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Microsoft広告のカスタマーマッチ(顧客リストターゲティング)を解説

Microsoft広告

  • 2024年9月25日
  • 2024年9月19日

顧客リストを利用した「カスタマーマッチ」のターゲティング。

クッキー規制が厳しくなる中で、突破口としてファーストパーティデータを活用したターゲティングは、Googleのクッキー廃止が撤回された現在も重要なターゲティング戦略の1つです。

今回の記事では「Microsoft広告のカスタマーマッチ(顧客リストターゲティング)」について詳しく解説します。

顧客一致リストを利用して、より効果的な広告キャンペーンを実施する方法や、その設定方法をステップバイステップで紹介した上で、自社のビジネスにどのようなメリットがあるのか、具体的な活用事例を通じて説明しますので、ぜひチェックしてみてください。

目次

カスタマーマッチ(顧客リストターゲティング)とは

カスタマーマッチ、別名顧客リストターゲティングは、Microsoft広告が提供する機能で、広告主が既に持っている顧客データを基にして、特定のターゲットに対して広告を表示する技術です。

カスタマーマッチの方法により、広告キャンペーンの効果を大幅に向上させることが可能です。

カスタマーマッチの基本的な仕組み

カスタマーマッチの機能は、広告主が自身のデータをMicrosoftに提供し、その顧客データを活用してオーディエンスリストを作成します。

その後、特定のユーザーセグメントや既知の顧客に対して直接広告を表示します。

広告はより個別化されターゲット層にリーチしやすくなります。

データの利用方法

顧客データは、メールアドレスや電話番号などの情報を基にリスト化され、Microsoftのプライバシーポリシーに基づいて安全に管理されます。

ユーザー個人のプライバシーを保ちながらターゲティングが可能です。

ユーザーデータは安全に暗号化され、第三者に不要に開示されることはありません。

企業は安心してデータを活用することができ、ユーザーも安心してオンライン広告との対話ができます。

カスタマーマッチは効果的な広告配信を実現

カスタマーマッチによる効果的な広告配信は、既存の顧客や見込み客に対して、商品やサービスの魅力を直接伝えることができます。

カスタマーマッチをうまく利用することで、リターゲティングの成功率が向上し、結果として大幅な広告効果を発揮させることができます。

顧客一致リストとして使用する際の例

Microsoft広告のカスタマーマッチを効果的に活用するためには、どのような顧客リストを作成しターゲティングするかが重要です。

具体的な顧客リストの例をいくつか紹介します。

購入者のリスト

購入者のリストは、過去に商品やサービスを購入したことのある顧客です。

購入者のリストを活用することで再購入を促進する広告戦略を立てることが可能です。購入履歴を元にしたセグメント化も考慮すると効果的です。

ロイヤリティ(購入金額)の高い顧客リスト

累計の購入額が高い顧客をリスト化することで、特別なオファーやVIPプログラムを提供し、リピーターとしてのエンゲージメントを深めることができます。

資料請求やメルマガ購読者のリスト

資料を請求したり、メルマガを登録している顧客は、興味を持つ可能性が高いターゲットです。

関連する商品やサービスの紹介によりコンバージョンを促すことが期待できます。

LTV(生涯価値)の高い顧客リスト

顧客の生涯価値が高い場合、長期的な視点で関係を構築することが重要です。

長期間の利益をもたらす戦略を実施できます。

購入日時が直近の顧客リスト

直近で購入を行った顧客をターゲティングし、新商品の案内やアップセルを図ることが可能です。

新たな購入サイクルを生み出すための機会をカスタマーマッチで提供することができる手法です。

 

リストカテゴリ特徴ターゲティングの目的
購入者のリスト過去に購入歴あり再購入促進
ロイヤリティの高い顧客累計購入額が高いVIPオファーやエンゲージメント強化
資料請求・メルマガ購読者商品・サービスへの興味ありコンバージョン促進
LTVの高い顧客顧客生涯価値が高い長期的な利益追求
直近購入者最近の購買行動がある新商品の案内・アップセル

