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【2025年最新】Google広告の種類一覧!目的別の活用方法とは

Google広告

  • 2025年5月10日
  • 2025年5月9日

Google広告の種類・機能は実はたくさん存在します。

Google広告は種類が多岐にわたるため、自社の目的に最適なものを選ぶのは難しいと感じる事業者の方も少なくないかと思います。

この記事では、2025年最新のGoogle広告全種類を解説しています。

各広告の特徴や目的別の最適な活用方法、さらには選び方のポイントまで具体的に解説していますので、参考に効果的なGoogle広告の戦略を立案していきましょう。

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Google広告の種類一覧

Google広告には、ビジネスの目的やターゲット顧客に応じて選択できる多様な広告フォーマットが存在します。

それぞれの広告が持つ特性を理解し、戦略的に活用することで、広告効果の最大化を目指しましょう。

ここでは、主要なGoogle広告の種類について、その概要と特徴を詳しく解説します。

検索広告(リスティング広告)

検索広告は、ユーザーがGoogle検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、検索結果ページに表示されるテキストベースの広告です。

「リスティング広告」とも呼ばれ、能動的に情報を探しているユーザーに対して広告を表示できるため、購入や問い合わせといったコンバージョンに繋がりやすいという大きな特徴があります。

広告主は、自社の商品やサービスに関連するキーワードを選定し、ユーザーの検索意図に合致した広告文を作成することで、効果的な訴求が可能です。

広告の掲載順位は、入札単価と広告の品質(品質スコア)によって決定されます。

 

項目内容
主な特徴キーワードに連動して表示、顕在層へのアプローチ、高い費用対効果
主な掲載場所Google検索結果ページ(上部・下部)、Google検索パートナーサイト
主な課金形態クリック課金(CPC:Cost Per Click)

ディスプレイ広告(GDA:旧GDN)

ディスプレイ広告は、Googleディスプレイネットワーク(GDA 旧:GDN)を構成する200万以上のウェブサイト、ニュースページ、ブログ、そしてGmailやYouTubeといったGoogleのサービス上に表示される広告です。

テキストだけでなく、画像や動画(バナー広告など)を用いた視覚的な訴求が可能なため、ブランド認知度の向上や潜在顧客へのアプローチに適しています。

リマーケティング機能を活用すれば、一度自社サイトを訪れたユーザーに対して再度広告を表示することもできます。

ターゲット設定の自由度が高く、ユーザーの興味関心や属性に基づいた配信が可能です。

 

項目内容
主な特徴視覚的な訴求、幅広いリーチ、多様なターゲティングオプション、リマーケティング
主な掲載場所Googleディスプレイネットワーク提携サイト、アプリ、YouTube、Gmailなど
主な課金形態クリック課金(CPC)、インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)

ショッピング広告

ショッピング広告は、商品画像、商品名、価格、店舗名などを検索結果ページやGoogleショッピングタブに表示する広告です。

特にECサイトを運営している場合に有効で、ユーザーが商品を検索した際に、具体的な商品情報を視覚的に提示できるため、購入意欲の高いユーザーを効率的に自社サイトへ誘導できます。

広告の配信には、Google Merchant Centerに登録した商品情報(商品フィード)が必要です。

検索広告と同様に、ユーザーの検索語句に基づいて表示されますが、より商品購入に特化したフォーマットとなっています。

 

項目内容
主な特徴商品情報を直接表示、視覚的な訴求力、高いコンバージョン率(ECサイト向け)
主な掲載場所Google検索結果ページ(ショッピング枠)、Googleショッピングタブ、Google画像検索、Googleディスプレイネットワークの一部
主な課金形態クリック課金(CPC)

動画広告(YouTube広告)

動画広告は、世界最大の動画プラットフォームであるYouTubeや、Google動画パートナーのウェブサイトおよびアプリで配信される広告です。

視覚と聴覚に訴えかける動画フォーマットは、ブランドストーリーの伝達や商品・サービスの魅力を効果的にアピールするのに優れています。

スキップ可能なインストリーム広告、スキップ不可のインストリーム広告、バンパー広告、インフィード動画広告、アウトストリーム広告など、多様な広告フォーマットがあり、目的に応じて使い分けることが可能です。

ターゲットユーザーの属性や興味関心に合わせた詳細なターゲティングも行えます。

 

項目内容
主な特徴高いエンゲージメント、ブランド認知度向上、多様な広告フォーマット、詳細なターゲティング
主な掲載場所YouTube(動画再生前後・途中、検索結果、ホームフィードなど)、Google動画パートナーサイト・アプリ
主な課金形態視聴課金(CPV:Cost Per View)、インプレッション課金(CPM)などフォーマットにより異なる

アプリ広告(Appキャンペーン)

アプリ広告は、その名の通り、モバイルアプリのインストール数増加や、アプリ内での特定のアクション(商品の購入、会員登録など)を促進するための広告キャンペーンです。

「ユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)」とも呼ばれていましたが、現在は「アプリキャンペーン」という名称が一般的です。

広告クリエイティブ(テキスト、画像、動画など)と予算、目標を設定するだけで、Googleの機械学習が最適なユーザーに広告を自動で配信してくれます。

Google検索、Google Playストア、YouTube、Googleディスプレイネットワーク、Discoverなど、広範囲な掲載面でアプローチできます。

 

項目内容
主な特徴アプリのインストール促進、アプリ内エンゲージメント向上、機械学習による自動最適化
主な掲載場所Google検索、Google Playストア、YouTube、Googleディスプレイネットワーク、Discover
主な課金形態インストール課金(CPI:Cost Per Install)、目標コンバージョン単価(tCPA:target Cost Per Action)

P-MAXキャンペーン(Performance Max:パフォーマンスマックス)

P-MAXキャンペーンは、Googleの持つ全ての広告チャネル(検索、ディスプレイ、YouTube、Discover、Gmail、マップ)に対して、単一のキャンペーンで横断的に広告を配信できる統合型キャンペーンです。

目標(例:オンライン販売、見込み顧客の獲得)と予算、そして広告アセット(テキスト、画像、動画など)を設定すると、GoogleのAIがリアルタイムで最適な広告配信を自動で行い、コンバージョン数の最大化を目指します。

特に、複数の広告チャネルを効率的に活用したい場合や、運用工数を削減しつつ成果を追求したい場合に有効な手段となります。

オーディエンスシグナルを設定することで、AIの学習をサポートし、より関連性の高いユーザーへのリーチを促すことができます。

 

