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Yahoo広告「動的検索連動型広告(DAS)」とは?
Yahoo!広告
- 2025年4月27日
- 2025年4月20日

Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)を最大限に活用したいけれど、設定方法やメリット・デメリットがよく分からない、という方は必見です。
目次
Yahoo広告の動的検索連動型広告(DAS)とは?
Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)は、ウェブサイトの内容に基づいて自動的に広告を作成・配信する広告配信方式です。ユーザーの検索クエリとウェブサイトの内容をマッチングさせ、関連性の高い広告を表示することで、効率的な集客を実現します。
従来の検索広告のように、キーワードを設定する必要がないため、広告運用にかかる手間を大幅に削減できます。また、これまで見逃していた潜在顧客へのアプローチも可能になります。
動的検索連動型広告(DAS)のメリット
Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)には、様々なメリットがあります。大きくは新たなキーワードの発掘、CPCの低下、CTRの向上 の3つが挙げられます。
新しいキーワードの発掘
DASは、ウェブサイトのコンテンツに基づいて自動的にキーワードを生成し、広告を配信します。
そのため、これまで見落としていた関連性の高いキーワードを発見し、新たな顧客層へアプローチできる可能性が高まります。特に、商品点数が多いECサイトや、情報量の多いコーポレートサイトなどで効果を発揮しやすいでしょう。
CPCを下げる
DASは、ウェブサイトの内容とユーザーの検索クエリとの関連性が高い場合に広告を表示するため、コンバージョンにつながりやすい傾向があります。
結果として、品質スコアが向上し、CPCの低下につながる可能性があります。また、無駄なクリックを減らすことで、広告費用を抑える効果も期待できます。
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CTRを上がる
DASでは、ユーザーの検索クエリに最適化された広告タイトルと説明文が自動的に生成されます。これにより、ユーザーの検索意図により合致した広告が表示されるため、クリック率の向上が見込めます。
また、広告の見出しが動的に生成されるため、A/Bテストを実施するような効果も期待できます。
動的検索連動型広告(DAS)のデメリット
動的検索連動型広告(DAS)は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
キーワードの広がりすぎる
DASは、ウェブサイトの内容に基づいて自動的にキーワードを生成するため、意図しないキーワードに広告が表示される可能性があります。
関連性の低いキーワードに広告が表示されると、無駄なクリックが発生し、広告費用が増加する可能性があります。また、ブランドイメージに悪影響を与える可能性も懸念されます。
タイトルの自動生成
DASでは、広告のタイトルも自動的に生成されます。自動生成されたタイトルが、必ずしも最適な表現ではない場合があります。
魅力的なタイトルでなければ、クリック率が低下する可能性があります。
ユーザーの検索意図と合致しないタイトルが表示される可能性もあるため、注意が必要です。
動的検索連動型広告(DAS)の費用
Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)は、クリック課金制です。つまり、ユーザーが広告をクリックした時にのみ費用が発生します。
クリック課金制
クリック課金制では、1クリックあたりの単価を入札価格として設定します。
入札価格は、広告が表示されるキーワードや競合の状況、広告の品質などによって変動します。より高い入札価格を設定することで、広告の表示順位が上がり、クリックされる可能性が高まりますが、その分費用も高くなります。
逆に、低い入札価格を設定すると、費用は抑えられますが、広告の表示順位が下がり、クリック数が減る可能性があります。
動的検索連動型広告(DAS)の設定方法
Yahoo!広告で動的検索連動型広告(DAS)を設定するには、いくつかのステップが必要です。
キャンペーンの作成
ログイン後、キャンペーンタブに移動し、「キャンペーンを作成」ボタンをクリックします。
キャンペーンの種類として「動的検索連動型広告」を選択し、キャンペーン名、予算、配信期間などを設定します。
広告グループの作成
次に、広告グループを作成します。
広告グループごとにターゲットを設定できるため、ウェブサイトの構成に合わせて適切なグループ分けを行うことが重要です。
ターゲティングの設定
動的検索連動型広告では、3つのターゲティング方法があります。
それぞれ「ドメイン全体」「ページフィード」「ドメイン全体とページフィードを併用」です。どのターゲティング方法を選択するかは、ウェブサイトの規模や構成、更新頻度によって異なります。
URLを指定する方法
Yahoo!広告の動的検索連動型広告では、広告配信の対象となるウェブサイトのURLを指定する方法が3つあります。
ドメイン全体
ウェブサイト全体を対象に広告配信を行いたい場合は、「ドメイン全体」を指定します。
この方法では、ウェブサイト内のすべてのページが動的検索連動型広告の対象となります。設定が最も簡単で、ウェブサイト全体へのトラフィック増加を狙う場合に効果的です。
