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Microsoft広告(マイクロソフト広告)の入札戦略について|クリック数の最大化・コンバージョン数の最大化など

運用型広告

  • 2023年10月16日
  • 2023年10月16日

Microsoft広告では、Google広告・Yahoo!広告と同様、運用型広告と言われています。各媒体の広告管理画面上で運用者が定期的なメンテナンスを行うことで、広告の最適化がされ広告の成果に繋がります。

運用型広告で重要なポイントの中に「入札戦略」があります。各媒体の入札戦略の概念を理解することによって、運用の流れも予測しやすくなります。

基本的にGoogle広告・Yahoo!広告などに似ている点はありますが、各媒体名称や意味が異なったりします。

そこで今回は、Microsoft広告の入札戦略についてを中心にしてご紹介します。

Microsoft広告(マイクロソフト広告)の入札戦略とは

まずは、入札戦略という言葉の意味をご紹介します。

入札戦略とは、広告出稿の目的に合わせて、オークションや入札形式の競争的な状況で、最適な結果獲得のための計画やアプローチのことを指しています。

広告を入稿していく中で、キャンペーン・グループ・広告の順に作成していきますが、その各キャンペーンで使用できる入札戦略を設定・変更することができます。
※インポート時に入札戦略の種類が変わることがあるので注意。

Microsoft広告(マイクロソフト広告)入札戦略の種類

  • 拡張クリック単価
  • 手動 CPC、手動 CPM、手動 CPV
  • クリック数の最大化
  • コンバージョン数の最大化
  • 目標コンバージョン単価制
  • 目標インプレッションシェアによる入札
  • 目標広告費用対効果

拡張クリック単価

拡張クリック単価(CPC)に設定することで、Microsoft Advertising (機械学習)が自動的に入札単価を調整します。入札単価を決める内容は、対象となるユーザーがどのくらいコンバージョンになる見込みがあるかによって変動します。コンバージョンにつながる可能性が高いユーザーの検索では入札単価が高くなり、逆にコンバージョンに繋がる可能性が低いユーザーの検索では入札単価が低くなる傾向があります。

・拡張クリック単価を使用する際は、拡張クリック上限をコンバージョントラッキングと組み合わせることで最適化が見込めます。

手動CPC、手動CPM、手動CPV

手動CPC(手動クリック単価)、手動CPM(手動表示単価)、手動CPV(手動視聴単価)は、言葉の通り入札単価を手動で設定する入札戦略です。

・手動CPC(手動クリック単価)
手動CPC入札戦略では、各広告グループとキーワードに1クリックあたりの入札単価を手動で設定し、設定した入札単価で広告配します。

・手動CPM(手動表示単価)
手動CPM入札戦略では、広告表示 1,000 回あたりの入札単価を設定します。
※広告ピクセルの50%以上がユーザーに表示され、1秒間閲覧された際にコストがカウントされます。

・手動CPV(手動視聴単価)
手動CPV入札戦略では、動画広告のみに設定できる入札戦略です。動画広告の表示ごとまたはクリックごとの上限入札単価を設定することができます。

クリック数の最大化

クリック数の最大化入札戦略は、検索広告とMicrosoftショッピング広告のみで設定することができます。

クリック数の最大化入札戦略では、設定されている広告ご予算内でクリック数を最大化する入札戦略です。クリック数の最大化にすることでクリック単価を下げることができますが、コンバージョンを多く獲得する戦略とはすこし違います。クリック単価が上がてしまった際は、「上限クリック単価」を活用することでクリック単価の上限を設定することができます。

コンバージョン数の最大化

コンバージョン数の最大化入札戦略は、検索広告・ショッピング広告・オーディエンスキャンペーンのみ設定することができます。

コンバージョン数の最大化入札戦略では、、設定されている広告ご予算内でコンバージョン数を最大化させる入札戦略です。コンバージョンに繋がりそうなユーザーに対しては高いクリック単価で広告配信し、逆にコンバージョンに繋がりづらいユーザーに関しては、クリック単価を限界まで下げデータを活用するもしくは、広告自体を表示しないという動きをおこないます。クリック単価が上がてしまった際は、「上限クリック単価」を活用することでクリック単価の上限を設定することができます。

