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Meta(Instagram/Facebook)広告でデバイスの配置を設定・除外する方法
早速ですが、Meta(Instagrma/Facebook)広告の管理画面上で「デバイスを設定する方法」について解説していきます。
デバイスの設定は簡単にできますので、下記の手順を参考にデバイス調整を検討してみてください。
1.広告セットの配置を「手動配置」にする
まず最初に、広告セット作成の際にデバイスの配置を設定するためには、配置オプションを「手動配置」に変更する必要があります。
デフォルトでは「自動配置」に設定されているため「手動配置」に変更します。
- 広告マネージャーを開き、新しい広告セットを作成します。
- 「配置オプション」セクションに移動します。
- デフォルトの「自動配置」オプションを「手動配置」に変更します。
2.デバイス項目から指定したデバイスを選択する
次に、手動配置を選択した状態で、デバイスの詳細な設定を行います。
設定画面には複数のデバイスオプションが表示されますので、ターゲットにしたいデバイスや除外したいデバイスを選択します。
デバイスタイプ | 設定内容 |
---|---|
モバイル | スマートフォンに配信するかどうかをチェック or 除外 |
デスクトップ | パソコンに配信するかどうかをチェック or 除外 |
ターゲットオーディエンスが使用するデバイスに合わせた広告配信が簡単に行えます。
モバイルデバイスを詳細に設定することも可能
モバイルの端末にはiPhoneやAndroidなど、端末やOSが異なる場合があります。
日本国内ではiPhoneの利用率が非常に高い状況ですので、iOSの配信ボリュームが大きい状況ではありますが、モバイルデバイスの中でも端末・OSによって配信を指定することも可能です。
Androidデバイス
Meta広告ではAndroidデバイスをターゲットにするための詳細設定が可能です。メーカーやOSバージョン、さらには特定のユーザーグループを絞り込むことができます。
特定のAndroidバージョンをターゲットにすることで、よりコストパフォーマンスの高い広告の掲載が実現できます。
iOSデバイス
iOSデバイスも同様に、細かくターゲット設定が可能です。
デバイスのモデルやiOSバージョンなど、詳細な条件を追加することで、より効果的な広告配信が期待できます。
特に新機種リリース後は、最新iOSバージョンをターゲットにした広告戦略が有効です。
設定項目 | 詳細 |
---|---|
iOSバージョン | iOS 12以上、iOS 13以上など |
デバイスモデル | iPhone 11、iPhone SE、iPad Proなど |
フューチャーフォンのみは不可
現状、Meta広告ではフューチャーフォンのみをターゲットとする設定は提供されていません。
これは、利用者が少なく、リーチできるオーディエンスが限られてしまうためです。
現在スマートフォンの普及率が非常に高いため、フィーチャーフォンに対して広告を掲載する手法自体はあまり推奨ではありません。
Meta(Instagram/Facebook)広告でデバイスを除外するメリット
Meta広告でデバイスを除外していく方法は、どのような点でメリットがあるのでしょうか。
ここでは、デバイス設定をすることでうまれるメリットについていくつか紹介したいと思います。
効果が見込めないデバイス配置の掲載を止めることで無駄コストを削減できる
Meta広告では特定のデバイスを対象外にすることで、広告コストの削減が期待できます。
例えば、モバイルデバイスでのコンバージョンが低い場合、そのデバイスを除外することで、予算を効果的に配分できます。
無駄な広告費を削減し、パフォーマンスが高いデバイスでの成果を最適化できます。
予算に対してインプレッションシェア率が高まりコンバージョンが増加する可能性がある
デバイス設定を最適化することで、広告のインプレッションシェア率が高まり、コンバージョン率の向上が見込めます。
特定のデバイスに焦点を当てることにより、Meta広告のパフォーマンスが最適化され、限られた予算でも効果的な広告運用が可能となります。
詳細なデバイス設定の具体的なメリット
デバイス | 期待される結果 |
---|---|
Androidデバイス | Androidユーザーの特性に合わせたターゲティングが可能 |
iOSデバイス | iOSユーザーの購買力が高いため、コンバージョンが期待できる |
このように、特定のデバイスを除外するという手法は、広告運用の効率を最大化するための有力な戦略の一つです。
以上のポイントを踏まえながら、効果的なデバイス選定を行うことで、広告のパフォーマンスを一層向上させることができます。
Meta(Instagram/Facebook)広告でデバイスの絞り込みによる効果があまり期待できない理由
Meta広告では、デバイスの指定・除外は可能ではありますがデバイス調整による戦略はあまりベストな手法とはいえない理由があります。
Meta社では自動配置(すべての配置で広告を掲載させること)が推奨とされている点やPCの配信ボリュームが少ないなど、様々なデメリットがあります。
モバイルファーストのアプリである点
InstagramやFacebookはモバイルファーストのアプリケーションです。ユーザーの大半がスマートフォンやタブレットを使っています。したがって、デバイスの絞り込みを行うことでユーザーの大部分にリーチできなくなるリスクがあります。
PCはそもそも配信量が少ない
Metaのプラットフォームでは、もともとPC向けの広告配信量が少なく、特にInstagramではその傾向が顕著です。たとえPCユーザーを追加しても、全体の広告効果には大きな影響を及ぼさない可能性が高いです。
Meta広告ではクロスデバイスの広告配信を考慮したAIが搭載されている
Metaはクロスデバイスでの広告配信を最適化するためのAI技術を導入しています。この技術は、ユーザーがどのデバイスを使っているかを自動で判別し、最も効果的な配信タイミングと方法を提供します。これにより、デバイスの絞り込みを行わなくても高い広告効果が期待できます。
理由 | 詳細 |
---|---|
モバイルファーストのアプリ | ユーザーの大半はモバイルデバイスを使用しているため、デバイスの絞り込みがリーチに影響する可能性があります。 |
PC配信量が少ない | もともとPC向けの広告配信量が少なく、全体の効果には大きな影響を与えない。 |
クロスデバイスの広告配信AI | MetaのAI技術が最適化されたタイミングと方法で広告を配信し、デバイスの絞り込みを必要としない。 |
モバイルデバイスの詳細を絞り込むのは効果的な手段である可能性あり
モバイルデバイスの詳細を絞り込むデバイス調整は、戦略によっては効果を期待できる可能性があります。
AndroidとiPhoneでのコンバージョン率が大きく異なる場合などに絞り込みを行い、コストパフォーマンスを向上させる方法は効率性を上げていくこともできるでしょう。
またアプリインストール広告の場合は、モバイルデバイスを分けて配信することが基本ではありますので、実施するプロモーションの内容や目的によってもデバイス調整がカギとなる場合もあります。
Meta(Instagram/Facebook)広告のデバイス設定方法についてのまとめ
今回の記事では「Meta(Instagram/Facebook)広告プラットフォームでデバイスの配置を設定・除外する方法」について詳しく解説しました。
手動配置の設定を行うことで、広告が表示されるデバイスを詳細に選択することが可能です。例えば、AndroidやiOSデバイスを個別にターゲットにすることで、特定のユーザー層へ効果的にリーチできます。また、効果が見込めないデバイスを除外することで、無駄なコストを削減しつつ、インプレッションシェア率を向上させることができることでしょう。
ただし、Meta広告プラットフォームはクロスデバイスの広告配信を考慮したAIが搭載されているため、デバイス絞り込みの効果が期待できない可能性もあります。デバイス設定は、広告効果を最大化するための一つの手段として活用していくのがベストです。