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GA4とは?初心者でもわかるGA4の使い方・見方を完全解説【最新版】

GA4(グーグルアナリティクス4)

  • 2025年11月19日
  • 2025年11月16日

2023年7月にユニバーサルアナリティクス(UA)のサポートが終了し、Googleアナリティクス4(GA4)への移行が必須となりました。

しかし、いざGA4を導入してみたものの、画面構成や指標がUAと大きく異なり、どこから手をつければ良いか分からずお困りの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、GA4とは何かという基本的な知識から、UAとの具体的な違い、初期設定の手順、主要レポートの見方までを初心者向けに解説します。

さらに、コンバージョン設定や実践的な分析テクニックも紹介しています。

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GA4とは?ユニバーサルアナリティクスとの違いをわかりやすく解説

GA4(Googleアナリティクス4プロパティ)とは、Googleが無料で提供するWebサイトやアプリのアクセス解析ツールです。多くの企業や個人がWebサイトの現状把握や改善点の発見に活用している「Googleアナリティクス」の最新バージョンにあたります。2023年7月1日に旧バージョンであるユニバーサルアナリティクス(UA)のサポートが終了したため、現在Googleアナリティクスを利用するということは、このGA4を使うことを意味します。この章では、GA4の基本的な役割から、旧バージョンであるUAとの違いまでを分かりやすく解説します。

GA4とは何のためのツール?

GA4は、自社のWebサイトやアプリに訪れたユーザーが「どこから来て」「どのような行動をとり」「最終的にどんな成果につながったのか」を計測・分析するためのツールです。具体的には、以下のような情報を詳細に把握できます。

  • サイト訪問者の年齢層、性別、地域、使用デバイスなどのユーザー属性
  • 検索エンジン、SNS、広告など、ユーザーがどこを経由して訪問したか(流入経路)
  • どのページがよく見られているか、ページの閲覧順序、滞在時間などのサイト内行動
  • 商品購入、資料請求、問い合わせといったビジネス上の成果(コンバージョン)の計測

これらのデータを分析することで、Webサイトの課題を発見し、コンテンツの改善やマーケティング施策の効果測定、ひいてはビジネス全体の成果向上につなげることがGA4の主な目的です。単に数値を眺めるだけでなく、データに基づいた意思決定を支援する強力なツールといえるでしょう。

GA4が登場した背景

なぜ、長年使われてきたUAからGA4へと大幅なアップデートが行われたのでしょうか。その背景には、主に2つの大きな時代の変化があります。

一つ目は、ユーザー行動の多様化です。スマートフォンの普及により、人々はパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど複数のデバイスを使い分けるようになりました。また、Webサイトだけでなく、アプリを利用する機会も急増しています。従来のUAはWebサイトの分析を主軸としていたため、こうしたデバイスやプラットフォームを横断するユーザーの行動を正確に捉えることが困難でした。

二つ目は、プライバシー保護意識の高まりです。個人情報保護の観点から、Cookie(クッキー)を利用したユーザー追跡に対する規制が世界的に強化されています。UAはCookieをベースにした計測に大きく依存していましたが、この方法では将来的に正確なデータを取得し続けることが難しくなりました。

このような変化に対応するため、Webサイトとアプリを統合的に分析でき、かつCookieに依存しない計測方法を強化した、新しい時代のアクセス解析ツールとしてGA4が登場したのです。

UAとの違い(イベントベースなど)

GA4はUAの後継ツールですが、単なるバージョンアップではなく、データの計測思想そのものが根本的に異なります。両者の最も大きな違いは、計測の軸となるモデルです。UAが「セッション(訪問)」を軸にデータを計測していたのに対し、GA4はユーザーの行動すべてを「イベント」として捉える「イベントベースモデル」を採用しています。

これにより、ページの閲覧(page_view)だけでなく、スクロール(scroll)や外部リンクのクリック(click)、ファイルのダウンロード(file_download)といった多様な行動を、より柔軟かつ詳細に計測できるようになりました。他にも多くの違いがあり、主な相違点を以下の表にまとめました。

 

項目GA4(Googleアナリティクス4)UA(ユニバーサルアナリティクス)
計測モデルイベントベース
すべてのユーザー行動を「イベント」として計測
セッションベース
一連のページビューなどを「セッション」として計測
計測対象Webサイトとアプリを1つのプロパティで横断的に計測可能Webサイトが基本(アプリは別プロパティが必要)
主要な指標エンゲージメント率
(ユーザーがサイトに深く関わった割合)
直帰率・離脱率
(1ページだけ見て離脱した割合など)
レポート機能定型レポートは最小限で、「探索」機能による自由な分析が中心豊富な定型レポートが用意されている
機械学習の活用購入や離脱の可能性を予測する「予測指標」を搭載限定的
BigQuery連携無料で利用可能有料版(Google Analytics 360)のみ

GA4でできること・できないこと

UAとの違いを踏まえ、GA4の導入によって可能になること、そして注意すべき点を整理します。

GA4でできること(主な強み)