項目内容
主な特徴Googleの全広告チャネルへ自動配信、AIによる最適化、コンバージョン目標に特化、設定の簡素化
主な掲載場所Google検索、ディスプレイネットワーク、YouTube、Discover、Gmail、マップ
主な課金形態コンバージョンベース(目標コンバージョン単価など)

デマンドジェネレーションキャンペーン

デマンドジェネレーションキャンペーンは、YouTube、Discover、Gmailといった視覚的に訴求力の高いプラットフォームを活用し、潜在顧客の需要を喚起・育成し、最終的なコンバージョンへと繋げることを目的とした比較的新しいキャンペーンタイプです。

従来のDiscovery広告の進化版と位置付けられ、AIを活用したターゲティングや入札戦略により、質の高い見込み顧客へのリーチとエンゲージメントの深化を図ります。

特に、ブランドや商品の認知を広げつつ、購買ファネルの初期段階から中期段階にいるユーザーに効果的にアプローチしたい場合に適しています。

類似オーディエンスやカスタムオーディエンスを活用することで、より精度の高いターゲティングが可能です。

 

項目内容
主な特徴視覚的プラットフォームでの需要創出、AIによる高度なターゲティング、潜在顧客へのリーチ強化
主な掲載場所YouTube(インストリーム広告、インフィード広告、YouTubeショート)、Discover、Gmail
主な課金形態クリック課金(CPC)、コンバージョン課金

スマートアシストキャンペーン

スマートアシストキャンペーンは、主に中小規模のビジネスオーナーや広告運用初心者向けに設計された、設定が簡単でAIが運用を支援するキャンペーンです。

以前は「スマートキャンペーン」という名称で知られていました。

いくつかの質問に答えるだけで、広告の目標、ターゲット地域、業種などを設定でき、GoogleのAIが広告文の作成やキーワード選定、ターゲティング、入札単価の調整などを自動で行います。

専門的な知識がなくても手軽にGoogle広告を開始できる点が大きなメリットです。成果はシンプルなレポートで確認でき、電話での問い合わせ数やウェブサイトへのアクセス数といったビジネス目標の達成を支援します。

ただし、詳細なカスタマイズや分析を行いたい場合には、他のキャンペーンタイプへの移行も視野に入れると良いでしょう。

 

項目内容
主な特徴簡単な設定、AIによる自動運用、中小企業や初心者向け、シンプルな成果レポート
主な掲載場所Google検索、Googleマップ、Gmail、YouTube、Googleディスプレイネットワーク(AIが最適化)
主な課金形態クリック課金(CPC)、電話問い合わせ課金など(目標に応じて変動)

目的別に使い分けるGoogle広告の種類

Google広告は多種多様なフォーマットが存在し、それぞれに得意な領域があります。

広告出稿の目的を明確にし、それに合致した広告種類を選ぶことが、広告効果を最大限に高めるための第一歩です。

ここでは、代表的な目的別に、どのGoogle広告の種類が適しているのかを具体的に解説します。

認知拡大に適したGoogle広告の機能

ブランドの知名度向上や、新しい商品・サービスの存在を広く知らせたい場合は、多くのユーザーの目に触れる機会を創出できる広告フォーマットが有効です。視覚的なインパクトや印象的なメッセージで、潜在顧客の記憶に残るようなアプローチを目指しましょう。

具体的には、以下の広告種類が認知拡大の目的に適しています。

  • ディスプレイ広告(GDA): 幅広いウェブサイトやアプリに画像や動画で広告を表示できます。視覚的な訴求力が高く、多くのユーザーにリーチできるため、ブランドイメージの浸透や新商品の告知に向いています。
  • 動画広告(YouTube広告): YouTubeをはじめとする動画プラットフォームで配信されます。視覚と聴覚に訴えかけることで、強い印象を与えやすく、ストーリー性のあるメッセージ伝達も可能です。特に、スキップ可能なインストリーム広告やバンパー広告は、低コストで広範囲な認知獲得に役立ちます。
  • デマンドジェネレーションキャンペーン: YouTube、Discover、GmailといったGoogleの主要なサービス面で、視覚的に魅力的な広告を配信し、潜在顧客の興味を引き出し、需要を喚起することを目的としています。AIを活用して、最適なタイミングで最適なユーザーに広告を表示します。

これらの広告を活用する際は、リーチ数やインプレッション数を重要な指標とし、ターゲティング設定を適切に行うことで、より効果的な認知拡大が期待できます。

集客・流入強化に適したGoogle広告の機能

自社のウェブサイトや特定のランディングページへの訪問者数を増やしたい場合は、ユーザーの検索行動や興味関心に直接アプローチできる広告フォーマットが効果的です。ユーザーが情報を求めているタイミングで適切な広告を表示し、クリックを促すことが重要になります。

集客・流入強化を目的とする場合に適した広告種類は以下の通りです。

  • 検索広告(リスティング広告): ユーザーがGoogleで検索したキーワードに連動して表示されるテキスト広告です。特定の情報を能動的に探している顕在層に直接アプローチできるため、質の高いトラフィック獲得が期待できます。
  • ショッピング広告: 商品画像、価格、店舗名などが検索結果に表示される広告です。具体的な商品を探しているユーザーに対して、視覚的に商品情報を提示できるため、ECサイトへの集客に特に有効です。
  • ディスプレイ広告(GDA)のリマーケティング機能: 一度ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。既に関心を示したユーザーに再アプローチすることで、サイトへの再訪を促しやすくなります
  • P-MAXキャンペーン: Googleのあらゆる広告チャネル(検索、ディスプレイ、YouTube、Gmail、Discover、マップ)に自動で広告を配信できるキャンペーンタイプです。機械学習を活用し、設定した目標(例:ウェブサイトへのトラフィック)に基づいて最適な配信面に広告を表示し、効率的な集客を実現します。

これらの広告では、クリック数(CT)やクリック率(CTR)を重要な指標として運用し、広告文やクリエイティブの改善を継続的に行うことが、集客効果を高める鍵となります。

コンバージョン重視におすすめのGoogle広告の機能

商品購入、会員登録、問い合わせ、資料請求といった具体的な成果(コンバージョン)の獲得を最優先する場合は、購入意欲の高いユーザーに的確に訴求し、行動を後押しする広告フォーマットの選択が求められます。また、機械学習による最適化機能を活用することも有効な手段です。