目標コンバージョン単価制

目標コンバージョン単価制入札戦略は、検索広告・ショッピング広告・オーディエンスキャンペーンのみ設定することができます。

目標コンバージョン単価制入札戦略では、1コンバージョンあたりの広告費用(コスト)目標を設定することができます。目標コンバージョン単価を設定することで30日間で設定した目標コンバージョン単価の範囲内でコンバージョンを獲得できるように自動で入札します。

目標インプレッションシェアによる入札

目標インプレッションシェアによる入札戦略は、検索広告のみで設定することができます。

目標インプレッションシェアによる入札戦略では、マイクロソフトの検索結果ページの最上部、上部に広告が表示されるように入札単価を自動で設定することができる入札戦略です。広告表示 1,000 回あたりにお支払いいただく平均広告費用を設定します。設定した入札単価でできる限り多くのユニークリーチを獲得できるように入札単価が最適化されるようになります。

目標広告費用対効果

目標広告費用対効果 (ROAS)では、広告配信30日の平均目標広告費用対効果 (ROAS)を設定することで、目標数値達成するため自動的に入札単価を調整する入札戦略です。
※ROAS→費やした広告費に対してどれだけの見返りがあったのか、を表す指標。

目標広告費用対効果 (ROAS)の入札戦略を設定する際は、コンバージョントラッカー(UET タグ + アクティブなコンバージョン目標、またはオフライン コンバージョンのいずれか) を設定し、コンバージョン値(収益)を追跡させる設定を行う必要があります。

手動入札よりも自動入札が効果期待できる

自動入札機能を利用すると、入札単価を設定する際の手間のかかる作業や推測に頼った作業を排除できます。 個別クリック単価制とは異なり、特定の広告グループやキーワードの入札単価を手動で更新する必要はありません。

手動入札と自動入札の違い

WEB運用型広告の「手動入札」と「自動入札」の異なる点があります。

①手動入札

手動入札は、運用担当者が広告にかかる費用をクリック単価に上限を手動で設定する方式です。 これにより、運用担当者は自主的な戦略や目標に基づいて入札価格を調整できます。

手動入札は柔軟性が高いく、運用担当者は継続的に入札価格を調整し、キャンペーンのデータ進捗に応じて最適なクリック単価を見つける必要があります。

入札戦略(手動):「拡張クリック単価」「手動 CPC」「手動 CPM」「手動 CPV」

②自動入札

自動入札は、各媒体の機械学習やアルゴリズムを用いて、プラットフォームが運用担当者の代わりに入札価格を最適化する方式です。

自動入札の特長は、手動入札と違い運用担当者の時間とリソースを節約できる点です。機械学習が正しく学習されていれば効果的な入札ですが、広告の予算やパフォーマンスによってMicrosoft広告のシステムが一部の制御を行う可能性があります。

入札戦略(自動):「クリック数の最大化」「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価制」「目標インプレッションシェアによる入札」「目標広告費用対効果」

まとめ

今回の記事では、Microsoft広告の入札戦略についてご紹介しました。

Google広告やYahoo!広告など、各媒体入札戦略という設定がある中で、各媒体名称が異なったり、意味が少し異なったりとややこしい部分があります。

今回の記事ではMicrosoft広告の入札戦略のみご紹介いたしましたので、理解しやすかったのではないでしょうか。

まずは以下7つの入札戦略の種類を覚えて、少しずつ意味を理解していければ、今後の運用方法が良い方向に進んでいくのではないかと思っています。

「拡張クリック単価」「手動 CPC、手動 CPM、手動 CPV」「クリック数の最大化」「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価制」「目標インプレッションシェアによる入札」「目標広告費用対効果」

Microsoft広告はGoogleなどとは違って情報量がまだ少ないです。

今後はMicrosoft広告の情報を定期的に発信できればと思っています。

この記事を書いた人

平井 和貴

平井 和貴

株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。