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リスティング広告でビッグワードは効果的?活用法を5つご紹介。
リスティング広告
- 2022年6月15日
- 2022年6月15日
リスティング広告でキーワードを登録する際に「ビッグワード」という言葉を耳にしたことがある人も多いかと思います。
でもこのビックワード、実際にリスティング広告で使用した方が効果が高いのか、それともリスティング広告でビッグワードを登録するのは避けた方がいいのか、疑問に感じることもありますよね。
運用者であればビッグワードを登録することで、広告配信がどのように推移するかある程度理解出来ているという事ではありますが、更に効果的にビッグワードを活用したいと感じている方もいるかと思います。
今回は「リスティング広告でビッグワードを効果的に活用する方法」についていくつか紹介していきたいと思います。
リスティング広告におけるビッグワードとは
まず前提として「リスティング広告におけるビッグワードとはどんなキーワードなのか」について説明します。
ビッグワードとは例えば「英会話教室」「外壁塗装」などのように基本的に1単語で構成される、その業界の中で最も検索されるような検索ボリュームの大きいキーワードの事を指します。
「英会話教室 東京」や「外壁塗装 神奈川」などのように2単語で構成されるビッグキーワードよりも検索数は少ないが、ある程度の検索ボリュームがあるキーワードはミドルキーワードとよばれます。
「英会話教室 東京 安い」や「外壁塗装 神奈川 おすすめ」などのように3単語以上の検索ボリュームが少ないキーワードはスモールキーワードとよばれます。
リスティング広告ではビッグワードからスモールワードまで多数のキーワードを登録することができるため、登録するキーワードによって配信するボリュームやターゲットの質なども変動してきます。
ビックワードのメリット
業界の中で検索ボリュームが非常に大きいビッグワードですが、リスティング広告でビッグワードを登録するメリットはどんなものがあるのでしょうか。
メリットとなるポイントを見ていきたいと思います。
多数のユーザーへ広告配信ができる
リスティング広告でビッグワードを登録するメリット、まずは「多数のユーザーへ広告配信ができる」という点です。
ビッグワードは圧倒的に検索ボリュームが大きく、多数の検索ユーザーへ広告を配信することが出来ます。
そのため、ビジネスの商品やサービスに興味があるユーザーへ認知拡大、興味関心を高める効果があります。
多数のユーザーに広告配信ができるという事は、まだ自社の商品やサービスを知らない新規のユーザーへアプローチしやすいということになります。
たくさんの人に商品やサービスを知ってもらいたいというときにメリットがあります。
新しい関連性の高いキーワードを発掘できる
リスティング広告でビッグワードを登録するメリット、続いては「新しい関連性の高いキーワードを発掘できる」という点です。
ビックワードは登録することで、さまざまなユーザーの検索に対して広告を表示させることができます。
そのため、想像が出来なかった新しい関連するキーワードの発掘ができるメリットがあります。
リスティング広告では獲得が出来そうな新しいキーワードの発掘は非常に重要です。
簡単に想像ができるキーワードは競合他社も登録しているため、入札競争が激化します。
もし自社の商品やサービスが他社よりも「優位性が高い・差別化できる強みがある」のであれば、高い入札競争の中で勝負する意味がありますが、商品やサービスの優位性がない場合には獲得が難しい場合が多いです。
ですが、競合他社も想像が出来ていないような検索ボリュームのある穴場キーワードを発見出来れば、獲得数が向上する可能性がありメリットとなります。
費用対効果があえば大きな拡大をしやすい
リスティング広告でビッグワードを登録するメリット、続いては「費用対効果があえば大きな拡大をしやすい」という点です。
ビッグキーワードは検索ボリュームが多いキーワードな為、ビッグキーワードで費用対効果が合えば、予算増額のみで比例して獲得数を増加させやすいです。
スモールキーワードの場合は、獲得が出来ても検索ボリュームが少ない為母数を拡大する事が難しいです。
その点ではビッグワードの攻略が大きな売上拡大につながる事は間違いないです。
認知・興味関心にも効果的である
リスティング広告でビッグワードを登録するメリット、続いては「認知・興味関心にも効果的である」という点です。
ビッグワードは関連するキーワードに幅広く広告が表示されます。
そのため検索ユーザーの目にリスティング広告がとまる回数が多く、認知やブランディングとしても大きな効果が発揮できます。
ビッグワードのデメリット
続いては「ビックワードのデメリット」について説明したいと思います。
ビッグワードにはメリットだけではなく、デメリットと考えられるポイントがいくつかあります。
デメリットとなりえる部分を考慮しながら、うまく活用していく事が重要です。
費用対効果が悪くなる可能性がある
リスティング広告でビッグワードを登録するデメリット、まずは「費用対効果が悪くなる可能性がある」という点です。
ビッグワードは基本的に1単語で構成されるワードです。
例えば「英会話教室」というビッグワードがあったとします。
この場合、検索しているユーザーの意図・ニーズは、このキーワードではハッキリと理解する事が出来ません。
どんな地域の英会話教室を探しているのか、価格帯を重視しているのか、サービスの質を重視しているのかなど、ユーザーの具体的な意図が読みとりにくく、広告文のテキストもピンポイントでニーズに関連するワードを表示させることが難しかったりします。
ビッグワードは情報検索段階にいるユーザーも多く、情報収集の為のクリックも増加します。
その為、場合によっては費用対効果が悪くなってしまうケースも多くあります。
無駄なキーワードのクリックが発生しやすい
リスティング広告でビッグワードを登録するデメリット、続いては「無駄なキーワードのクリックが発生しやすい」という点です。
ビッグワードを部分一致で登録した場合、関連性のあるあらゆるキーワードで広告が表示されます。
