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YouTube広告の視聴率とは?業界別の平均視聴率や視聴率を上げる方法について
YouTube広告
- 2025年6月23日
- 2025年6月21日

目次
YouTube広告の視聴率とは?
YouTube広告の視聴率とは、広告が視聴された割合を示す指標です。
具体的には、「広告の視聴数」を「インプレッション数」で割り、100を掛けたものです。
計算式:(視聴数 ÷ インプレッション数)× 100
視聴率と関連指標の比較
広告効果を正しく把握するためには、視聴率以外の指標も合わせて理解することが重要です。
指標名 | 定義 | 計算式 |
---|---|---|
視聴率 | インプレッションに対して広告が再生された割合 | (視聴数 ÷ インプレッション数)× 100 |
コンプリ―ション率 | 広告を最後まで視聴した割合 | (完了数 ÷ 視聴数)× 100 |
視聴維持率 | 広告全体に対する平均視聴時間の割合 | (平均視聴時間 ÷ 広告尺)× 100 |
クリック率(CTR) | 視聴者が広告をクリックした割合 | (クリック数 ÷ インプレッション数)× 100 |
YouTube広告 視聴率 平均の最新データ
国内のYouTubeインストリーム広告における平均視聴率を、過去数年の推移データと主要業界別の数値で詳しく見ていきましょう。
全体平均の推移
Google広告ヘルプなどで公表されている日本市場の平均視聴率は、動画広告フォーマットの多様化やユーザー習慣の変化を受け、緩やかな上昇傾向を示しています。
年度 | 平均視聴率 |
---|---|
2020年 | 18.4% |
2021年 | 19.3% |
2022年 | 20.1% |
2023年 | 21.0% |
2020年以降、平均視聴率が約2.6ポイント上昇しており、短尺動画の台頭やクリエイティブ最適化の浸透が背景にあります。
業界別平均の比較
視聴者の関心度や広告運用のノウハウが異なるため、業界ごとに平均視聴率に差が見られます。以下は主要4業界の最新平均値です。
業界 | 平均視聴率 |
---|---|
EC業界 | 22.5% |
ゲームアプリ業界 | 24.8% |
BtoBサービス | 18.6% |
BtoCサービス | 20.7% |
EC業界の平均視聴率
EC業界では商品説明やセール情報を短時間で伝えるクリエイティブが奏功し、平均22.5%の高い視聴率を記録しています。
ゲームアプリ業界の平均視聴率
ゲームアプリはトレーラーやプレイ動画で注目を集めやすく、平均24.8%と最も高い水準を維持しています。
BtoBサービスの平均視聴率
BtoBサービスは専門性の高い訴求やターゲティング設定が鍵となり、平均18.6%程度で推移しています。
BtoCサービスの平均視聴率
BtoCサービスはブランドストーリーや感情に訴える演出が有効で、平均20.7%の視聴率を獲得しています。
YouTube広告視聴率に影響する主な要因
広告フォーマットの違い
YouTube広告にはスキッパブルインストリーム広告やノンスキッパブルインストリーム、バンパー広告、ディスカバリー広告など複数のフォーマットがあり、それぞれ視聴者の反応や視聴継続率が異なります。
視聴率向上を狙うには、フォーマットの特性を理解し、狙うゴールに合わせて選択することが重要です。
フォーマット | 視聴率への影響 | 主な特徴 |
---|---|---|
スキッパブルインストリーム | ユーザーが5秒後にスキップ可能。エンゲージメントが高い層に届きやすい | 長尺に向くが前半の引きつけが鍵 |
ノンスキッパブルインストリーム | 最後まで再生される傾向が強いが、離脱リスクも高まる | 15~20秒以内の短尺が主流 |
バンパー広告 | 6秒以内の短尺で高い完視聴率を実現しやすい | ブランド認知やリマインドに最適 |
ディスカバリー広告 | サムネイルやタイトルクリックで視聴開始。興味関心層へのアプローチに有効 | 検索や関連動画との親和性が高い |
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ターゲティングと配信設定
視聴率を左右する大きな要素は、広告の配信先セグメントです。デモグラフィック属性や地域、興味関心、カスタムインテントオーディエンスなどを組み合わせることで、最適な視聴者にリーチできます。
また、曜日や時間帯ごとに入札単価を調整することで、より高い視聴完了率を実現できます。
たとえば、BtoB商材では平日昼間の業務時間帯に絞る、EC商材では夜間や週末に入札を強めるといった運用が効果的です。
さらに類似ユーザー層を設定することで、効率的な拡張配信が可能になります。
クリエイティブとメッセージ性
動画クリエイティブは視聴継続率に直結します。最初の5秒で興味を引くためのフックや、具体的なベネフィット提示、ストーリーテリングを意識しましょう。
サムネイルやイントロのデザイン、テロップや字幕の見やすさも大きな要素です。
また、音声と映像の調和を取りながら、ブランド要素とメッセージをシームレスに組み込み、視聴者が最後まで視聴したくなる構成が求められます。コールトゥアクションは動画の終盤だけでなく、要所要所に挿入すると効果的です。
視聴デバイスと時間帯
視聴デバイスによって視聴環境やエンゲージメントが異なります。スマートフォンでは短時間の視聴が多く、画面の小ささを考慮したクリエイティブが必要です。
PCやタブレットでは比較的長尺動画の視聴が期待でき、製品紹介やチュートリアルなど詳細訴求に適しています。
さらに、視聴時間帯を分析し、通勤時間帯やランチタイム、夜間視聴のピークに合わせた配信設定を行うことで、より高い視聴継続率を狙えます。
各デバイス×時間帯の組み合わせをテストし、最適な運用パターンを見極めましょう。
この対策でYouTube広告視聴率を向上!