  • Webとアプリを横断したユーザー行動分析:一人のユーザーがアプリを閲覧した後にWebサイトで購入する、といった一連の行動を追跡できます。
  • 機械学習による未来予測:収集したデータをもとに、AIが「今後7日間で購入する可能性が高いユーザー」や「離脱する可能性が高いユーザー」などを予測し、マーケティング施策に活用できます。
  • BigQueryとの無料連携による高度な分析:GA4の生データをBigQueryにエクスポートし、SQLを使って独自の詳細な分析を行ったり、他のデータと統合したりすることが可能です。
  • 自由度の高い深掘り分析:「探索」レポート機能を活用することで、標準レポートにはない独自の切り口でデータを組み合わせ、自社のビジネスに合わせた詳細な分析ができます。

GA4でできないこと(注意点)

  • UAの過去データの引き継ぎ:GA4はUAとは計測モデルが異なるため、UAで蓄積した過去のアクセスデータをGA4に移行することはできません。GA4は、設定した時点からの新しいデータとして蓄積されていきます。
  • 一部指標の廃止:UAで重要視されていた「直帰率」という指標はGA4では廃止され、代わりに「エンゲージメント率」が導入されました。同様の考え方で過去のデータと比較することはできません。
  • データ保持期間の制限:ユーザー単位の詳細なデータ(探索レポートで利用するデータ)の保持期間は、デフォルトで2ヶ月、最大でも14ヶ月に設定されています。それ以前のデータは自動的に削除されるため、長期的な分析にはBigQueryへのデータエクスポートが有効です。

GA4の使い方をゼロから解説【初心者向け】

GA4を初めて利用する方にとって、どこから手をつければ良いのか分からないというケースも少なくありません。この章では、GA4の導入に必須となる初期設定から、基本的な操作方法、そしてサイト分析の核となるイベントやコンバージョンの設定方法まで、初心者の方でもつまずかないように一つひとつ丁寧に解説します。

GA4の初期設定(プロパティ・データストリーム)

GA4でデータ計測を始めるには、まず「プロパティ」と「データストリーム」というものを設定する必要があります。ここでは、Googleアカウントをお持ちであることを前提に、GA4アカウントの作成からウェブサイトに計測タグを設置するまでの一連の流れを解説します。

ステップ1:GA4プロパティの作成

はじめに、分析対象となるウェブサイトやアプリを登録するための「プロパティ」を作成します。Googleアナリティクスの公式サイトにアクセスし、管理画面から設定を進めましょう。

  1. Googleアナリティクスの管理画面左下にある「管理」をクリックします。
  2. 「アカウント」列で対象のアカウントを選択し、「プロパティを作成」ボタンをクリックします。
  3. 「プロパティ名」(例:自社サイト名)を入力し、「レポートのタイムゾーン」を「日本」、「通貨」を「日本円(JPY)」に設定します。
  4. 「ビジネスの説明」で業種やビジネス規模を選択し、「ビジネス目標」では自社の目的に合ったものを選択します。(例:「見込み顧客の発掘」など)
  5. 「作成」ボタンをクリックすると、プロパティが作成されます。

プロパティとは、分析したいウェブサイトやアプリのデータを格納する箱のようなものだとイメージすると分かりやすいでしょう。

ステップ2:データストリームの設定

次に、作成したプロパティに、どこからデータを収集するのかを教える「データストリーム」を設定します。ウェブサイトを分析する場合は、「ウェブ」を選択します。

  1. プロパティ作成後、「データ収集を開始します」という画面でプラットフォームを選択します。ウェブサイトの場合は「ウェブ」をクリックします。
  2. 「ウェブサイトのURL」に分析したいサイトのURL(例:https://www.example.com)を入力し、「ストリーム名」(例:自社サイト名)を入力します。
  3. 「拡張計測機能」が有効になっていることを確認します。これにより、ページの閲覧やスクロール、離脱クリックといった基本的なユーザー行動が自動で計測されます。
  4. 「ストリームを作成」ボタンをクリックします。

ストリームを作成すると、「測定ID」(G-から始まる文字列)が発行されます。このIDが、ウェブサイトとGA4プロパティを連携させるために必要となります。

ステップ3:計測タグのウェブサイトへの設置

最後に、発行された測定IDを含む「計測タグ」を、分析したいウェブサイトの全ページに設置します。設置方法には主に2つの方法があります。

  • Googleタグマネージャー(GTM)を利用する方法:推奨される方法です。GTMを利用すると、GA4タグだけでなく、広告タグなども一元管理できるため、サイトのコードを直接編集する手間が省けます。GTMで「GA4設定」タグを新規作成し、発行された測定IDを入力して公開します。
  • ウェブサイトに直接貼り付ける方法:データストリームの詳細画面にある「グローバルサイトタグ(gtag.js)」をコピーし、ウェブサイトのすべてのページの<head>タグの直後に貼り付けます。WordPressなどのCMSを利用している場合は、専用のプラグインやテーマの機能で設定できる場合もあります。

