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ファインド広告とは?メリットや入稿規定・画像サイズ・gdnとの違いについて解説
- 2022年5月25日
- 2022年5月26日
Google広告では、リスティング広告やディスプレイ広告、ショッピング広告の他に「ファインド広告」という広告配信できる機能があります。
リスティング広告やディスプレイ広告はなんとなく分かるけれど、ファインド広告って何?どこに表示されるの?
という疑問を持っている方も多いかと思います。
今回はそんな方へ「ファインド広告とは何か?メリットや入稿規定・画像サイズ」などについて説明していきたいと思います。
目次
ファインド広告とは何か
(引用元:Google広告ヘルプ「さまざまな場でユーザーに発見してもらえるファインド広告」)
上記画像は左から、YouTube・Discover・Gmailの広告枠
さてまずは「ファインド広告の概要」について説明していきたいと思います。
ファインド広告とは、たった1つのキャンペーン設定で、Youtubeのホームフィード枠やDiscover(ディスカバー)と呼ばれるGoogle検索窓の下部に表示される画像とテキストで構成されたコンテンツ枠、Gmailのプロモーションタブやソーシャルタブ枠に表示ができる広告の事を指します。
ファインド広告はリスティング広告やディスプレイ広告と比較するとまだまだ認知がされておらず、また参入企業の数も少ないため広告の露出を増やし成果を拡大する上で重要な広告枠となっています。
ファインド広告でリーチできるユーザーの数はどれくらい?
ファインド広告の広告枠ではどれくらいのユーザーにリーチが可能なのか気になるところです。
ファインド広告は、最大で30億人ものユーザーにアプローチが可能です。
実際には日本国内で配信をする企業が大半かと思いますので、実際にリーチできるユーザー数は30億人よりも少なくなりますが、多くのユーザーに広告配信ができるという事に間違いはありません。
ファインド広告はgdnと何が違うの?
ファインド広告はディスプレイバナーを活用して広告を配信するため、GDN(グーグルディスプレイネットワーク)と同様の広告枠に出るのではないか?一体何が違うの?と思われる方も多いかと思います。
ファインド広告とGDNの大きな違いは、広告の配信先です。
GDN:提携メディアやまとめサイト、ブログ等の広告枠に配信がされます
ファインド広告:Youtube、Discover、Gmailの広告枠のみに配信がされます。
GDNの場合は、Googleが提携するメディアやまとめサイト、ブログコンテンツサイト等多数のサイト枠に広告が掲載されます。
一方でファインド広告は、Youtube、Discover、Gmailの3つの広告枠のみとなります。
その為ファインド広告とGDNとの違いは広告の配信先の違いが大きな点です。
広告枠が異なれば、配信されるユーザーももちろん変わる為、広告の配信結果も大きく変動します。
その為ディスプレイ広告で成果が上がらず、同じバナーを活用したファインド広告も成果が上がらないと断定してテストを実施しないという判断は機会損失のリスクが大きいです。
まずは少額から成果の違いを確認し、効果が高いようであれば拡大を進めていくと良いかもしれません。
ファインド広告の特徴・配信するメリット
それでは続いて「ファインド広告の特徴・配信するメリット」について説明していきたいと思います。
ファインド広告を配信するメリットとしては下記のような点があげられます。
ユーザー使用頻度の高い広告枠でリーチが可能
ファインド広告では、ユーザーが常に活用しているGoogle検索窓やYoutube、GmailといったGoogleサービスの中でも人気の高いサービスの枠に大体的に広告を表示させることができます。
その為、自社の広告を認知させ興味関心を惹き出しやすく、そこからのアクセス、コンバージョンにつながりやすいメリットがあります。
企業の広告参入率がまだまだ低い
ファインド広告はリスティング広告やディスプレイ広告よりローンチされたタイミングが浅く、比較するとまだまだ新しい広告枠です。
そのためリスティングやディスプレイ広告と比較すると、企業の参入率がまだまだ低く、差別化をはかりやすいメリットがあります。
参入数が増えれば増えるほどユーザーの選択肢増え、コンバージョンの分配は少なくなる傾向や、クリック単価の上昇があるため、まだまだ参入企業が少ないファインド広告は広告機会を効率よく増やすチャンスだといえます。
情報・関連性の高い広告を表示可能
