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Google広告「最適化案」とは?概要や最適化スコア、自動適用等を解説

リスティング広告

  • 2022年10月30日
  • 2022年10月30日

Google広告を運用しているとGoogleサポート対象のアカウントであれば、スタッフによる広告アカウントのアドバイスサポートを受けることができます。

その際によく耳にする「最適化案」

「最適化案を適用していくとGoogle広告の機械学習がより精度が上がっていきます」というサポートスタッフの提案を受けた方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「Google広告の最適化案の概要やスコア基準、自動適用、注意点」などについて解説していきたいと思います。

Google広告の最適化案とは?

Google広告の最適化案とは一体どのようなものなのでしょうか。

最適化案とは、Google広告のキャンペーン改善をサポートする目的でつくられた機能です。入札方法やキーワード、ターゲティングや生じている問題の解決などをGoogleの機械が自動的に感知し、最適化案のタブ内で通知してくれます。

最適化案は広告アカウントごとに通知される最適案が変化しています。もっといえば同じ広告アカウント内のキャンペーンごとでも異なる最適案が表示されます。

つまり配信しているキャンペーンの状況に合わせてカスタマイズされた最適案が常に変動して表示されているということになります。

最適化案の種類

Google広告の最適化案には大きく分けて7つの種類があります。

種類ごとに項目が分かれ分類されています。

広告とアセット

広告とアセットの最適化案では、「広告文や表示オプション(アセット)に関する追加・改善要素がある場合」に最適化案に通知されます。

例えば、レスポンシブ検索広告の見出し・説明文が不足している場合やサイトリンク・画像表示などのオプション機能がカスタマイズされていない場合などに最適化案が表示されます。

広告とアセットについては不足している情報の追加を促す最適案の為、適用することでパフォーマンスの向上につながりやすくなります。

自動化されたキャンペーン

自動化されたキャンペーンの最適化案では、主にパフォーマンスマックス(PーMAX)広告が未設定で作成することで成果が向上すると考えられるアカウントに通知される最適化案です。

主にショッピング広告が活用できるEC業界などのアカウントで未設定の場合や、従来のショッピング広告を配信している場合に表示されやすい最適化案です。

P−MAX広告はGoogleが今最も力を入れているオートメーション型のキャンペーンではありますが通販業界では成果が向上しているケースが多く、メリットがあると考えられます。

入札単価と予算

入札単価と予算の最適化案では、主に最適な入札方法への変更を促す項目や予算の引き上げを推奨する項目などが当てはまります。

自動入札の変更は、その後の成果が大きく変動する重要なポイントとなる為、最適化案を鵜呑みにしてしまうと効果が下がる可能性があるため、適切な判断が必要となります。

また自動入札の種類によって単価調整のやり方などもコツがいる為、慎重に適用するかどうか判断したい項目と言えるでしょう。

キーワードとターゲット設定

キーワードとターゲット設定の最適化案では、主にキーワードのマッチタイプや追加・削除、オーディエンスの拡張などの項目が当てはまります。

キーワードではフレーズ・完全一致などのマッチタイプを部分一致へアップグレードを促す通知や新しい新規のキーワード候補を促す通知などがあります。

オーディエンスではリストの拡張やカスタムオーディエンスの作成、動的検索広告の作成などターゲットの拡張を促す項目が多いようです。

どちらも適用することで成果が向上する可能性が高い項目と、適用するリスクがある項目があるので注意が必要です。

問題の修正

問題の修正の最適化案は、設定している内容に問題が生じている項目について修正を促す項目が表示されます。

例えばショッピング広告のフィードが不承認になっている場合や、広告が不承認になっている場合などに表示されます。

問題の修正に関しては、修正することで成果が向上する可能性が高い為、適用して改善する優先順位が高い最適化案です。

測定

測定の最適化案は、コンバージョントラッキングやアナリティクスのアップデートなど計測に関する項目で不備や未設定の場合に通知される案です。

測定の部分は、機械学習の最適化や分析にとても重要なポイントとなる為、最適化案の項目の改善が必要です。

その他

その他の最適化案では、Google広告のモバイルアプリのインストールを促す最適化案となります。

Google広告ではモバイルアプリでも管理が可能で、現在では詳細に変更を加える事ができるようになってきているため、インストールしておく事がおすすめです。

特に外出中や緊急時にパソコンをすぐ開く事ができなくても、スマホさえあれば設定を変更する事ができる為おすすめです。

最適化案の最適スコアの基準はどれくらい?

Google広告では最適化案とともにスコアが最大100まであります。

この最適化スコアが高ければ高いほど、機械学習に良好な状態になっているとされています。

ですが、最適化スコアを常に100に保つのは意外にも大変です。ではどれくらいのスコアをキープしていれば良いのでしょうか。

Googleでは最適化スコアが80%以上をキープしている事が推奨としています。

ですが最適化スコアはあくまで基準でしかなく、100に近づけたから問いって成果が上がるわけでもありません。

しっかりと最適化案の内容を確認し、リスクを考えながら慎重に検討し、その後の変化を確認しましょう。

最適化案は非表示にしてスコアを上げても意味はない

最適化案は非表示にすると、表側ではスコアが上昇する表示がされます。

ですが裏側では非表示前の状態のスコアと変わりませんので、非表示にしてスコアを上げても意味がありません

それはそうですよね。アカウントに適用されていないので、アカウント内の状況が変わる訳ではないのです。

非表示にして最適化スコアが上がると考えられている方は、この点注意しましょう。

最適化スコアの自動適用について

Google広告では近年、最適化案の自動適用という機能を追加しています。

最適化案の自動適用とは「随時適用していく必要がある最適化案をGoogleが感知した瞬間に自動で適用する」という機能です。

自動的のメリットは、Googleが最適だと判断した項目が判断したタイミングで実行される点にあります。

手動適用の場合、最適化案を都度確認して適用するというタイムラグが発生するため、改善に対してのスピードが遅くなるというデメリットがありました。

その課題を解決してくれるのが自動適用機能です。

最適化案の自動適用は注意が必要

最適化案の自動適用はとても便利な反面、設定している事でリスクにつながる点もあるので注意しましょう。

例えば新しいキーワードを追加する最適化案を自動適用していた場合、意図しないキーワードが多数登録され広告の成果が下がったというケースも多々あります。

また自動入札の自動適用をしていた事で、考えていた自動入札とは異なる入札戦略に切り替わってしまって成果が下がったというケースもあります。

このように最適化案の自動適用は、どの項目を自動適用するかによってリスクにつながる可能性もあるため注意が必要です。

最適化案のテスト機能

Google広告では最適化案のテストができるようになっています。

最適化案の項目を適用しない場合とした場合で、どれくらいの成果が変わるのか「テストページ」でテスト適用ができるようになっています。

テスト機能は全ての項目に対して使用できる訳ではなく、現在のところはマッチタイプを部分一致にアップグレードする項目と目標費用対効果の自動入札適用の項目がテスト適用の対象となっています。

Google広告の最適化案は鵜呑みにせず有効活用しよう

今回は「Google広告の最適化案」について概要やスコア基準、自動適用や注意点などについて解説しました。

最適化案は鵜呑みにしてただスコアを上げれば良いわけではなく、必要な案を取捨選択して適用していくことが重要です。

また一つ一つの最適化案が適用後にどのような変化を起こすのか、その内容も理解した上で適用するかどうかを判断しましょう。

最適化案は効果改善につながるシグナルを多数持っていますので、こまめにチェックして管理する事がおすすめです。

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この記事を書いた人

西山 秀彦

西山 秀彦

Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。