この場合、全く関係のない検索語句で多数のクリックがされるケースがよくあります。
現在はGoogle、Yahooでも部分一致のアップデートが行われており登録キーワードの意味を理解出来るようになっていますので、従来のような大きな横揺れは少なくなっているようですが、登録するキーワードによっては機械がうまく意味を理解できず関連性の低いキーワードで配信されてしまう場合もまだまだあります。
また使用する広告テキストによっても検索語句が変動しますので設定次第で無駄クリックが増加するケースがあります。
そのため無駄クリックが多く出てしまうデメリットもあります。
リスティング広告でビックワードの活用法5選
ではリスティング広告でビッグワードを活用する場合、どのような方法で活用すれば有効的に広告配信ができるかについて、いくつかポイントを紹介していきたいと思います。
①マッチタイプを変更してテストする
リスティング広告でビッグワードを活用する方法、まずは「マッチタイプを変更してテストをする」という点です。
ビッグワードはマッチタイプによって実際に配信されるキーワードが異なります。
例えば部分一致で設定した場合には、幅広い検索語句に広告が表示されるようになり、インプレッション数が大きくなり新しいキーワードの発掘やコンバージョンが期待できます。一方で無駄クリックも増えやすくコストが圧迫する可能性も高くなります。
完全一致で登録した場合には基本的には登録したキーワードから大きくズレる事がなくなりますので、ビッグワードの単語のみで広告配信をすることができます。一方で新しいキーワードの発掘ができなくなり、新しいキーワード施策の立案がしにくくなる可能性もあります。
ビッグキーワードでマッチタイプを設定する場合には、対応別のメリット・デメリットを事前に確認してテストをしてみると良いでしょう。
②ビッグワードとミドル、スモールワードを併用する
リスティング広告でビッグワードを活用する方法、続いては「ビッグワードとミドル、スモールワードを併用する」という点です。
ビッグワードとミドルキーワード、スモールキーワードを併用することで、どちらの設定が費用対効果が高いのかテストすることができます。
同じグループの中に含めて配信することでのテストも可能ですが、ビッグワードに予算消化がよる可能性が高いです。
ビッグワードとミドル・スモールの成果をテストする場合には、カスタムテストを利用して同じ予算や条件下でキーワードのみを変更した場合のテストを実施していただくと、よりビッグワードの成果が確認しやすくなります。
またマッチタイプについてもカスタムテストを利用すると良いかと思います。
③除外キーワードの登録を強化する
リスティング広告でビッグワードを活用する方法、続いては「除外キーワードを強化する」という点です。
ビッグワードは幅広いキーワードで広告を表示できるメリットがある反面、表示させたくないキーワードでも広告が多々表示される場合があります。
そのためビッグワードを使用する場合には「除外キーワード登録を徹底して、表示させたくないキーワードの流入を除外する」戦略を行なっていただくと精度が上がります。
除外キーワードが大量にありすぎて、登録にあまり時間がかけられない場合は費用順、クリック単価順、インプレッション順など降順の仕方によって、成果を改善したい指標を優先的に行うことができますので、除外登録をする際にはぜひ活用してみてください。
④リマーケティング広告を併用する
リスティング広告でビッグワードを活用する方法、続いては「リマーケティング広告を併用する」という点です。
リマーケティング広告とは、一度サイトにアクセスしたユーザーに向けて広告を配信できる機能です。
リマーケティング広告は、リスティング広告・ディスプレイ広告どちらでも配信が可能です。
ビッグワードとの併用の仕方としては、ビッワードでアクセスした検討ユーザーをディスプレイ広告のバナーで追客しコンバージョンまで誘導する方法が推奨です。
また検索リマーケティングの場合には、ビッグワードで一度アクセスした検索ユーザーの入札単価を上げて関連するキーワードで上位掲載をさせ再訪率を上げてコンバージョンさせる方法もあります。
または過去に何かしらの要因でアクセスしたユーザーのみにビッグワードで広告配信をするという方法も効果的です。
このようにリマーケティングとひと言でいっても、オーディエンスリストやリスト蓄積期間、配信するターゲットやキーワード設定によって効果が変わってきますので、テストを実施し、効果検証をしていく必要があります。
⑤グループ内のキーワード数を減らす
リスティング広告でビッグワードを活用する方法、続いては「広告グループ内のキーワードを減らす」という点です。
特にビッグワードは検索ボリュームが非常に大きいため、何個もキーワードを登録するとご予算が限られている場合はデータ蓄積に時間がかかります。
ご予算が限られている場合には、ビッグワードの中でも貴社の商品やサービスでコンバージョンが獲得できそうなワードをまずは選定しテストを行うと良いでしょう。
リスティング広告におけるビッグワードのまとめ
今回は「リスティング広告におけるビッグワードのメリットやデメリット、効果的な活用方法」などについて説明しました。
ビッグワードはビジネス拡大をする上で非常に重要なキーワードです。
ビッグワードは無駄が出るから登録しない方が良いと安易に考えてしまうと、機会損失で競合他社に市場シェアを取られてしまいます。
市場シェアを取られてしまうと、巻き返していくことも難しくなっていきますので、早い段階でビッグワードを効果的に活用できる検証を行い、最適化をしていくことがおすすめです。
ビッグワードはご予算によっても成果が左右される場合もありますが、少額からでも成果の上がるビッグワード運用方法はございますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
その他リスティング広告に関するご相談は当社「お問い合わせフォーム」にてお気軽にご連絡ください。
この記事を書いた人
西山 秀彦
Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。