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【リスティング広告の依頼】確認すべき17つのポイントを徹底解説!

リスティング広告

  • 2022年5月5日
  • 2022年11月15日

リスティング広告を依頼したいけれど、どこに依頼すべきか分からない。そもそもリスティング広告を広告代理店に依頼すべきなのかどうかも迷っているという方、多いかと思います。

リスティング広告を依頼をしようと思っても、広告代理店の数が多くどんな基準で依頼する代理店を決めれば良いのか迷ってしまいますよね。

また実際に広告代理店に依頼した方が良いのか、それともリスティング広告は自社でも広告配信できるのか、専門知識がないと判断が難しい場合もあります。

安易に確認をせずにリスティング広告の依頼をしてしまうと大きな費用を取られるだけで成果が出ずに失敗してしまうケースも多々あります。

今回はリスティング広告を依頼する際に準備する点や、依頼先の種類、依頼する際に確認したい項目などについてみていきたいと思います。

それでは早速みていきましょう。

リスティング広告は依頼をする必要があるの?

リスティング広告 依頼

そもそもリスティング広告は外部に依頼する必要があるのでしょうか。

GoogleやYahooに登録して自社でも広告配信はできるのでは?と思う方も多いかと思います。

リスティング広告を依頼すべきかどうかは、自社の状況や今後の方針によって変わってくると言えるでしょう。

自社でリスティング広告を運用できるかどうかを判断する際に、考えるべきポイントは例えば下記のような項目が考えられます。

自社で広告設定や運用の専門的なノウハウがあるかどうか

自社で広告運用を考える場合に重要な点として「広告設定や運用のノウハウが自社にあるかどうか」が重要です。

リスティング広告を配信できるGoogleやYahooでは、日々機能や推奨ルールのアップデートを繰り返しており、専門領域に精通している広告代理店に依頼するメリットが大きい点が事実あります。

自社でリスティング広告を配信する際に、広告知識や運用のノウハウを保有する社員が1人もいない場合、やみくもに広告を回し続けることになります。

例えば広告上で成果を計測するタグの設定が1つ間違っているだけで、広告の成果を正常に計測することが出来なくなる為、配信した過去のデータはほぼ意味がないものとなってしまいます。

また効果測定によるデータの良し悪しの判断も重要です。判断が間違ってしまうと成果が上がらない状態が続いてしまう事にもなりかねません。

上記のように、自社にノウハウがない状態のまま自社運用を継続してしまうのは余計にお金がかかってしまう事にも多々あります。

自社で広告運用・分析・改善ができるリソースがあるかどうか

自社運用で大きな課題となるもう一つの点として「広告運用・分析・改善ができるリソースがあるかどうか」という点があげられます。

広告運用を自社で配信している方でリソースがなく、とりあえず設定した広告をずっと管理ができず回しているという例も少なくありません。

特にリスティング広告は、配信されたデータをもとに分析・改善をする事で大きく成果が向上する運用型の広告です。

そのため、広告の管理をするリソースがないという場合には依頼をした方が成果が出るため、依頼を検討した方が良いです。

このように自社で運用する場合にはノウハウやリソースといった問題をクリアできる環境を構築していく必要があるので、今後の方向性も考えて依頼するかどうかを判断していきましょう。

リスティング広告を依頼する先をチェック

リスティング広告 依頼

もしリスティング広告を外部に依頼することを検討している場合には「依頼する先の種類」を確認しておきましょう。依頼する先の種類は主に4つくらいあります。

WEB広告専門の広告代理店に依頼する

まずは「WEB広告専門の広告代理店」に依頼する方法です。リスティング広告はWEB上で配信するため、WEB専門の代理店は、ノウハウや経験値の高い運用担当者が広告を配信する為、成果が上がる可能性が高いです。

リスティング広告を配信したいと思ったら、まずはWEB専門の広告代理店で探してみるのが良いでしょう。

フリーランスに依頼する

続いては「フリーランス」です。フリーランスはクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで依頼することができます。

