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LINE広告が表示されない原因と対処法|配信されない・審査落ちの理由を解説

LINE広告

  • 2025年10月30日
  • 2025年10月25日

月間アクティブユーザー数が9,600万人を超えるLINEは、多くの企業にとって重要な広告配信プラットフォームです。しかし、いざLINE広告を出稿してみると「広告が承認されたのに表示されない」「急に配信が止まってしまった」といった問題に直面し、原因が分からず困ってしまうケースは少なくありません。

この記事では、LINE広告が表示されない際に考えられる原因を、アカウント設定といった技術的な問題から、広告ポリシーや審査に関する問題まで解説します。

LINE広告が表示されない原因は多岐にわたりますが、まずは管理画面でステータスを確認し、原因を一つずつ切り分けていくことが早期解決の鍵となります。

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LINE広告が表示されないとは?状況を正確に把握しよう

LINE広告の配信を開始したものの、いつまで経っても広告が表示されない、あるいは突然表示されなくなったという経験はありませんか。LINE広告が表示されないという問題は、多くの広告運用者が直面する課題の一つです。しかし、一口に「表示されない」と言っても、その背後には様々な原因が考えられます。

問題解決の第一歩は、現在どのような状況にあるのかを正確に把握することです。インプレッションが全く発生していないのか、配信量が少ないだけなのか、あるいは特定の条件下で表示されないのか。状況を正しく切り分けることで、原因の特定と解決への道のりが格段にスムーズになります。まずは焦らず、現状の確認から始めましょう。

「表示されない」の4つの状況パターン

LINE広告が表示されない状況は、主に以下の4つのパターンに分類できます。ご自身の状況がどれに最も近いかを確認してみてください。

パターン1:そもそも配信が開始されていない

キャンペーンや広告グループ、広告を有効(オン)に設定したにもかかわらず、インプレッション(広告の表示回数)が全く発生しないケースです。管理画面のレポートを見ても、すべての数値が「0」のまま動かない状態がこれに該当します。この場合、設定ミスや審査の問題、アカウントの支払い情報など、根本的な原因が潜んでいる可能性が高いです。

パターン2:配信されていたが、途中で止まってしまった

昨日までは問題なく配信されていたのに、今日になってインプレッションが急にゼロになった、というケースです。日予算の上限に達した場合や、広告の配信期間が終了した場合、あるいはアカウントの残高不足などが考えられます。また、LINE広告のポリシー変更やシステムアップデートが影響している可能性もゼロではありません。

パターン3:配信量は出ているが、極端に少ない

インプレッションは発生しているものの、想定していたよりも遥かに配信量が少ないケースです。クリックやコンバージョンもほとんど発生せず、広告の効果を実感できない状態です。この原因としては、入札単価が低すぎることや、ターゲティング設定を絞り込みすぎていることなどが挙げられます。競合とのオークションに負けている可能性も視野に入れる必要があります。

パターン4:管理画面では配信されているが、自分では確認できない

管理画面の数値上はインプレッションが発生しており、広告は配信されているはずなのに、自分自身のスマートフォンでLINEアプリを使っても広告が見当たらない、というケースです。これは、広告運用者が広告のターゲティング対象から外れている、あるいは配信頻度を制御するフリークエンシーキャップの設定などが原因であることがほとんどです。このパターンは、広告配信自体に問題がない場合も多いです。

最初に確認すべき管理画面のステータス

どのパターンであっても、問題解決の糸口はLINE広告の管理画面にあります。まずはキャンペーン、広告グループ、広告の各階層で「ステータス」がどのようになっているかを確認しましょう。

ステータス確認の基本手順

LINE広告の管理画面にログイン後、左側のメニューから「キャンペーン」「広告グループ」「広告」をそれぞれ選択し、一覧画面に表示される「ステータス」の列を確認します。問題が発生している階層を特定するために、上位のキャンペーンから順に見ていくのが効率的です。

