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Instagramカルーセル広告とは?特徴と配信方法について
Instagram広告
- 2024年12月4日
- 2024年11月30日
目次
Instagramカルーセル広告とは
Instagramカルーセル広告とは、ユーザーがスワイプすることで複数の画像や動画を一つの広告ユニット内に表示できる広告形式です。この広告形式はFacebookが提供する広告プラットフォームで運用され、Instagramのフィードやストーリーズに表示される点が特徴です。
特に商品やサービスを複数紹介したい場合や、ストーリー性を持たせてユーザーの関心を高めたい場合に適した形式です。さらに、スライドごとに異なるリンクを設定できるため、商品やサービスの多角的なプロモーションが可能であり、クリック率やコンバージョン率の向上を狙えます。
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Instagramカルーセル広告とフィード広告の違い
Instagram広告には多くの種類がありますが、その中でもカルーセル広告とフィード広告は非常に人気が高く、企業やブランドによって頻繁に活用されています。
カルーセル広告とフィード広告はどちらもInstagramマーケティングで人気のある広告形式ですが、それぞれの特性を理解し、使い分けることが重要です。
項目 | カルーセル広告 | フィード広告 |
---|---|---|
コンテンツ形式 | 複数の画像や動画 | 単一の画像または動画 |
ユーザー操作 | スライドをスワイプすることにより追加コンテンツを表示 | 操作不要で1回の表示内で完結 |
リンク設定 | それぞれのスライドで異なるURL設定が可能 | 1つのリンクに固定 |
主な目的 | 多商品の訴求やストーリーテリングを通じてエンゲージメントを高める | シンプルな訴求で商品の認知や即時アクションを促す |
活用例 | 製品ラインナップの紹介、複数のポイントを訴求したい場合 | 1点集中型のプロモーションや広告効果を短期間で得たい場合 |
どちらを選ぶべきか
- 複数の商品やサービスを一度に訴求したい場合は、カルーセル広告が最適。
- 簡単にブランド認知を促したい場合や短時間で印象を残したい場合は、フィード広告を選択。
他の広告媒体のカルーセル広告の違い
Instagramのカルーセル広告は、多くのプラットフォームと類似した形式を採用しているため、写真や動画の組み合わせによって視覚的にユーザーを引きつける点では共通しています。
しかし、それぞれの媒体にはユーザー属性や利用目的の違いがあり、戦略の立て方や運用方法を適切に調整する必要があります。ここでは、主な広告媒体のカルーセル広告を比較し、Instagramとの違いを掘り下げて説明していきます。
Facebookカルーセル広告との違い
Facebookカルーセル広告は、Instagramと同様にMeta社が提供する広告マネージャーから運用されるため、多くの機能や操作性に共通点があります。しかし、ターゲット層や効果的な表現方法には顕著な違いがあります。
Facebookは幅広い年齢層のユーザーが利用しており、特に40代以上の利用者も多数存在します。そのため、テキスト情報を重視した詳細な訴求や、商品・サービスの具体的なメリットを伝える内容が効果を発揮しやすいです。
一方、Instagramは20代から30代の若年層に特化しており、ビジュアル重視でエモーショナルな要素が重要視される点で異なります。
また、配信先の違いにより、Facebookカルーセル広告は複数のリンクを含む広告が効果を発揮するため、詳細情報や外部ページに誘導しやすい特性があります。
一方でInstagramでは、広告内の視覚的に美しいストーリー性やインパクトのあるCTAボタンを活用することで、インスタントなアクションを引きつけます。
X(旧Twitter)カルーセル広告との違い
X(旧Twitter)におけるカルーセル広告は、利用者の興味関心や発信内容がリアルタイム性や速報性に基づく点で、Instagramとは大きく異なります。X(旧Twitter)ユーザーの多くは短文を中心に共感やニュース性の高いコンテンツに反応しやすい傾向があります。
この特徴から、X(旧Twitter)カルーセル広告では短文と画像の組み合わせが効果的であり、運用の目的としては速報性の高いイベント告知やキャンペーン情報の拡散が挙げられます。例えば、セール情報や商品の新発売をX(旧Twitter)で告知すれば、拡散による広範囲への波及効果が期待できます。
Instagramカルーセル広告の特徴
複数の画像や動画を使用可能な特徴
Instagramカルーセル広告では、1つの投稿に最大10個までの画像や動画を追加できるという特徴があります。この仕組みを利用することで、より詳細で幅広い情報をユーザーに提供できます。例えば、アパレルブランドであれば、商品を異なる角度から見せることで利用者が商品の特徴を理解しやすくなるほか、シーズンコレクションを一度に紹介することも可能です。
