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YouTube広告を海外配信する方法|設定方法と注意点

YouTube広告

  • 2025年6月20日
  • 2025年6月21日

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YouTube広告を海外配信するメリットと活用シーン

YouTube広告を海外へ配信することで、世界中の視聴者にアプローチし、ブランド認知の拡大や新規市場の開拓を実現できます。

また、海外在住の日本人や日本語話者へ直接情報を届けることで、ニッチなターゲット層への訴求力を高めることも可能です。

認知拡大を世界に広められる

YouTubeは全世界で20億以上のログインユーザーを抱えており、国や地域を細かく指定して広告を配信できます。

たとえば、欧米市場や東南アジアといった重点地域を選択し、言語別にクリエイティブを切り替えることで、現地ユーザーの関心を効率よく獲得できます。

また、視聴データをもとに最適化を繰り返し、広告の到達精度をさらに高められる点も大きな利点です。

海外の日本人に向けて広告配信ができる

海外在住の日本人コミュニティは、観光情報や留学・就職情報、オンラインサービスなどを日本語で探す傾向があります。

YouTube広告なら、地域を日本人居住圏に限定し、言語を日本語にすることで、母国語でのメッセージ伝達が可能です。

たとえば、アジア各国の大都市に住む日本人向けに、日本食レストランのプロモーションや語学スクールのコース紹介といったコンテンツを効果的に配信できます。

海外配信を始める前の準備

Google広告アカウントのグローバル設定

海外向けにYouTube広告を配信するには、まずGoogle広告アカウントの設定を確認しましょう。アカウントのタイムゾーンや言語設定が配信先の市場と合わないと、レポートが正確に反映されなかったり、配信タイミングがずれる恐れがあります。

具体的には、アカウントの「アカウント設定」メニューから以下をチェックしてください。

  • タイムゾーン:配信先の現地時間に合わせる
  • 表示言語:キャンペーン管理画面でエラーや警告が読みやすくなる
  • アカウントのアクセス権限:海外の運用担当者にも管理権限を付与する

これにより、広告配信の管理がスムーズになり、海外市場での成果を正確に把握できます。

支払い通貨と予算の最適化

多通貨対応のアカウントでは、配信先ごとに最適な通貨と予算配分を設定することが重要です。為替レート変動や入札単価の差を考慮して、以下のような表で整理するとわかりやすくなります。

通貨推奨最低予算(1日あたり)備考
米ドル (USD)50 USDグローバル市場で標準的に利用
ユーロ (EUR)45 EUR欧州連合加盟国向け
日本円 (JPY)5,000 JPY日本人向け海外配信や二次配信に最適
豪ドル (AUD)70 AUDオーストラリア特化キャンペーン

また、配信開始後はコンバージョン数やクリック単価(CPC)を確認し、予算の増減を柔軟に行いましょう。各国の広告料金相場を参考に、月単位での予算調整も欠かせません。

言語と翻訳リソースの準備

動画タイトルや広告文、CTA(コールトゥアクション)は、配信先の言語で作成する必要があります。自動翻訳だけに頼ると不自然な表現になるため、以下の流れで進めましょう。

  1. プロの翻訳サービスで広告文を翻訳
  2. ネイティブチェックを依頼して文化的ニュアンスを調整
  3. 現地のキーワードリサーチを実施し、SEOにも配慮

おすすめのリソース例:

  • クラウドワークスやランサーズ:ネイティブ翻訳者を募集
  • DeepL Pro:初期翻訳の精度向上
  • Googleキーワードプランナー:現地検索ボリュームの把握

このように言語と翻訳の質を高めることで、広告のCTR(クリック率)や視聴完了率が向上しやすくなります。

YouTube広告海外配信のキャンペーン設定手順

キャンペーン目標と目的の選択

まずはGoogle広告の管理画面で「キャンペーンを作成」をクリックし、「動画」キャンペーンタイプを選択します。

次にキャンペーンの目標を選び、海外向けの場合はブランド認知とリーチや動画エンゲージメントを選ぶのがおすすめです。

目標ごとの課金モデル(CPVやCPM)を確認し、実績に合わせた設定を行ってください。

配信地域と国別ターゲティングの指定

ターゲットとする国や地域を正確に設定することで、無駄な配信を防ぎます。デフォルトでは「日本」が選択されているため、必ず追加・変更を行いましょう。

ターゲット国の選択方法

配信先の国は、地域設定欄の検索ボックスに英語または日本語で入力して追加します。複数の国をまとめて設定したい場合は、一覧からチェックボックスで選ぶか、CSVファイルで一括アップロードが可能です。

除外地域の設定

特定の国や都市での配信を避けたい場合は、同じ地域設定画面の「除外」タブを選び、除外したいエリアを入力してください。為替リスクや広告規制の強い国は、ここで事前に除外しておくとリスクが抑えられます。

適切な広告フォーマットの選び方

海外ユーザーの視聴習慣に合わせて、フォーマットごとの特性を理解したうえで選択しましょう。以下の表を参考に、狙いに応じたフォーマットを選んでください。

フォーマット再生時間スキップ可否推奨シーン
TrueViewインストリーム12秒以上スキップ可ブランド認知、詳細な商品説明
バンパー広告6秒スキップ不可短時間で訴求、リマインド
アウトストリーム広告可変(最低6秒)スキップ可否は媒体依存ネイティブ広告枠での認知拡大