コンバージョン獲得を重視する際に推奨される広告種類は以下の通りです。

  • 検索広告(リスティング広告): 購入や申し込みの意欲が高いユーザーが使用する具体的なキーワードに広告を表示できるため、コンバージョンに結びつきやすい広告フォーマットです。
  • ショッピング広告: 商品情報を具体的に提示できるため、購入意欲の高いユーザーを直接購買プロセスに導きやすいという特徴があります。
  • P-MAXキャンペーン: 設定したコンバージョン目標(例:購入、リード獲得)の達成を最大化するように、GoogleのAIが配信チャネル、入札、クリエイティブを自動で最適化します。特に、コンバージョンデータの蓄積がある場合に高い効果を発揮します。
  • アプリ広告(Appキャンペーン): アプリのインストール数増加や、アプリ内での特定行動(例:商品購入、レベルクリア)の促進を目的とした広告です。アプリの成長に直接的に関わる成果を目指す場合に最適です。
  • リマーケティング(ディスプレイ広告や検索広告向けリマーケティングリスト:RLSA): 過去にサイト訪問やカート放棄などの行動履歴があるユーザーに対し、再度アプローチすることで、購入や申し込みの後押しをします

コンバージョン重視の広告運用では、コンバージョン数(CV)、コンバージョン率(CVR)、顧客獲得単価(CPA)といった指標を注視し、ランディングページの最適化(LPO)と合わせて改善を進めることが重要です。

以下に、目的別のGoogle広告の使い分けを表にまとめました。

 

目的適したGoogle広告の種類選定理由のポイント
認知拡大ディスプレイ広告、動画広告、デマンドジェネレーションキャンペーン広範囲のユーザーに視覚的にリーチし、ブランドや商品の印象付けに適しています。新しい顧客層へのアプローチにも向いています。
集客・流入強化検索広告、ショッピング広告、ディスプレイ広告(リマーケティング)、P-MAXキャンペーン興味関心を持つユーザーや情報探索中のユーザーに直接訴求し、効率的にウェブサイトへの訪問者を増やせます。
コンバージョン重視検索広告、ショッピング広告、P-MAXキャンペーン、アプリ広告、リマーケティング購入意欲の高いユーザーに的確にアプローチし、具体的なアクションを促進します。機械学習による最適化も期待できます。

このように、広告出稿の目的を明確にすることで、数あるGoogle広告の種類の中から最適なものを選択し、より効果的な広告戦略を展開することが可能になります。

Google広告の種類別「メリット・デメリット」

Google広告には多様な種類があり、それぞれに特性があります。

広告の種類ごとに主な利点と注意点を「コスト・効果・運用難易度」と「ターゲット」の観点から詳しく見ていきましょう。

自社の目的や商材に合った広告を選ぶための判断材料にしてください。

コスト・効果・運用難易度の違い

各Google広告の種類は、かかる費用、期待できる成果、そして運用のしやすさに違いが見られます。

以下の表で、それぞれの特徴を比較してみましょう。これにより、どの広告が自社のリソースや目標に合致するかが見えてきます。

 

広告の種類コストの傾向(メリット・デメリット)期待できる主な効果(メリット)運用難易度(メリット・デメリット)
検索広告(リスティング広告)クリック課金(CPC)。キーワードの競合性により単価が大きく変動します。人気キーワードは高騰しやすく、予算管理が重要です。一方で、成果に繋がりやすいクリックにのみ費用が発生する点は利点です。ニーズが明確な顕在層へ直接アプローチでき、高いコンバージョン率が期待できます。広告表示後、すぐに効果を実感しやすい傾向にあります。中~高。キーワード選定、入札戦略、魅力的な広告文作成など、専門的な知識と継続的な改善作業が求められます。効果を出すためには、データ分析に基づいた運用が大切です。
ディスプレイ広告(GDA:旧GDN)クリック課金(CPC)またはインプレッション課金(CPM)。一般的に検索広告よりクリック単価は低い傾向にあり、比較的低予算から始めやすいです。ただし、広範囲に配信されるため、意図しないクリックが増えると費用対効果が悪化する可能性もあります。広範囲な認知拡大、ブランディング効果が期待できます。リマーケティング機能を使えば、一度サイトを訪れたユーザーへの再アプローチも可能です。視覚的な訴求も行えます。中。ターゲティング設定が多岐にわたるため、適切な設定を見つけるまでに試行錯誤が必要な場合があります。成果を上げるには、魅力的なバナークリエイティブの作成も重要です。
ショッピング広告クリック課金(CPC)。商品に関心のあるユーザーからのクリックが中心となるため、費用対効果は高くなりやすいです。ただし、競合が多い商品カテゴリでは単価が上がることもあります。商品画像、価格、店舗名などが表示されるため、購入意欲の高いユーザーに強く訴求できます。ECサイト運営者にとっては、売上向上に直結しやすい広告です。中。Google Merchant Centerとの連携や、正確な商品フィードの作成・定期的な更新が求められます。フィードの品質が広告の成果に大きく影響します。
動画広告(YouTube広告)視聴課金(CPV)が主流。一定時間視聴されるか、広告が操作された場合に費用が発生します。比較的低コストで多くのユーザーにリーチできる可能性があります。動画制作には別途コストがかかります。高いブランド認知効果やエンゲージメントが期待できます。視覚と聴覚に訴えかけるため、メッセージが記憶に残りやすいです。商品のデモンストレーションなどにも向いています。中~高。効果的な動画クリエイティブの制作には、企画力や編集スキル、そして相応のコストが必要です。ターゲティング設定も重要になります。
アプリ広告(Appキャンペーン)インストール課金(CPI)やアプリ内行動課金(CPA)など。目標とする成果(インストールなど)に対して費用が発生するため、費用対効果を把握しやすいです。アプリのインストール数やエンゲージメントの増加を目的とします。Googleの広範なネットワークを通じて、多くの潜在ユーザーにリーチできます。中。キャンペーン設定自体は比較的シンプルですが、効果的なクリエイティブアセット(テキスト、画像、動画)の準備と最適化が成果を左右します。AIによる自動運用が中心です。
P-MAXキャンペーン目標コンバージョン単価(tCPA)や広告費用対効果(tROAS)に基づいて自動入札。予算内でコンバージョンを最大化するようAIが調整します。運用の手間は少ないですが、詳細な入札コントロールはできません。Googleの全ての広告チャネル(検索、ディスプレイ、YouTube、Gmail、Discover、マップ)に横断的に配信し、コンバージョン獲得を最大化します。広範囲なリーチと効率的な成果獲得が期待できます。低~中。初期設定とアセット(テキスト、画像、動画)の準備が重要です。AIによる自動化の割合が高く、運用の手間は比較的少ないですが、詳細な分析や手動調整が難しい側面もあります。
デマンドジェネレーションキャンペーンクリック課金(CPC)、コンバージョン課金。視覚的に訴求力の高い広告枠でのエンゲージメントやコンバージョン獲得を目指します。予算と目標に応じて調整されます。YouTube、Discover、Gmailといった視覚的なプラットフォームでユーザーの関心を引きつけ、需要を喚起します。新しい顧客層の開拓や、検討段階のユーザーへのアプローチに有効です。中。魅力的な画像や動画クリエイティブの準備が大切です。オーディエンス設定とクリエイティブの組み合わせを最適化していくことが求められます。P-MAX同様、AIによる最適化が活用されます。
スマートアシストキャンペーン予算に応じて自動調整。広告運用の専門知識がない初心者でも簡単に始められるよう設計されています。詳細な費用コントロールは限定的です。中小企業や店舗ビジネス向け。簡単な設定でGoogle検索、Googleマップ、Gmailなどに広告を掲載し、電話問い合わせや店舗への来店促進を目指します。低。設定項目が少なく、AIが運用を大幅に自動化してくれるため、専門知識はほとんど要りません。ただし、細かなカスタマイズや詳細なレポート機能は限定的です。

