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【GA4でURLクエリパラメータを除外する方法】計測を統一して見やすくしよう

GA4(グーグルアナリティクス4)

  • 2024年10月16日
  • 2024年10月14日

GA4上のデータを確認している際に「?gclid=aaaabbbbcccc&author=ddeeff」のようなパラメータを見たことはないでしょうか?

Google広告やMeta広告からアクセスしたユーザーにはパラメータが付与されており、GA4上ではデータが分散してしまうケースがあります。

そこで役に立つ設定が「URLクエリパラメータの除外」です。

今回の記事を読むことで「GA4(Google Analytics 4)におけるURLクエリパラメータの除外方法」についての具体的な手順と重要性を理解することができます。

GA4でクエリパラメータを適切に除外することで、計測データをより統一し、分析の精度を向上させることが可能になりますので、ぜひ今回の記事を参考にパラメータ除外設定を行いましょう。

URLの構造を理解しよう

URLは、インターネット上で特定のリソースを指定するためのアドレスです。

URLの構造を理解することは、SEOやデジタルマーケティングにも役立ちます。この記事では、URLを構成する6つの重要な要素について詳しく説明し、それぞれがどのような役割を果たしているのかを見ていきます。

URLは大きく分けると6つの構成に分かれる

URLの構造を理解すると、ウェブトラフィックを合理的に分析したり、SEOの観点からサイト構造を最適化したりするのに役立ちます。

以下に分解して詳しく見ていきましょう。

 

構成要素説明
プロコトル

プロトコルはデータ通信の形式を示します。最も一般的なのはHTTPとHTTPSです。HTTPSは、データの暗号化を行うことで安全性を保証しており、オンラインショッピングやフォーム入力が含まれるサイトでは特に重要です。

ホスト

ホストはサーバーのネットワーク名を指定します。例えば、www.example.comで「www」がホスト名です。この部分は通常、ドメイン名と共に使用され、特定のサーバー上のウェブページを指します。

ドメイン

ドメインはウェブサイト自体を特定します。企業や組織は自分たちの名前やブランドに基づいてドメイン名を選びます。ドメイン名は、インターネット上でユニークでなければなりません。

ディレクトリ

ディレクトリはウェブサイト内の階層構造を示しています。URLの中でスラッシュ(/)で区切られる部分で、特定のページやセクションを指定する際に使用されます。ウェブサイト全体のコンテンツを整理する基盤となります。

ファイル名

ファイル名は特定のリソースを示しています。ユーザーがアクセスするページやダウンロードするファイルの名前で、.htmlや.jpgなどの拡張子が付くことがあります。適切なファイル名はSEO対策にもメリットがあります。

URLパラメータ(クエリ文字列)

URLパラメータは追加の情報を提供します。通常、フィルターや検索クエリなどのデータとして使用され、アンパサンド(&)やイコール(=)を組み合わせて構成されます。例えば、e-commerceサイトで商品をフィルタリングする際に役立ちます。

GA4のURLクエリパラメータとは何か

Google アナリティクス 4 (GA4)におけるURLクエリパラメータはウェブページのURL内に付加されるテキストの断片を指し、通常「?」の後に指定されるキーと値のペアとして表現されます。

これらのパラメータは特定のユーザーの行動やマーケティングキャンペーンの成果を追跡、分析するための重要な情報を提供します。

 

要素説明
クエリパラメータURLの一部として特定の情報を伝達します。例として、キャンペーンソースやメディア識別子が使用されます。
キーパラメータの名前であり、一般にはその内容を指定する役割を果たします。
キーに対応した情報を定義する部分であり、ユーザーセッションやそのアクセス元をさらに細分化します。

GA4では、これらのクエリパラメータを活用することで、マーケティングキャンペーンの効果を詳細に分析できます。具体的な例として、Google広告のgclidパラメータを使ったコンバージョントラッキングや、ソーシャルメディアによるトラフィックの検証などが考えられます。パラメータによって、どの広告キャンペーンが最も効果的であったかを把握することが可能になります。

しかしながら、パラメータの情報が多過ぎると、データの管理が煩雑になり、全体の視認性を損なうことがあります。特に、大量のクエリパラメータがあると、URLごとの解析が難しくなり、結果的に誤ったデータインサイトをもたらす可能性が生じます。また、同一ページでも異なるクエリパラメータが付与されることで、ページビューが分散されてしまい、本来のユーザー数やページの人気度を正確に評価することが困難になります。

不必要なクエリパラメータを除外することにより、取得したデータの質を向上させ、視覚的にもスッキリとしたレポート作成が可能になります。ユニークユーザーの数値が正確に収集され、分析結果が一貫して整理できます。その結果、マーケティング施策の効率性を高め、PDCAサイクルを回しやすくすることで、ビジネスにおける意思決定を迅速化できます。