Microsoft広告のカスタマーマッチの設定方法

Microsoft広告でカスタマーマッチを設定することで、自社の顧客リストを活用し、効果的なターゲティングを行うことが可能です。

Microsoft広告のカスタマーマッチの設定は下記のステップに従って簡単に行えます。

Microsoft広告管理画面左下メニュー内「ツール」をクリック

まず、Microsoft広告の管理画面にログインし、左下に表示される「ツール」メニューをクリックします。

「オーディエンス」をクリックし「作成」ボタンを押す

「ツール」メニュー内から「オーディエンス」を選択します。

オーディエンスセクションでは、新しいオーディエンスリストの作成や既存リストの管理が行えます。

「作成」ボタンをクリックして、新たなカスタマーマッチリストを作成します。

「カスタマーマッチリスト」を選択

「作成」をクリックすると、いくつかのオプションが表示されます。

その中から「カスタマーマッチリスト」を選択し、カスタムリストの作成を始めます。

「プレーンテキスト」または「ハッシュファイル」でアップロード

次に顧客リストのアップロードですが、リストは以下の形式でアップロード可能です。

  • プレーンテキスト: 通常のテキスト形式のリストです。名前やメールアドレスが含まれます。
  • ハッシュファイル: より安全性の高いSHA256などでハッシュ化されたデータを含むファイル形式です。

選択した形式のファイルを添付し、リストをアップロードします。データの適正な扱いを確保することが重要です。

 

ステップ詳細
ステップ1「ツール」をクリック
ステップ2「オーディエンス」を選択
ステップ3「作成」ボタンをクリック
ステップ4「カスタマーマッチリスト」を選ぶ
ステップ5リストをアップロード

これらの手順に従うことで、Microsoft広告でのカスタマーマッチの設定が完了します。

効率的なオーディエンスターゲティングを行うために、手順を正確に実施してください。

Microsoft広告のカスタマーマッチを実施するメリット

Microsoft広告のカスタマーマッチを活用することで、広告キャンペーンに複数の利点をもたらすことができます。

ターゲティングの精度向上

カスタマーマッチを利用することで、広告ターゲティングの精度が大きく向上します。既存の顧客リストを基に広告を配信するため、関心を持つ可能性の高いユーザーに対して効率よくアプローチすることができます。

広告費用対効果の改善

ターゲティングの精度が向上することで、広告費用対効果の改善が期待できます。無駄な広告費を削減し、限られた予算を最大限に活用できます。

顧客リテンションの強化

既に商品やサービスを購入している顧客に対してリマーケティングを行うことで、リテンション率の向上を図ることができます。顧客とのエンゲージメントをさらに深めることが可能です。

クロスセルおよびアップセルの推進

カスタマーマッチにより、特定の購入履歴を持つ顧客に対して適切なクロスセルやアップセル戦略を展開できます。

売上の最大化を図ることができます。

競合他社との差別化

効率的なターゲティングとリマーケティング戦略を構築することで、競合他社との差別化を図ることが可能です。

マーケットシェアを確保し、顧客基盤を拡大するための有効な手段となります。

 

メリット詳細
ターゲティングの精度向上既存の顧客情報を利用し、関心のあるユーザーに効率よくリーチ。
広告費用対効果の改善無駄な広告費を減らし、予算を効率的に活用。
顧客リテンションの強化既存顧客へのリマーケティングで、エンゲージメントを向上。
クロスセルおよびアップセルの推進購入履歴に基づく適切な提案で、売上を最大化。
競合他社との差別化効果的な戦略で市場競争力を高める。

