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リスティング広告の平均単価(CPC/CVR/CPA/CTR)や予算感を徹底解説

リスティング広告

  • 2024年8月25日
  • 2024年8月25日

リスティング広告を開始する前に気になるポイント、それは実際に配信してみた際の「平均単価」です。

また予算をどれくらい投資するべきか、という平均の予算について気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、リスティング広告の平均単価(CPC、CVR、CPA、CTR)や予算感について徹底解説します。

広告の実際の費用やパフォーマンス指標の意味、業種ごとの違いを把握し、自社の広告戦略に最適な予算を組んでリスティング広告を開始していきましょう。

リスティング広告を初めて検討する方から既に運用中の方まで、参考になれば嬉しいです。

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目次

リスティング広告の平均予算について

リスティング広告の予算設定は企業のマーケティング戦略において非常に重要です。

予算はビジネスの規模、業種、広告キャンペーンの目標など多くの要因によって決まります。

ここでは、リスティング広告の平均予算について詳しく解説します。

リスティング広告の基本的な費用構造

リスティング広告の費用構造は主に以下の要素により決定されます。

  • クリック単価(CPC:Cost Per Click): 広告のクリックごとに発生する料金。
  • クリック率(CTR:Click Through Rate): 広告表示数に対するクリック数の割合。
  • コンバージョン率(CVR:Conversion Rate): 広告をクリックしたユーザーが実際に購入や問い合わせに至る割合。
  • コンバージョン単価(CPA:Cost Per Acquisition): 1件のコンバージョン(成約)あたりの費用。
  • 費用対効果(ROAS:Return on Advertising Spend): 広告費用に対する収益の割合。

月間予算の設定方法

月間の広告予算は、以下のステップで設定すると良いでしょう。

  1. 目標を設定する:例として、売上増加やブランド認知度向上など具体的な目標を定めます。
  2. クリック単価とクリック率の予測:以前のデータや業界の平均値をもとに、CPCとCTRを予測します。
  3. 月間クリック数を計算する:予測したCTRを元に、目標ページビュー数をクリック数に変換します。
  4. 月間予算を計算する:計算したクリック数にCPCを掛け合わせて月間予算を算出します。

月間予算の例

例えば、月間クリック数が2,000回で、クリック単価が300円の場合、月間予算は以下のようになります。

月間予算 = クリック数 × クリック単価 = 2,000回 × 300円 = 600,000円

小規模企業の平均予算

小規模企業の場合、リスティング広告の月間予算は一般的に10万円から20万円程度が多いです。

ただし、業種や競合の状況によって異なる場合があります。

中規模企業の平均予算

中規模企業の場合、リスティング広告の月間予算はおおよそ50万円から100万円程度が目安です。

広告の範囲やターゲット地域が広がるにつれて、予算も増加する傾向にあります。

大企業の平均予算

大企業になると、リスティング広告の月間予算は100万円以上となることが一般的です。

特に全国展開や国際展開を行っている場合、金額がさらに増加することも珍しくありません。

予算の柔軟性

リスティング広告の大きなメリットの一つは、予算の柔軟性です。キャンペーンの効果を見ながら、予算を増減させることが簡単にできます。

初めて広告を出す場合は、少額から始めて効果を測定しながら徐々に予算を増やしていく方法がおすすめです。

費用のモニタリングと調整

リスティング広告の効果を最大化するためには、定期的な費用のモニタリングと調整が不可欠です。

クリック率やコンバージョン率を分析し、広告文やキーワードの最適化を行うことで、無駄なコストを抑えることができます。

モニタリングのポイント

  • クリック単価の変動: 競合状況や季節要因によるクリック単価の変動をチェックする。
  • 広告のクリック率: 各広告のクリック率を分析し、低い場合は広告文やターゲティングを見直す。
  • コンバージョン率: コンバージョン率が低い場合は、ランディングページの改善など、広告文以外の要因を検討する。

リスティング広告の効果測定

リスティング広告の効果を測定するためには、以下のような指標を活用します。

  • インプレッション数: 広告が表示された回数。
  • クリック数: 広告がクリックされた回数。
  • コンバージョン数: 広告を通じて具体的なアクション(購入や問い合わせ)が発生した回数。
  • 費用対効果(ROAS): 広告費用に対する収益の割合。

リスティング広告の平均単価

ここからはリスティング広告の各指標に対する平均単価について紹介していきたいと思います。

注意していただきたい点として、下記の指標に対する数値はあくまで参考の一つとしてチェックしていただきたいです。

理由としては、競合の参入率や商品のカテゴリ・サービス・業種の違いや自動入札の方法によって数値は大きく変動する傾向があるためです。

平均CPC(クリック単価)