このように、広告の種類によって費用感や運用の手間は大きく異なります。

P-MAXキャンペーンやスマートアシストキャンペーンはAIによる自動化が進んでおり、運用負荷を軽減できる点が利点ですが、細かなコントロールが難しいという側面も理解しておく必要があります。

一方で、検索広告やディスプレイ広告は、より詳細な設定や分析が可能ですが、その分、運用には知識と経験が求められます。

ターゲットの違い

広告の種類によって、リーチできるユーザー層や効果的なターゲティング手法も異なります。

それぞれの広告がどのようなターゲットに強く、どのようなアプローチが可能なのかを把握し、自社の顧客像と照らし合わせることが重要です。

検索広告のターゲット

検索広告は、特定の情報を求めて自ら検索行動を起こしているユーザー、つまり「今すぐ客」や「見込み客」が主なターゲットです。例えば、「東京 おすすめ イタリアン」と検索するユーザーは、まさに食事場所を探している可能性が高く、購買や予約といった行動に近い状態と考えられます。そのため、ニーズが明確な顕在層に対して、的確に商品やサービスを提示できるのが最大の利点です。

主なターゲティング手法

  • キーワードターゲティング:ユーザーが検索する語句を指定します。
  • 地域ターゲティング:特定の国、都道府県、市区町村、さらには半径指定で配信エリアを絞り込めます。
  • 曜日・時間帯ターゲティング:広告を配信する曜日や時間帯を指定できます。
  • デバイスターゲティング:PC、スマートフォン、タブレットなど、ユーザーが使用するデバイスを指定します。
  • オーディエンスリスト:自社サイトの訪問者(リマーケティングリスト)、顧客リスト、類似オーディエンスなどを活用できます。

デメリットとしては、そもそも検索されない商品やサービス、あるいは潜在層へのアプローチには不向きである点が挙げられます。

また、競合が多いキーワードでは表示機会を得るのが難しかったり、クリック単価が高騰したりする場合があります。

ディスプレイ広告のターゲット

ディスプレイ広告は、ウェブサイトやアプリの広告枠にバナーや動画形式で表示されるため、幅広い層の潜在顧客や、自社の商品・サービスをまだ認知していない層へのアプローチに適しています。

特定の趣味を持つ人、特定の年齢層、特定のライフイベントを迎えた人など、多様なセグメントに広告を表示できます。

ブランドの認知度向上や、新たな顧客層の開拓が期待できます。

主なターゲティング手法

  • オーディエンスターゲティング:ユーザーの興味関心(アフィニティカテゴリ、購買意向の強いオーディエンスなど)、属性(年齢、性別、子供の有無など)を指定します。
  • カスタムオーディエンス:特定のキーワード、URL、アプリの利用状況などに基づいて、独自のオーディエンスを作成できます。
  • コンテンツターゲティング:広告を掲載するウェブページ、動画、アプリのトピックやキーワードを指定します。
  • プレースメントターゲティング:広告を掲載する具体的なウェブサイト、YouTubeチャンネル、アプリを指定できます。
  • リマーケティング:一度自社サイトを訪れたユーザーや、アプリを利用したユーザーに再度広告を表示し、再訪や購入を促します。

デメリットとしては、検索広告に比べてコンバージョン率は低い傾向にあります。また、ターゲティング設定が適切でないと、無関係なユーザーに広告が表示され、費用対効果が悪化する可能性があります。クリエイティブの質も成果に大きく影響します。

ショッピング広告のターゲット

ショッピング広告は、商品名や関連キーワードで検索し、具体的な商品の購入を検討しているユーザーが主なターゲットです。広告には商品画像、価格、店舗名などが表示されるため、ユーザーは検索結果画面で商品の比較検討が容易に行えます。ECサイトを運営している場合、非常に効果的な広告手法です。

主なターゲティング手法

  • 基本的には商品フィードの情報に基づいて、Googleが関連性の高い検索語句に対して自動的に広告を表示します。
  • 地域、デバイス、オーディエンスリスト(リマーケティングなど)による絞り込みも可能です。
  • キャンペーンの優先度設定やカスタムラベルを活用することで、特定の商品群への配信を強化できます。

デメリットとしては、商品フィードの作成と維持管理に手間がかかる点です。

また、価格競争が激しい商品カテゴリでは、利益率の確保が難しくなることもあります。

物理的な商品を扱っていないサービス業などには不向きです。

動画広告(YouTube広告)のターゲット

動画広告は、YouTubeなどの動画プラットフォームを利用する幅広い層がターゲットとなります。特に若年層へのリーチに強いですが、詳細なターゲティング設定により、特定の興味関心を持つ層や、特定の属性のユーザーにも効果的にアプローチできます。視覚と聴覚に訴えかけるため、ブランドストーリーを伝えたり、商品の魅力を深く伝えたりするのに適しています。