視聴率改善には、動画尺の最適化からクリエイティブの多様化、ターゲティング精度の向上まで一連の施策が求められます。ここでは4つの手法をご紹介します。
動画を短くわかりやすくする
長尺動画は最後まで見てもらいにくいため、視聴維持の観点から短くテンポよく仕上げましょう。
動画尺 | 特徴 | 推奨活用シーン |
---|---|---|
6秒 | スキップ不可、インパクト重視 | ブランド認知の拡大 |
15秒 | 短いながらもストーリー性を含めやすい | 新商品やキャンペーン告知 |
30秒 | 詳細な説明が可能 | サービス紹介やチュートリアル |
特に冒頭3秒でキーとなるメッセージを伝えることで、最後までの視聴率が大きく上昇します。
動画のクリエイティブを改善する
- 視認性の高いサムネイルを用意し、一目でテーマが伝わるようにする
- オープニングにブランドロゴやキャッチコピーを配置し、初見ユーザーをひきつける
- テキストオーバーレイで要点を補足し、音声なしでも意味がわかる構成にする
また、カラーコントラストをはっきりさせ、視認性を高めることでスクロール中の注意を引きやすくなります。
動画のクリエイティブのバリエーションを増やす
バリエーション種別 | 目的 | 期待効果 |
---|---|---|
尺違い(6秒・15秒・30秒) | ユーザーの視聴環境に対応 | 視聴完了率の向上 |
メッセージ切り口違い | 訴求ポイントの反応比較 | クリエイティブ最適化 |
映像スタイル違い(アニメーション・実写) | ブランドイメージとの親和性検証 | ブランド好感度の向上 |
A/Bテストを繰り返し、最も視聴率が高い組み合わせを見つけましょう。Google広告の「動画実験機能」を活用すると効率的です。
ターゲティングを改善する
- カスタムインテントオーディエンスで購買意欲の高い層を狙う
- 類似ユーザーを設定し、既存ファンに近い新規層へ配信
- ライフイベント(引越し・進学・就職など)でタイミング配信
- 地域、曜日、時間帯、デバイス別にパフォーマンスを分析し最適化
精度の高いターゲティングで無駄な視聴を減らし、広告費あたりの視聴率を引き上げられます。
視聴率測定と分析におすすめのツール
YouTubeアナリティクスの活用ポイント
YouTubeアナリティクスは、YouTube広告の視聴状況を詳細に確認できる純正ツールです。動画ごとの平均視聴時間や視聴維持率を把握し、どのタイミングで離脱が多いかを分析できます。
- 「エンゲージメント」タブで視聴維持率をグラフ表示
- 「トラフィックソース」から広告経由の視聴データのみを抽出
- 期間指定やセグメント分けで、配信設定ごとの比較が可能
また、レポートをCSV形式で出力すれば、社内ツールやスプレッドシートでさらなる集計・可視化ができます。
Google広告とアナリティクスの連携
Google広告とYouTubeアナリティクスを連携すると、広告クリックから視聴完了までの一連の流れを横断的に追えます。これにより、視聴率と広告費用の関連性を明確にできます。
- Google広告管理画面で「リンク設定」を開き、YouTubeチャンネルを選択
- キャンペーン単位で視聴回数や視聴完了率をレポートに追加
- コンバージョン設定を行い、視聴完了をコンバージョンとして計測
連携後はGoogle広告のレポート画面で「カスタム指標」を設定し、広告視聴率に対するROIを一目で把握できます。
YouTube広告の運用代行ならFORCLEへ
弊社では、リスティング広告運用代行やディスプレイ広告運用代行のWEB広告事業とバナー制作や動画制作などのデジタル制作事業もおこなっております。WEB周りのご相談・お問い合わせについて無料でおこなっております。まずはお気軽にお問合わせください。
まとめ
今回の記事ではYouTube広告の視聴率について詳しく解説しました。
業界別の視聴率はECで約30%、ゲームアプリで約25%、BtoBサービスで約20%、BtoCで約28%と差異が見られました。
視聴率を高めるには、広告フォーマットやクリエイティブを最適化し、ターゲティングを精緻化することが重要です。
YouTubeアナリティクスやGoogle広告のデータ連携を活用し、定期的に効果測定を行うことで、さらなる成果が期待できます。
また、視聴デバイスや配信時間帯を分析し、最適な配信戦略を策定しましょう。
この記事を書いた人

平井 和貴
株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。