各ステータスの意味と確認ポイント

ステータスは広告の配信状況を示す重要な指標です。主なステータスとその意味を理解しておくことで、迅速な原因究明につながります。

 

ステータス名意味主な確認ポイント
オン / アクティブ配信が有効になっている状態です。この状態で表示されない場合、審査状況、予算、入札単価、ターゲティング設定など、他の要因を確認する必要があります。
オフ手動で配信を停止している状態です。意図せずオフになっていないかを確認します。キャンペーンや広告グループがオフの場合、その配下にある広告はすべて配信されません。
審査中作成・編集した広告がLINE社の審査を待っている状態です。審査が完了するまで配信は開始されません。通常、審査には時間がかかる場合があるため、完了まで待ちましょう。
承認審査に通過し、配信可能な状態です。「承認」かつ「オン」なのに配信されない場合は、設定面に他の原因がある可能性が高いです。
非承認広告クリエイティブやテキストがLINE広告のガイドラインに抵触し、審査で否認された状態です。管理画面に表示される否認理由を確認し、該当箇所を修正して再審査をリクエストする必要があります。
配信不可アカウントの残高不足やクレジットカードのエラーなど、支払いに関する問題で配信が停止している状態です。アカウント設定や請求情報を確認し、支払い方法の問題を解決する必要があります。

プレビュー機能と実機での確認方法の違い

「自分に広告が表示されない」という悩みを持つ方によくある誤解が、プレビュー機能と実際の広告配信の混同です。

LINE広告の管理画面には、作成した広告がどのように表示されるかを確認するための「プレビュー機能」があります。これはあくまでデザインやテキストの表示崩れがないかなどをチェックするための機能であり、このプレビューが見られるからといって、実際の広告配信が保証されるわけではありません

一方、ご自身のスマートフォンなどの実機で広告を確認しようとしても、表示されないことが多々あります。なぜなら、LINE広告は設定されたターゲティング(年齢、性別、地域、興味関心など)に合致したユーザーに配信される仕組みだからです。広告運用者自身がそのターゲット条件から外れていれば、広告は表示されません。また、同じユーザーに何度も広告が表示されないようにするフリークエンシーキャップの設定も影響します。

したがって、管理画面上でインプレッション数が正常にカウントされていれば、広告はターゲットユーザーに対して適切に配信されています。自分自身で確認できないからといって、必ずしも配信に問題があるわけではない点を理解しておくことが重要です。

LINE広告が表示されない主な原因【技術・設定編】

LINE広告の審査は通過したにもかかわらず、広告が表示されない場合、その原因は広告ポリシー違反ではなく、管理画面上の設定や技術的な問題にある可能性が高いです。ここでは、システムや設定に起因する主な原因を7つに分けて詳しく解説します。ご自身の管理画面と照らし合わせながら、一つずつ確認していきましょう。

1. アカウントやキャンペーンのステータスがオフになっている

最も基本的かつ見落としがちなのが、配信ステータスの設定です。LINE広告は「キャンペーン」「広告グループ」「広告」という3つの階層で構成されており、配信したいすべての階層のステータスが「オン(有効)」になっていなければ広告は表示されません。

また、広告アカウント自体のステータスが「利用停止」になっているケースもあります。まずは、各階層のステータスが正しく設定されているかを確認してください。

 

ステータス確認のチェックリスト
階層確認事項対処法
広告アカウントステータスが「有効」になっているか。「利用停止」の場合は、LINEからの通知を確認し、指示に従って対応します。
キャンペーン配信したいキャンペーンのステータスが「オン」になっているか。ステータスを「オフ」から「オン」に切り替えます。
広告グループ配信したい広告グループのステータスが「オン」になっているか。ステータスを「オフ」から「オン」に切り替えます。
広告配信したい広告のステータスが「オン」になっているか。ステータスを「オフ」から「オン」に切り替えます。

