Google・Yahoo電話番号表示オプションの設定方法！CV計測まで徹底解説。

Googleや、Yahooのリスティング広告で設定できる「電話番号表示オプション」

電話で顧客から問い合わせを受けることで成約につながるサービスを提供している企業であれば、設定することで効果を発揮する重要な表示オプションの1つです。

ですが、この電話番号表示オプション、実は多くの企業が設定方法が理解できずに未設定、もしくは設定していてもコンバージョンの確認方法がよく分からない、というケースが多いです。

今回の記事では「Google、Yahoo広告の電話番号表示オプションの設定方法やコンバージョン確認方法」などについて分かりやすく説明していきます。

電話番号表示オプションをこれから設定するという方は、メリットや注意点などについても記載しているのでぜひチェックしてみてください。

電話番号表示オプションとは？

GoogleやYahooのリスティング広告で表示される電話番号表示オプション。

まずは電話番号表示オプションの仕組みについて説明していきたいと思います。

電話番号表示オプションは、通常の広告見出しと説明文に追加して電話番号を表示できるオプション機能の1つです。電話番号をタップすると広告を配信している事業者に発信することができます。

電話番号表示オプションを使用するとクリック率を大幅に上げることができ、コンバージョンにつながる可能性が高くなる為、ビジネスの売上拡大に大きく影響するオプションです。

電話番号表示オプションは、クリックされると通常の見出しクリックと同額の費用が発生します。

オプションを追加できる単位

電話番号表示オプションは、下記の単位ごとに追加設定することが出来ます。

 

1. アカウント
2. キャンペーン
3. 広告グループ

アカウントで設定した場合はどのキャンペーンにも設定した電話番号表示オプションが追加されます。

同じようにキャンペーンであればキャンペーン配下は、全てキャンペーン単位で設定した電話番号が追加されます。

細かく電話番号を分けたい場合には広告グループごとの設定で自由に電話番号を切り替えることが可能です。

電話番号表示オプションの設定方法

電話番号表示オプションはGoogle広告、Yahoo広告の管理画面上から簡単に設定が出来ます。

※広告の管理画面は定期的にアップデートを繰り返していますので、管理画面の設定箇所が変更される場合があります。

「これから電話番号表示オプションを設定する」という方は、下記のキャプチャを参考に各媒体にて電話番号表示オプションの設定を完了させましょう。

Google広告の電話番号表示オプション設定

まずはじめは「Google広告の電話番号表示オプション設定方法」についてです。

Google広告での設定は下記の通りです。

①まずはGoogle広告にログインし、設定したいアカウント、キャンペーン、広告グループをクリックします。

②左側の項目から「広告と広告表示オプション」をクリックし「広告表示オプション」をクリックします。

 

③＋マークから「電話番号表示オプション」を選択します。

 

④地域を「日本」に設定し、問い合わせを受けたい電話番号を入力します。

 

※通話インタラクションの入札単価調整を変更するとモバイルデバイス向けや特定の地域などの入札単価を調整する事が可能です。

⑤保存ボタンを押せば完了となります。

Yahoo広告の電話番号表示オプション設定

続いては「Yahoo広告の電話番号表示オプションの設定方法」についてです。

Yahoo広告での設定は下記の通りです。

①Yahooの広告管理画面にログインし、設定したいアカウント、キャンペーン、広告グループを開きます。

②管理画面中央にある「広告表示オプション」をクリックし、その下にある広告表示オプションの種類を「電話番号表示オプション」に選択します。

③その下の項目で「オプション一覧」を選択し「オプション作成・編集」をクリックします。1件ずつ作成する、もしくは一括作成も可能です。※今回は1件ずつの設定を説明します。