リスティング広告における平均CPC(クリック単価)は、業界やターゲットキーワードの競争状況によって大きく異なります。

一般的には、下記のような要因が影響します。

  • 競争の激しさ
  • キーワードの検索ボリューム
  • 広告品質スコア

具体的な平均CPCの数値は、Google広告やYahoo!広告のプラットフォームで確認することが可能です。

例として、Google広告での一般的な業種別の平均CPCは以下の通りです。

 

業種平均CPC
小売業¥30〜100
不動産業¥200〜1.000
医療・健康¥50〜500

平均CTR(クリック率)

リスティング広告の平均CTR(クリック率)は、広告が表示された回数のうち、クリックされた回数の割合を示します。

CTRは以下の要因によって変わります。

  • 広告文の魅力
  • ターゲットキーワードの関連性
  • 広告の表示位置

一般的な平均CTRは 2%〜4% 程度ですが、高い関連性のある広告ではこの数値を上回ることもあります。

平均CVR(コンバージョン率)

リスティング広告における平均CVR(コンバージョン率)は、クリック後の成約率を示します。

CVRに影響する要因は以下の通りです。

  • ランディングページの品質
  • オファーの魅力度
  • ユーザーの目的一致度

一般的な平均CVRは 1% 〜 2% 程度ですが、業種によってはこれを大きく上回ることもあります。

平均CPA(コンバージョン単価)

リスティング広告の平均CPA(コンバージョン単価)は、1コンバージョンあたりにかかるコストを指します。CPAはCPCとCVRの掛け算で求められます。

以下の要因が影響します。

  • CPC(クリック単価)
  • CVR(コンバージョン率)

一般的な平均CPAは以下の通りです。

 

業種平均CPA
小売業¥1,000~4,000
不動産業¥15,000〜30,000
医療・健康¥5,000〜10,000

平均ROAS(費用対効果)

リスティング広告における平均ROAS(費用対効果)は、広告費用に対する売上の比率を示します。

ROASは以下の数式で求められます。

ROAS = 売上 / 広告費用

ROASの改善には、以下の要素が重要です。

  • ランディングページの最適化
  • ターゲットセグメントの適切な設定
  • 広告クリエイティブの品質向上

一般的な平均ROASは 400% 以上を目指すことが望ましいとされています。

リスティング広告は業種によって平均単価や予算も大きく変動する

リスティング広告の効果や効率は業種によって大きく異なります。これはターゲット市場の特徴や競合の状況、商品の価格帯、求められるROIなどが影響しているからです。

業種別にリスティング広告の平均単価や予算がどのように変動するか解説します。

業種ごとの広告費用の違い

まず最初に理解しておきたいのは、業種ごとに広告費用が大きく異なるということです。

参考として業種別のリスティング広告の平均CPC、CTR、CVR、CPAをチェックしてみてください。

 

業種平均CPC平均CTR平均CVR平均CPA平均ROAS
eコマース¥402.5%1.2%¥2,500300~350%
金融サービス¥2501.5%0.8%¥5,000200%
旅行・観光¥2003.0%1.0%¥3,000250%
ヘルスケア¥1802.0%0.9%¥2,800220%
不動産¥3001.0%0.5%¥10,000150%

業種別の平均予算の立て方

リスティング広告の平均単価だけでなく、月間予算も業種によって大きく異なります。それぞれの業種に最適な予算設定を行うことが広告効果を最大化するポイントとなってきます。

  • eコマース:

    一般的に、eコマース業界では月間予算は商品の売り上げ目標を基に設定されます。例えば、月間売り上げ目標が¥1,000,000の場合、広告予算の10%から15%を広告費に割り当てることが多いです。

  • 金融サービス:

    金融サービス業界では、高額な商品やサービスが多いため、広告予算も高額になりがちです。月間予算は¥500,000〜¥1,000,000と設定されることが多いでしょう。

  • 旅行・観光:

    旅行業界では季節性があるため、繁忙期に予算を多めに設定することが重要です。一般的には月間予算は¥300,000〜¥1,000,000くらいです。

  • ヘルスケア:

    ヘルスケア業界では患者獲得コストが高いため、月間予算も比較的高額になります。月間予算は¥300,000〜¥800,000と設定されることが一般的です。

  • 不動産:

    不動産業界は成約までの期間が長いため、月間予算も大きくなりがちです。一般的には月間予算は¥1,000,000以上となることが多く、競合の少ない地域では¥500,000〜¥800,000程度の設定も見られます。

