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Yahoo動的ディスプレイ広告(DAD)とは?気になる!配信までの流れ
Yahoo!広告
- 2025年4月29日
- 2025年4月27日

目次
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)とは?
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)は、Yahoo! JAPANが提供するディスプレイ広告配信サービスです。
ユーザーの興味関心に基づいて、関連性の高い商品やサービスの広告を自動的に配信することで、効率的な広告運用を実現します。
DADでは商品データフィードを登録するだけで、動的に広告クリエイティブが生成され、最適なユーザーへ自動的に配信されます。
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)の仕組み
DADの配信ロジックは、大きく分けて「サイトリターゲティング」と「類似ユーザーへのターゲティング」の2種類があります。
サイトリターゲティング:過去に広告主のウェブサイトを訪問したユーザーに対して、再度広告を表示することで、購買意欲を高めます。例えば、ある商品の詳細ページを閲覧したユーザーに、同じ商品や関連商品の広告を表示します。
類似ユーザーへのターゲティング:既存顧客の属性や行動履歴を分析し、似た特徴を持つユーザーに対して広告を配信します。これにより、新規顧客の獲得を目指します。
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)のメリット
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)を活用することで、様々なメリットを得られます。大きく分けて、クリック率とコンバージョン率の向上、関連商品表示による顧客体験の向上、そして広告運用工数の削減という3つのメリットがあります。
クリック率とコンバージョン率の向上
DADは、ユーザーの興味関心に基づいて動的に広告クリエイティブを生成・配信します。これにより、ユーザー一人ひとりに最適化された広告が表示されるため、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
例えば、過去に特定の商品を閲覧したユーザーには、その商品や関連商品を訴求する広告を自動的に表示することが可能です。
レコメンド配信で関連商品を表示
DADでは、商品情報などを登録したデータフィードを活用することで、ユーザーの閲覧履歴や購買履歴に基づいた関連商品をレコメンド表示できます。これにより、ユーザーの購買意欲を高め、クロスセルやアップセルにつなげることが可能です。
例えば、ある商品をカートに入れたものの購入に至らなかったユーザーには、その商品と相性の良い商品を広告として表示することで、追加購入を促すことができます。
広告運用工数の削減
従来のバナー広告では、複数のバナーを個別に作成・管理する必要がありました。しかし、DADではデータフィードに基づいて広告クリエイティブが自動生成されるため、バナー作成や入稿の手間を大幅に削減できます。
また、ターゲティングも自動化されるため、広告運用にかかる工数を大幅に削減し、他の業務に時間を充てることが可能になります。
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)のデメリット
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
初期設定の手間
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)は、静的なディスプレイ広告と比較して、初期設定に手間がかかる場合があります。
特に、データフィードの作成とサイトリターゲティングタグの設定は、正確な情報に基づいて行う必要があるため、時間と労力を要します。
効果測定の複雑さ
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)は、様々なターゲティングオプションや配信ロジックが用いられているため、効果測定が複雑になる場合があります。
どの要素がコンバージョンに繋がったかを正確に把握するには、様々な指標を分析し、多角的な視点から評価する必要があります。
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)の設定方法
Yahoo 動的ディスプレイ広告(DAD)を設定するには、主に3つのステップが必要です。
サイトリターゲティングタグの設置
サイトリターゲティングタグを設置することで、ユーザーのサイト訪問履歴をYahoo! JAPANのシステムに記録し、適切な広告配信を実現できます。このタグは、ウェブサイトの全ページの<head>タグ内に設置する必要があります。
Yahoo!タグマネージャーを利用することで、タグの設置・管理を効率化できます。タグマネージャーを使用しない場合は、タグを直接ウェブサイトに貼り付ける必要があります。
データフィードの用意
データフィードとは、広告で配信する商品やサービスの情報をまとめたファイルのことです。
Yahoo 動的ディスプレイ広告では、このデータフィードに基づいて広告が自動生成されます。データフィードは、CSV、TSV、TXT、XMLなどの形式で作成できます。
データフィードに含めるべき主な項目は以下の通りです。
項目 | 説明 | 必須/任意 |
---|---|---|
商品ID | 各商品を一意に識別するID | 必須 |
商品名 | 商品の名称 | 必須 |
商品URL | 商品詳細ページのURL | 必須 |
画像URL | 商品画像のURL | 必須 |
価格 | 商品の価格 | 必須 |
在庫状況 | 商品の在庫状況(在庫あり/在庫なしなど) | 任意 |
商品説明 | 商品の説明文 | 任意 |
カテゴリ | 商品が属するカテゴリ | 任意 |
データフィードは定期的に更新し、常に最新の情報が反映されるようにしましょう。
キャンペーンを作成
データフィードの準備が完了したら、Yahoo!広告の管理画面でキャンペーンを作成します。
- Yahoo!広告の管理画面にログインします。
- 「キャンペーン作成」をクリックします。
- キャンペーンの目的を選択します。(例:ウェブサイトへのアクセス促進)
- キャンペーン名を入力します。
- 予算を設定します。
- ターゲティングを設定します。(例:サイトリターゲティング、興味関心ターゲティング)
- 広告グループを作成します。
- 作成したデータフィードを選択します。
- キャンペーンを開始します。
Yahoo! 動的ディスプレイ広告(DAD)の効果を高めるためのポイント
Yahoo! 動的ディスプレイ広告(DAD)を最大限に活用するためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
推奨タグの設置で機械学習の促進
Yahoo! 動的ディスプレイ広告(DAD)では、商品ページに推奨タグを設置することで、Yahoo!のシステムが商品情報をより正確に理解し、適切なユーザーへの配信精度を高めることができます。
推奨タグは、商品名、価格、商品説明、画像URLなど、商品に関する様々な情報を提供するためのものです。
最新のデータフィードにする
データフィードは、Yahoo! 動的ディスプレイ広告(DAD)の配信に使用する商品情報のリストです。常に最新の情報を反映したデータフィードを維持することで、広告の精度と効果を最大化できます。
データフィードの更新頻度は、商品情報の更新頻度に合わせて調整することが重要です。毎日更新されるような商品を扱う場合は、データフィードも毎日更新する必要があります。一方で、商品情報の更新頻度が低い場合は、週に一度、あるいは月に一度の更新でも十分な場合があります。重要なのは、常に最新の情報を反映したデータフィードを維持することです。
また、データフィードの形式が正しく、エラーがないことを確認することも重要です。形式が正しくない場合、Yahoo!のシステムがデータフィードを正しく読み込めず、広告配信に支障をきたす可能性があります。データフィード作成ツールやサービスを利用することで、データフィードの作成と管理を効率化できます。
まとめ
今回の記事では、Yahoo! 動的ディスプレイ広告(DAD)についてご紹介しました。
Yahoo!動的ディスプレイ広告(DAD)は、サイト訪問者の行動履歴に基づいて最適な広告を自動で配信するサービスです。クリック率やコンバージョン率の向上、広告運用工数の削減といったメリットがある一方、初期設定や効果測定に手間がかかるデメリットも存在します。
しかし、推奨タグ設置による機械学習の促進や最新データフィードの活用といった工夫で、広告効果を高めることが可能です。
商品を効率的にプロモーションし、売上向上を目指すのであれば、DADの導入を検討してみましょう。
この記事を書いた人

平井 和貴
株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。