BLOGFORCLEのブログ
リスティング広告【ギャンブル】関連の広告ポリシー掲載基準を解説
リスティング広告
- 2022年5月30日
- 2022年5月31日
リスティング広告では、商材や業種によっては広告の配信が制限される、もしくは広告配信自体が出来ない業種があります。
自分ではこの業界は問題ないと感じても、実はGoogle広告・Yahoo広告のポリシーではNGという事もよくあります。
そんなグレーゾーンと考えられる業種としてよくご相談をいただくのが「ギャンブルゲーム関連」のサイトの広告配信です。
オンラインゲームやカジノ、パチンコ、競馬・競輪・競艇などの公営競技など、ギャンブルの中にも多数の種類があります。
今回は「ギャンブルゲーム関連のサイトがGoogle、Yahoo広告で配信できるのか」という点 について解説していきたいと思います。
目次
リスティング広告ではそもそもギャンブル関連の広告は配信できるのか?
そもそもの話としてパチンコやオンラインギャンブルなどの「ギャンブル関連」の広告は掲載することができるのでしょうか。
GoogleやYahooでは、ギャンブル関連に関して広告ポリシーの情報を設けており、ギャンブル関連の広告を配信する際の掲載基準について明確に表記しています。
結論としてはギャンブル関連の業種でリスティング広告は掲載可能ではあります。
ですがギャンブルの種類や文言によってはポリシーに抵触し掲載不承認となる場合があります。
またギャンブルの種類によっては事前に掲載が出来ないと表記されているギャンブルもあります。
ですのでギャンブル関連のサイトはリスティング広告の配信が可能ではありますが、種類などによっては掲載できないということもあるため、事前に媒体の公式ページを確認しておくとよいでしょう。
Google広告でのギャンブル関連の掲載基準
まずは「Google広告でのギャンブル関連の掲載基準・ポリシー」について説明していきたいと思います。
Google広告では基本的にギャンブル関連のリスティング広告は配信ができない状況ではありますが、一部のギャンブルや条件などで掲載することが可能でもあります。
店舗型ギャンブル(オフラインギャンブル)
ギャンブルのカテゴリで特定の条件下で広告配信が許可されるものとして「店舗型ギャンブル(オフラインギャンブル)」があります。
例えばマカオやラスベガスなどの店舗型カジノ、カジノで開催されるイベント告知、オフラインポーカー選手権のストリーミングなどが対象になります。
条件としては節度のあるランディングページを用意する点と、未成年を広告配信の対象としないように設定をする必要があります。
その上で広告を掲載する地域の法規制を必ず確認して法律に違反するような文言などを使用しないように徹底する必要があります。
パチンコやスロット等の店舗型ギャンブルはどうなの?
店舗型ギャンブルの代表ともいえる「パチンコ、スロット」関連のギャンブル広告はどうでしょうか?
パチンコ、スロットなどの店舗型ギャンブルについてですが、Google広告では明確な掲載基準や広告ポリシーについて表記されてはいません。
そのためリスティング広告が掲載できるかどうかはグレーゾーンとなります。
ですが、実際に「パチンコ 地域名」などで検索をするとリスティング広告が複数表示がされていますので制限付きで掲載ができる可能性はあります。
その場合は前述した条件や国の法規制をしっかりと守った上でGoogle側へ広告配信についての許可申請を通す必要があります。
リスティング広告でギャンブル関連の広告掲載の許可申請についてはGoogle公式ヘルプ(ギャンブル関連の広告掲載への承認を申請する)をご確認ください。
オンラインギャンブル
続いては「オンラインギャンブル」になります。
オンラインギャンブルに該当するものとしては、例えばオンラインカジノ、ソーシャルカジノ、仮想通貨のゲーム、スロットやオンラインブックメーカーなどがオンラインギャンブルのカテゴリにあたります。
リスティング広告でオンラインギャンブルについて広告宣伝をしたい場合には事前にGoogleの許可申請を通過してから配信が可能となります。
また日本地域の場合、オンラインギャンブルで許可されているカテゴリは「公営ギャンブル(競馬、競艇、競輪、オートレース)」のみ広告掲載が許可されています。ですので基本的に許可はされておりません。
また公営ギャンブル(競馬、競艇、競輪、オートレース)の広告掲載については、主催者からの告知に限定されます。
公営競技のギャンブルにおいても、開催イベントに関するオンラインギャンブルの告知・宣伝は許可がされていませんのでご注意下さい。
リスティング広告でオンラインギャンブルの許可を申請する場合は、Google公式ヘルプ(ギャンブル関連の広告掲載への承認を申請する)を参照ください。
その他のギャンブル
日本国内で公営競技以外のギャンブルで制限付きの許可が下りるギャンブルとしては「宝くじ」があります。
宝くじのギャンブルについては、こちらも制限がありますがリスティング広告で広告配信を実施することが可能です。
リスティング広告で宝くじの広告掲載を行う際には、国の許可を得た特定の事業者のみに限られますのでご注意下さい。
またリスティング広告で宝くじの広告を掲載する際にも、事前にGoogleへ許可を申請する必要があります。
許可の申請方法についてはGoogle公式ヘルプ(ギャンブル関連の広告掲載への承認を申請する)を参照ください。
以上がGoogle広告におけるギャンブル関連の広告掲載基準についてでした。
更に詳細を詳しく知りたいという方は、Google公式ヘルプをご確認ください。
Yahoo広告でのギャンブル関連の掲載基準
続いては「Yahoo!広告におけるギャンブルかんれんの掲載基準」について説明していきたいと思います。
Yahooのリスティング広告では、Googleと同じように条件付きでギャンブル関連の広告を配信できる場合があります。
