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Pinterest広告って効果でる?効果が出る運用ポイント!
Pinterest広告
- 2025年5月12日
- 2025年5月11日

目次
Pinterest広告とは
Pinterest広告は、ビジュアルに特化したソーシャルメディア「Pinterest」上で配信できる広告メニューです。
Pinterest自体が「視覚的発見プラットフォーム」として知られており、ユーザーは買い物やレシピ、インテリアなどのアイデアを探す目的で利用しています。
そのため、広告を通じて購買意欲の高い層や情報収集熱心な層にアプローチしやすい点が魅力です。
主な広告フォーマット
Pinterest広告では、目的やクリエイティブに合わせて複数のフォーマットを選択できます。
以下の表は各フォーマットの概要と向いている訴求シーンをまとめたものです。
フォーマット | 特徴 | 向いている目的 |
---|---|---|
プロモートピン | 静止画または短尺動画を通常のピン同様に表示 | 認知拡大、ブランド露出 |
カルーセル広告 | 複数枚の画像をスワイプ形式で訴求 | 商品のラインナップ紹介、ストーリー訴求 |
動画広告 | 最大30秒までの自動再生動画 | 訴求力の高いブランドストーリー、使い方説明 |
ショッピング広告 | 商品価格や在庫情報をピンに直接表示 | ECサイトへの流入、コンバージョン獲得 |
Pinterest広告の特長とメリット
Pinterest広告は視覚的なコンテンツを軸にしたプラットフォームで、ユーザーの行動データをもとに最適なタイミングで訴求できます。
幅広い年齢にアプローチできる
日本国内のPinterest利用者は18歳から60代まで幅広く分布しており、若年層からミドル・シニア層までそれぞれのライフスタイルに合わせた広告配信が可能です。
多世代へ同一のキャンペーンを展開することで、広告効果を最大化できます。
情報収集力が高いユーザーにアプローチできる
Pinterestのユーザーは商品やサービスのアイデアを探す目的で来訪する傾向が強く、検索や関連ピンの閲覧を通じて綿密に情報収集を行います。
検討段階の深いユーザー接触が期待でき、クリック後のサイト滞在時間やエンゲージメント率も高まります。
購買意欲が高いユーザーにアプローチできる
新商品やトレンドを視覚で探しに来るユーザーが多いため、購買検討度の高い層へダイレクトに訴求できます。
CVR(コンバージョン率)の向上が見込まれ、ECサイトや問い合わせ強化に効果的です。
潜在顧客にいち早くアプローチできる
ユーザーの検索ワードや保存したピンの履歴を基に、興味・関心を推定したターゲティングが可能です。
潜在層への先行広告配信によって、他媒体に先駆けて認知拡大を狙えます。
ビジネスユーザーに強い
企業アカウントやクリエイターが自社サービスのアイデアや事例を発信する場として活用しており、BtoB商材や専門知識を必要とするサービスの広告掲載に適しています。
専門性の高い見込み顧客獲得を実現します。
参入している企業がまだ少ない
日本市場では他SNS広告に比べて運用事例が少なく、広告枠の競争が緩やかな状況です。低単価での配信機会確保やクリエイティブの差別化を図りやすく、競合優位性を得やすい環境です。
他のSNS広告との違い
Meta広告と比較
Meta広告(Facebook・Instagram)はユーザーの趣味嗜好や交流履歴を起点に配信される一方、Pinterest広告は「未来の行動」を想定したキーワード検索結果上に表示されます。
そのため、潜在的な購買意欲が高いユーザーへのアプローチが得意です。
比較項目 | Pinterest広告 | Meta広告 |
---|---|---|
ターゲティング軸 | 検索キーワードとビジュアル履歴 | 年齢・性別・趣味嗜好・行動履歴 |
広告フォーマット | プロモートピン・カルーセル・動画 | フィード広告・ストーリーズ・リール |
広告の寿命 | 長期間(ピンとして保存され続ける) | 短期間(フィード流れで埋もれやすい) |
ユーザーの購買ステージ | 情報収集~検討段階 | 認知~購買段階全般 |
クリック単価 | やや安価(CPC平均50~80円) | やや高価(CPC平均80~120円) |