ファインド広告では、ユーザーの意向を把握するGoogle独自の技術が搭載されており、ユーザーが自社の商品やサービスに対して興味関心を示しているタイミングをとらえ、広告を表示させます。
そのためユーザに合ったより関連性の高い広告表示が可能となるメリットがあります。
ネイティブ広告で広告に見えづらい配信が可能
ファインド広告では、Google検索エンジンの下部に表示されるDiscover広告など、ネイティブ広告による広告配信が可能です。
そのためユーザーに広告らしい広告が表示されるというよりは、よりサービス・コンテンツの一部として広告が差し込まれている、ポジティブな状態の広告表示ができます。
そのためクリック数・クリック率も高く、見込みユーザーのアクセスを獲得しやすいメリットがあります。
コンバージョンを促進させやすい
ファインド広告では、コンバージョンを促進させる自動入札が搭載されています。
そのため入札単価を機械学習でコントロールし、コンバージョンしやすいユーザーへ広告配信を強化することができます。
ファインド広告は認知・ブランディングの目的と考えられがちですが、実はコンバージョンを積極的に取りにいける広告枠なのです。
クリック単価が安く配信ができる
ファインド広告は前述した通り、リスティング広告やディスプレイ広告と比べてまだまだ参入している企業の数が少ない状況です。
Google広告はRTBの入札オークション制度を導入しているため、参入企業が少なければ少ないほど競り合う金額を低くなり、結果としてクリック単価が安く配信ができるということになります。
クリック単価については今後参入企業の増加により、徐々に上がる可能性もありますので早いタイミングでファインド広告を開始し、テストマーケティングを実施することをお勧めします。
ファインド広告で利用できる入札戦略の種類
続いては「ファインド広告で利用できる入札戦略の種類」について確認をしていきたいと思います。
リスティング広告では手動入札やクリック数の最大化、コンバージョン数の最大化など、あらゆる入札戦略の活用が可能ですが、ファインド広告はどうでしょうか。
実はファインド広告で利用できる入札戦略は、リスティング広告よりも限定されます。
ファインド広告で設定できる入札戦略は以下の通りです。
・コンバージョン数の最大化
・目標コンバージョン単価
コンバージョン数の最大化
Googleの機械がコンバージョンをより獲得できるように入札単価を自動で調整する入札戦略となります。
広告の消化をしながらコンバージョンを増やしたい時に有効な自動入札となります。
目標コンバージョン単価
Googleの機械が目標とするコンバージョン単価でコンバージョンを獲得できるように入札単価を自動で調整する入札戦略となります。
コンバージョン数のデータがある程度蓄積されており、目標とするコンバージョン単価が明確である場合に有効です。
いずれの自動入札も機械学習を基にした最終目標に近い指標・KPIに対して自動入札を調整する戦略となるため、事業の売上拡大につながりやすい設定となります。
ファインド広告を配信する際の注意点
ではファインド広告を配信する際に気を付けておかなければならないポイントはあるのでしょうか。
ファインド広告を配信する際には注意しておきたいポイントがいくつかあります。
注意しておきたいポイントは以下の通りです。
ファインド広告には必ず画像が必要
まず最初の注意点としては「ファインド広告では必ず画像が必要」という点です。
事前に画像データを用意していただき、実際の入稿画面で画像をアップロードし登録する必要があります。
もし画像が手元にない、という場合にはフリー素材等を活用して関連性の高い画像をアップロードして設定しましょう。
個別の手動入札調整ができない
ファインド広告を配信する際の注意点、続いては「個別の手動設定ができない」という点です。
普段手動入札で運用をしている方は、入札単価を自分で設定してクリック単価をコントロールしたいという方もいるかと思います。
ですがファインド広告では手動入札は出来ませんので注意が必要です。
プレースメントの設定や除外不可
ファインド広告では「プレースメントの設定や除外設定が不可」となります。
Youtubeのホームフィード枠だけに出したい、Gmail枠は除外したい、などの配信枠の細かい設定はできませんので注意しましょう。
デバイスの設定が不可
ファインド広告では「デバイスを選択して広告配信が不可」となります。
例えばスマートフォンのみに広告を表示させたい、PCのみに広告を表示させたい、などのデバイスターゲティングが出来ません。
フリークエンシーキャップの設定不可
ファインド広告ではユーザー1人あたりに何回まで表示させるという制限をかける「フリークエンシーキャップ」の設定が出来ません。