加えて、クエリパラメータをGA4で正しく管理することで、広告の成果やユーザーの動線分析にも役立ちます。

GA4のURLクエリパラメータを除外するメリット

Googleアナリティクス4(GA4)でURLクエリパラメータを除外することは、データ分析を行う上で非常に重要なステップです。ここでは、クエリパラメータを除外することで得られる多様なメリットについて、具体的な事例を交えて詳しく解説します。

参照元の指標が統一され分析しやすくなる

クエリパラメータを統一することで、異なるクエリによってバラバラに収集されるデータを一箇所に集約することが可能になります。例えば、Google広告でよく使われるgclidやFacebook広告で使用されるfbclidなどのパラメータを除外することで、純粋なトラフィックパターンが明らかになります。また、トラフィックを正確に測定することで、平均クリック率(CTR)やコンバージョン率といった重要指標の一貫性を高める手段となります。

データの間違いや見落としが少なくなる

異なるクエリパラメータが一つのページに複数追加されると、データの断片化を引き起こします。このような状況では、同じページが異なるセッションと見なされることがあり、結果としてトラフィック分析の精度を損ねます。クエリパラメータを除外することが、スムーズなデータ解析を可能にします。

GTMでGA4のURLクエリパラメータを除外する設定方法

Googleタグマネージャー(GTM)を使用することで、GA4において特定のURLクエリパラメータを除外する設定が可能です。これによって、データの精度が向上し、より正確な分析が実現できます。以下に詳細な設定手順を示します。

 

ga4 パラメータ 除外

GTMメニュー内「変数」から「新規」で作成

まず、GTMのダッシュボードにアクセスし、「変数」セクションに移動します。次に、「新規」を選択し、後でクエリパラメータを除外するために必要なカスタム変数を設定します。この変数は、どのパラメータを除外するかをGTMに伝える役割を果たします。

 

ga4 パラメータ 除外

「コミュニティテンプレート」を選択

変数を作成したら、「コミュニティテンプレートギャラリー」から適切なテンプレートを選択します。ここでは、「URL Cleaner」と呼ばれるテンプレートを利用します。このテンプレートは、クエリパラメータを効率良く除外するための設定を簡単に行うことができます。

 

ga4 パラメータ 除外

「URL Cleaner」をワークスペースに追加

コミュニティテンプレートギャラリーで「URL Cleaner」を見つけたら、ワークスペースに追加します。「URL Cleaner」は、クエリパラメータの除外に特化した機能を持っており、Webトラッキングの精度向上に貢献します。

 

ga4 パラメータ 除外

URL Cleanerを選択し設定して保存

URL Cleanerの設定方法

  • Full URL:{{Page URL}} を設定
  • List Method:Parameter Blacklist を選択
  • Allow Partal Match And RegEx:正規表現を使う場合はチェックを入れて下さい
  • Parameter Whitelist Table:除外したいパラメータを登録(例:gclid、yclid など)
  • Result Format:Clean URL

ワークスペース内で「URL Cleaner」を開き、必要な設定を入力します。具体的には、「クエリパラメータの除外」セクションに、除外したいパラメータ(例: gclid、fbclid など)を入力します。設定が完了したら、変更内容を保存します。

GTMメニュー内「タグ」から「新規」でGoogleアナリティクスを設定して完了

ga4 パラメータ 除外

次に、GTMメニューの「タグ」セクションに移動し、「新規」を選択して新しいGoogleアナリティクスタグを作成します。ここで、先ほど設定した「URL Cleaner」で作成した変数を適用します。

タグの設定方法

  • タグID:GA4のデータストリームIDを入力
  • 構成パラメータ:page_location を選択
  • 値:{{URL Cleaner}} →黒色+マークからURL Cleanerの設定をした変数名を選択して下さい

トリガーの設定方法

  • All Pageのトリガーをセットします

設定が完了したら、プレビュー機能を使って設定が正しく動作するか確認し、問題がなければ公開します。

 

ステップ内容
変数の作成新しい変数を作成し、クエリパラメータ除外用に準備
テンプレートの選択「コミュニティテンプレートギャラリー」から「URL Cleaner」を選択
ワークスペースへの追加「URL Cleaner」をワークスペースに追加
設定と保存除外したいパラメータを設定し、設定を保存
タグの設定Googleアナリティクス用のタグを作成し、設定した変数を適用

上記の手順を通じて、GTMを活用してURLクエリパラメータを除外することで、より一貫したデータ分析が可能になり、マーケティングキャンペーンの成果を正確に測定できます。