このように、リスティング広告の平均単価や予算は業種によって大きく変動します。

自社の業種に合わせた最適な設定を行い、広告効果を最大限に引き出すことが重要です。

業種別のリスティング広告の平均単価

一般的な業種別の平均CPC

リスティング広告のクリック単価(CPC)は業種ごとに大きく異なります。一般的な業種における平均CPCを示しています。

 

業種平均CPC
医療・健康500円
保険1,200円
教育300円
法律・法務1,000円
不動産300円

業種別の平均CTR

クリック率(CTR)も業種によって異なるため、広告のパフォーマンスを評価する際には業種ごとの一般的なCTRを参考にすることが重要です。

 

業種平均CTR
医療・健康2.5%
保険1.8%
教育3.2%
法律・法務2.0%
不動産1.0%

業種別の平均CVR

コンバージョン率(CVR)は、訪問者が実際に購入や問い合わせなどのアクションを取る割合です。この値も業種によって大きく異なります。

 

業種平均CVR
医療・健康3.1%
保険2.4%
教育5.0%
法律・法務1.8%
不動産0.5%

業種別の平均CPA

コンバージョン単価(CPA)は、1件のコンバージョンを得るためにかかる平均費用を示しています。業種ごとに必要な投資額も異なります。

 

業種平均CPA
医療・健康15,000円
保険40,000円
教育10,000円
法律・法務50,000円
不動産10,000円

業種別の平均ROAS

費用対効果(ROAS)は広告投資に対する収益を示す指標です。業種によりROASも異なるため、各業種の目安を参考にすると良いでしょう。

 

業種平均ROAS
医療・健康200%
保険150%
教育300%
法律・法務100%
不動産150%

リスティング広告の業種別データの活用方法

業種別のリスティング広告データを活用することで、自社の広告戦略をより効果的に設計できます。平均値は参考程度にとどめ、実際のデータと照らし合わせて調整を行うことが重要です。また、強い効果を持つ広告文やキーワードも業種ごとに異なるため、定期的にテストと最適化を行いましょう。

業種別のリスティング広告の平均予算

リスティング広告の効果を最大化するために、業種ごとの平均予算を知ることは非常に重要です。

小売業

小売業では、特に季節ごとのセールや新商品のプロモーションに向けて、広告予算が大きく変動します。

多くの場合、小売業の企業は月間で50,000円〜300,000円の予算を設定することが一般的です。

 

業種月間予算範囲特記事項
小売業50,000円〜300,000円季節による変動あり

飲食業

飲食業においては、地域密着型の広告が主流ですが、大手チェーン店では全国展開の広告も行います。

月間の広告予算は30,000円〜200,000円程度です。

 

業種月間予算範囲特記事項
飲食業30,000円〜200,000円地域密着型が多い

サービス業

サービス業はその業態によって予算が大きく異なります。例えば、人材派遣業や教育業では高単価・高頻度での広告が必要となるため、月間の予算は100,000円〜500,000円となります。

 

業種月間予算範囲特記事項
サービス業(人材派遣、教育など)100,000円〜500,000円業態による変動

不動産業

不動産業においては、特定の物件やキャンペーンに合わせた広告が主流です。この業種は高額取引が多いため、広告予算も高めに設定されます。月間で200,000円〜1,000,000円の範囲です。

 

業種月間予算範囲特記事項
不動産業200,000円〜1,000,000円高額取引により高予算

医療・ヘルスケア業

医療・ヘルスケア業では、特に新規開業や新サービスの導入時に高い広告予算が必要となる場合があります。一般的な月間予算は50,000円〜300,000円です。

 

業種月間予算範囲特記事項
医療・ヘルスケア業50,000円〜300,000円新規開業時に予算増加傾向

これらの数値は平均的なものであり、実際の予算設定は各企業のビジネス目標や広告の目的に応じて大きく異なる場合があります。それでもこれらの情報は、業種別のリスティング広告の予算感を把握するための有力な指標となります。

リスティング広告の平均はあくまで参考程度にしかならない

リスティング広告の平均単価や予算についてのデータは非常に役立つ情報ですが、それを鵜呑みにするのは危険です。なぜなら、リスティング広告の効果は多くの要因に影響されるからです。

市場の競争状況

リスティング広告の費用は、競争が激しい市場ほど高騰する傾向があります。具体的には、利益率が高い業種や競争の激しいキーワードではクリック単価(CPC)が上昇します。例えば、不動産や金融、医療、美容などの分野は特に競争が激しいです。

競合他社の出稿状況

競合他社が同じキーワードに対して多数の広告を出稿している場合、そのキーワードのオークションが激化し、クリック単価が上昇します。そのため、季節やトレンドにより競合状況も変動することがあります。