主なターゲティング手法

  • デモグラフィックターゲティング:年齢、性別、子供の有無、世帯収入などでユーザーを絞り込みます。
  • インタレストターゲティング:ユーザーの興味や関心事、習慣に基づいてターゲティングします(アフィニティカテゴリ、カスタムオーディエンス、ライフイベントなど)。
  • 動画リマーケティング:過去に自社の動画を視聴したユーザーや、チャンネル登録者などに再度アプローチします。
  • プレースメントターゲティング:特定のYouTubeチャンネル、動画、ウェブサイト、アプリを指定して広告を配信します。

デメリットとしては、質の高い動画クリエイティブの制作にはコストと時間がかかる点です。また、ユーザーは動画コンテンツの視聴を主目的としているため、広告がスキップされやすい傾向にあります。最初の数秒でユーザーの心をつかむ工夫が求められます。

アプリ広告(Appキャンペーン)のターゲット

アプリ広告は、新しいアプリを探しているユーザーや、特定のアプリ内行動(購入、レベルクリアなど)を促したい既存ユーザーがターゲットです。Google検索、Google Play、YouTube、ディスプレイネットワークなど、Googleの広範なプラットフォームを通じて、アプリのインストールやエンゲージメントを促進します。

主なターゲティング手法

  • キャンペーンの目標(インストール数の増加、アプリ内ユーザー行動の促進など)を設定すると、AIが最適なユーザーに広告を配信します。
  • OSのバージョン、デバイスの種類、地域などを指定できます。
  • 広告クリエイティブ(テキスト、画像、動画、HTML5アセット)を複数登録することで、AIが最適な組み合わせを自動でテスト・配信します。

デメリットとしては、AIによる自動運用が中心となるため、手動での細かいターゲティング調整が難しい点です。また、効果的なクリエイティブアセットを多様に準備する必要があり、その質が成果に大きく影響します。

P-MAXキャンペーンのターゲット

P-MAXキャンペーンは、Googleのあらゆる広告チャネルを通じて、コンバージョンに至る可能性が最も高いユーザーをターゲットとします。AIがリアルタイムでデータを分析し、最適なプレースメントとオーディエンスに広告を配信するため、広告主は個別のチャネル設定に頭を悩ませる必要が少なくなります。

主なターゲティング手法

  • 「オーディエンスシグナル」として、リマーケティングリスト、カスタムオーディエンス(特定の検索語句、ウェブサイト、アプリに関心のあるユーザー)、顧客リスト、興味関心などをAIに学習させます。これにより、AIはより関連性の高いユーザー群を効率的に見つけ出します。
  • 地域や言語の設定は可能です。

デメリットとしては、運用がブラックボックス化しやすく、どのチャネルでどのようなターゲティングが行われているかの詳細な分析が難しい点です。また、AIの学習には一定量のデータと時間が必要なため、短期間での成果を求める場合には向かないこともあります。意図しないキーワードで検索広告枠に表示される可能性もゼロではありません。

デマンドジェネレーションキャンペーンのターゲット

デマンドジェネレーションキャンペーンは、YouTube、Discover、Gmailといった視覚的な広告フォーマットを通じて、新しい商品やサービスに関心を持つ可能性のある潜在層や、購入検討サイクルの初期段階にいるユーザーをターゲットとします。魅力的なクリエイティブでユーザーの注意を引き、需要を喚起することを目的としています。

主なターゲティング手法

  • カスタムオーディエンス:特定の検索語句、ウェブサイト、アプリに関心のあるユーザー層を作成。
  • 類似オーディエンス:既存の顧客やサイト訪問者と似た特徴を持つ新しいユーザー層にリーチ。
  • 購買意向の強いオーディエンスやライフイベントなど、Googleが定義するオーディエンスセグメントも活用できます。
  • リマーケティングリストも活用可能です。

デメリットとしては、コンバージョン獲得までの道のりが比較的長い場合がある点です。認知拡大や興味喚起が主目的となるため、直接的な売上向上に即座に結びつかないケースもあります。効果的なクリエイティブの制作と、適切なオーディエンス選定が成果を出す上で重要です。

スマートアシストキャンペーンのターゲット

スマートアシストキャンペーンは、主に広告主のビジネスに関連性の高い地域のユーザーや、提供する商品・サービスに関心を持つ可能性のあるユーザーをターゲットとします。特に、広告運用の専門知識が少ない中小企業や店舗ビジネスのオーナーが、簡単に広告を始められるように設計されています。

主なターゲティング手法

  • ビジネスのカテゴリ、広告で宣伝する商品やサービス、広告を表示する地域などを設定すると、AIが関連性の高いユーザーに広告を配信します。
  • キーワードテーマを指定することで、ある程度ターゲットを絞り込むことも可能です。

デメリットとしては、詳細なターゲティング設定や、きめ細やかな運用調整ができない点です。レポート機能も限定的であるため、詳細な効果測定や分析を行いたい場合には不向きです。より高度な運用を目指す場合は、他のキャンペーンタイプへの移行を検討する必要があります。

Google広告の種類を選ぶときのポイント

Google広告には多様な種類があり、それぞれに特徴や得意とする領域があります。

自社のビジネス目標やターゲット顧客、予算などを総合的に判断し、最適な広告タイプを選び出すことが、広告効果を最大化する上で極めて重要です。

ここでは、Google広告の種類を選ぶ際の具体的なポイントを解説します。

業種別の最適な広告タイプ

取り扱う商品やサービス、ターゲットとする顧客層によって、効果的な広告タイプは異なります。

代表的な業種と、それぞれに適した広告タイプの考え方について説明します。

BtoCビジネスにおける広告選択の考え方

一般消費者を対象とするBtoCビジネスでは、顧客の購買行動や興味関心に合わせた広告展開が求められます。

例えば、アパレルや雑貨などの小売・ECサイトであれば、商品を直接的にアピールできるショッピング広告が有効です。また、美容室や飲食店、旅行代理店といったサービス業では、地域性を加味した検索広告や、一度サイトを訪れたユーザーに再アプローチするディスプレイ広告のリマーケティングが効果を発揮しやすいでしょう。不動産業界では、物件を探している顕在層にリーチできる検索広告や、特定のエリアに関心のある層へ視覚的に訴求するディスプレイ広告が考えられます。