2. 予算設定に問題がある

予算に関する設定も、広告配信が停止する直接的な原因となります。特に「予算上限」と「アカウント残高」の2点は必ず確認すべき項目です。

日予算や通算予算の上限に達している

キャンペーンに設定した「日予算」や「通算予算」の上限に達すると、その日の配信やキャンペーン期間中の配信は自動的に停止します。特に、配信開始直後にクリックが集中し、午前中のうちに日予算を使い切ってしまうケースは少なくありません。管理画面で予算の消化状況を確認し、必要に応じて予算額の引き上げを検討しましょう。

アカウントの残高が不足している

LINE広告の支払い方法を「手動(プリペイド)」に設定している場合、アカウントの残高がなくなると広告は即座に停止します。特に、クレジットカードの有効期限切れや利用限度額の超過で自動入金が失敗し、意図せず残高不足に陥ることもあります。定期的にアカウント残高を確認し、余裕を持った入金を心がけることが大切です。

3. 入札単価が低すぎる

LINE広告はオークション形式で配信枠が決定されるため、設定した入札単価が低すぎると、競合の広告に負けてしまい、表示機会がほとんど得られなくなります。特に、競争が激しいターゲティング設定を行っている場合、推奨入札単価を下回る設定では配信量が著しく減少する可能性があります。

管理画面に表示される「推奨入札単価」を参考に、現在の入札単価が極端に低くないかを確認してください。最初は少し高めに設定して配信実績を作り、データを見ながら徐々に調整していくのが効果的です。

4. ターゲティング設定が狭すぎる

広告を届けたいユーザーを絞り込むターゲティング設定ですが、過度に絞り込みすぎると、配信対象となるユーザーが極端に少なくなり、広告が表示されなくなることがあります。

オーディエンスサイズが小さすぎる

年齢、性別、地域、興味関心などを細かく設定しすぎた結果、推定オーディエンスサイズがLINE広告の推奨値を下回ってしまう’mark>と、配信が不安定になったり、全く配信されなくなったりします。特に、市区町村単位での詳細な地域ターゲティングと他のセグメントを掛け合わせる際は注意が必要です。まずは少し広めのターゲティングから始め、徐々に絞り込んでいくアプローチをおすすめします。

配信期間や配信時間の設定ミス

キャンペーンの配信スケジュール設定で、「終了日」を過去の日付に設定していたり、配信時間帯を極端に短く設定していたりすると、広告は表示されません。意図した配信期間・時間になっているかを改めて確認しましょう。

5. 広告の学習期間中である

LINE広告のシステムは、配信開始後のデータを基に「どのようなユーザーに広告を配信すれば最も効果が高まるか」を自動で学習します。この「学習期間」中は、最適な配信先を探している段階のため、広告の表示が不安定になることがあります。

一般的に、1つの広告グループで50件程度のコンバージョンが発生するまでが学習期間の目安とされています。配信開始から数日間は大きな設定変更を避け、システムの最適化が進むのを待つことも重要です。

6. LINE Tagの設定に不備がある

コンバージョン(商品購入や会員登録など)の獲得を目的としたキャンペーンを配信する場合、ウェブサイトへの「LINE Tag」の設置が求められます。このLINE Tagが正しく設置されていなかったり、正常に作動していなかったりすると、コンバージョン計測ができないため、システムの最適化がうまく機能せず、結果として配信が抑制されることがあります。

LINE広告の管理画面からタグのステータスを確認できるため、「アクティブ」になっているかを確認し、問題がある場合は設置状況を見直してください。

7. 広告グループに広告が紐づいていない

キャンペーン、広告グループを作成したものの、その広告グループ内に配信する「広告(クリエイティブ)」を登録し忘れている、あるいは紐付けができていないという設定ミスも考えられます。LINE広告の構造は「キャンペーン ⊃ 広告グループ ⊃ 広告」という入れ子構造になっています。各広告グループに、必ず1つ以上の審査承認済みの広告が有効な状態で紐づいているかを確認しましょう。