広告の品質スコア

Google広告などでは、広告の品質スコアがクリック単価に大きく影響します。品質スコアは、広告のクリック率(CTR)、広告文の関連性、ランディングページの品質などを基に算出されます。高い品質スコアを持つ広告は、低いクリック単価で上位に表示される可能性があります。

ランディングページの品質

ランディングページの品質が高いと、コンバージョン率(CVR)も向上し、広告費用対効果(ROAS)が改善されます。ユーザーが求める情報をわかりやすく提供し、読み込み速度も速いランディングページを作成することが重要です。

広告のターゲティング設定

ターゲティングの設定も広告の効果に影響を与えます。地理的なターゲティング、時間帯、デバイスなど多岐にわたるターゲティング要素の設定が可能です。これらの要素が不適切である場合、広告費用が無駄になってしまうことがあるため、慎重な設定が求められます。

ターゲティングの精度

詳細なターゲティングが可能ですが、あまりに限定的に設定すると広告のリーチが小さくなる可能性があります。一方で、広すぎるターゲティングはリーチは広がるものの、コンバージョン率が下がるリスクがあります。

広告のクリエイティブ要素

広告文やバナーなどのクリエイティブ要素も広告のパフォーマンスに影響します。見栄えの良い、訴求力のある広告がユーザーの注意を引き、高いCTRを実現します。広告がユーザーのニーズと一致し、魅力的なものであることが重要です。

A/Bテストの重要性

広告のパフォーマンスを最大化するためには、A/Bテストを行うことが推奨されます。異なる広告文やランディングページを比較し、最も効果的なクリエイティブを特定することで、費用対効果を最大化できます。

 

要因影響度
市場の競争状況
品質スコア
ターゲティング設定
広告クリエイティブ

以上のように、リスティング広告の成功には多くの要因が影響します。そのため、平均的なデータはあくまで参考程度に留め、自社の状況や目標に合わせてカスタマイズすることが重要です。

まずは調べて悩むよりも、少額でもテストした方が早いという事実

リスティング広告の平均単価や予算を調べることは重要ですが、実際に広告を運用する上で実験とデータ収集がさらに重要です。特に、具体的な業種や企業のビジネスモデルによって、結果が大きく異なることが多いため、まずは少額から始めることをおすすめします。

小額テストのメリット

  • 低リスクで広告運用のノウハウを学べる
  • 迅速なフィードバックを得られる
  • 予算の調整が容易に行える
  • 市場や業界の特性を知ることができる

効果的なテストの方法

リスティング広告の初期テストには、以下のポイントを押さえると効果的です。

  1. キーワードの選定
  2. 広告文の作成とA/Bテスト
  3. ランディングページの最適化

 

ステップ詳細
キーワードの選定短期間で複数のキーワードをテストし、どれが最も効果的かを判断します。
広告文の作成とA/Bテスト異なる広告文を作成し、どの広告がより多くのクリックを生むかを分析します。
ランディングページの最適化訪問者がコンバージョンしやすいランディングページを設計します。

ステップ1: キーワードの選定

リスティング広告の成功には、適切なキーワード選定が欠かせません。まずは、予想される複数のキーワードをリストアップし、小額の予算でテストを実施します。

ステップ2: 広告文の作成とA/Bテスト

広告文はユーザーのクリックを促す重要な要素です。また、異なる広告文を用いたA/Bテストを行うことで、最も効果的なメッセージを見つけ出します。

ステップ3: ランディングページの最適化

クリック後に訪問するランディングページも重要です。ランディングページの内容を最適化することで、コンバージョン率を向上させることができます。

最初のテスト結果を元に改善を繰り返す

初期のテストを終えたら、その結果を元に改良を重ねていきます。データに基づいた調整を繰り返すことで、広告キャンペーンの効果を最大化できます。

まとめると、リスティング広告を始める際は、まず少額でテストを行い、実際のデータを基に調整を重ねていくことが最も効率的です。

より効果的な広告運用が可能となり、無駄な予算をかけずに最適な結果を得られるでしょう。

リスティング広告の平均単価についてのまとめ

リスティング広告の平均単価について理解することは、効果的な広告運用を行う上で非常に重要です。

CPC、CTR、CVR、CPA、ROASといった主要な指標は、広告費用とその効果を判断する基準となり得ます。

しかし、これらの平均値は業種や市場状況、競合の影響によって大きく変動するため、参考程度に留めておくべきです。

また、実際の成果は企業の広告戦略やクリエイティブ、ターゲティング精度にも大きく影響されます。

ですのでまずは少額からでもテストを行い、実際のデータに基づく最適化を始めていくのがベストです。

 

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