TrueViewインストリーム広告

スキップ可能な動画広告として広く利用され、視聴者が10秒視聴後にスキップできる仕組みです。CPV課金なので完全視聴や30秒視聴がコスト効率に直結します。

バンパー広告とアウトストリーム広告

バンパー広告は6秒で確実にメッセージを届けるため、短期間でのブランド想起向上に適しています。一方、アウトストリーム広告はウェブサイトやアプリ内で再生され、YouTube以外の接点を持つユーザーにもアプローチできます。

オーディエンスターゲティングの詳細設定

国ごとのユーザー属性や興味関心に合わせ、細かくターゲットを絞り込みます。設定項目を正しく活用して、広告効果を最大化しましょう。

デモグラフィックとインタレスト

年齢、性別、世帯収入、子どもの有無などのデモグラフィック情報に加え、旅行、グルメ、テクノロジーといったインタレストカテゴリで絞り込むことで、視聴意欲の高い層にリーチできます。

カスタムオーディエンスの活用

リマーケティングリストやサイト訪問履歴をもとにしたカスタム意図オーディエンスを作成し、類似ユーザーや特定キーワードで検索履歴のあるユーザーに絞り込むと、コンバージョン率の向上が狙えます。

海外配信で注意すべきポイントとリスク回避

該当の国のGoogle広告ポリシーを確認しよう

国ごとに広告規制は大きく異なります。Google広告ポリシーを常に最新の状態で確認し、金融サービスやギャンブル、医薬品などの配信制限を事前に把握しましょう。公式ヘルプセンターで国別の禁止事項をチェックし、違反リスクを未然に防ぐことが重要です。

著作権とプライバシー規制の遵守

海外では著作権法や個人情報保護法が日本と異なる場合があります。音楽や映像素材は必ずライセンスを取得し、無断使用を避けてください。EUではGDPR(一般データ保護規則)、米国ではDMCA、中華圏ではPIPL(個人情報保護法)が適用されるため、広告内での個人情報取得やクッキー利用にも注意しましょう。

広告配信速度と帯域幅の考慮

視聴環境が国や地域によって大きく異なるため、最適な動画品質で配信する必要があります。通信速度が遅い地域では再生途中の停止や画質低下が発生しやすく、視聴維持率が下がる恐れがあります。

地域推奨ビットレート推奨解像度
北米・欧州2~5 Mbps1080p
アジア1.5~3 Mbps720p
南米・アフリカ1~2 Mbps480p~720p

配信プランに応じてエンコード設定を調整し、最適なビットレートとファイルサイズでアップロードしてください。Adaptive Bitrate Streamingを活用すると、視聴者のネットワーク状況に合わせて自動調整されます。

動画タイトルに上位表示を取りたいキーワードが入っているか

SEO対策の基本はタイトルに狙いたいキーワードを含めることです。ただし、直訳ではなく現地の検索習慣に合わせた自然な表現を使いましょう。キーワードリサーチツールで競合や検索ボリュームを分析し、タイトルのキーワード配置とユーザーの意図がマッチしているか確認してください。

配信後の効果測定と最適化方法

主要指標の追跡とレポート作成

YouTube広告の成果を正確に把握するには、Google広告およびYouTubeアナリティクスで視聴維持率クリック率コンバージョン率など複数の指標を一元管理することが大切です。管理画面のレポート機能を使い、週次または月次で自動配信レポートを設定しましょう。

指標意味改善のヒント
インプレッション広告が表示された回数ターゲット地域の入札単価を調整
視聴維持率動画のどこまで視聴されたかの割合序盤をインパクトある演出に変更
クリック率 (CTR)広告クリック数÷インプレッション数サムネイルと見出しの訴求を強化
視聴単価 (CPV)1視聴あたりの平均費用ターゲティング精度を上げて無駄を削減
コンバージョン数設定したゴール達成の回数ランディングページと動画内容の一貫性を確認

これらの指標を可視化することで、どの国やクリエイティブが反応良好かを把握し、次回配信の方向性を決めやすくなります。

サムネイルを海外向けにする

外国語の字幕を入れるだけでなく、国ごとの文化やトレンドに合わせたビジュアルを用意しましょう。

たとえば、欧米の若年層向けにはポップな色使いを、アジア圏向けにはシンプルで洗練されたデザインを採用し、クリック率の向上を狙います。

さらに、A/Bテストで複数パターンを比較し、最も反応が良いサムネイルを本番配信に反映しましょう。テスト結果はGoogle広告の「クリエイティブレポート」で確認可能です。

国別パフォーマンス分析と予算調整

レポート機能を使い、配信先の国ごとにインプレッションからコンバージョンまでのフローを分析します。反応の良い国には予算を増額し、成果が低い国は入札単価の引き下げや配信停止を検討します。

国名CTRCPVCVR予算配分
アメリカ4.2%¥0.151.8%◎ 増額
オーストラリア3.9%¥0.181.5%○ 現状維持
フランス2.7%¥0.221.2%△ 減額検討

加えて、各国の祝日やイベントに合わせて配信スケジュールを最適化することで、より効率的に成果を獲得できます。

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まとめ

海外向けYouTube広告配信は、グローバルの認知拡大や日本人コミュニティへのリーチに最適です。設定前にアカウントの通貨・言語を確認し、国別ターゲティングやフォーマット選択を正確に行いましょう。配信後はレポートで国別パフォーマンスやサムネイル効果を分析し、予算やクリエイティブを調整すると成果が向上します。また、各国の広告ポリシーや著作権規制を遵守することがトラブル回避の鍵となります。

この記事を書いた人

平井 和貴

平井 和貴

株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。