リスティング広告でよくあるご質問として「効果が出るまでの期間はどれくらいなの?」というご質問をされることが多いです。
まだリスティング広告を試したことがない方や、始めたはよいものの適切なリスティング広告の効果測定期間はどれくらいなのか分からずに困っているという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「リスティング広告の効果が出るまでの期間」について説明していきたいと思います。
リスティング広告の効果が出るまでの期間はどれくらい?
リスティング広告は効果が出るまでにどれくらいの期間継続して広告を配信する必要があるのでしょうか。
結論からいうと「リスティング広告の効果が出るまでの期間は約3ヶ月〜半年が1つの目安」とされています。
リスティング広告の特徴として、クリックしたユーザーの検索語句データを分析して広告の効果を改善していくのが大きな特徴です。
そのため初動の1ヶ月目では蓄積された検索語句のデータが少なく、改善に使用できるデータがまだまだ乏しい状態です。
このデータが蓄積されればされるほど、改善スピードが上がり、リスティング広告に最適化がかかってきます。
最適なデータに変化していくためには少なくとも約3〜6ヶ月ほどの期間で様々テストをしながらデータ分析をする必要があるということです。
ですのでリスティング広告を始める際には約3〜6ヶ月はPDCAを回しながらどこまで成果が向上できるのかをテストして分析するのが良いでしょう。
場合によってはすぐに成果が分かる場合も
前述でリスティング広告の効果が出るまでの期間は約3〜6ヶ月というように記載をしましたが、場合によってはすぐに効果が分かる場合もあります。
例えば自社の商品やサービスが他社のものよりも明らかに優位性が高く、どんなユーザーにも選ばれやすいモノである場合には、ある程度適切なキーワード選定などを行っていれば、リスティング広告で初動から売上が大きく上がる可能性があります。
商品やサービスがユーザーに知られていない状態から、適切なユーザーへ認知されるだけで良い商品やサービスというのは売れる可能性が高いです。
その場合は初動でもリスティング広告の効果を大きく実感できるため、成果を短期で感じやすいと言えるでしょう。
予算やクリック単価によって期間は変動する
リスティング広告の効果が出るまでの期間は「予算やクリック単価」などによっても変動すると考えられます。
例えば月に使用できる広告費が1万円しかない場合と10万円ほどある場合では、1ヶ月に得られるデータの量は10倍ほど変わってきます。
データの量が変わるということは当然ながら改善できるスピードも変わってくるということになります。
またクリック単価が高い業界の場合も同じようなことが言えます。例えば1クリックが10円ほどしかかからない業界もあれば1クリック1000円以上もかかってしまう業界もあります。
この場合にも予算に対してのクリック単価が蓄積できるクリック数となりますので、クリック単価が高ければ高いほどクリック数は減り、改善に得られるデータが少なくなってしまいます。
ですので実は単純に3〜6ヶ月とはいえず、あらゆる条件の中で、もし条件が悪ければ期間がさらに必要になってくる場合もあるのです。
リスティング広告の効果を高めるためには機械学習がカギ?
リスティング広告の効果が出るまでの期間を考える上で重要となってくるのが「機械学習」です。
現在、Google広告やYahoo広告ではそれぞれの人工知能をもとにした機械学習による広告最適化がビジネス拡大の大きなカギを握っています。
この機械学習のルールに沿ってうまくアカウントを設計し操縦しコントロールしていくことで大きな成果につながるとされています。
リスティング広告をはじめてスタートをさせると、最初に学習期間が設けられ5〜7日間の間、機械が最適に動けるよう学習を行なっていきます。
その後学習が完了しどんなユーザーであればコンバージョンするのか人ベースで機械が学習を重ねていきます。
コンバージョンが定期的に発生し、さらにデータを改善することでコンバージョンが獲得できる人を特定していくのです。
この機械学習をうまく操縦していくためには様々なルールを事前に理解して運用を行っていく必要があります。
逆にいえば機械学習の操縦がうまくできず、悪い方向に学習を進めてしまうと効果が出てくるまでの期間がどんどん伸びてしまうことになります。
ですので効果をなるべく早く高めていくためにも機械学習の理解が重要となります。
リスティング広告の効果を上げる5つのポイント
さてここからはリスティング広告の効果を上げる5つのポイントについて簡単に紹介していきたいと思います。
リスティング広告の効果を高めていく上で参考となるポイントをいくつかまとめてみましたので、ぜひチェックしてみてください。
コンバージョンにつながりやすいキーワード選定
リスティング広告の効果を高めるポイント、まずは「コンバージョンにつながりやすいキーワード選定をする」ということです。