特にYahooの場合は広告テキストやLPテキストなどの表現などについても細かい指定が公式ヘルプにて記載されておりますので、しっかりとルールに準じた広告を設定する必要があります。
Yahoo広告で掲載できるカテゴリについては、下記で説明していきます。
店舗型ギャンブル(オフラインギャンブル)
まずは店舗型ギャンブル関連の広告掲載についてです。
Yahoo広告の中で店舗型ギャンブルについての記載がある業種、商材を紹介します。
パチンコ・スロット
まずはパチンコやスロットといったギャンブル広告の掲載基準です。
パチンコやスロットといったギャンブル広告については、現状条件付きで広告配信をすることが可能です。
パチンコ・スロットなどの娯楽施設のギャンブル広告を配信する際には、風営法上の許可を得ている事業者であることが必須となります。
またパチンコ台やスロット台などの遊技機については、風営法上の検定試験を通過した機械のみでしか広告配信をすることができませんのでご注意下さい。
またパチンコやスロットでの必勝法等、情報商材やソフト販売・ダウンロードを促すようなサービスに関しては一切広告掲載はできません。
麻雀(マージャン)
続いては麻雀(マージャン)です。
麻雀(マージャン)も店舗型のギャンブル関連に属します。
麻雀(マージャン)に関してもパチンコやスロットなどと同様で、風営法上の許可を受けている事業者のみに限られます。
また麻雀(マージャン)に関しても必勝法やソフトダウンロードを促すような告知はNGです。
基本的にはパチンコやスロットなどと同じ条件となりますのでよく確認をして広告掲載ができるかを判断しましょう。
広告やLP内テキストの表記について
パチンコやスロット、麻雀の広告を配信する際には、広告やLP内のテキストにも注意が必要です。
掲載が不可となる使用できない文言
Yahoo広告では公式ヘルプにて明確に、掲載不可となる使用不可の文言の例が記載されています。
掲載不可の例
・一攫千金で金儲け
・抜群の換金率
・お小遣い稼ぎ・副収入
・投資、リスク、リターン
・必勝法で必ず稼げる
などの文言は使用できません。また上記に類似するような表記も掲載不可となります。
掲載可の例
・スペックが選べます
・遊べます
などのような文言は使用が可能です。
Yahoo広告でのパチンコ・スロット・麻雀等に関するギャンブル広告の詳しい掲載基準の詳細はYahoo!広告ヘルプページよりご確認ください。
オンラインギャンブル
続いては「オンラインギャンブル」です。
Yahoo広告の中で条件付きで広告掲載ができるオンラインギャンブルについて説明します。
公営競技関連のギャンブル広告
Yahooのリスティング広告で条件付きで広告掲載ができるオンラインギャンブル、まずは「公営競技」関連のギャンブル広告です。
公営競技に含まれるものとしては競馬、競輪、競艇などがあげられます。
公営競技についても条件付きとなっており、
・広告主が公営競技の主催事業者であること
・必勝法などの情報商材やソフトダウンロードサイトではないこと
があげられます。
公営くじ
Yahooのリスティング広告で条件付きで広告掲載ができるオンラインギャンブル、続いては「公営くじ」関連のギャンブル広告です。
公営くじではtotoや宝くじが該当します。
公営競技についても条件付きとなっており、
・広告主が公営くじの主催団体であること
・必勝法などの情報商材やソフトダウンロードサイトではないこと
があげられます。
必勝法については過去の根拠に基づいた証明などの表記があったとしても一切認められませんので掲載は不可となります。
Yahoo広告での公営競技・公営くじに関するギャンブル広告の詳しい掲載基準の詳細はYahoo!広告ヘルプより確認ください。
Google、Yahooで掲載ができる広告ネットワーク
Google、Yahooでギャンブル関連の広告を掲載できる枠は、検索広告・ディスプレイ広告の枠のみとなります。
Gmailやショッピング広告などにはギャンブル関連の広告は掲載ができませんのでご注意下さい。
またディスプレイ広告に関してはギャンブル関連のコンテンツが許可されていないメディアやブログ、まとめサイトなどにはバナー広告等を表示することができません。
そのため配信できる枠が絞り込まれるという点を事前に理解しておきましょう。
ギャンブル関連のサイトでどうしても広告を配信したい場合には?
ギャンブル関連のサイトでどうしても広告を配信したいというときには、Google、Yahoo以外でグレーゾーンに広告配信ができる媒体を探す必要があります。
ギャンブル関連は特に配信できる媒体も限られている為、当社のような広告専門の代理店にお問い合わせいただき、配信できる広告媒体の選定をしていただくことを推奨いたします。
また配信できるギャンブルのカテゴリであっても、広告バナーやLP内、広告テキストが過激な表現やポリシーに明らかに引っかかってしまうような文言がある場合には掲載ができない可能性もありますのでご注意下さい。
リスティング広告のギャンブルにおける掲載基準まとめ
今回は「リスティング広告におけるギャンブル関連サイトの広告掲載基準」について説明しました。
ギャンブルの中でも制限付きで広告配信ができるものもありますが、基本的には特定の事業者や団体でしかリスティング広告を配信できないというのが現在の状況です。
Google、Yahooでは広告掲載基準が非常に厳しく、審査が追加できないという場合には、他の媒体を利用して広告掲載ができるネットワークを探すのも1つの手です。
またSEO対策やSNS運用など、広告以外の施策に予算やリソースをさき中長期的なWEB戦略を考えていくのも1つの方法と考えられます。
その他、ギャンブル広告について相談がしたいという方は、当社の問い合わせフォームよりご相談下さい。
この記事を書いた人
西山 秀彦
Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。