④電話番号を入力する項目が表示されますので入稿可能な電話番号を確認しながら設定をします。

⑤ターゲティング設定をする場合は指定した曜日や時間帯を設定します。設定が完了したら「作成」のボタンを押して完了となります。

電話番号表示オプションで使用できない電話番号

GoogleやYahoo広告では「電話番号表示オプションで使用できない番号」があります。

使用できない番号は登録しても不承認となりますので事前に確認をしておきましょう。

Googleで使用できない番号

・不正確、または無効な電話番号、ビジネスと関連していない電話番号、電話がつながらない番号

※Googleからテストコールされるのは場合があり、電話内容は録音される場合があります。

・FAX番号、番号を文字に置き換えるバニティナンバー

・配信対象国と電話番号の国が異なる場合

・バーチャル電話番号

・ボイスメールサービスが有効でない電話番号

Yahooで使用できない番号

・海外の電話番号

・海外に転送される電話番号

・FAX番号

・金銭面で違法行為を行うもの

・個人情報取得で違法行為を行うもの

上記に該当する場合には電話番号表示オプションの設定が出来ませんのでご注意下さい。

電話番号表示オプションのコンバージョン計測

電話番号表示オプションを設定したは良いものの、コンバージョンの計測や確認方法がいまいちよく分かっていない、という方へ「オプション経由のコンバージョン計測・確認方法」について説明していきます。

コンバージョン計測は通話レポートで確認

Google広告では、電話番号表示オプションのコンバージョン計測を「通話レポート」という機能で簡単に確認する事ができます。

ですので通話レポート機能を活用してコンバージョンの確認を実施すると良いでしょう。

通話レポートとは？

通話レポートとは、Google広告で用意されている「Google広告専用転送番号」を使用して掲載結果を確認できるレポートです。

通話レポートで確認できる項目

・通話時間

・開始時間

・15秒を超える発信者の電話番号

・着信応答の有無

通話レポートでは通話時間や開始時間、15秒を超える通話の発信者の電話番号、着信応答の有無などの詳細を分析する事ができます。

通話レポートの設定

通話レポートは以下の手順で設定する事ができます。

①Google広告管理画面にログインし、左側のメニューから「アカウント設定」をクリックします。

②通話レポートをクリックし「受信した通話に関する詳しい情報が得られます」の項目をオンにします。

 

③保存のボタンを押して完了です。

※現在新しく作成したアカウントはデフォルトで通話レポートがオンの状態となっている為、有効にしたい場合は特に設定する必要はありません。

通話レポートの確認方法

取得したデータを通話レポートで確認する方法は下記の手順です。

①管理画面上右上の「レポート」をクリックし「事前定義レポート」をクリックします。

②「広告表示オプション」をクリックし「電話番号表示オプション」を選択します。

 

③電話番号表示オプションの詳細項目が確認できるようになります。

Yahoo広告のコンバージョン確認方法

Yahoo広告では「通話レポート」の機能がありません。Yahoo広告の電話番号表示オプションの実績は下記の手順から確認できます。

①Yahoo広告管理画面上に中央にある「広告表示オプション」をクリックし「電話番号表示オプション」を選択します。

 

②「統計情報」を選択し「旧」もしくは「新」をクリックします。

③電話番号表示オプションの実績データを確認する事ができます

電話番号表示オプションを設定するメリット

電話番号表示オプションを設定するメリットはたくさんあります。

今までリスティング広告で電話番号表示オプションを設定していなかったという場合は、ぜひこの機会に設定する事で大きなメリットが得られますので、設定を進めていただければと思います。

問い合わせや成約等のCVが増加する

電話番号表示オプションを設定するメリット、まずは「問い合わせや成約等のCVが増加する」という点です。

普段、電話で顧客からの問い合わせや見積もりが多いというビジネスの会社では電話番号表示オプションを設定することで更に問い合わせ数や成約数を増加させる事が出来ます。

緊急性の高い業種では即コンバージョンが見込める

続いては「緊急性の高い業種では即コンバージョンが見込める」という点です。

緊急性が高いビジネスは例えば、水漏れなどの水道設備会社や鍵をなくした際の鍵修理屋、孤独死などの特殊清掃や遺品整理などです。

緊急性が高いビジネスを利用するユーザーは、出来るだけ早く問題を解決したいと考えているため広告のテキストを読み込んだだけで電話発信をするユーザーも多いです。

そのため電話番号表示オプションを設定していれば、即決のコンバージョンを獲得する事ができる可能性があります。

相見積もりが起こりやすい業種では即コンバージョンが見込める

続いては「相見積もりが起こりやすい業種では即コンバージョンが見込める」という点です。

例えば引っ越し業者や車検、買取業界などのビジネスでは相見積もりが起こりやすいです。

相見積もりが起こりやすいビジネスではメールフォームではなく電話ですぐに見積もりを求めるユーザーもたくさんいるため、即決のコンバージョンが狙えます。

リスティング広告の占有率が上がる

続いては「リスティング広告の占有率が上がる」という点です。

特にスマートフォンでは電話番号表示オプションを設定する事で、上位表示できた場合には他社の広告を引き下げて占有率を高める事が出来ます。

占有率が上がる事でクリック率の上昇、質の高い見込みユーザーのアクセスによるコンバージョン率の上昇など、コスト削減やコンバージョン増加につながるメリットが発生します。