メリットとしては知識レベルの高い運用者に比較的安い金額で運用をしてもらえる点があります。しかしフリーランスの場合は担当者次第で全く連絡が取れなかったり、対応や成果が悪かったりということもよくある事例です。

またフリーランスのデメリットしては、広告代理店が先取りできるような最新情報や媒体側で発信しているセミナーなどに参加しにくい点がある為、運用ノウハウのアップデートが出来ていない運用者も多数います。また直契約の場合、契約書やNDAなどの書類もない場合がある為、情報を預けるといった部分でも注意が必要です。

WEB制作会社に依頼する

続いては「WEB制作会社」です。WEB制作会社は制作とセットでリスティング広告を提案するケースが多いです。

WEB制作会社の場合、本業が制作業務の為、リスティング広告は提携の代理店に委託するケースが多い為手数料が高くなる場合があります。

また制作会社でも自社受けしている会社もありますが、広告専門会社と比較するとノウハウが少ない場合もあります。

サイトやLPを改善しながらという部分ではメリットがあります。

WEBコンサルティング会社

続いては「WEBコンサルティング会社」です。コンサル会社は基本的にアドバイスによるサポートや、提携の代理店を紹介して広告の分析のみ行うといったパターンが多いです。

コンサルティング会社の場合、手数料が多く取れるケースもある為金額の部分でもしっかりと見積もりを取るのが良いでしょう。

リスティング広告を依頼する前に整理しておきたい10つのポイント

リスティング広告 依頼

さてここからは「リスティング広告を依頼する前に整理しておきたい9つのポイントについてみていきたいと思います。

依頼する前にチェックをしておきましょう。

広告費用は月額どれくらいかけられるのか確認する

まずは「広告費用を月額どれくらいかけられるのか」確認をしておきましょう。

使用する広告費を曖昧にしてしまうと費用対効果が計測しにくくなります。

また全体としてプラスに転換できているのか、マイナス状態なのかを確認するためにも月額の広告費はしっかりと決めて広告配信を実施しましょう。

広告費に対しての損益分岐点を把握する

続いては「広告費に対しての損益分岐点を把握する」というポイントです。

1件あたりの注文に広告費がいくらかかると損益分岐点からプラスやマイナスになるのかを把握する事で、1件注文を獲得するために許容できる広告費が確定します。

これは単純に1件あたりの成果で見る場合もあれば、リピート商材の場合には年間のLTVを考慮して成果をみる場合もあります。

その際にも損益分岐点の金額を把握することは非常に重要となります。

広告の目標値を明確にしておく

続いては「広告の目標値を明確にしておく」という点です。広告を配信する際に明確な目標値がないと成果が上がっているのか、続ける必要があるのか等の判断ができなくなります。

目標値とは、例えば通販サイトでいうとROI(投資対効果)、ROAS(費用対効果)などで計測を行うことが多く、お問い合わせサイトなどであればCPA(獲得単価)やCPO(受注単価)などで広告の目標値を決定し成果を確認するのが一般的です。

アナリティクス(分析ツール)の計測が正常であるか確認する

続いては「アナリティクスの計測が正常であるか確認する」という点です。

Googleアナリティクスとはサイトにアクセスしたユーザーの分析に使用する無料の分析ツールです。

Googleアナリティクスではデフォルトでは設定されていない目標(コンバージョン)設定を手動で行うことができます。

この目標設定がされていない場合、アナリティクスを活用したリスティング広告の分析が難しくなります。

アナリティクスでは広告以外の参照元のトラフィックデータも総合的に分析出来る為、リスティング広告がその他のメディアと比較して成果が高いのかどうかを判断できるようになります。

またリスティング広告でアクセスしたユーザーベースで行動フローなども確認できる為、改善スピードが上がります。

その為、アナリティクスの設定は事前に済ませておくと良いでしょう。

コンバージョンユーザーの傾向を分析する

続いては「コンバージョンユーザーの傾向を分析する」という点です。

コンバージョンするユーザーの年代や性別、行動パターン、興味関心、曜日や時間帯、平均滞在時間やページビュー数、コンバージョン率など、ユーザーの情報を整理してからリスティング広告を配信するとより成果を上げやすくなります。