また、複数の商品写真を掲載することで、ユーザーに選択肢を提供し、購入意欲を高める手助けをします。さらに、動画と画像を組み合わせた構成で注目を集めたり、テキストオーバーレイを使用して視覚的に訴求力の高い広告を作成したりすることもできます。こうした多機能性がInstagramカルーセル広告の大きな強みです。
これにより、広告主はユーザーのスワイプ動作を誘導しつつ、情報の「続きを見たい」と思わせる効果を組み込むことができ、広告効果を飛躍的に高めることが可能になります。
ユーザーの関心を引きつけやすい
カルーセル広告は、視覚的なデザインとユーザー操作の融合が特徴的で、自然と関心を引きます。特にスワイプ操作が必要なインタラクティブな形式のため、広告との接触時間が長くなりやすいことがポイントです。
たとえば飲食業界の場合、食品を順に見せたり、調理手順を各スライドで表現したりすることで、料理への興味を惹きつけることができます。また、アニメーションを活用した視覚的効果や、色彩設計を統一することで広告全体に一貫性を持たせることで、次のスライドを見たい気持ちを掻き立てることが可能です。
さらにInstagramのアルゴリズム上、エンゲージメント率の高いコンテンツは他のユーザーにも広がりやすいため、使用感の良いクリエイティブは広告パフォーマンスを向上させます。こうした特徴を放映の初期段階からデータで測定し、クリエイティブのブラッシュアップにつなげれば、広告主が求める効果を最適化しやすくなるでしょう。
ストーリーテリングに適した広告形式
Instagramカルーセル広告は、「物語形式」の広告を配信する場面でも効果を発揮します。一つのスライドが場面の「章」や「シーン」として機能することで、視聴者に対して一貫した物語を提供することが可能です。
たとえば化粧品ブランドがストーリー仕立てで製品の開発背景や使用シーンを描く場合、カルーセル形式を使用すれば、それぞれのスライドで順を追って情報を提供できます。最初のスライドでユーザーの関心を引いたのち、最後のスライドで明確なアクション(例:商品ページへのリンク)に誘導するシナリオの設計が効果的です。
また、商品のビフォー・アフターの効果を各スライドで順に示す方法や、ストーリーブック形式でブランドの使命やビジョンを伝える形式もおすすめです。
リンク先を複数設定できるメリット
Instagramカルーセル広告では、スライドごとに異なるリンク先を設定可能という他の広告形式にはないユニークな特徴があります。この特性を活用することで、ユーザーの関心度や興味に応じたリンク先への誘導が可能となります。
異なるCTA(Call to Action)をスライドごとに設置することで、同じ広告の中でも異なる訴求を行える点が、カルーセル広告の大きな優位性です。
CTAの具体例としては、「今すぐ購入」「詳細情報を見る」「無料相談を申し込む」などが挙げられます。
Instagramカルーセル広告の配信方法
Instagramカルーセル広告を効果的に配信するためには、明確な手順を理解し、それに基づいて設定を進めることが重要です。
Instagramカルーセル広告の配信方法について解説します。
ステップ | 説明 |
---|---|
1 | Facebook広告マネージャにログインする。Meta広告プラットフォームからアクセスできます。 |
2 | 新しいキャンペーンを作成し、ビジネスの目的に即したキャンペーン目的(例: トラフィック、コンバージョン、リード獲得など)を選びます。 |
3 | 広告セットを作成し、ターゲット地域、興味、行動、予算、スケジュールなどを設定します。 |
4 | 広告作成画面で「カルーセル広告」を選択し、フォーマットを適用します。 |
5 | 複数の画像や動画をアップロードし、それぞれに広告文やリンク先を設定します。 |
6 | プレビュー画面で各スライドの表示を確認後、問題がなければ広告を公開します。 |
広告マネージャから広告を設定する
Facebook広告マネージャーでは、広告キャンペーンを作成します。キャンペーンでは、目的の設定からターゲティングの決定、広告フォーマット選択までを包括的に行います。
まず、「キャンペーンを作成」ボタンをクリックします。キャンペーンの目的(例:トラフィック、コンバージョン、リード獲得など)を明確に選択してください。この選択が広告配信の最適化にとてもかかわります。
通常のInstagram広告と同じように広告グループを作成する
キャンペーンの目的を設定した後に、広告グループを作成するプロセスに進みます。この段階ではターゲットオーディエンスを詳細に指定することが非常に重要です。
- 地域:広告を配信したい地理的エリアを指定。
- 年齢層:商品のターゲットとなる年齢範囲を選択。
- 性別:男性、女性、または全ての性別から選択可能。