BtoBビジネスにおける広告選択の考え方

企業間取引であるBtoBビジネスでは、製品やサービスの導入決定に関わる担当者や決裁者へ、いかに効率よく情報を届けられるかが鍵となります。

SaaSやITソリューションのような専門性の高い商材の場合、課題解決のキーワードで検索するユーザーに直接アプローチできる検索広告が中心となります。製造業であれば、特定の技術や部品を探している企業担当者向けの検索広告や、業界の展示会情報と連動させたディスプレイ広告などが考えられます。コンサルティングサービスでは、企業の課題やニーズに合わせたホワイトペーパーを用意し、デマンドジェネレーションキャンペーンでリードを獲得するといった手法も有効です。

特定の業種で効果を発揮しやすい広告タイプ

以下に、代表的な業種と推奨される広告タイプ、その選定理由をまとめました。

自社の状況と照らし合わせながら、広告戦略の参考にしてください。

 

業種推奨される広告タイプ選定理由
小売・ECサイトショッピング広告、検索広告、P-MAXキャンペーン商品画像の表示による訴求力、購入意欲の高いユーザーへのリーチ、機械学習による配信最適化で販売促進を目指せます。
飲食店・美容室など店舗型ビジネス検索広告(地域ターゲティング)、ディスプレイ広告(リマーケティング)、P-MAXキャンペーン(ローカルキャンペーン目標)地域ユーザーへの効果的なアプローチ、来店促進、リピーター獲得に繋げやすいでしょう。
BtoBサービス(SaaS、コンサルティング等)検索広告、ディスプレイ広告(カスタムオーディエンス、リマーケティング)、デマンドジェネレーションキャンペーン具体的な課題を持つ潜在顧客へのリーチ、特定業界や役職へのターゲティング、見込み客情報の獲得に適しています。
アプリ開発・運営アプリ広告(アプリキャンペーン)アプリのインストール促進や、インストール後のエンゲージメント向上を効率的に行えます。
ブランド認知向上を目指す企業動画広告(YouTube広告)、ディスプレイ広告広範なリーチと視覚的な訴求により、ブランドイメージの構築やメッセージの浸透を図れます。
不動産業界検索広告、ディスプレイ広告、P-MAXキャンペーン物件を探している顕在層へのアプローチ、エリアや物件タイプに関心のある層への訴求、多角的なチャネルでの露出が可能です。

KPIに合わせたキャンペーン選定方法

広告運用の成果を測るためには、明確なKPI(重要業績評価指標)の設定が欠かせません。

設定したKPIに応じて、最適な広告キャンペーンの種類を選定することが成功への近道となります。

主要KPIと対応する広告タイプのマトリクス

広告運用における主要なKPIと、それに対応しやすいGoogle広告のタイプを以下に示します。

自社の目標達成に向けて、どのKPIを重視し、どの広告タイプを活用すべきか検討しましょう。

 

主要KPI主な広告タイプ選定のポイント
ウェブサイトへのトラフィック増加検索広告、ディスプレイ広告適切なキーワード選定やターゲティング精度が重要です。ディスプレイ広告では、魅力的なバナーや動画でユーザーの興味を引き、クリックを促します。
コンバージョン数(商品購入、問い合わせ、資料請求など)検索広告、ショッピング広告、P-MAXキャンペーン、デマンドジェネレーションキャンペーン購入や申し込みといった最終成果に繋がりやすいユーザー層へのアプローチと、ランディングページの最適化が鍵となります。
ブランド認知度向上動画広告(YouTube広告)、ディスプレイ広告広範囲なユーザーへのリーチと、印象に残るクリエイティブで、ブランド名やメッセージを効果的に浸透させます。
リード獲得(見込み客情報の獲得)検索広告、デマンドジェネレーションキャンペーン、ディスプレイ広告(カスタムオーディエンス、リマーケティング)ターゲット顧客が抱える課題やニーズに合致した情報発信を行い、フォーム入力のハードルを下げる工夫が求められます。
アプリインストール数増加アプリ広告(アプリキャンペーン)アプリの魅力や利便性を効果的に伝え、インストールを促すためのクリエイティブとターゲティング設定が重要です。
ROAS(広告費用対効果)最大化P-MAXキャンペーン、検索広告(スマート自動入札)、ショッピング広告機械学習による自動最適化機能を活用し、効率的な広告運用を目指します。データに基づいた継続的な改善が成果を高めます。

目標設定の重要性と具体的なステップ

Google広告を始めるにあたり、「何を達成したいのか」という明確なビジネス目標を設定することが、成功への第一歩と言えるでしょう。目標が曖昧なままでは、どの広告タイプを選び、どのように運用戦略を立てれば良いかの判断が難しくなってしまいます。

具体的なステップとしては、まず「オンラインでの売上を前月比で15%向上させる」「新製品に関する問い合わせ件数を月間30件獲得する」といった、SMARTの法則(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性がある、Time-bound:期限がある)に沿った目標を設定します。

次に、その目標を達成するために広告がどのような役割を果たすべきか、つまりKPIを明確にします。

例えば、売上向上が目標であれば、コンバージョン数やROAS(広告費用対効果)が主要なKPIとなるでしょう。

そして、そのKPI達成に最も適した広告タイプを選定するという流れで進めます。

予算とリソースに応じた選択肢

広告運用には、当然ながら予算と人的リソースが伴います。限られた予算の中で最大限の効果を引き出すためには、費用対効果の高い広告タイプを見極める必要があります。

例えば、比較的少額の予算からスタートしたい場合には、キーワード単位で細かく予算管理ができる検索広告や、特定の興味関心を持つターゲットに絞って配信できるディスプレイ広告のリマーケティングなどが良い選択肢となり得ます。

また、広告運用に割ける人的リソースが限られている場合には、P-MAXキャンペーンやスマートアシストキャンペーンのような、GoogleのAI技術を活用した自動化機能が充実している広告タイプが運用負荷の軽減に役立ちます。

これらのキャンペーンは、入札戦略やターゲティング、さらには広告クリエイティブの組み合わせなどを自動で最適化するため、運用工数を削減しつつ成果の向上を目指せます。

ただし、自動化に全てを委ねるのではなく、定期的なパフォーマンスの確認と、必要に応じた調整を行うことが大切です。

Google広告の種類に関するよくある質問(FAQ)