ファインド広告は全て自動入札×機械学習で広告の成果が向上されますのでフリークエンシーに関しても自動的に調整されます。
個別で調整をかけたいという場合にはファインド広告では設定が出来ませんので注意しましょう。
広告ローテーション設定不可
ファインド広告では「広告のローテーション設定」ができません。
例えば均等にローテーションさせてファインド広告を配信したいという場合にも設定が出来ませんので注意しましょう。
ファインド広告の入稿規定・設定方法
続いては「ファインド広告の入稿規定・設定方法」について説明していきたいと思います。
ファインド広告の設定方法
実際の管理画面のキャプチャを交えながら、確認します。
1. Google広告の管理画面を開き「キャンペーンを作成」を行い、ファインド広告を選択します。
2. ファインド広告を選択したら、目標のコンバージョンアクションを設定し、地域を選択します。
3. 配信するユーザーの言語、入札方法(コンバージョン数の最大化・目標コンバージョン単価)を選択します。
コンバージョンのデータが過去に蓄積されている場合、目標コンバージョン単価にチェックをつけると推奨のCPAが表示されます。
4. 広告配信のスケジュールを設定し「次へ」のボタンをクリックします。
5. ターゲット設定から配信する「オーディエンス」「最適化されたターゲティング」の設定を行います。
オーディエンスでは、一度サイトにアクセスした「ユーザーリスト」や購買意向の強いオーディエンス、指定キーワードを過去に検索しているユーザー、指定したサイトを閲覧したユーザーなどのカスタムセグメントを設定することが可能です。
最適化されたターゲティングでは、指定したターゲットから獲得が見込めるユーザーへの拡張配信をするかどうかの設定となっており、設定することで新規拡大ができる可能性があります。Googleでは推奨となっております。
ファインド広告の入稿規定
ここからは「ファインド広告の入稿規定」についてキャプチャの画面を確認しながら説明していきたいと思います。
ファインド広告のクリエイティブを登録する際の画面から見ていきます。
登録する項目は下記の通りです。
・行動を促すフレーズのテキスト(自動 or 手動での設定可能)
まずは広告をクリックした際の「最終リンク先ページのURL」をセットします。
次に、表示させたい画像とロゴを「+」マークからアップロードし登録、設定を行います。
続いて、広告のタイトルとなる見出しを設定します。最大5つまで設定ができますので、可能であれば5つまで登録をしましょう。
次に商品やサービスの具体的な説明文を設定します。説明文に関しても、最大5つまで登録が可能ですので5つ登録を行うと良いです。
ファインド広告で使用する画像のサイズ
続いては「ファインド広告で使用する画像のサイズ」について説明していきます。
ファインド広告で使用する画像のサイズは3つのサイズが必要です。またロゴにもサイズがありますので注意しましょう。
(引用元:Google広告ヘルプ「ファインドキャンペーンについて」)
可能であれば推奨サイズに合わせたバナーを用意し、設定を行うのがベストでしょう。
ファインド広告はリマーケティングも可能
ファインド広告ではリマーケティング広告の配信も可能です。
リマーケティング広告とは、一度サイトに訪問したユーザーに対して追いかける追客ができる広告配信手法となります。
ファインド広告のオーディエンス設定で設定を行うことで、サイトにアクセスした訪問者に対して広告を配信することが可能です。
一度サイトにアクセスしたユーザーの中でまだ検討段階にいるユーザーに対して配信を行うため、効果の高い手法となります。
ファインド広告は、ディスプレイ広告ではターゲティングができない広告枠で広告配信ができますので、実施していない他社との差別化、配信機会の創出につながります。
ファインド広告についてのまとめ
今回はGoogleで配信ができる「ファインド広告」について説明しました。
ファインド広告は全国約30億ユーザーにリーチができる重要な広告配信機能となります。
ファインド広告で表示できるサイト枠はYoutubeホームフィードやDiscover、GmailとGoogleサービスの主要ポジションに広告が配信されるため、コンバージョンを増やす上で非常に効果的です。
参入企業もまだまだ少ないため、現状クリック単価も比較的安く配信ができますので、ぜひこの機会にお試し下さいませ。
この記事を書いた人
西山 秀彦
Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。