費用

Instagramストーリーズ広告は、柔軟な予算設定と多様な料金モデルで、あらゆる規模のビジネスに最適な広告枠となっています。

Instagramストーリーズ広告の料金モデル

Instagramストーリーズ広告には、主にクリック単価（CPC）とインプレッション単価（CPM）という2つの料金モデルがあります。

それぞれ異なる目的や広告スタイルに適しており、広告のゴールに応じて適切に選択することが求められます。

CPCの場合は、ユーザーが広告をクリックしたタイミングで課金される仕組みです。このモデルは、特定のアクション（例えばウェブサイト訪問や購入）を得たい場合に非常に向いています。

一方、CPMは広告が1,000回表示されるたびに課金されるモデルで、ブランド認知度を高めたいキャンペーンに適しています。

料金モデル	課金タイミング	メリット	具体的な用途
CPC（クリック課金）	広告がクリックされた瞬間	効果測定がしやすく、コンバージョンを促進しやすい	ウェブサイトへのトラフィックや購入促進
CPM（インプレッション課金）	広告が1,000回表示されたとき	短期間で広いユーザー層にリーチ可能	ブランドの認知度向上や注目度の強調

Instagramストーリーズ広告の作成手順

今まではInstagramストーリーズ広告について詳しく解説しましたが、今からは誰でも簡単に取り組める作成手順を、具体的なステップや重要なポイントとともに案内していきます。

広告アカウントを設定する方法

Instagramストーリーズ広告を始めるには、まずInstagramアカウントとFacebook広告アカウントを正しく連携する必要があります。

設定の不備が原因で広告配信がスムーズに進まないケースもあるため、最初のステップを確実に行うことが重要です。

Facebookビジネスマネージャーにサインインし、広告アカウントを新規作成します。
InstagramアカウントをFacebookページに紐付けます。ビジネスアカウント以外は紐付けができないため、事前に確認してください。
広告費の支払い方法を登録します。利用可能なクレジットカードやデビットカード情報を設定してください。

広告のデザインやフォーマット設定

次に、広告の「見た目」を決める段階に進みます。Instagramストーリーズ広告は縦長の全画面表示が特徴です。そのため、視覚的な要素が非常に重要となります。

アスペクト比：9:16（1080px × 1920pxの縦型画像・動画を推奨）。
ファイル形式：JPEG、PNG、GIF（静止画の場合）、MP4、MOV（動画の場合）。
ファイルサイズ：動画は最大4GB、静止画は最大30MB以下。
動画の長さ：15秒以内に収める。
テキスト量：画面内の文字は必要最小限にし、メッセージを簡潔に伝える。

Instagramストーリーズ広告に効果的なクリエイティブ作成のポイント

Instagramストーリーズ広告の効果を最大化するためには、クリエイティブ作成における基本的なポイントを確実に押さえることが重要です。

不十分なクリエイティブはユーザーの興味を損なうだけでなく、広告費の効果を大幅に低下させてしまう可能性があります。

ユーザー視点に立ったストーリーテリング

Instagramストーリーズ広告で適切なクリエイティブを作成する際には、ユーザーの目線を意識したストーリーテリングが欠かせません。

単に商品やサービスを宣伝するだけでは、広告をスキップされてしまう可能性が高くなります。

ターゲットとなるユーザーが共感しやすいシナリオや体験を描くことで、関心を引き付ける効果が期待できるでしょう。

ブランドの一致

Instagramストーリーズ広告のデザインは、ブランドとしての統一感を保つことが求められます。

ユーザーが広告を認知した瞬間にブランドイメージを思い浮かべられるよう、一貫したデザイン要素を組み込むことが重要です。

アニメーションや効果的な動きの活用

インパクトのあるアニメーションや動きは、静的な広告に比べてユーザーの関心を惹きつけやすい特徴があります。しかし、過剰な演出はユーザーにストレスを与えかねません。そのため、適度で自然なアニメーションの導入を心掛けましょう。

具体的には、

スライドやフェードインを使ったスムーズな切り替え効果
商品名や価格を強調するタイミングの良いズームイン演出
視覚的なパターンの変化を利用した目を引く動き

これらを活用することで、直感的に情報が伝わりやすいデザインが完成します。

テキストとビジュアルのバランスを調整する

Instagramストーリーズ広告は、短い時間でメッセージを効果的に伝える媒体です。そのため、テキストとビジュアルのバランスを適切にとることが重要です。

長文や情報過多なビジュアルは、ユーザーが広告をスキップする原因となる可能性があります。

広告内のテキストは簡潔で読みやすさを重視し、箇条書きや適度な余白を持たせながら情報を整理するとよいでしょう。

魅力的なCTA（Call to Action）の設置

高品質なクリエイティブを作成しても、次の行動を促す「CTA」が効果的に配置されていなければ、広告の目的を達成することは難しくなります。

「いますぐ購入」：購入意欲の高いユーザーへの訴求メッセージ
「限定オファーを見る」：特典や期間限定の内容を強調
「詳細はこちら」：追加情報を求めるユーザーに訴える表現

Instagram広告のCTA(コールトゥアクション)種類や設定方法を解説

Instagramストーリーズ広告の広告ポリシーと審査規定

Instagramストーリーズ広告の運用を成功させるためには、Meta社が定めた広告ポリシーや審査規定をしっかりと把握することが重要です。

Instagramストーリーズ広告で遵守すべき広告ポリシー

Meta社が定める広告ポリシーでは、法律や倫理的な観点から、広告主が遵守すべき事項が明記されています。

これらのルールを無視した場合、配信が停止されるだけでなく、ブランドイメージに悪影響を与える可能性があります。

1. 広告内容における禁止事項

Instagramストーリーズ広告では、以下の内容を含む広告は配信が禁止されています。

誤解を招くタイトルや虚偽の情報
薬物、アルコール、タバコ、武器といった規制対象商品
攻撃的な表現やヘイトスピーチ
誇張された健康効果や体重減少の主張
露骨な性的表現や暴力的な内容

2. 画像や動画の品質基準

Instagramストーリーズ広告は視覚的な要素が特に重要視されます。そのため、低品質な素材が使用されている場合は配信が許可されないことがあります。

解像度の高い素材を使用し、不鮮明な画像や動画は避ける
過剰な点滅や急激な音量変化など、不快感を与える表現を排除する
テキスト量を適切に抑え、視覚的にバランスの取れたデザインを採用する

3. 承認済みのランディングページ

ストーリーズ広告にはクリック先としてランディングページを設定できますが、このランディングページも審査の対象となります。以下の点を満たしているか確認が必要です。

項目	詳細
安全性	ページがSSL化（HTTPS）されており、安全であること
内容一致	広告に表示された情報と掲載先ページの内容が一致していること
閲覧体験	途中で強引に別サイトにリダイレクトするなど、不快な要素が存在しないこと