LINE広告が表示されない主な原因【審査・ポリシー編】

LINE広告は、ユーザーに快適な利用体験を届けるため、独自の広告審査ガイドラインを設けています。広告の設定に技術的な問題がなくても、このガイドラインや関連法規に抵触していると広告は表示されません。ここでは、審査やポリシーが原因で広告が表示されないケースについて詳しく解説します。自社の広告が該当していないか、一つひとつ確認していきましょう。

LINE広告の審査ポリシーに違反している

広告が表示されない最も一般的な原因が、LINE広告のポリシー違反です。審査は「広告アカウント」「広告」「クリエイティブ」の各段階で行われ、いずれかで違反が確認されると配信は承認されません。特に注意すべきポイントを4つに分けて見ていきましょう。

掲載できない業種・サービスに該当する

LINE広告では、一部の業種やサービスについて広告掲載を認めていません。たとえ広告の内容自体に問題がなくても、取り扱う商材が掲載不可カテゴリに分類される場合は審査を通過できません。自社のビジネスが該当していないか、事前に必ず確認が必要です。

 

掲載できない業種・サービスの例
カテゴリ具体例
アダルト関連性風俗、アダルトビデオ、出会い系サイト(一部を除く)、成人向け商品など
医薬品・医療機器国内で未承認の医薬品や医療機器、処方箋医薬品など(一部承認されているものを除く)
ギャンブル関連オンラインカジノ、ブックメーカーなど(公営競技や公営くじは一部掲載可能)
宗教関連宗教団体の布教、霊感商法、お守りや開運グッズの販売など
その他たばこ、電子たばこ、武器全般、個人情報の売買、未承認の金融商品など

上記はあくまで一例です。最新のガイドラインを常に確認し、自社の商材が配信可能かどうかを把握しておくことが重要です。不明な場合は、LINE広告の正規代理店に相談するのも一つの方法です。

広告表現がガイドラインに違反している

広告のテキストやキャッチコピーが、ユーザーに誤解を与えたり不快感を与えたりする表現だと判断された場合も、審査落ちの原因となります。広告を作成する際は、客観的な視点で表現を見直すことが求められます。

 

ガイドラインに違反する広告表現の例
違反の種類NG表現の例改善案
最上級・最大級表現「世界一」「業界No.1」「絶対に痩せる」客観的な調査データや根拠を明記する(例:「〇〇調べ 顧客満足度No.1」)
ユーザーの身体的特徴を煽る表現「そのシミ、見られていますよ」「薄毛だとモテない」悩みに寄り添う表現にする(例:「シミが気になるあなたへ」「ヘアケアを始めませんか」)
ユーザーの意に反する操作を誘導する表現「はい」しか選択できない質問形式(例:「美肌になりたいと思いませんか?→はい」)サービスの魅力をストレートに伝える(例:「〇〇で目指す、うるおい美肌」)
LINEの公式サービスと誤認させる表現LINEのロゴやアイコンを無断で使用する、LINE公式からのメッセージと見せかける自社のサービスであることが明確に分かるデザインや文章にする

特に、コンプレックスを過度に刺激する表現や、効果を保証するような断定的な表現は厳しく審査される傾向にあります。ユーザーが安心して広告を見られるような、誠実な言葉選びを心がけましょう。

クリエイティブ(画像・動画)が規定を満たしていない

広告で使用する画像や動画も審査の対象です。テキストと同様に、ユーザーに不快感を与えたり、誤解を招いたりするクリエイティブは承認されません。以下のような点に注意が必要です。

  • 過度な肌の露出や暴力的な画像:ユーザーが不快に感じる可能性のある画像や動画は使用できません。
  • 加工前後の比較(Before/After)が過剰な画像:特に美容・健康食品の広告で、効果を過剰に見せるような表現は審査落ちの対象となります。
  • 画質の低い画像:ユーザー体験を損なうため、解像度が低く不鮮明な画像は使用を避けましょう。
  • LINEのロゴやキャラクターの無断使用:LINEが提供する素材をガイドラインに反して使用することは禁じられています。
  • QRコードの掲載:クリエイティブ内にQRコードを含めることはできません。