ページフィード
特定のページのみを対象に広告配信を行いたい場合は、「ページフィード」を使用します。ページフィードとは、広告配信対象のURLやタイトル、説明文などを記載したファイルのことです。
この方法では、ページフィードに記載したURLのページのみが動的検索連動型広告の対象となります。
ドメイン全体とページフィードを併用
ウェブサイト全体をベースに、特定のページを強調して広告配信を行いたい場合は、「ドメイン全体とページフィードを併用」する方法が有効です。
この方法では、ドメイン全体を指定しつつ、ページフィードで指定したページを優先的に広告配信します。
ターゲット設定
動的検索連動型広告(DAS)では、広告を表示するユーザーやWebページを細かく指定することが可能です。適切なターゲット設定を行うことで、広告費用対効果を最大化し、無駄なクリックを減らすことができます。
DASで設定できるターゲットは大きく分けて「オーディエンスカテゴリー」と「デバイス」の2種類です。
オーディエンスカテゴリーによるターゲティング
Yahoo!広告では、ユーザーの属性や興味関心に基づいて分類されたオーディエンスカテゴリーが用意されています。
カテゴリー | 説明 |
---|---|
興味関心カテゴリー | ユーザーの興味関心や行動履歴に基づいて分類されます。 |
デモグラフィックカテゴリー | 年齢や性別などの属性に基づいて分類されます。 |
アプリカテゴリー | 特定のアプリをインストールしているユーザーをターゲットにできます。 |
購買意向カテゴリー | 特定の商品やサービスの購入を検討しているユーザーをターゲットにできます。 |
デバイスによるターゲティング
広告を表示するデバイスを指定することも可能です。
パソコン、スマートフォン、タブレットなど、デバイスごとにユーザーの行動やニーズが異なるため、デバイス別のターゲティングは非常に重要です。
デバイス | 説明 |
---|---|
パソコン | デスクトップパソコンやノートパソコンを指します。 |
スマートフォン | iOSやAndroidなどのスマートフォンを指します。 |
タブレット | iPadやAndroidタブレットなどのタブレット端末を指します。 |
ターゲットの除外設定
DASでは、広告を表示したくないユーザーやWebページを除外設定することも可能です。
たとえば、特定の年齢層や地域、興味関心を持つユーザーに広告を表示したくない場合や、自社サイト内の特定のページに広告を表示したくない場合などに活用できます。
動的検索連動型広告(DAS)と他の広告配信方式との比較
検索広告との比較
検索広告は、ユーザーが検索したキーワードに対して広告を表示する方式です。DASも検索キーワードを基に広告を表示しますが、両者には違いがあります。
項目 | 検索広告 | 動的検索連動型広告(DAS) |
---|---|---|
キーワード設定 | 手動でキーワードを設定 | 自動でキーワードを抽出 |
広告文 | キーワードごとに広告文を作成 | Webサイトの内容に基づき自動生成 |
管理工数 | 高 | 低 |
網羅性 | 設定したキーワードのみに限定 | Webサイト全体を網羅 |
ディスプレイ広告との比較
ディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANの提携サイトやアプリなどに画像や動画を用いた広告を表示する方式です。
項目 | ディスプレイ広告(GDN) | 動的検索連動型広告(DAS) |
---|---|---|
広告表示場所 | Yahoo! JAPANの提携サイト、アプリなど | Yahoo! JAPANの検索結果ページ |
目的 | 認知度向上、ブランディング | Webサイトへの誘導、コンバージョン獲得 |
ターゲティング | ユーザー属性、興味関心など | 検索キーワード |
動的検索連動型広告に向いているサイトは?
動的検索連動型広告(DAS)は、すべてのウェブサイトに万能なソリューションではありません。
商品点数の多いECサイト
豊富な商品ラインナップを持つECサイトは、DASの恩恵を大きく受けられます。
手動でキーワードを設定する手間を省き、幅広い商品を網羅した広告展開が可能です。
広告運用リソースが少ないサイト
限られたリソースで広告運用を行う場合、DASは強力な味方となります。キーワード調査や入札価格調整などの作業を自動化することで、運用工数を大幅に削減できます。
小規模ビジネスやスタートアップ企業など、リソースが限られている場合でも、DASを活用することで効率的な広告運用が可能です。人的リソースの不足を補い、効果的な広告展開を実現します。
まとめ
今回の記事ではYahooの動的検索連動型広告についてご紹介しました。
Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)は、ウェブサイトの内容に基づいて自動的に広告を作成・配信する機能です。
新しいキーワードの発掘やCPCの低下、CTRの向上といったメリットがある一方で、キーワードの広がりすぎや自動生成タイトルの精度など、デメリットも存在します。
今回の記事を参考に動的検索連動型広告を活用してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人

平井 和貴
株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。