タグの設置が完了し、データがGA4に送信され始めると、初期設定は完了です。データが反映されるまでには最大48時間ほどかかる場合があります。

基本メニューの使い方(ホーム・レポート・探索)

GA4の管理画面は、主に「ホーム」「レポート」「探索」の3つのメニューで構成されています。それぞれのメニューが持つ役割を理解することで、データ分析がスムーズに進みます。

ホーム

「ホーム」は、GA4にログインした際に最初に表示される画面で、サイト全体の状況を把握するためのダッシュボードの役割を果たします。ユーザー数やセッション数、コンバージョン数といった重要指標の概要がカード形式で表示されており、サイトの健康状態を素早く確認するのに便利です。また、AIが自動でデータの変化を検知して知らせてくれる「インサイト」機能もここに表示されます。

レポート

「レポート」は、あらかじめ用意された定型レポートを閲覧できるメニューです。ユーザーの属性やサイトへの流入経路、サイト内での行動など、様々な切り口でデータが整理されています。

  • レポートのスナップショット:各レポートの概要をまとめたダッシュボードです。
  • リアルタイム:今まさにサイトを訪問しているユーザーの行動をリアルタイムで確認できます。
  • ユーザー属性:ユーザーの国や地域、性別、年齢といったデモグラフィック情報を確認できます。
  • 集客:ユーザーがどのチャネル(例:自然検索、広告、SNS)から流入したかを確認できます。
  • エンゲージメント:ユーザーがどのページを閲覧し、どのようなイベントを実行したかなど、サイト内での行動を詳しく分析できます。

探索

「探索」は、定型レポートでは分析しきれない、より詳細な分析を行いたい場合に使用する機能です。自分で指標やディメンションを自由に組み合わせて、オリジナルの分析レポートを作成できます。例えば、「特定の広告キャンペーンから流入したユーザーの、初回訪問からコンバージョンまでの経路を分析する」といった複雑な分析も可能です。初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、使いこなせると分析の幅が大きく広がります。

イベントの設定方法

GA4では、ユーザーがウェブサイト上で行うほぼすべてのアクションを「イベント」として計測します。ページの閲覧(page_view)や初回訪問(first_visit)などもすべてイベントの一種です。イベントには4つの種類があり、目的に応じて使い分けることが重要です。

 

GA4のイベントの種類
イベントの種類説明具体例
自動収集イベントGA4の計測タグを設置するだけで自動的に収集される基本的なイベントです。session_start(セッション開始)、first_visit(初回訪問)、page_view(ページ表示)
拡張計測機能イベント管理画面で設定を有効にすることで自動的に収集されるイベントです。scroll(スクロール)、click(離脱クリック)、file_download(ファイルダウンロード)
推奨イベントGoogleが業種別に推奨しているイベントです。定義済みの名称とパラメータを使うことで、将来的なレポート機能の恩恵を受けやすくなります。generate_lead(見込み顧客の獲得)、login(ログイン)、sign_up(登録)
カスタムイベント上記3つに当てはまらない、自社サイト独自の目標を計測するために自由に定義できるイベントです。資料請求ボタンのクリック、特定のバナーのクリック、動画の再生完了

ここでは、GA4の管理画面から「カスタムイベント」を新規作成する方法を解説します。例えば、「お問い合わせ完了ページ(/thankyou)が表示された」ことを計測するイベントを作成してみましょう。

  1. 管理画面左下の「管理」をクリックします。
  2. プロパティ列の「イベント」を選択し、「イベントを作成」ボタンをクリックします。
  3. 「作成」ボタンを再度クリックします。
  4. 「カスタムイベント名」に分かりやすい名前(例:contact_form_submit)を入力します。
  5. 「一致する条件」を設定します。
    • パラメータ:「event_name」を選択
    • 演算子:「次と等しい」を選択
    • 値:「page_view」を入力
  6. 「条件を追加」をクリックし、2つ目の条件を設定します。
    • パラメータ:「page_location」を選択
    • 演算子:「次を含む」を選択
    • 値:「/thankyou」を入力
  7. 右上の「作成」ボタンをクリックして設定を保存します。

これで、ユーザーが「/thankyou」というURLを含むページにアクセスするたびに、「contact_form_submit」という新しいイベントが計測されるようになります。

コンバージョンの設定方法

コンバージョンとは、資料請求や商品購入、会員登録など、ウェブサイトにおける最終的な成果を指します。GA4でのコンバージョン設定は、UAに比べて非常にシンプルになりました。特定のアクションを示す「イベント」に対して、「これはコンバージョンです」というマークを付けるだけで設定が完了します。

先ほど作成した「contact_form_submit」イベントをコンバージョンとして設定する手順は以下の通りです。

  1. 管理画面左下の「管理」をクリックします。
  2. プロパティ列の「コンバージョン」を選択します。
  3. 「新しいコンバージョンイベント」ボタンをクリックします。
  4. 「新しいイベント名」に、コンバージョンとして設定したいイベント名(この場合は「contact_form_submit」)を正確に入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