- 興味・関心:ユーザーが示す行動や関心事、興味分野に基づいて絞り込みます。
また、配信スケジュールや広告予算も設定します。配信時間や全体の予算を柔軟に調整することで、効率的な運用が期待できます。
広告作成画面でフォーマットを「カルーセル」にする
フォーマット設定において、「カルーセル広告」を選択します。この形式により、複数のスライドが含まれるコンテンツを一つの広告にまとめられます。このフォーマットは製品比較やストーリーテリングに最適です。
広告マネージャー内で「フォーマット」セクションを開き、選択肢から「カルーセル」を選んだ後に進みます。
クリエイティブと誘導先を入稿する
広告に使用する画像や動画をアップロードし、それぞれに関連する着地ページ(ランディングページ)や商品ページのURLを設定します。誘導先が適切でない場合、コンバージョン率が大幅に低下する可能性があるため、このステップは慎重に行いましょう。
Instagramが推奨する画像・動画のフォーマットが以下の通りです。
- 推奨アスペクト比:1:1(正方形)または4:5(縦長)
- ファイルサイズ:画像は最大30MB、動画は最大4GB
Advantage+ クリエイティブを必要に応じて活用する
Advantage+は、広告パフォーマンスを自動で最適化するための機能です。デザインやCTAが広告ごとに自動で調整されるため、時間を節約しつつ効果的な運用が可能です。
ただし、手動設定の場合と比較してカスタマイズの自由度が制限されるケースもあるため、導入時は効果測定を継続的に行うことが重要です。
Instagramカルーセル広告の設定方法
Facebook広告マネージャーを開く
Instagramのカルーセル広告を設定するには、まずFacebook広告マネージャーを利用する必要があります。この広告管理プラットフォームでは、InstagramとFacebookの両方で出稿できる広告を簡単に管理することが可能です。
Facebook広告マネージャーを使用するにはFacebookアカウントが必要であるため、事前に個人アカウントを取得しておくことをお勧めします。また、管理アカウントとしてビジネスの情報を事前に追加しておくと円滑に進められます。
広告を設定する際は、広告マネージャーにログイン後、操作ダッシュボードからスムーズに全ての手順を遂行できます。
FacebookとInstagramアカウントを連携する
次に、FacebookとInstagramのアカウント連携を行う必要があります。このステップではFacebook広告マネージャーを介して、両アカウントを接続することで、Instagramに直接広告を配信することが可能になります。未連携の場合はInstagram広告を正常に出稿できません。
ステップ番号 | 操作手順 |
---|---|
1 | Facebook広告マネージャーにアクセスし、管理アカウントにログインします。 |
2 | 「ビジネス設定」セクションを開きます。 |
3 | 左側のメニューの「Instagramアカウント」を選択します。 |
4 | 「Instagramアカウントを追加」をクリックし、Instagramのログイン情報を入力します。 |
5 | 連携が完了したことを確認します。広告マネージャーでInstagramアカウントが表示されていれば成功です。 |
連携が正しく行われない場合には、ログイン情報の確認や両方のアカウントのセキュリティ設定を再確認してください。
Instagramカルーセル広告の配信フォーマット
Instagramカルーセル広告を効果的に運用するためには、正しい配信フォーマットの選択が重要です。適切な画像や動画を用いるだけでなく、配信スケジュールの設定やターゲットユーザーの検討も必要不可欠です。
画像や動画のサイズとフォーマット
Instagramカルーセル広告で使用する素材には、それぞれ推奨されるサイズやフォーマットがあります。
種類 | 推奨サイズ | アスペクト比 | ファイル形式 | 備考 |
---|---|---|---|---|
画像 | 1080×1080ピクセル | 1:1 | JPG、PNG | 高品質な画像を利用するのが望ましい |
画像(横長) | 1200×628ピクセル | 1.91:1 | JPG、PNG | 横長フォーマットでは特に視認性が重要 |
動画 | 1080×1080ピクセル | 1:1 | MP4、MOV | 最大ファイルサイズ4GBまで |
動画(縦長) | 1080×1920ピクセル | 9:16 | MP4、MOV | ストーリーズに最適 |
これらを参考に、高解像度かつユーザーが直感的に内容を理解しやすい素材を準備しましょう。また、ファイルの圧縮率にも注意し、画質を損なわないことがポイントです。
さらに、すべての素材の中心部分に重要な情報を配置することで、視認性を向上させることができます。
Instagramカルーセル広告の効果を最大化するためのポイント
見出し・説明文・CTAをしっかり設定