Google広告の運用を検討する中で、多くの方が抱える疑問についてお答えします。

それぞれの広告タイプの特徴を理解し、自社の目的に合った最適な戦略を立てるための一助となれば幸いです。

P-MAXと検索広告は併用すべき?(パワーペア)

P-MAXキャンペーンと検索広告を組み合わせて運用する手法は、「パワーペア」と呼ばれ、Googleも推奨する効果的な戦略の一つです。

二つのキャンペーンタイプは、それぞれ異なる強みを持ち、連携させることでGoogleのAI技術を最大限に活用し、広告掲載結果の向上を目指します。

パワーペアのメリットと期待できる効果

パワーペアを導入することで、以下のようなメリットが期待できます。

 

メリット詳細
リーチの最大化検索広告がカバーしきれない検索語句や、ディスプレイ、YouTube、Discover、Gmail、マップといった多様な広告枠へP-MAXが配信を拡大します。
コンバージョン機会の増加P-MAXが新たな顧客層を発掘し、検索広告が顕在層の刈り取りを行うことで、コンバージョン経路全体を網羅的にカバーします。
AIによる学習効果の向上両キャンペーンから得られるデータをAIが統合的に学習し、より精度の高いターゲティングと入札最適化が実現します。
新たなキーワードやインサイトの発見P-MAXの運用を通じて、これまで想定していなかった効果的なキーワードや顧客インサイトが見つかることがあります。

パワーペア運用時の注意点と対策

パワーペアは強力な組み合わせですが、運用時にはいくつかの注意点があります。

  • キーワードの重複(カニバリゼーション):検索広告とP-MAXで同じキーワードをターゲットにしてしまうと、意図しない競争が発生する可能性があります。P-MAXではキーワードの直接指定はできませんが、アカウント単位の除外キーワード設定や、P-MAXの最終ページURLの拡張設定を「オフ」にする(特定のURLのみに誘導したい場合)などの対策が考えられます。
  • 予算配分の最適化:両キャンペーンの特性を理解し、ビジネス目標に合わせて適切に予算を配分する必要があります。初期段階では、既存の検索広告の成果を維持しつつ、P-MAXに少額から予算を割り当ててテストするのが一般的です。
  • 効果測定の複雑さ:P-MAXは多くの配信面に自動で広告を出すため、どの部分がどのように貢献しているか詳細な分析が難しい側面があります。Google アナリティクス 4 (GA4) との連携や、P-MAXのインサイト機能を活用して、成果を多角的に評価することが求められます。

効果的なパワーペアの始め方

パワーペアを効果的に開始するためには、以下のステップで進めることをお勧めします。

  1. 既存の検索広告の成果を確認:まずは、現在運用中の検索広告が安定した成果を上げているかを確認します。基盤となる検索広告がしっかりしていることが重要です。
  2. P-MAXキャンペーンの目標設定:P-MAXで何を達成したいのか、具体的な目標(コンバージョン獲得、コンバージョン値の最大化など)を設定します。
  3. 質の高いアセットの準備:P-MAXは提供されたアセット(テキスト、画像、動画)を組み合わせて広告を自動生成します。多様で魅力的なアセットを十分に用意することが、成果を左右します。
  4. オーディエンスシグナルの設定:P-MAXのAIが学習を早め、適切なユーザーにリーチできるよう、自社の顧客データやカスタムオーディエンス、興味関心などのオーディエンスシグナルを積極的に設定します。
  5. 少量予算でのテストと段階的な拡大:最初から大きな予算を投じるのではなく、まずはテストとして運用を開始し、成果を見ながら徐々に予算や対象を拡大していくのが賢明です。

P-MAXと検索広告のパワーペアは、適切に設定・運用すれば、Google広告のポテンシャルを最大限に引き出し、ビジネス成長を加速させる強力な手段となり得ます。

BtoB向けに向いている広告は?

BtoB(Business to Business)ビジネスにおいて、Google広告は質の高い見込み客(リード)の獲得、企業や製品・サービスの認知度向上、そして専門分野におけるソートリーダーシップの確立など、多岐にわたるマーケティング目標の達成に役立ちます。

BtoCとは異なり、検討期間が長く、関与する意思決定者が複数いることが多いBtoB特有の購買プロセスを理解した上で、適切な広告種類を選択することが肝要です。

BtoBビジネスにおすすめのGoogle広告の種類

BtoBビジネスの特性を踏まえると、特に以下のGoogle広告の種類が有効です。

検索広告:課題解決ニーズを持つ企業担当者へ

検索広告は、企業が抱える課題やニーズを具体的に検索している担当者に対して、的確なソリューションを提示できるため、BtoBマーケティングにおいて中心的な役割を担います。例えば、「業務効率化 SaaS」や「製造業向け 在庫管理システム」といった具体的なキーワードで検索するユーザーは、導入意欲が高いと考えられます。専門用語や業界特有のキーワードを効果的に活用することで、質の高いリード獲得が期待できます。

ディスプレイ広告:ターゲット企業へのピンポイントな訴求とリマーケティング

ディスプレイ広告は、特定の業種、企業規模、役職といったデモグラフィック情報や、特定のウェブサイトを閲覧しているユーザーなど、細かなターゲティングが可能です。これにより、ターゲット企業群に対して集中的にアプローチできます。また、一度ウェブサイトを訪問したもののコンバージョンに至らなかったユーザーに対するリマーケティングは、BtoBの長い検討期間において非常に有効です。カスタムオーディエンス機能を活用し、競合他社のウェブサイト訪問者や、特定の業界向けイベントのウェブサイト訪問者などをターゲットに設定することも戦略の一つです。

動画広告(YouTube広告):製品・サービスの理解促進と信頼醸成

複雑な製品やサービスが多いBtoBにおいて、動画広告は製品デモンストレーション、顧客の導入事例紹介、業界の専門家による解説などを通じて、短時間で多くの情報を分かりやすく伝えられる強力なツールです。特にYouTubeは多くのビジネスパーソンも利用しており、TrueViewインストリーム広告やインフィード動画広告を活用して、ターゲット層にリーチし、専門知識や実績をアピールすることで信頼感を醸成できます。