このように、Meta広告がコミュニティや交流を通じた顕在層へのリーチに強いのに対し、Pinterest広告は未来の行動を起点に情報を求める層に深く届きやすい点が大きな相違点です。
Line広告と比較
LINE広告はトーク画面やタイムライン上でのネイティブ配信が特徴で、メッセージ性の高い情報に適しています。
一方、Pinterest広告はビジュアル検索エンジンとしての性質が強く、視覚的な発見体験を通じて購買につながる点で差別化されます。
比較項目 | Pinterest広告 | LINE広告 |
---|---|---|
配信面 | 検索結果・ホームフィード | トークリスト・タイムライン |
ユーザー態度 | 情報収集・計画志向 | コミュニケーション志向 |
クリエイティブ要件 | 高解像度の画像と明確なCTA | 短文テキストとアイコンビジュアル |
成果指標 | CTR・CVRの向上重視 | LINE内メッセージ開封率・友だち追加数 |
参入企業数 | まだ少数 | 多数 |
LINE広告がコミュニケーション重視の顧客接点を築くのに向くのに対し、Pinterest広告はビジュアル探索を通じた購買検討の導線形成が得意です。
Pinterest広告で期待できる効果
認知拡大とブランド露出の向上
Pinterestはユーザーがアイデア収集のために日常的に利用するプラットフォームです。
フィードや関連ピンに広告を表示することで、潜在層へのリーチ幅を大きく広げ、ブランドロゴやビジュアルを反復露出させられます。
指標 | 期待できる効果 |
---|---|
インプレッション数 | フィード上での商品イメージ認知率アップ |
ブランド検索数 | ユーザーによるブランド名検索の増加 |
ウェブサイト流入の増加
Pinterest広告はクリエイティブ内に直接ウェブサイトリンクを配置できるため、質の高いトラフィックを獲得しやすいのが特徴です。
興味関心の高いユーザーをサイトへ誘導し、滞在時間やページビューの向上にもつなげられます。
ECサイトでのコンバージョンアップ
ショッピング広告やカルーセル広告を利用すると、複数商品やバリエーションを一度に訴求でき、購買意欲の高いユーザーを直接購入ページへ誘導します。
結果としてカート追加率や購入完了率が伸びやすくなります。
Pinterest広告の主要指標と効果測定方法
インプレッションとCTRの見方
インプレッションとは広告が表示された回数を示し、CTR(クリック率)はインプレッション数に対してどれだけクリックされたかを示す割合です。計算式は以下のとおりです。
指標 | 定義 | 目安 |
---|---|---|
インプレッション | 広告が表示された総回数 | — |
CTR | クリック数÷インプレッション×100 | 0.3%〜0.7%(EC系) |
CTRが0.5%を下回る場合は、クリエイティブやターゲティング戦略の見直しを検討しましょう。
CPCとCPAの最適値基準
CPC(クリック単価)は1クリックあたりのコストを、CPA(成果単価)は1件のコンバージョンにかかったコストを表します。業界ごとの目安は次のとおりです。
指標 | 定義 | 期待値(目安) |
---|---|---|
CPC | 広告費÷クリック数 | ¥30〜¥100 |
CPA | 広告費÷コンバージョン数 | ¥1,000〜¥3,000(EC系) |
目標CPAを達成するには、入札戦略を調整し、Pinterestの自動入札オプションを活用することが有効です。
CVRを改善するための計測方法
CVR(コンバージョン率)はクリック数に対する成果数の割合です。計算式は以下のとおりです。
CVR=コンバージョン数÷クリック数×100
CVR改善のためには、正確な計測と分析が欠かせません。以下の手順で効果測定を行いましょう。
- Pinterestタグの設置:サイト内のCVポイント(購入完了ページや資料請求完了ページ)にタグを埋め込み、コンバージョンを正確にトラッキング。
- アトリビューションウィンドウの設定:30日クリックまたは1日ビューなど、ビジネスゴールに合わせた期間を設定。
- A/Bテストの実施:ランディングページやクリエイティブを分けて配信し、どのパターンが最も高いCVRを達成するかを分析。
- レポート分析:Pinterest広告マネージャーの「コンバージョンレポート」で、各キャンペーンや広告グループの成果を可視化。