Instagramカルーセル広告を成功に導くためには、見出し、説明文、そして行動に直結するCTA(コール・トゥ・アクション)の設定が重要です。これら3つは、それぞれの役割を果たしながら広告の全体的な効果を高める要素です。
まず、見出し部分にはユーザーの目を引きつけるようなインパクトのある言葉を選択しましょう。たとえば、プロモーションの内容を具体的に示す「期間限定セール中!」やユーザーへ直接的に訴求する「あなたにおすすめの商品はこちら」のようなキャッチコピーが効果的です。
次に、説明文では、広告で訴えたい価値をシンプルかつ具体的に伝えることを意識してください。製品やサービスのメリットを簡潔にアピールするだけでなく、ターゲット層が知りたい情報に着目することで、信頼を高めることができます。
最後に、CTAはユーザーの行動を促進します。「詳しく見る」「今すぐ購入」「体験する」など期待される行動を分かりやすく示すことが重要です。さらに、ボタンデザインや配置も慎重に検討し、視覚的に目立つように設定しましょう。
カルーセルの最適化を試してみる
カルーセル広告の配置や内容を最適化することで、ユーザーの興味を持続させ、広告効果を向上させることが可能です。
最初のカードには、広告全体の中で最も目を引く要素を配置するのがおすすめです。例えば、ブランドロゴや特別オファーの告知、または視覚的に魅力的なビジュアルを使用するとよいでしょう。
次に、2枚目以降のカードは製品やサービスの詳細情報を適切な順序で配置してください。1枚目が関心を引いた後、少しずつ情報提供を積み重ねることで、ユーザーの注意を持続させることができます。最後のカードでは、具体的なアクションを誘導する文言やプレミアムオファーを設定し、成約に繋がりやすくする工夫が効果を発揮します。
クリエイティブを複数用意してABテストを行う
Instagramカルーセル広告では、複数のクリエイティブを用意することが重要です。異なるデザインを比較・テストすることで、どのクリエイティブが最も効果的かを見極められます。
たとえば、背景色や画像のスタイルを変更したパターン、異なるフォントやキャッチコピーを使用したパターンを同時にテストしてみてください。また、広告画像に文字を含める場合でも、読み取りやすいフォントサイズや情報量の最適化が重要です。
ABテストの実施手順としては、各クリエイティブを均等な割合で配信し、クリック率(CTR)やコンバージョン率などのKPIを分析します。1つのクリエイティブに人気が集まった場合、それを主軸に運用を最適化していくことが成功への方法となります。
訴求内容をABテストする
広告における訴求内容もABテストを活用して最適化を図るべきポイントです。異なるメッセージやプロモーション内容を展開することで、ターゲット層に最も響く訴求方法を特定できます。
たとえば、「送料無料キャンペーン」をメインに訴求するパターンと、「高評価レビュー」の情報を強調したパターンをそれぞれ作成し、ABテストを実施します。同年代の層でも、受け入れるメッセージは異なるケースが多いため、ターゲティング条件を見直しながら効果を検証しましょう。
さらに、季節性やトレンドを反映した訴求内容を取り入れるなど、細やかな工夫も必要です。例えば、季節の変わり目であれば「春夏トレンドアイテム」をアピール、年末年始であれば「年末セール」を訴求するなど、タイミングに応じた内容をABテストで検討してください。
専門家に相談する
Instagramカルーセル広告が思うように成果を上げない場合や、運用ノウハウに不安がある場合は、専門家への相談を検討するとスムーズに解決できます。
たとえば、広告代理店やマーケティングコンサルタントを活用することで、広告パフォーマンスに関する深い知識や経験を活かしたアドバイスを得られる可能性があります。また、月次での広告効果レポートの作成や、予算に基づく最適な運用提案を受けることも可能です。
広告運用の専門知識がない場合でも、このような外部支援を取り入れることで手間なく、効果的な広告運用を実現できるでしょう。
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まとめ
今回の記事では「Instagramカルーセル広告」について詳しく解説いたします。
Instagramカルーセル広告は、複数の画像や動画を活用してユーザーの関心を引きつけ、効果的に情報を伝えることができる広告形式です。また、ストーリーテリングに適しており、複数のリンク先を設定できる点も大きな特徴です。
この広告を活用するには、広告マネージャを操作し、適切なターゲティングや予算設定を行うことが重要です。さらに、ABテストを活用した効果測定やクリエイティブの最適化を行うことで、広告の効果を最大化できます。正しい配信方法を理解し、工夫を重ねることで、Instagramカルーセル広告の潜在的な効果を十分に引き出すことが期待できます。
この記事を書いた人
平井 和貴
株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。