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リスティング広告とSEOの違いとは?併用による影響や対策方法を解説

リスティング広告

  • 2024年8月17日
  • 2024年11月28日

リスティング広告とSEO対策について、違いやそれぞれの対策方法・用途がいまいち分からない、という方へ。

今回の記事では「リスティング広告とSEOの違い」やそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

簡単にまとめると、下記のようなメリットがあります。

  • ・リスティング広告は即効性が高く、短期でもパフォーマンスのテストが可能
  • ・SEO対策は中長期的や視野で安定的な集客を実現させる上で効果的

この記事を読むことで、リスティング広告とSEOの基本的な概念やその違い、併用による効果や注意点について詳しく知ることができます。また、リスティング広告とSEOを併用することでどのようにして成果を最大化できるのかについての具体的な戦略も解説しますので、ぜひ集客の強化に役立てていただけると嬉しいです。

 

リスティング広告とは

まずは「リスティング広告」について、簡単に概要と仕組みを説明します。

概要と基本的な仕組み

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される有料の広告です。ユーザーが特定のキーワードを検索した際に、そのキーワードに関連する広告が表示されます。広告主は、クリックごとに広告料を支払う仕組みになっています。

広告の種類

リスティング広告には主に2つの種類があります:

  • 検索広告: GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果ページに表示される広告です。
  • ディスプレイ広告: 提携サイトにバナーやテキスト形式で表示される広告です。

運用の基本

広告キャンペーンの設定

広告主はまず、広告キャンペーンを設定します。キャンペーンは、広告グループ、キーワード、広告文などを含む設定をまとめている機能です。

入札と料金モデル

リスティング広告の料金は入札形式で決定されます。広告主は、特定のキーワードに対していくら支払うかを設定し、その入札額に基づいて広告の表示順位が決まります。料金モデルとしては、主にPPC (Pay Per Click)とCPM (Cost Per Mille)の2種類があります。

 

料金モデル説明
PPCクリックごとに課金されるモデル。広告がクリックされるたびに料金が発生します。
CPM1000回の表示ごとに課金されるモデル。表示回数に基づいて料金が計算されます。

キーワードの選定

適切なキーワードを選定することは、リスティング広告の成功において非常に重要です。ユーザーが検索しそうな単語やフレーズを選び、そのキーワードに対して広告を表示させます。

広告の作成と最適化

広告文の作成

広告文は、ターゲットとするユーザーにアピールするための重要な要素です。簡潔で魅力的な文言を作成し、ユーザーのクリックを促します。

ランディングページの最適化

広告をクリックしたユーザーが訪れるランディングページも重要です。ユーザーが求めている情報を提供し、最終的にコンバージョンにつなげるための工夫が必要です。

SEO(検索エンジン最適化)とは

続いてはSEOについて概要や仕組みを解説します。

SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンの検索結果ページ(SERP)で特定のキーワードに対してサイトが上位に表示されるようにWebページを最適化するプロセスです。SEOの目的は検索エンジンからの自然検索トラフィックを増やすことで売上の向上を目指せる対策です。

SEOの重要性

SEOは、ユーザーが特定の情報を求めて検索エンジンを利用した際に、Webサイトが見つかりやすくなるようにするための戦略です。

  • 検索エンジン経由のトラフィックの増加
  • ブランド認知度の向上
  • 競合他社との差別化

SEOの主な要素

SEOは大きく分けて2つの要素からなります。

 

要素詳細
オンページSEOサイトの内部、つまりコンテンツやHTMLソースコードに関する最適化。例えば、タイトルタグの最適化や内部リンクの構造化。
オフページSEOサイト外部の要素、つまり他のWebサイトからのリンクやソーシャルメディアのシグナルを最適化し、サイトの信頼性を高める。

オンページSEOの具体的施策

キーワードリサーチ

適切なキーワードを選定し、それに基づいてコンテンツを作成します。ユーザーの検索意図を理解し、それに応じたコンテンツを提供することが重要です。

コンテンツの質の向上

検索エンジンは有用で高品質なコンテンツを評価する傾向にあります。そのため、ユーザーに価値のある情報を提供し、深い洞察を持った内容を作成することが求められます。

メタタグの最適化

タイトルタグ、メタディスクリプション、および見出しタグ(Hタグ)は、検索エンジンのインデックスとランキングに大きく影響します。これらのタグを適切に最適化することで、SEO効果を高めます。