もしくは、既存のイベント一覧(「管理」>「イベント」)から、コンバージョンとして計測したいイベントの右側にある「コンバージョンとしてマークを付ける」というスイッチをオンにするだけでも設定が可能です。この手軽さがGA4の大きな特徴の一つです。

GA4の見方:レポート画面の読み方を徹底解説

GA4を導入したものの、「どの画面で何を見れば良いのかわからない」と感じる方は少なくありません。GA4の管理画面は、旧来のユニバーサルアナリティクス(UA)から大きく構成が変更されており、最初は戸惑うかもしれません。しかし、各レポートの役割と見方のポイントさえ押さえれば、サイトの状況を的確に把握し、改善のアクションにつなげることが可能です。この章では、GA4の主要なレポート画面の読み方を、初心者の方にもわかりやすく徹底的に解説します。

ホーム画面の見方(重要指標の確認)

GA4にログインすると、最初に表示されるのが「ホーム」画面です。ここは、サイトやアプリの全体像を素早く把握するためのダッシュボードの役割を果たします。リアルタイムの状況や主要な指標が「カード」形式でまとめられており、一目でサイトの健康状態を確認できます。

ホーム画面は、利用状況に応じて表示内容が自動でカスタマイズされるため、よく見るレポートや指標にアクセスしやすくなるのが特徴です。特に以下のカードは、サイトの現状を把握する上で重要です。

  • ユーザー、新しいユーザー: 特定の期間にサイトを訪れたユーザーの総数と、そのうち初めて訪れたユーザーの数です。サイトの集客力の基本的な指標となります。
  • イベント数、コンバージョン: サイト内で行われたユーザーのアクション(イベント)の総数と、その中で特に重要と設定した目標達成(コンバージョン)の数です。サイトの成果を測る上で欠かせません。
  • エンゲージのあったセッション数: ユーザーがサイトに強い関心を示したセッションの数です。10秒以上継続した、コンバージョンイベントが発生した、2ページ以上閲覧した、のいずれかを満たしたセッションを指します。
  • リアルタイム: 直近30分間のユーザーの動きをリアルタイムで確認できます。キャンペーン開始直後の反応を見る際などに役立ちます。

まずはこのホーム画面でサイト全体の数字に目を通し、変化があった指標や気になる点があれば、各詳細レポートで深掘りしていくのが基本的な使い方です。

ユーザー属性レポートの見方

「ユーザー属性」レポートは、どのような特徴を持つユーザーがサイトを訪れているのかを理解するためのレポートです。左側メニューの「レポート」>「ユーザー」>「ユーザー属性」からアクセスできます。

このレポートでは、ユーザーの国、地域、性別、年齢、興味や関心といったデモグラフィック情報を確認できます。これらのデータを分析することで、自社が想定しているターゲット層と実際の訪問ユーザー層に乖離がないかを確認したり、新たなターゲット層を発見したりする手がかりになります。

主に「ユーザー属性サマリー」と「ユーザー属性の詳細」の2つで構成されています。

  • ユーザー属性サマリー: ユーザーの国、市区町村、性別、年齢層などの概要をカード形式で一覧できます。
  • ユーザー属性の詳細: 「国」「年齢」「性別」「インタレストカテゴリ」など、特定のディメンション(分析の切り口)に絞って、ユーザー数やエンゲージメント率、コンバージョン数などの指標を詳しく確認できます。

例えば、「年齢」レポートで特定の年齢層のコンバージョン率が特に高いことがわかれば、その層に向けた広告配信を強化するといった施策検討につながります。

トラフィック獲得レポートの見方

「トラフィック獲得」レポートは、ユーザーがどこから、どのような経路でサイトにたどり着いたのか(流入経路)を分析するためのレポートです。Webサイトの集客施策の効果を測定する上で最も重要なレポートの一つと言えるでしょう。左側メニューの「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」からアクセスできます。

このレポートの中心となる分析軸が「セッションのデフォルトチャネルグループ」です。これは、流入経路をGA4が自動で分類したグループを指します。主要なチャネルは以下の通りです。

 

チャネルグループ名説明
Organic SearchGoogleやYahoo!などの検索エンジンからの自然検索による流入
Paid Searchリスティング広告(検索連動型広告)からの流入
Displayディスプレイ広告からの流入
DirectURLの直接入力やお気に入り登録からの流入
Referral他のサイトに設置されたリンクからの流入
Organic SocialSNS(X, Instagramなど)からの広告ではない通常の流入
Paid SocialSNS広告からの流入
Emailメールマガジンなどに記載されたリンクからの流入

このレポートで各チャネルグループごとのユーザー数、セッション数、エンゲージメント率、コンバージョン数などを比較することで、どの集客施策が効果的に機能しているかを評価できます。