クリエイティブは広告の顔となる部分です。規定を遵守し、品質の高い画像や動画を用意することが、スムーズな広告配信につながります。

ランディングページ(LP)に問題がある

見落としがちですが、広告のリンク先であるランディングページ(LP)も審査の対象です。広告クリエイティブが承認されても、LPの内容に問題があれば広告は配信されません。

LPでチェックされる主なポイントは以下の通りです。

  • 広告との関連性:広告で訴求している内容とLPの内容が一致しているか。
  • 運営者情報の明記:特定商取引法に基づく表記(会社名、住所、電話番号など)が正しく記載されているか。
  • ユーザーの操作を妨げる要素:「戻る」ボタンが機能しない、強制的に別サイトへ移動させるなどの仕組みがないか。
  • 虚偽・誇大なコンテンツ:広告と同様に、LP内でも非科学的な内容や虚偽の体験談などを掲載することはできません。

広告とLPは一体として審査されることを意識し、LPの内容もガイドラインに沿って適切に作成しましょう。

広告アカウント自体が承認されていない・停止されている

広告クリエイティブやLP以前の問題として、広告を配信する大元である「広告アカウント」のステータスが原因で表示されないケースもあります。過去に重大なポリシー違反を繰り返した場合や、登録情報に不備がある場合、アカウント自体が承認されなかったり、利用を停止されたりすることがあります。管理画面でアカウントのステータスが「有効」になっているかを確認し、もし停止されている場合は、その原因を突き止めて対処する必要があります。

薬機法や景品表示法などの関連法規に抵触している

LINE広告のガイドライン遵守はもちろんのこと、日本の法律に準拠することも広告配信の大前提です。特に、健康食品や化粧品、金融商品などを扱う場合は、以下の法律に抵触しないよう細心の注意が求められます。

薬機法(旧薬事法)

医薬品や化粧品、健康食品などの広告において、医薬品的な効果効能を謳うことは薬機法で固く禁じられています。たとえ事実であっても、「飲むだけで痩せる」「シミが消える」といった、身体の組織機能に影響を与えるような表現は認められません。

景品表示法(景表法)

景品表示法は、商品やサービスの品質や価格について、実際よりも著しく優れている、あるいは有利であると消費者に誤解させるような表示(不当表示)を禁止する法律です。具体的には、十分な根拠がないにもかかわらず「業界No.1」と表示する「優良誤認表示」や、実際にはほとんど販売実績のない価格を「通常価格」として表示し、そこから大幅に割り引いているように見せかける「有利誤認表示」などが該当します。

LINE広告が表示されないときの具体的な解決方法

LINE広告が表示されない原因は多岐にわたりますが、一つひとつ確認していけば必ず解決の糸口が見つかります。前の章で挙げた原因を踏まえ、ここでは具体的な解決策をステップごとに解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、冷静に対処していきましょう。

【技術・設定編】の解決策チェックリスト

まずは、広告管理画面内の設定に起因する問題の解決方法です。以下の項目を順番に確認・修正してください。

1. アカウント残高の確認と入金方法

広告配信の基本として、アカウントに残高がなければ広告は表示されません。特に、広告費を使い切って配信が停止するケースは頻繁に起こります。

まず、広告管理画面の上部に表示されている「残高」を確認しましょう。残高がゼロ、または最低出稿金額を下回っている場合は、速やかに入金が必要です。

入金方法は主に以下の通りです。

  • クレジットカード(オンライン決済)
  • LINE Pay(オンライン決済)
  • 請求書払い(銀行振込・月締め)

オンライン決済であれば即時反映されるため、急いで配信を再開したい場合におすすめです。請求書払いは事前の申し込みが必要な点に注意してください。

2. キャンペーン・広告グループ・広告のステータス確認

意図せず配信設定が「オフ」になっていることも、広告が表示されない原因としてよくあります。LINE広告は「キャンペーン」「広告グループ」「広告」の3つの階層で構成されており、いずれか一つでもステータスが「オフ」や「一時停止」になっていると広告は配信されません。