電話番号表示オプションの注意点

電話番号表示オプションには注意すべきポイントもいくつかあります。

注意すべきポイントを事前に確認しておく事で、よりオプションを効果的に活用していくことが出来ますのでチェックしておきましょう。

クリックされると課金される

注意すべきポイント、まずは「電話番号表示オプションはクリックされると広告見出しと同額のクリック料金がかかる」という点です。

広告表示オプションはクリックされてもお金がかからないと認識している方も多いのですが、オプションはクリックされると広告費がかかりますので注意しましょう。

クリック数＝電話発信数ではない

注意すべきポイント、続いては「クリック数＝電話発信数ではない」という点です。

電話番号表示オプションはクリックするとすぐに発信されるというわけではなく、発信するかどうかのポップアップ表示がされます。

広告としてはクリックしたらお金が発生しますので、ポップアップ表示で発信することを辞めたユーザーもお金が発生しているということになります。

ですので電話発信の数はクリック数よりも必然的に少なくなります。

電話番号表示オプションはインプレッションが発生する度に表示されるわけではない

続いては「電話番号表示オプションはインプレッションが発生する度に表示されるわけではない」という点です。

電話番号表示オプションは全ての広告表示に対して表示されるわけではありません。

オプションは過去の掲載結果の要因に基づいて表示させるかどうかアルゴリズムを用いて決定されます。

そのため全てのインプレッションに対してオプションが表示されることはありません。

EC通販サイトなどの業種では不要な場合もある

続いては「EC通販サイトなどの業種では不要な場合もある」という点です。

ECサイトは基本的に電話注文ではなくネット上での注文がほとんどです。

その場合には電話番号表示オプションをつけない方が良い場合もあります。

オプションをつけることでクリック料金が無駄にかかってしまい、広告費の無駄につながってしまうこともありますので、設定をしない方が良い場合もあります。

デバイス・開始日・終了日の設定が不可に

Google広告では新しくアップデートされ、2022年内に「デバイス・開始日・終了日」の設定が不可となります。

そのため今まで開始日や終了日を利用していた方は、出来なくなりますので注意しておきましょう。

電話番号表示オプションをクリックすると0800と表示されるのはなぜ？

よく「電話番号表示オプションをタップすると0800の番号がポップアップ表示される」というご相談をいただくことがあります。

これは上記で説明した通話レポートを有効化し、Google広告専用転送番号を使用した場合に0800の番号に切り替わります。

仕組みとしては通話時間や開始時間などを計測するために一度Googleの転送番号を経由する必要があるため0800の番号に切り替わるという仕組みとなっています。

ですので番号については設定として間違いがあるというわけではありません。

ですがユーザー目線では、番号が異なるため発信することを辞めるという場合もあるので、効果を見て通話レポートを利用するかどうかを考えると良いでしょう。

電話番号表示オプションはPCやタブレットでも表示される？

電話番号表示オプションはスマートフォンだけではなく、PCやタブレットでも設定ができ、表示がされます。

表示することで電話番号の認知が可能となりますが、PCからの発信は出来ませんのでご注意下さい。

電話番号表示オプションについてのまとめ

今回は「Google・Yahoo広告の電話番号表示オプションの設定方法」について説明しました。

電話番号表示オプションは設定することでさまざまなメリットがあります。

また通話レポートや統計情報などの実績データを確認することで、どれくらいの電話数が獲得できているのか、電話の質はどうかを分析し改善に繋げていくことが出来ますので、ぜひ今回の記事を参考にオプション設定を進めてみてください。

その他リスティング広告に関するご質問・ご相談は当社の問い合わせフォームより受け付けていますので、お気軽にご連絡下さいませ。