ペルソナシートなどを作成し、自社で商品やサービスを利用するユーザーがどんな人物像なのか整理をして依頼事に代理店などに共有すると広告への反映もズレがなくなります。

サイトやLPの月間コンバージョン数を把握する

続いては「サイトやLPの月間コンバージョン数」を数値化しておくという点です。

どの業界にも繁忙期、閑散期があります。広告をかけなくても商品やサービスが勝手に売れる時期もあれば、全くモノが動かない時期もあるかもしれません。

もしサイトを立ち上げて1年以上経過しているのであれば、過去のコンバージョン件数を整理しておくことで、広告を配信した際に成果が本当に出ているのか判断がしやすくなります。

サイトやLPの平均コンバージョン率を把握する

続いては「サイトやLPの平均コンバージョン率を把握する」という点です。

リスティング広告を配信する前に事前にサイトやLPの平均コンバージョン率を確認しておくことで、広告費をどれくらいかければどれくらいのリターンがあるか仮説を立てることができます。

また依頼した際に、コンバージョン率の基準を立てて広告の効果検証が出来る為、事前に分析をしておくと良いでしょう。

自社商品やサービスの分析を事前に行う

続いては「自社商品やサービスの分析を事前に行う」ことです。

自社商品やサービスの強みやどんな悩みを解決できるか等、ユーザーにとってどんな価値を見出せるかを整理しておくと良いでしょう。

他社商品やサービスの分析を事前に行う

続いては「他社商品やサービスの分析を事前に行う」ことです。

競合他社となるサイトの強みや訴求ポイント、価格や付加価値、ターゲットとしているユーザー等分析出来る項目は全て分析しましょう。

リスティング広告を配信する際には必ず競合他社と比較されることになります。

その際に自社・他社分析をすることで差別化した訴求で勝負することが可能となります。

広告の成果を分析できるリソースを社内に確保する

続いては「広告の成果を分析出来るリソースを社内に確保する」という点です。

広告代理店に依頼する際には、しっかりと広告の成果を分析するリソースを社内で確保しておくと良いでしょう。

広告のデータを集計して継続する価値があるかどうか、課題や改善出来る箇所はあるかどうか等、成果の分析をする担当者・リソースを確保する事でよりリスティング広告の成果が可視化できるようになります。

リスティング広告を依頼する際に代理店に確認すべき7つのポイント

リスティング広告 依頼

さてここからは「リスティング広告を広告代理店に依頼する際に依頼先を決定する上で確認したいポイント」について説明していきたいと思います。

広告代理店は現在、多数の会社があり料金プランも会社によってそれぞれです。ですので、依頼先に迷ってしまうのも無理ありません。

その際にチェックしておきたい項目をまとめましたので、ぜひチェックしてみて下さい。

広告代理店の運用代行手数料を確認する

まずは「広告代理店の運用代行手数料を確認する」という点です。

基本的にリスティング広告の依頼には運用代行手数料という費用がかかってきます。

この運用代行手数料は会社によって変動しますので、必ずこの手数料率という決まりはありません。

広告代理店の手数料の平均は20〜30%が平均です。大手の広告代理店の場合は40〜50%取る事もザラにありますので、手数料に対しての成果が見込めるのかどうかをしっかりと施策を確認して判断することが重要です。

初期費用などの諸費用を確認する

続いては「初期費用や契約にかかる諸費用を確認する」という点です。

広告のアカウント開設や設定で初期費用がかかる代理店も少なくありません。

初期費用があまりにも高く取られてしまう場合は、運用手数料が安くても全体の費用が高くつく事になりますので注意が必要です。

初期費用などは事前にどれくらいかかるのか確認をしておきましょう。

契約期間や解約時の違約金などを確認する

続いては「契約期間や解約時の違約金の確認」です。

契約期間は代理店によって様々ですが大体は、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年の区切りがほとんどです。