Microsoft広告のカスタマーマッチを効果的に活用することが、ビジネスの成長を促進させる重要な要素となります。

Microsoft広告のカスタマーマッチの活用方法

Microsoft広告のカスタマーマッチは、マーケティング戦略の強化に大いに役立つツールです。

カスタマーマッチの具体的な活用方法を紹介します。

ターゲットオーディエンスへのカスタマイズ広告

カスタマーマッチを利用することで、既存顧客や潜在顧客に向けてパーソナライズされた広告キャンペーンを展開できます。

コンバージョン率の向上が期待できます。

クロスセルやアップセルの促進

ロイヤリティの高い顧客にターゲットを絞った広告を出すことで、新たな製品やサービスの購入を促進するクロスセルやアップセルの効果が期待できます。

リターゲティングによる顧客維持

購入履歴を元に、まだコンバージョンに至っていない顧客に対してリターゲティングを行うことで、再購入や契約の促進につなげることができます。強力な顧客関係の維持に役立ちます。

顧客セグメントの利活用

顧客リストを複数のセグメントに分け、それぞれに最適化された広告を展開することで、効果的なターゲティングが可能です。

たとえば、購入金額に基づいたリストなどです。

広告効果の測定と最適化

カスタマーマッチを活用して展開した広告キャンペーンでは、詳細なデータ分析を行うことができます。

広告の効果を測定し、次回以降のキャンペーン最適化に活用することが可能になります。

 

使用例期待される効果
パーソナライズ広告コンバージョン率の向上
クロスセル・アップセル売上の拡大
リターゲティング顧客維持率の向上
セグメント別広告ターゲティング精度の向上
効果測定と最適化広告効果の向上

Microsoft広告のカスタマーマッチを行う際の注意点

Microsoft広告のカスタマーマッチを活用する際には、いくつかの注意点があります。

ここでは、それらのポイントを詳しく解説します。

顧客情報のセキュリティ

顧客情報のセキュリティを確保することは重要です。特に個人情報を含むリストを扱う場合は、異なるデータベースやプラットフォーム間での情報のやり取りにおいて、プライバシーやデータの安全性を確保することが不可欠です。

リストの新鮮さを保つ

顧客リストは定期的に更新し、新鮮なデータを維持することが成功の鍵です。古いデータを使用すると、ターゲティングの効果が低下し、広告効果も減少します。したがって、頻繁にリストを見直し、新しいデータを追加する習慣をつけましょう。

ターゲット数に関する規制

Microsoft広告では、使用する顧客リストのターゲット数に関しても注意が必要です。最低限のターゲット数以上を確保することが求められます。広告が十分に配信されない可能性を防ぐことができます。

クリーンデータの使用

データの精度や一貫性を保つために、クリーンなデータの使用を心がけましょう。不適切なデータは、ターゲティングの正確性を損ない、無駄なクリックやコストの増加につながる可能性があります。

顧客の同意の取得

顧客リストを使用する際には、顧客の同意を得ることが絶対的に必要です。特にメールアドレスや電話番号といった個人情報を広告キャンペーンに使用する場合、プライバシーポリシーや法的制約を遵守して、適切に同意を取得する必要があります。

ベストプラクティスを学ぶ

取り組み推奨事項
定期的なリストの見直し最新データを頻繁に更新
データ活用のセキュリティ安全なプラットフォームを使用
プライバシーの確保利用者の同意を明確に取得

上記のようなベストプラクティスに従うことで、効果的で安全なMicrosoft広告のカスタマーマッチを実施し、ビジネス成果を最大化することが可能となります。

Microsoft広告のカスタマーマッチについてのまとめ

今回は「Microsoft広告のカスタマーマッチ」について解説しました。

顧客リストを使用したカスタマーマッチの戦略は、リスト内のユーザーにのみ配信する手法だけではなく顧客とよく似たような動きを持つ類似ユーザーへの拡張も効果的です。

ぜひ自社で持つファーストパーティのデータをより安全に使用しながら、広告のパフォーマンスを最大化させるような戦略を立てて配信を強化していきましょう。

この記事を書いた人

FORCLE編集部

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