エンゲージメントレポートの見方

「エンゲージメント」レポートは、サイトを訪れたユーザーが、サイト内でどのような行動を取ったのかを分析するためのレポートです。UAにおける「直帰率」や「ページビュー数」に代わる、ユーザーの関心度を測るための重要な指標群が含まれています。左側メニューの「レポート」>「ライフサイクル」>「エンゲージメント」から確認できます。

このレポートで特に注目すべき指標は以下の通りです。

  • エンゲージメント率: 全セッションのうち、エンゲージのあったセッション(ユーザーが関心を示したセッション)の割合です。この数値が高いほど、ユーザーがサイトコンテンツに興味を持っていることを示します。
  • 平均エンゲージメント時間: ユーザーがサイトのページをフォアグラウンド(アクティブな状態)で表示していた時間の平均です。滞在時間の長さに相当し、コンテンツの魅力を測る指標となります。
  • イベント数: ページビュー、スクロール、クリックなど、ユーザーがサイト内で行ったすべてのアクションの合計数です。

また、「ページとスクリーン」の項目では、どのページが最も多く閲覧されているか(表示回数)、どのページのエンゲージメント時間が長いかなどを確認できます。ユーザーに人気のコンテンツや、逆に関心を持たれていないページを特定し、サイト改善のヒントを得ることができます。

コンバージョンレポートの見方

「コンバージョン」レポートは、その名の通り、Webサイトの最終的な成果(目標達成)がどれだけ発生したかを確認するためのレポートです。資料請求、商品購入、問い合わせ完了などをコンバージョンとして設定し、その達成状況を計測します。左側メニューの「レポート」>「ライフサイクル」>「エンゲージメント」>「コンバージョン」からアクセスします。

このレポートでは、事前にコンバージョンとして設定したイベント名ごとに、発生回数や関連する収益を確認できます。例えば、「purchase(購入完了)」や「form_submission(フォーム送信)」といったイベント名が一覧で表示され、それぞれの件数を時系列のグラフや表で把握することが可能です。

他のレポートと組み合わせることで、より深い分析ができます。例えば、「トラフィック獲得」レポートでコンバージョン指標を見れば、「どの流入経路からのコンバージョンが多いのか」がわかり、広告予算の最適な配分を検討する材料になります。

探索(エクスプロレーション)の見方

「探索(エクスプロレーション)」は、GA4の最も強力な機能の一つです。標準で用意されている定型レポートとは異なり、自分でディメンション(分析軸)と指標(数値データ)を自由に組み合わせて、独自の詳細な分析レポートを作成できる機能です。左側メニューの「探索」から利用できます。

初心者の方は、まずテンプレートを活用するのがおすすめです。特に以下の3つは利用頻度が高く、強力な分析が可能です。

  • 自由形式: 最も基本的な形式です。行と列に好きなディメンション(例:チャネル、ランディングページ)、値に指標(例:セッション数、コンバージョン数)を設定し、クロス集計表やグラフを作成できます。
  • 目標到達プロセスデータ探索: ユーザーが商品購入や会員登録といった目標に至るまでの各ステップを定義し、どこで離脱しているのかを視覚的に分析できます。カゴ落ちの原因分析などに役立ちます。
  • 経路データ探索: ユーザーがサイト内をどのような順番でページ遷移しているかを分析できます。特定のページから次にどのページへ移動するユーザーが多いかなどを把握し、サイトの導線改善に活かせます。

探索レポートを使いこなすことで、定型レポートだけでは見えてこなかったユーザーの具体的な行動パターンやインサイトを発見できるでしょう。

チャネル分析・流入経路の分析方法

サイトの成果を伸ばすためには、どの集客チャネルが効果的かを見極める「チャネル分析」が欠かせません。これは主に「トラフィック獲得」レポートを使って行いますが、より一歩進んだ分析方法をご紹介します。

まずは「トラフィック獲得」レポートを開き、プライマリディメンション(表の最初の列)をデフォルトの「セッションのデフォルトチャネルグループ」から「セッションの参照元/メディア」に変更してみましょう。これにより、「google / organic(Googleの自然検索)」や「yahoo / cpc(Yahoo!のリスティング広告)」のように、より具体的で詳細な流入元を特定できます

さらに、表の上部にある「+」ボタンからセカンダリディメンションを追加することで、分析を深掘りできます。例えば、セカンダリディメンションに「ランディングページ + クエリ文字列」を追加すると、「どの流入元から、どのページに最初にアクセスしたユーザーのコンバージョン率が高いか」といった掛け合わせ分析が可能になります。

このように、ディメンションを切り替えたり追加したりすることで、流入経路ごとのユーザーの質や貢献度を多角的に評価し、SEO対策や広告運用の改善に直結する具体的な示唆を得ることができるのです。

GA4でよくある疑問とトラブル解決

GA4を導入したものの、「データが正しく表示されない」「設定方法がわからない」といった予期せぬトラブルに直面することは少なくありません。特にユニバーサルアナリティクス(UA)からの移行期には、仕様の違いから戸惑う場面も多いでしょう。この章では、GA4の運用で初心者がつまずきやすい疑問やトラブルについて、その原因と具体的な解決策を詳しく解説します。