オフページSEOの具体的施策

リンクビルディング

他のWebサイトからのリンクを獲得することで、サイトの信頼性と権威を高めます。良質なコンテンツの提供や他サイトとの協業(セミナーやウェビナー等)が含まれます。

ソーシャルメディアエンゲージメント

ソーシャルメディアでコンテンツがシェアされることで、サイトの認知度が向上し、間接的にSEO効果を持つことがあります。積極的にソーシャルメディアを活用しましょう。

オンラインディレクトリの登録

オンラインディレクトリやローカルリスティングにサイトを登録することで、検索エンジンからの評価が向上し、ローカルSEO効果が増します。

リスティング広告とSEOの違い

さてここからは「リスティング広告とSEOの違い」について、詳しくみていきたいと思います。

リスティング広告とSEOには、決定的に異なる点があります。

まずは両方の違いをしっかりと理解した上で、各対策方法と計画を立てていくことが重要です。

費用の違い

項目リスティング広告SEO対策
予算少なからず予算が必要自分で行えばお金がかからない
広告費クリックごとに費用が発生基本的に無料

リスティング広告は少なからず予算が必要

リスティング広告を利用するには、少なくても費用がかかります。特に競合の多いキーワードでは予算の上限を設定しないと、コストが急増する可能性があります。

SEO対策は自分で行えばお金がかからない

SEO対策は、外部に依頼せず自分で行うことでコストを抑えることができます。主に時間と労力を費やしますが、費用面では非常に効果的です。

効果が出るまでの期間の違い

リスティング広告は即効性が高い

リスティング広告は設定を済ませるとすぐに掲載され、短期間で結果が出やすいのが特徴です。特にキャンペーンやセールなどの短期間での訴求に向いています。

SEO対策は中長期的な対策で効果が見込める

SEO対策には、サイト内部の調整やコンテンツ作成など、時間をかけて行うことで徐々に効果が現れるため、中長期的な視野で取り組む必要があります。

メンテナンス性の違い

リスティング広告はコントロールしやすくメンテナンス性が高い

リスティング広告は、管理画面から簡単に予算やキーワードを変更できるため、非常にコントロールがしやすいです。即時に調整が反映されるため、即応性も高いです。

SEO対策はリライト/修正による反映にも少し時間がかかる

SEO対策では、変更した内容が検索結果に反映されるまでに時間がかかることがあります。リライトや修正を行った後も結果が出るまで待つ必要があります。

安定性の違い

リスティング広告は競合の参入率によって効果の変動が激しい

リスティング広告は常に競合の動向に影響されます。競合に多くの予算をかけられる企業が参入すると、広告の効果が低下する可能性があります。

SEOはしっかりと対策を取れば安定性が高い

SEO対策は継続的に行うことで安定した流入が見込めます。検索アルゴリズムの変更にも柔軟に対応し続けることで、安定した効果を得ることが可能です。

掲載位置の違い

項目リスティング広告SEO対策
掲載位置検索結果の上部に表示されるリスティング広告の下部に表示される
クリック率高め自然検索よりやや低め

リスティング広告は簡単に上位掲載が可能

リスティング広告は、お金をかけることで検索結果の上部に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすいです。特に新規にサービスや商品を公開する際には非常に有効です。

SEOはリスティングの下部に表示される

SEOによる自然検索結果は、リスティング広告の下に表示されます。しかし、信頼性や権威性が高まることで、長期的には有利になります。

リスティング広告を併用した場合のSEOの影響度はある?

リスティング広告を出稿すると、SEOの掲載順位も上がるのか?という点について気になられている方も多いかと思います。

リスティング広告を併用することでSEOに良い点として働くポイントもありますので、説明していきたいと思います。

広告掲載によるSEO順位への影響はない

リスティング広告を使用することで、SEOの順位に直接的な影響を与えるのではないかと心配されている方も多いかと思います。しかし、リスティング広告はGoogleなどの検索エンジンである有料広告であり、オーガニック検索結果に影響を及ぼすことはありません。検索エンジンのアルゴリズムは別々に扱われています。

具体的には、リスティング広告によるクリックが増加したとしても、それが直接検索エンジンのランキングアルゴリズムに反映されることはありません。リスティング広告を出稿していても、自然検索の順位に対する影響はありません。

Googleが公式で否定していますので、気になる方はチェックしてみてください。

Do AdWords customers get special treatment in organic search results? / 参考 Google

広告掲載で再検索による自然検索のアクセス増加は見込める

リスティング広告とSEOは直接的な要因がないものの、間接的な影響はありえます。

例えば広告をクリックしたユーザーが再度同じキーワードや類似するキーワード、商品名やサイト名で検索を行い、自然検索結果にアクセスする可能性が高まります。ユーザーの再検索による自然検索へのアクセスで流入数が伸びるという点は考えられるでしょう。

双方を適切にバランス良く運用することで、より良質なトラフィックを期待できます。

 

項目リスティング広告SEO
直接的な影響なしなし
間接的な影響ありあり
効果の相乗高い高い

リスティング広告とSEOの各使い方・戦略

ではリスティング広告とSEOをうまく併用させて効果を最大化させていく上で、おさえておきたいポイントとはどんな点でしょうか。

それぞれをどのような目的、スケジュールで戦略を取るかが重要です。

リスティング広告

広告経由の費用対効果を目標に運用しよう

リスティング広告では、限られた予算内で費用対効果を最大化することが重要です。広告を掲載し、クリックやコンバージョン数を常にモニタリングしながら、パフォーマンスが高いキーワードや広告文を特定し、予算を集中させましょう。広告キャンペーンの目標を具体的に設定し、その目標に沿った運用を行うことが必要です。