これらの手順により、どの要素がCVR向上に寄与しているかを把握し、継続的に改善を図れます。
効果を最大化する運用ポイント
ターゲティング設定
Pinterest広告では、ユーザーの興味関心や行動履歴をもとにした精緻な配置が可能です。以下の表を参考に、キャンペーン目的に合わせたセグメントを選びましょう。
ターゲティング種別 | 特徴 | 運用ポイント |
---|---|---|
インタレストターゲティング | ユーザーの興味関心(例:インテリア、ファッション) | 開始初期は広めの興味関心で配信し、反応の高いセグメントを絞り込む |
カスタムオーディエンス | メールリストやサイト訪問者を再ターゲティング | サイトタグを設置し、離脱ユーザーへの追客を行う |
類似オーディエンス | 優良顧客に類似する新規ユーザー | コンバージョンイベント設定後に活用し、新規獲得効率を向上させる |
行動ターゲティング | 閲覧・検索・クリックなどのプラットフォーム内行動 | 期間を短め(7~14日)に設定し、ホットユーザ |
広告フォーマットの選び方
キャンペーンの目的や訴求内容に合わせ、最適なフォーマットを選択しましょう。
プロモートピンのメリット
標準的なピン投稿を広告枠に拡張する形で表示できます。自然なユーザー体験を損なわず、ブランディング施策やサイト誘導のファーストステップとして効果的です。
カルーセル広告の効果的な使い所
最大5枚の画像を横スワイプで見せられるため、商品の機能比較やストーリー訴求に向いています。多様なビジュアルを用意し、A/Bテストで最適な順序を見極めましょう。
動画広告で訴求力を高めるコツ
自動再生かつサイレントで始まる仕様を活かし、最初の2~3秒でユーザーの興味を掴む映像を作成します。テキストオーバーレイやロゴ露出を組み合わせ、視認性の高いクリエイティブを心がけてください。
ショッピング広告で売上直結を狙う
商品フィードを連携した動的広告により、ユーザーの閲覧履歴に基づくアイテムを自動でレコメンドします。Pinterestタグの設置と連携設定を完了し、カート放棄者へのリマーケティングを実施しましょう。
クリエイティブ最適化のポイント
高い訴求効果を得るには、ビジュアルとコピーの両面でユーザー心理を意識した制作が欠かせません。
魅力的なビジュアル制作の手順
まず、主役となる商品やサービスを鮮明に見せるレイアウトを設計します。次に、色調をブランドガイドラインに合わせ、余白を適切に配置。最後にロゴやアイコンを自然な場所に取り込み、ブランド認知の強化を図ります。
効果的なテキストとCTA配置
タイトルは20文字以内に収め、重要メッセージは上部20%の領域に。CTAボタンは背景とコントラストを付け、クリック率向上を狙いやすく配置します。
予算配分と入札戦略の立て方
キャンペーン予算は目標KPIごとに振り分け、日次予算とライフタイム予算を併用します。入札戦略は「最大クリック数入札」や「目標CPA入札」などを試し、コスト効率の高い設定を逐次調整しましょう。また、過去のCPA実績をもとに上限入札額を細かく設定するのがポイントです。
PDCAサイクルで運用改善を続ける方法
Pinterest広告は、以下の流れで定期的に運用を見直すことで成果が向上します。短期検証と改善を繰り返し、効率的な配信体制を構築しましょう。
Plan(計画):キャンペーン構成、KPI設定、ターゲティング設計を立案します。
Do(実行):テスト配信を開始し、配信データをリアルタイムで取得します。
Check(分析):CTR、CVR、CPAなどの主要指標を週次で分析し、傾向を把握します。
Act(改善):クリエイティブやターゲティング、入札額を調整し、次サイクルに反映します。
まとめ
Pinterest広告は、幅広い年齢層や購買意欲の高いユーザーにアプローチでき、認知拡大からECサイトのコンバージョン向上まで多角的な成果が期待できます。
MetaやLINE広告との違いを踏まえ、適切な指標計測とPDCAを回しながら、ターゲティング設定やプロモートピン、カルーセル、動画、ショッピング広告といったフォーマットを組み合わせ、クリエイティブや入札戦略を最適化することで、投資対効果を高めていきましょう。
この記事を書いた人

平井 和貴
株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。