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なぜ中国で「ライブコマース」が流行ってる?中国の市場とアプリ、成功事例

EC業界

  • 2023年1月22日
  • 2023年1月22日

日本では、まだまだ知名度が低いライブコマースではありますが、中国はじめ米国などの海外ではライブコマースをマーケティングのメインに商品の売上やPRをおこなっております。

今回の記事では視線を日本国内ではなく海外に向けてライブコマースの市場やアプリ、成功事例などをご紹介いたします。

ライブコマースとは

ライブコマースとは

ライブコマースとは、リアルタイムの動画配信によってECサイトでの購入を促す戦術です。

配信者は、動画配信プラットフォームやSNSなどを通して、視聴ユーザーに対して商品を紹介します。動画に購入詳細ページへのリンクを設置することで、動画を視聴しているユーザーが商品に興味を持って、終わりではなく購入という目的に促すことができます。

なぜ中国では、ライブコマースが流行っているのか?

なぜ中国でライブコマースが流行ったのでしょうか。

中国でライブコマースが流行った背景には以下の内容が推測させています。

SNSの利用者の拡大

中国でライブコマースが流行った背景には、SNSの利用者の拡大が大きな理由となります。

現在では、消費者が買うなどのアクションを起こす前にインターネットで情報収集や情報発信をする方がほとんどです。そのくらいインターネットが普及しているなか、2020年以降snsの利用者が年々増えてきています。

ひと昔は、テキストで発信しているSNSが普及していましたが、令和になってから動画をメインとしてコミュニケーションを取れる媒体が普及しています。ライブコマースは動画で情報発信をし、商品の認知と購入を促す施策です。

現在の消費者はインターネット内で商品の購入に抵抗が少なく、逆にインターネットで購入する方が急増してきている点もライブコマースが伸びたきっかけになります。

コロナ禍の社会問題の影響

2020年から新型コロナウイルスの感染拡大の影響で社会問題になりました。

コロナウイルスの感染拡大防止のため、中国では外出自粛やロックダウンなど対策をおこなってました。その外出自粛がライブコマースの需要拡大に結び付いた結果になります。

外出自粛やロックダウンの影響で、店舗型の事業が縮小され店舗を持たないEC業界に参入する企業が増えてきました。その中、インターネット内で売り上げを作るためにライブコマースが注目されました。

中国ライブコマースの市場規模

中国ライブコマースの市場規模グラフ

新型コロナウイルスやインターネット普及の影響で中国ライブコマースの市場規模は約17兆円まで上がっている状況です。さらに2025年にはもっと市場は膨れ上がると見ていて約100兆円を超えるのではないかと予想されています。

なぜ中国では、ライブコマースが成功するのか?

中国のライブコマースでは、お得なクーポンやライブコマース限定の大幅な値下げがあります。ライブコマースで使用するアプリによって機能が異なり、利用者が楽しめるイベントなど複数あります。ライブコマースで商品を購入することで、楽しく買い物ができ通常よりも安く購入ができる事は大きな魅力になるでしょう。

また中国のインフルエンサーの数が増えてきている中、既にインフルエンサーにファンがついているファン層に商品のブランディングができます。

中国人消費者がライブコマースで購入に繋がる理由は?

  • 通常よりもお得に購入することができる。
  • ライブ配信の為、商品の細かい情報を収集することができ、ストレスなく購入することができる。
  • 業界専門のインフルエンサーが商品を紹介してくれるので、時間をかけず良い商品を知ることができる。
  • 各プラットフォームでそれぞれのイベントがあり、非日常を得ることができる。

中国のライブコマースアプリとは

中国ではどのようなライブコマースアプリを活用して、売り上げを獲得しているのでしょうか。

TikTok

最近では日本でも利用者が拡大している短編縦型動画の「TikTok」です。

動画で情報の発信などコミュニケーションができる目的があり、商品の購入へと繋がりづらいと言われておりますが、利用者が多いことから商品のブランディング目的ではとても効果的なプラットフォームです。

https://www.tiktok.com/ja-JP/

Taobao Live

タオバオライブはアリババグループ傘下のライブコマースアプリです。

数ある動画配信アプリの中でも一番におすすめしたいのが、「Taobao Live(タオバオライブ)」です。

理由は中国で一番のECプラットフォームと言われている「タオバオ」が行っているライブコマースである「EC専用の配信ツール」の為です。

他の動画配信アプリと違って、タオバオユーザーのほとんどが購入意欲が高く、商品の売上につなげやすい点が特徴です。

中国でEC事業に参入している会社では、まずタオバオのファン獲得という点が一番の選択とすると良いでしょう。ライブコマースをはじめる際も同じようにタオバオライブを選択することが多いです。

https://taobaolive.taobao.com/

Kuaisyo

Kuaisyoは中国版Instagramとも呼ばれているSNSです。中国の短編動画プラットフォームで思い浮かべるのは「TikTok」と思いますが、実は「TikTok」が流行するまでは、Kuaisyoが長期間業界トップのシェアを獲得していました。

Instagramと同じように人々の日常を動画で投稿している方が多い印象です。

Tiktokとユーザーの性別・年齢では大きな違いはありませんが、居住地域が異なっており、TikTokは都心の若年層でKuaisyoは地方利用者をターゲットとしています。

https://www.kuaishou.com/new-reco

その他アプリ

  • RED live
  • DOUYU
  • bilibili live
  • 微信ライブ

日本のライブコマースプラットフォームについては以下のリンクから

ライブコマースの成功事例

RICE FORCE

日本のコスメブランドRICE FORCEのライブコマースを行ってます。

ライブコマースを開始しすることで、売上金額約50万円上げることができました。

百思寒( BAISIHAN )

中国で1998年に創業したアパレルブランド「百思寒(BAISIHAN)」。

ダウンジャケットの認知拡大を目的としてライブコマースを開始。

12日間ライブコマースを開始し、約300万着の販売を達成しました。

まとめ

今回の記事では、中国のライブコマースについてご紹介いたしました。

ライブコマースの需要が世界でトップ級の中国では、今から5年後まで需要が伸び続けるようです。日本でも少しづつライブコマースを取り組んでいる企業が増えてきてますが、今後まだまだ拡大していくことが予想されます。

今回の記事を参考に自社でライブコマースの取組みについて検討してみるのも良いでしょう。

今後もライブコマースなど、EC業界のお役立ち情報を掲載いたします。

この記事を書いた人

平井 和貴

平井 和貴

株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。