CVにつながるターゲットやキーワードを発掘

リスティング広告の成功は、適切なターゲットとキーワードの選定にかかっています。ターゲット層を明確にし、そのターゲットが検索する可能性が高いキーワードを抽出します。競合他社の広告やオーガニック検索のキーワードも参考にしましょう。さらに、検索ボリュームやコンバージョン率に基づいてキーワードを選別し、それに基づいた広告戦略を組み立てていくことが重要です。

SEO(検索エンジン最適化)

安定的な売上を目指した中長期視野で対策をとろう

SEOは中長期的な視野で対策を行うことが求められます。まず、Webサイトの構造やコンテンツをユーザーにとって価値があるものに最適化することが必要です。キーワードの自然な使用、品質の高いコンテンツの作成、内部リンクの最適化などが含まれます。定期的にサイトのパフォーマンスを分析し、検索エンジンのアルゴリズムの変動にも対応できるようにメンテナンスを行いましょう。

ターゲットキーワードの事前準備は非常に重要

SEOにおいてキーワードの設計・戦略を立てることはとても重要です。事前にターゲットとすべきキーワードをリサーチし、そのキーワードに最適なコンテンツを作成することで、検索エンジンで上位表示される可能性が高まります。競合分析を通じて、競合がターゲットとしているキーワードを見つけ出し、上回る質の高いコンテンツを投稿できるようにしましょう。また、キーワードの検索ボリュームや競合性を考慮に入れ、適切なキーワードを選定することも重要です。

 

項目リスティング広告SEO
費用予算が必要、クリックごとに料金が発生主に自分で行うので費用は抑えられる
効果が出るまでの期間即効性が高い中長期的な効果が見込める
メンテナンス性コントロールしやすいリライトや修正に時間がかかる
安定性競合の参入率で変動しっかり対策を取れば安定性が高い
掲載位置簡単に上位掲載が可能リスティング広告の下部に表示される

リスティング広告とSEOは併用して成果を最大化させよう

リスティング広告とSEOの相乗効果

リスティング広告とSEOを併用することで、双方の強みを活かしつつ、弱点を補完し合うことができます。

相乗効果のメリット

  • 即効性と安定性の両立:リスティング広告による短期間での集客と、SEOによる長期的なトラフィックの安定化を同時に実現できます。
  • 多角的なアプローチ:ユーザーの検索行動に対して、多角的にアプローチすることで、見逃しなく集客が可能です。
  • データの相互活用:リスティング広告のデータをSEO戦略に活かし、SEOで得たインサイトを広告運用にフィードバックすることで、効率的な運用が期待できます。

リスティング広告の役割

即効性の高い集客

リスティング広告は、すぐに効果を発揮する点が大きな魅力です。キャンペーンを開始すると、短期間でターゲットユーザーの集客が見込めます。

新商品のプロモーション

新商品やキャンペーンの告知など、すぐに知名度を上げたい場合にリスティング広告は非常に有効です。商品の特徴や強みをキーワードや広告文でアピールできます。

SEOの役割

長期的なブランド力の構築

SEOは時間をかけて徐々に効果を出すため、長期的な視点で取り組むことが重要です。一度上位表示されると安定したトラフィックを維持しやすくなります。

信頼性の向上

検索結果での上位表示は、ユーザーからの信頼を高める効果が期待できます。オーガニック検索での露出が増えることで、企業やサイトの信頼性が向上します。

併用戦略のポイント

ターゲットキーワードの選定

リスティング広告とSEOの両方で使用するキーワードの選定は非常に重要です。広告で試したキーワードが効果的であれば、SEOでもそのキーワードを重視しましょう。

成果を見据えた予算配分

リスティング広告にかける予算と、SEOにかける労力をバランス良く配分することがポイントです。どちらか一方に偏らないよう、結果を見据えて運用しましょう。

具体的な施策例

施策リスティング広告SEO
新製品のプロモーション即効性のある広告を展開関連するキーワードでのコンテンツ作成
季節キャンペーン期間限定の広告キャンペーンシーズンに合わせたコンテンツ更新
特定のターゲット層の狙い撃ちターゲットを絞った広告出稿セグメント別に特化したSEO施策

リスティング広告とSEOの違いについてのまとめ

リスティング広告とSEOは、WEB集客の拡大を行う上でどちらも非常に重要な役割をもっています。

リスティング広告は即効性が高く、予算に応じて上位表示が可能ですが、費用がかかる点と競合の影響を受けやすいというデメリットがあります。

一方、SEOは長期的な視野で対策を行うことが求められ、安定性が高い傾向にありますが、効果が出るまで時間がかかることが多いです。

ですのでそれぞれの特性を理解し、リスティング広告とSEOを併用して戦略的に活用することで、双方の強みを活かして最大の成果を上げることができます。各手法に対する対策をしっかりと練り、実践することをおすすめします。

 

この記事を書いた人

FORCLE編集部

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