データが反映されない原因

GA4を設定したにもかかわらず、レポートにデータが反映されない場合、いくつかの原因が考えられます。慌てずに、まずは以下の点を確認してみましょう。特に、GA4ではデータがレポートに反映されるまでに最大で48時間程度かかることがあるため、設定直後は時間をおいて確認することも重要です。

 

主な原因確認・対処法
データ処理のタイムラグGA4の標準レポートは、データ収集から反映までに24〜48時間かかる仕様です。まずは「リアルタイム」レポートで、現在のアクセスが計測されているかを確認しましょう。リアルタイムで計測できていれば、タグの設定は正常である可能性が高いです。
計測タグの設置ミスウェブサイトのHTMLソースに計測タグ(gtag.js)が正しく設置されているか確認します。Googleタグマネージャー(GTM)を利用している場合は、コンテナスニペットが正しく設置されているか、また設定したGA4用のタグが「公開」されているかを確認してください。
データフィルタによる除外管理画面の「データ設定」 > 「データフィルタ」で、特定のIPアドレスからのアクセス(例:社内からのアクセス)を除外する設定が有効になっている場合があります。意図しないトラフィックまで除外していないか、フィルタの詳細を確認しましょう。
同意モード(Consent Mode)の影響Cookie利用の同意管理ツールを導入している場合、ユーザーが同意しない限りGA4の計測タグが発火しない設定になっている可能性があります。ツールの設定と実際の挙動を確認してください。

イベントが計測できない時の対処

GA4の分析の核となる「イベント」が正しく計測できないと、サイトの状況を正確に把握できません。カスタムイベントを設定したのにデータが計測されない場合は、以下の点を見直してみてください。

イベント計測のトラブルシューティングで最も役立つのが、GA4の管理画面にある「DebugView」です。DebugViewを利用すると、自分のデバイスから送信されたイベントをリアルタイムで確認できるため、設定が正しく機能しているかを即座に検証できます。Google Chromeの拡張機能「Google Analytics Debugger」を有効にしてサイトにアクセスするか、GTMのプレビューモードを使用することで、DebugViewにデータが送られます。

 

主な原因確認・対処法
GTMのトリガー設定ミスGoogleタグマネージャーでイベントを設定している場合、トリガーの発火条件が間違っているケースが多く見られます。例えば、クリックトリガーのCSSセレクタが正しくない、ページビュートリガーのURL指定が誤っているなどが考えられます。GTMのプレビューモードで、意図した操作をした際にタグが発火(Fired)しているかを確認しましょう。
イベント名・パラメータ名の命名規則違反GA4には予約済みのイベント名やパラメータ名が存在します。これらと重複する名前を付けると、予期せぬ動作をすることがあります。また、イベント名には文字数や使用できる文字に制限があるため、公式のガイドラインに沿っているかを確認してください。
GTMコンテナの公開忘れGTMで設定を変更した後は、必ず右上の「公開」ボタンを押してバージョンを更新する必要があります。設定を変更しただけで満足してしまい、公開を忘れているケースは意外と多いため注意が必要です。

設定ミスで多いポイント

GA4は多機能な反面、初期設定で見落としがちなポイントがいくつか存在します。正確なデータを蓄積し、効果的な分析を行うために、以下の設定を必ず確認しておきましょう。

内部トラフィックの除外設定

自社や制作会社など、関係者からのアクセスがデータに含まれていると、ユーザーの正確な動向を分析できません。GA4の管理画面から内部トラフィックのIPアドレスを定義し、データフィルタを有効にすることで、これらのアクセスを計測データから除外できます。忘れずに設定しておきましょう。

データ保持期間の変更

GA4のデフォルト設定では、ユーザー単位のデータ(探索レポートで使用するデータ)の保持期間が「2ヶ月」になっています。このままだと、長期的な視点でのユーザー行動分析ができません。特別な理由がない限り、管理画面の「データ設定」 > 「データ保持」から、保持期間を最長の「14ヶ月」に変更することを強く推奨します。

クロスドメイン設定

ECサイトとコーポレートサイトなど、複数のドメインをまたいでユーザーが遷移するサイト構造の場合、クロスドメイン設定を行わないと、同一ユーザーが別々のユーザーとして計測されてしまいます。GA4では、管理画面の「データストリーム」の詳細設定から「タグ設定を行う」を選び、「ドメインの設定」で対象となるドメインをすべて登録するだけで、比較的簡単に設定が可能です。

Googleシグナルの有効化

Googleシググナルを有効にすると、Googleアカウントにログインしているユーザーのデータを元に、デバイスをまたいだユーザーの計測や、より精度の高いユーザー属性(年齢、性別、興味関心など)の分析が可能になります。プライバシーポリシーへの記載などが必要ですが、分析の幅を広げるために有効化しておくと良いでしょう。

UA時代のデータはどうなる?