契約期間の縛りは効果が出なかった場合にリスクに変わってしまいますので、少し慎重になる必要があります。

また解約をしたい場合に違約金が発生するのかどうかも確認をしておきましょう。

違約金を確認せずに契約をしてトラブルになるケースはよくあることです。

トラブルにならないためにも事前に解約金が発生するのか、また発生する場合どんな条件なのか確認をするようにしましょう。

レポートやMTGによる報告があるか確認する

続いては「レポートやMTGによる報告があるか確認する」という点です。

レポートやMTGは有料という会社もありますので、レポートがもらえるかどうか、MTGが必要な場合はできるのかどうかを確認しておきましょう。

またレポートをもらえる場合はサンプルレポートなどをもらうと、どんなレポートがもらえるのかイメージしやすいですのでサンプルももらえるか確認をしておくと良いでしょう。

見積もりやシミュレーションをもらう

続いては「見積もりやシミュレーションをもらう」という点です。

見積もりについては全体でかかる費用を把握するために必要です。

リスティング広告にどれくらいの費用がかかるのか見積もりをもらいましょう。

また広告のシミュレーションももらえるようであれば、もらいましょう。

広告シミュレーションはあくまでシミュレーションとなり確実なデータではありませんのであくまで参考値となります。

相見積もりを取る場合には、各社のシミュレーションの説明をうけて判断してみるのも一つの方法です。

自社アカウント保有の場合、自社のアカウントで配信ができるか確認する

続いては「自社アカウントで配信ができるか確認する」という点です。

今まで自社のアカウントで広告を運用していた場合であれば、自社のアカウントで運用が可能なのかどうかを聞いてみましょう。

もし自社の広告アカウントで依頼ができる場合には、自社アカウントで運用してもらうことでデータを確認する事もできます。

※代理店アカウントでしか受けられないサポートもありますので、必ずしも自社のアカウントで行うことが良いという事ではございません。自社でデータを実際に管理したい場合はセルフアカウントであれば可能です

リスティング広告以外の媒体も運用が可能か確認する

続いては「リスティング広告以外の媒体も運用が可能かどうか確認する」という点です。

代理店によってはSNS広告やその他の媒体は運用できないという会社もあります。

その場合、リスティング広告で成果が出て他の媒体でも広告を出したいとしても他の代理店と再度契約をし直さなければなりません。

複数社の代理店を挟むと手続きや管理も大変になりますので、予め他の媒体も配信ができるのかどうかを聞いておきましょう。

依頼する前に自社でリスティング広告を配信してみるのもあり

リスティング広告 依頼

リスティング広告をこれから始めようと考えており、実際に広告代理店に運用代行を依頼しようか迷っている場合には「依頼する前に自社でリスティング広告を配信してみる」というのもありです。

特に一度もリスティング広告を配信したことがない方は、テスト的に自社で運用をスタートし1-3ヶ月ほど自社でどれくらいの成果が出るのかを分析した後に依頼すると、成果の違いが判断しやすいかもしれません。

その場合、広告の計測設定は正しく設定をしておく必要があります。計測が正常でない場合は、テストマーケティングを実施しても成果の確認ができないため、ほとんど意味がないものになってしまいます。

ですが実際問題、自社にそんな設定の知識がない、勉強している時間もない、だけど広告は出来るだけ早く始めたいという場合には、最初から依頼するのが良いでしょう。

リスティング広告の依頼は事前確認をしておこう

今回は「リスティング広告の依頼」について説明してきました。

リスティング広告を外部に依頼する際には、事前に確認すべき項目をまとめておくことが重要です。

安易に広告代理店を決めて契約をしてしまうと、条件が異なっていたり成果が出なかったりという事もありますので、今回紹介した確認項目をチェックしておくと良いでしょう。

今回紹介した項目は全てを用意しておかなければならないという事ではなく、その中でも重要だと思える項目を優先的にピックアップしていただくと依頼までのスピードも上がります。

ぜひ参考にしてみて下さい。

この記事を書いた人

西山 秀彦

西山 秀彦

Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。