デマンドジェネレーションキャンペーン:質の高い見込み客獲得

デマンドジェネレーションキャンペーンは、YouTube、Discover、Gmailといった視覚的な広告枠を活用し、AIによる最適化を通じて、購買ファネルの中〜下層にいる潜在顧客や比較検討層にリーチし、質の高いリードを獲得することを目的としています。特に、ホワイトペーパーのダウンロードやウェビナー登録など、BtoBで一般的なリードマグネットとの相性が良いキャンペーンです。

BtoB向けGoogle広告を成功させるためのポイント

BtoB向けのGoogle広告で成果を上げるためには、以下の点が重要になります。

  • 明確なターゲット設定:どのような企業の、どの部署の、どのような役職の人にリーチしたいのかを具体的に定義します。
  • 専門性の高いコンテンツ:広告文やランディングページ、提供する資料(ホワイトペーパーなど)は、ターゲットの課題解決に直結する専門的で価値のある内容にします。
  • 適切なコンバージョンポイントの設定:「問い合わせ」だけでなく、「資料請求」「セミナー申込」「デモ予約」など、検討段階に応じた複数のコンバージョンポイントを用意します。
  • リードの質を重視した運用:単に数を追うだけでなく、営業部門と連携し、獲得したリードの質を評価しながら広告の改善を続けます。
  • 長期的な視点での運用:BtoBは検討期間が長いため、短期的な成果だけでなく、中長期的な視点でブランド認知やリード育成も含めた広告戦略を立てることが求められます。

これらのポイントを押さえ、各広告種類の特性を活かした戦略的な運用を行うことで、BtoBビジネスの成長に大きく貢献できるでしょう。

初心者でも効果を出せる広告はどれ?

Google広告は非常に多機能で効果的なツールですが、初めて利用する方にとっては、設定項目の多さ、キーワード選定の難しさ、適切な入札戦略の選択、効果測定と改善方法の理解など、いくつかのハードルが存在します。

特に、専門用語の理解や、予算内で最大限の効果を引き出すための運用ノウハウの習得には時間がかかる場合があります。

初心者でも比較的取り組みやすいGoogle広告の種類

Google広告には、専門知識が少ない初心者の方でも比較的簡単に始められ、かつ効果を実感しやすいように設計されたキャンペーンタイプがあります。以下に代表的なものを紹介します。

スマートアシストキャンペーン:最も手軽に始められる

スマートアシストキャンペーンは、Google AIが広告の作成、ターゲティング、配信、入札までをほぼ自動で行ってくれるため、Google広告の運用経験がほとんどない方に最適です。いくつかの質問に答えるだけでキャンペーン設定が完了し、手間をかけずに広告掲載を開始できます。 メリットとしては、設定の簡単さ、運用工数の削減が挙げられます。 一方で、デメリットとしては、詳細なカスタマイズが難しく、細かい分析や調整を行いたい場合には不向きな点があります。小規模な店舗やサービスで、まずは手軽にGoogle広告を試してみたいというニーズに適しています。

P-MAXキャンペーン:AIによる自動最適化で広範囲にリーチ

P-MAX(パフォーマンスマックス)キャンペーンは、一つのキャンペーンでGoogleのあらゆる広告枠(検索、ディスプレイ、YouTube、Discover、Gmail、マップ)に配信できる統合型のキャンペーンです。こちらもGoogle AIによる自動最適化が中心となりますが、スマートアシストキャンペーンよりも多くの設定項目があり、よりビジネス目標に合わせた運用が可能です。 メリットは、広範囲なリーチと多様な広告フォーマットへの自動対応、コンバージョン獲得に特化した最適化です。 デメリットとしては、運用の大部分が自動化されるためブラックボックス化しやすく、詳細なコントロールが難しい点が挙げられます。ある程度の広告素材(テキスト、画像、動画)を用意できるのであれば、初心者でもAIの力を借りて成果を目指しやすい選択肢です。

検索広告:基本を学びながら着実に成果を目指す

検索広告(リスティング広告)は、Google広告の基本とも言える広告タイプです。ユーザーが検索するキーワードに対して広告を表示するため、購買意欲の高い層に直接アプローチできるのが最大の特長です。キーワード選定や広告文作成など、手動での設定や運用スキルが求められる部分はありますが、少額の予算から始められ、効果測定もしやすいため、広告運用の基礎を学ぶには最適です。 初心者の場合は、キーワードの数を絞り込み、マッチタイプ(部分一致、フレーズ一致、完全一致)を理解して設定すること、そして広告表示オプションを積極的に活用することがポイントです。Googleキーワードプランナーなどのツールも活用しながら、少しずつ運用に慣れていくと良いでしょう。

初心者がGoogle広告で成果を出すためのステップ

どの広告種類を選ぶにしても、初心者がGoogle広告で成果を出すためには、以下のステップを意識することが大切です。

  1. 明確な目標設定:広告を通じて何を達成したいのか(例:ウェブサイトへのアクセス数増加、問い合わせ件数増加、商品購入数増加など)を具体的に決めます。
  2. ターゲット顧客の理解:誰に広告を見てもらいたいのか、ターゲット顧客の属性やニーズを明確にします。
  3. 少額予算からのスタート:最初から大きな予算を投じるのではなく、まずは少額でテスト運用を行い、効果を見ながら徐々に予算を調整します。
  4. 効果測定と改善の習慣化:広告の表示回数、クリック数、コンバージョン数などのデータを確認し、何が良くて何が悪かったのかを分析し、改善を繰り返します。Googleアナリティクスとの連携も有効です。
  5. 公式ヘルプや学習リソースの活用:Google広告のヘルプセンターやオンラインコースなど、公式の学習リソースは非常に充実しています。積極的に活用して知識を深めましょう。

これらのステップを踏まえ、焦らず一つ一つの設定やデータと向き合うことで、初心者の方でもGoogle広告を効果的に活用できるようになります。

まとめ|Google広告の種類を理解して効果的な戦略を

Google広告には、検索広告やディスプレイ広告といった定番のものから、P-MAXキャンペーンのような新しい形式まで、多種多様な選択肢があります。

それぞれの広告は特性が異なり、認知拡大、集客強化、コンバージョン獲得といった目的やターゲット顧客に応じて、最適な組み合わせが変わってきます。

自社のビジネス目標を明確にし、各広告の特徴を把握した上で戦略的に運用することが、広告効果を最大限に引き出す鍵となるでしょう。

この記事で解説した情報を活用し、ぜひ効果的なGoogle広告の運用を実現してください。

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この記事を書いた人

FC編集部

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