注意点として、重要なパラメータは除外しないよう正確に設定しましょう。

GA4上の除外設定でよく使用するURLクエリパラメータの例

デジタルマーケティングにおいて、GA4の分析データをクリーンで一貫性のあるものにするために、URLクエリパラメータの適切な除外は大切です。

無駄なデータを削減し、広告キャンペーンやリファラルのパフォーマンスを正確に測定するために必要です。

下記では、GA4で除外設定がよく行われる代表的なURLクエリパラメータの例をいくつか紹介します。

gad

gadは、特にGoogle広告のキャンペーン追跡に関係するクエリパラメータです。gadは広告クリックにより一時的な計測情報として付与されることがあります。GA4でgadを除外することによって、広告キャンペーンの効果測定を一貫性のある形で行うことが可能になります

gclid

gclidは、Google広告の特定のクリックがどの広告によるものかを識別するために付与されるユニークな識別子です。gclidのパラメータを除外することで、すべてのページビューが一貫した形式で記録され、実際のコンテンツパフォーマンスを素直に分析しやすくなります

yclid

yclidはYahoo広告で使用されるクエリパラメータで、チェック対象のリンクに付加されます。yclidを除外することでGA4の分析がより精度の高いものになり、多様なプラットフォームからのデータインサイトをクリアな形で得ることが可能です

fbclid

fbclidは、Meta広告を介した訪問者の動きを追跡するために、クリックスルー時に付加されるクエリパラメータです。fbclidのパラメータを除外することにより、特にFacebook広告キャンペーンの効果を別個に分析することができ、他のデジタルキャンペーンと混在しないクリアなデータ分析が行えます

ldtag_cl

ldtag_clはLINE広告のキャンペーンで用いられるパラメータです。ldtag_clを除外することで、LINE広告経由の訪問者が一貫性のある参照元でカウントされるため、正確な評価が可能になります

twclid

twclidはX広告を通じてユーザーが特定のリンクをクリックした際に生成されるパラメータです。twclidのパラメータを除外することによって、X経由のセッションが適切に解析され他のデータと分かりやすいセットとして管理できるようになり、無駄なデータを最小限に抑えることが可能です

GA4のURLクエリパラメータを除外する際の注意点

GA4でURLクエリパラメータを除外する前に、まずはその影響を理解することが重要です。クエリパラメータを除外すると、ページのURLの一部が無視されるため、それがどのようにデータ分析に影響を与えるか考慮しなければなりません。

データの損失を防ぐための事前確認

URLクエリパラメータを除外することで、何か重要なパラメータが除外される可能性があります。たとえば、ページ内容に影響するパラメータが含まれている場合、それを除外することでデータの精度が低下する恐れがあります。そのため、除外するパラメータが無害であることを事前に確認しておく必要があります。また、クエリパラメータがユーザーセッションの識別やコンテンツのパーソナライズに関与している場合には、その意義を理解し、慎重に判断する必要があります。

パラメータの選別とテスト

どのクエリパラメータを除外するべきかを決定する際には、業務の流れやマーケティング戦略に基づいて選別します。すべての選定プロセスにおいて、十分なテストを行いましょう。A/Bテストなどを取り入れ、複数バリエーションの設定を比較することで、除外設定による影響を細かく観察します。これにより、影響が最小限に抑えられ、GA4のデータ品質を保つことができます。

除外設定の影響範囲

クエリパラメータの除外設定による影響範囲を正確に把握することが重要です。どのページやプロパティにどのような影響が及ぶのかを評価し、異なるコンバージョン経路での動作確認を必ず行います。設定変更が分析やレポートに及ぼす可能性のある影響を事前に把握するためにも不可欠です。さらに影響範囲を把握するためには、Googleアナリティクスでのテスト環境を用いましょう。

定期的な見直しと維持管理

設定した内容がそのままの状態で未来永劫にわたって適切であるという保証はありません。

定期的なメンテナンスの一環として、クエリパラメータの除外設定を見直すことが必須です。

これらのポイントを押さえることで、GA4のURLクエリパラメータ除外設定が効率的かつ効果的に実施でき、より正確で一貫したデータ収集が可能になります。自己の判断だけでなく、示された情報や知識をもとにチーム全体で考慮しつつ、戦略的なデータ運用を心がけましょう。

GA4でURLクエリパラメータを除外する方法についてのまとめ

GA4でURLクエリパラメータを除外することで、データの整合性を高め、分析をより明確にすることができます。

具体的には、GTMを使用して「URL Cleaner」機能を活用することで、複数の参照元を統一した形で記録し、混乱を避けることが可能です。

gclidやfbclidといった特定のクエリパラメータを除外することで、ウェブサイトの訪問者分析がデータのノイズを排除してより正確になります。

ぜひ今回の記事を参考にGA4を最大限活用したWEB集客の分析を強化していきましょう。

 

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この記事を書いた人

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