GA4への移行に関して、最も多く寄せられる質問の一つが、ユニバーサルアナリティクス(UA)で蓄積してきた過去のデータの扱いです。結論から言うと、UAのデータをGA4に引き継いだり、統合したりすることはできません。これは、UAが「セッション」ベース、GA4が「イベント」ベースと、データの計測モデルが根本的に異なるためです。

UAの標準プロパティは2023年7月1日にデータ処理を停止し、2024年7月1日をもって管理画面とAPIへのアクセスも完全にできなくなりました。つまり、現在ではUAの画面を開いて過去のデータを確認することはできません。

もし事前にデータを保存していない場合、残念ながら過去のデータを取り戻すことは困難です。今後このような事態を避けるためにも、GA4のデータは定期的にエクスポートしておくことをお勧めします。Looker Studio(旧Googleデータポータル)と連携してレポートを自動作成したり、BigQueryにデータをエクスポートして自社で保管したりする方法が一般的です。

GA4を使った効果的な分析方法と実践テクニック

GA4の基本的な操作に慣れてきたら、次はそのデータを活用して具体的なサイト改善につなげるステップに進みましょう。ここでは、GA4を使った効果的な分析方法と、すぐに実践できるテクニックを目的別に解説します。闇雲にデータを眺めるのではなく、目的を持って分析することで、ビジネスの成果につながるヒントを発見できます。

どの指標を見ればよいか(初心者おすすめ指標)

GA4には多くの指標がありますが、初心者のうちはどこから見ればよいか迷ってしまうことも少なくありません。まずは、サイトの健康状態を把握するために最低限押さえておきたい基本的な指標から確認する習慣をつけましょう。UA(ユニバーサルアナリティクス)にあった「直帰率」などの指標はGA4では廃止され、新しい考え方に基づいた指標が中心となっています。

初心者がまず注目すべき主要な指標は以下の通りです。

 

指標名意味分析のポイント
ユーザー数(アクティブユーザー数)サイトを訪問したユニークユーザーの数。サイト全体の集客力の増減を把握できます。キャンペーンやSEO施策の効果測定の基本となります。
表示回数ページがユーザーに表示された合計回数。どのページが多く見られているか、人気のあるコンテンツは何かを把握できます。
エンゲージメント率セッション全体のうち、ユーザーがサイトに深く関わったセッションの割合。GA4で最も重要な指標の一つです。この率が低いページは、ユーザーの期待とコンテンツが合っていない可能性があり、改善の対象となります。
平均エンゲージメント時間ユーザーがサイトをフォアグラウンドで表示していた時間の平均。ユーザーがコンテンツにどれだけ興味を持ち、読み込んでいるかを示す指標です。
コンバージョン数「商品の購入」や「問い合わせ」など、サイトの目標を達成した回数。サイトの最終的な成果を測るための最も重要な指標です。この数値を伸ばすことがサイト改善のゴールとなります。

これらの指標を定期的に確認し、サイトの現状を正しく理解することが、効果的な分析の第一歩です。

CV数・CPAの分析方法

Webサイトの最終的な目標は、多くの場合コンバージョン(CV)の獲得です。ここでは、GA4を使ってCV数や広告の費用対効果を示すCPA(Cost Per Acquisition/顧客獲得単価)を分析する方法を解説します。

コンバージョン数の分析

コンバージョン数をただ眺めるだけでなく、「どの経路から」「どのページで」発生しているのかを深掘りすることが重要です。

まずは、「レポート」メニューの「ライフサイクル」 > 「集客」 > 「トラフィック獲得」レポートを確認しましょう。このレポートでは、チャネル(流入経路)ごとのユーザー数やセッション数に加えて、コンバージョン数も確認できます。「Organic Search(自然検索)」「Paid Search(有料検索広告)」「Direct(直接流入)」など、どのチャネルが最もコンバージョンに貢献しているかを把握し、注力すべき施策を判断します。

次に、「レポート」メニューの「エンゲージメント」 > 「ランディングページ」レポートを確認します。ここでは、ユーザーが最初に訪れたページごとのパフォーマンスを分析できます。表の右側にあるコンバージョン列を見ることで、どのランディングページが効率的にコンバージョンを生み出しているかが一目でわかります。成果の高いページの傾向を分析し、他のページの改善に活かしましょう。

CPAの分析

CPAは、コンバージョン1件あたりにかかった広告費用を示す指標です。CPAを分析することで、広告キャンペーンの費用対効果を評価できます。

注意点として、GA4単体では広告費用データが取り込まれないため、CPAを直接計算することはできません。CPAをGA4上で分析するには、Google広告との連携が必須です。Google広告アカウントとGA4プロパティを連携させると、広告のクリック数や費用といったデータがGA4にインポートされ、より詳細な分析が可能になります。

連携後、「広告」ワークスペースを見ることで、キャンペーンごとの費用やCPAを確認できます。どのキャンペーンの費用対効果が高いか、あるいは低いかを特定し、広告予算の配分見直しやクリエイティブ改善の判断材料とします。