リスティング広告のキーワードには、情報検索と呼ばれるあまりコンバージョンにつながりにくいキーワードと、コンバージョンに直結するコンバージョンキーワードとがあり、キーワード選定の違いで大きく成果が変わる場合があります。
例えば東京都の港区で外壁塗装をお願いしたいと考えているユーザーいたとします。
この場合「外壁塗装 自分で」等といった情報検索ワードで広告が配信された場合と「外壁塗装 港区 業者」というコンバージョンに近しいキーワードで広告が表示された場合では、後者の方が圧倒的にコンバージョンする可能性が高いキーワードと考えられます。
キーワードの選定はキーワードプランナーやサジェストツールなどをうまく活用し、検索のニーズがありながらボリュームもあるようなキーワードを選定することで効果を高めることができます。
ターゲット設定は対象となるユーザーに絞り込む
リスティング広告の効果を高めるポイント、続いては「ターゲット設定は対象となるユーザーに絞り込む」ということです。
例えば、お問合せを増やしたいというような企業の場合で土日は完全に電話の対応ができないという場合には、土日の広告配信を止めることによって、より効果的にリスティング広告を活用することができるようになります。
例えば商品が富裕層でしか購入ができないようなものであれば、ユーザーの世帯年収上位のユーザーに絞り込むことで、よりコンバージョンを獲得できる可能性が上がります。
その他、女性にしか対象とならない商品やサービスの場合には女性のみにリスティング広告を配信したりなど、ターゲットの設定改善によって効果を高めるということも可能です。
ぜひ試してみてください。
キーワードと広告文の関連性を高める
リスティング広告の効果を高めるポイント、続いては「キーワードと広告文の関連性を高める」という点です。
これはユーザーにとって検索意図と相違が生まれないようにすることで、興味関心度が上がりコンバージョンする可能性が上がるという点や、品質スコアという技術的なポイントからもメリットがあります。
検索したユーザーにとって広告文章の内容が関連性が高ければ高いほど、クリックされる確率も上がります。
見込みユーザーからクリックされる率が上がるということは、商品やサービスが売れる可能性も高くなるということです。
また品質スコアに関してはクリック単価に影響があります。品質スコアが高ければ高いほどクリック単価が下がる傾向にありますので余計なコスト抑えることにつながります。
ランディングページを最適化する
リスティング広告の効果を高めるポイント、続いては「ランディングページを最適化する」という点です。
いくら質の高いユーザーにアクセスを促せたとしても、ランディングページの内容が伝わりにくかったり、利便性に欠けているようなページではユーザーは離脱してしまいます。
また最近ではランディングページの読み込み速度についても大きな影響があり、リスティング広告をクリックしてから読み込みが少しでも遅いとコンバージョン率は大きく下がる傾向にあります。
リスティングの検索語句もよく、販売している商品やサービスも他社より優れている。なのになぜコンバージョンが少ないのだろう、といった時には、ランディングページの見直しをしてみてはいかがでしょうか。
検索語句で不要なワードは除外登録する
リスティング広告の効果を高めるポイント、続いては「検索語句で不要なワードは除外登録する」という点です。
リスティング広告のキーワードのマッチライプで「部分一致」を使用している方は多いかと思います。
部分一致は拡張性が高く、今まで発見できなかった新しいキーワードの発掘を手助けしてくれます。
ですが一方で部分一致は無駄が出やすいとも言われており、あらゆるキーワードで配信がされてしまうことから、意図していないような不要な検索語句でクリックされることが多々あります。
機械学習を回していく上で新規ユーザーの拡大を広げていく上では部分一致の活用は避けて通れませんが、その際には「除外キーワード設定」をこまめに登録していきましょう。
除外キーワードの設定をすることで無駄と考えられる検索語句に対しての広告配信をさせないようにすることができ、コストをおおきく削減することができます。
その結果費用対効果が上昇し、リスティング広告の効果が徐々に向上していきます。
リスティング広告の効果が出るまでの期間のまとめ
今回は「リスティング広告の効果が出るまでの期間」について説明しました。
目安としては約3ヶ月〜6ヶ月を見ていただくと、リスティング広告の効果が出ているのかどうかという部分でジャッジができるかと思います。
ですがあまりにも少額の予算で広告を配信していたり、クリック単価の高すぎる業界で参考となるデータ量が不十分という場合には、もう少し期間を長くとって効果の判断をしてみると良いかもしれません。
また効果の判断をしていく上で機械学習という部分はよく理解しておきたいところです。
GoogleやYahooのリスティング広告も機械学習の最適化が今後もさらに大きなポイントとなってきますので、機械学習というポイントも忘れずにアカウント設計や精査を進めてみてください。