離脱ポイントの特定方法

ユーザーがサイトのどのページや段階で離脱しているのかを特定することは、コンバージョン率を改善する上で非常に重要です。GA4では、UAの「離脱ページレポート」とは異なるアプローチで離脱ポイントを分析します。その鍵となるのが「探索」機能です。

経路データ探索の活用

「探索」メニューから「経路データ探索」を選択すると、ユーザーがサイト内をどのように遷移しているかを視覚的に分析できます。特定のページの次の行動として「離脱」が多ければ、そのページに何らかの問題がある可能性があります。

例えば、ECサイトの商品詳細ページを始点として設定し、次のステップで「カート投入」に進むユーザーよりも「離脱」するユーザーが圧倒的に多い場合、商品説明が不十分であったり、価格に納得感がなかったりといった原因が考えられます。このように、ユーザーの行動フローを可視化することで、改善すべきページを具体的に特定できます。

目標到達プロセスデータ探索の活用

「資料請求」や「商品購入」など、複数のステップからなるコンバージョン経路では、「目標到達プロセスデータ探索」が有効です。あらかじめ「商品ページ閲覧 → カート追加 → 購入情報入力 → 購入完了」といった一連のステップを定義しておくことで、各ステップ間での離脱率を計測できます。

この分析により、「カートに商品は入れたものの、購入情報入力画面で多くのユーザーが離脱している」といった具体的なボトルネックを発見できます。その場合、入力フォームの項目が多すぎる、送料が分かりにくいといった原因が推測され、フォームの改善といった具体的なアクションにつなげることが可能です。

広告改善につながるGA4活用法

GA4は、Google広告をはじめとする広告キャンペーンの効果を最大化するための強力なツールです。GA4のデータを活用することで、より精度の高いターゲティングや効果的な予算配分が実現できます。

Google広告との連携によるオーディエンス活用

GA4とGoogle広告を連携させることで、GA4で作成したユーザーリスト(オーディエンス)をGoogle広告のリマーケティングに活用できます。例えば、以下のような特定の条件に合致するユーザーリストを作成し、広告配信に利用することが可能です。

  • 特定の動画を視聴したが、コンバージョンには至らなかったユーザー
  • 商品をカートに追加したが、購入しなかったユーザー
  • 特定のページを3回以上閲覧したユーザー

ユーザーの具体的な行動履歴に基づいてオーディエンスを作成できるため、画一的なリマーケティングよりも高い効果が期待できます。

アトリビューション分析による貢献度の評価

ユーザーはコンバージョンに至るまでに、自然検索、SNS、広告など複数のチャネルに接触することが一般的です。「広告」ワークスペースの「アトリビューション」レポートでは、コンバージョンに対して各チャネルがどれだけ貢献したかを評価できます。

特に「モデル比較」レポートは重要です。従来の「ラストクリック」モデル(コンバージョン直前の接点のみを評価)だけでなく、GA4が推奨する「データドリブン」モデル(機械学習を用いて各接点の貢献度を総合的に評価)など、複数のモデルで貢献度を比較できます。

これにより、コンバージョンのきっかけとなった最初の広告や、途中で接触したSNS投稿など、間接的な貢献も正しく評価できます。この分析結果をもとに、認知獲得目的のキャンペーンと刈り取り目的のキャンペーンの予算配分を最適化するなど、より戦略的な広告運用が可能になります。

【まとめ】GA4とは?GA4の使い方・見方を理解してサイト改善につなげよう

本記事では、GA4の基本的な知識から初期設定、レポートの見方、さらには実践的な分析テクニックまで網羅的に解説しました。GA4は、旧来のユニバーサルアナリティクス(UA)とは計測の仕組みが大きく異なり、ユーザーの行動を軸とした「イベントベース」の考え方を採用しています。これにより、Webサイトとアプリを横断したユーザー行動をより正確に捉えることが可能になり、現代のデジタルマーケティングに欠かせないツールとなっています。

GA4は多機能なため、初めて触れる方は難しく感じるかもしれません。しかし、本記事で紹介した初期設定や基本的なレポートの見方を一つずつ押さえていけば、初心者の方でも自社サイトの現状を把握し、課題を発見するための第一歩を踏み出せます。まずは「ユーザー属性」や「トラフィック獲得」といった基本的なレポートから確認し、データに慣れていくことが重要です。

GA4を導入する最終的な目的は、データを分析してサイト改善のアクションにつなげ、ビジネスの成果を高めることです。例えば、コンバージョンに至ったユーザーの行動を分析してサイトの導線を改善したり、特定のページの離脱率が高い原因を突き止めてコンテンツを修正したりと、具体的な施策を実行するためのヒントがGA4のデータには詰まっています。

GA4は、これからのWebサイト運営において中心的な役割を担います。ぜひ本記事を何度も見返しながらGA4を使いこなし、データに基づいた効果的なサイト改善を実現してください。

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この記事を書いた人

FC編集部

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