管理画面で各階層のステータスを確認し、「オン」になっているかチェックしてください。以下の表を参考に、ステータスの状態と対処法を把握しましょう。

 

ステータス状態対処法
オン配信可能な状態です。問題ありません。他の原因を確認してください。
オフ手動で配信を停止している状態です。スイッチを「オン」に切り替えてください。
一時停止手動で配信を一時的に停止している状態です。「再開」ボタンをクリックして「オン」にしてください。
終了設定した配信期間が終了した状態です。配信期間を延長、または新規で設定し直してください。
準備中配信開始日前の状態です。設定した配信開始日時になると自動で配信が始まります。
予算上限設定した日予算または通算予算の上限に達した状態です。予算額を引き上げるか、翌日(日予算の場合)の配信再開を待ちます。

3. 配信期間とスケジュールの見直し

広告の配信期間が過去の日付になっていたり、未来の日付に設定されていたりすると、当然広告は表示されません。キャンペーン設定画面で「配信期間」を確認し、現在の日時が配信期間内に含まれているかを確かめましょう。

また、「配信スケジュール」で曜日や時間帯を細かく設定している場合も注意が必要です。例えば、平日の日中のみに配信する設定で、土日に確認しても広告は表示されません。設定が意図したものになっているか、一度見直してみることをおすすめします。

4. 上限予算(日予算・通算予算)の調整

設定した予算の上限に達すると、その時点で広告配信は自動的に停止します。特に、クリック単価やコンバージョン単価が高いキーワードで出稿している場合、想定よりも早く日予算を消化してしまうことがあります。

広告グループの「日予算」やキャンペーンの「通算予算」の設定を確認してください。ステータスが「予算上限」となっている場合は、予算額を引き上げることで配信が再開されます。ただし、全体の広告費用とのバランスを見ながら慎重に調整しましょう。

5. 入札単価と入札戦略の最適化

設定した入札単価が低すぎると、オークションで他の広告に負けてしまい、表示機会がほとんど得られないことがあります。これは、特に競争の激しいジャンルで起こりがちな現象です。

手動入札の場合は、現在の入札単価を少し引き上げてみて、インプレッション(表示回数)が増えるかを確認しましょう。管理画面で推奨入札単価を確認するのも有効な手段です。

また、「自動入札」を利用している場合、学習期間中は配信が不安定になることがあります。データが蓄積されるまで数日間は様子を見るか、それでも配信量が少ない場合は、手動入札に切り替えてみるのも一つの方法です。

6. ターゲティング設定の緩和

ターゲットを詳細に設定できるのがLINE広告の魅力ですが、絞り込みすぎると配信対象となるユーザーが極端に少なくなり、広告が表示されなくなります。

広告グループの編集画面で「オーディエンス」設定を確認し、「推定オーディエンスサイズ」が小さすぎないかチェックしてください。もし数千人以下など極端に少ない場合は、以下の設定を緩和してみましょう。

  • 年齢や性別の範囲を広げる
  • 地域の指定を広域にする(例:市区町村 → 都道府県)
  • 興味関心カテゴリのチェックを増やす
  • カスタムオーディエンスの除外設定を見直す

少しずつターゲティングを広げながら、適切なオーディエンスサイズを探っていくことが重要です。

7. クリエイティブの再設定と確認

広告の画像や動画(クリエイティブ)がLINEの規定に沿っていない場合、システム側で配信がブロックされることがあります。例えば、画像サイズが推奨と異なっていたり、ファイル形式が対応していなかったりするケースです。

広告の編集画面で、クリエイティブにエラーメッセージが表示されていないか確認してください。問題がある場合は、LINE広告のクリエイティブガイドラインに沿って画像を修正し、再度アップロードし直しましょう。

【審査・ポリシー編】の解決策チェックリスト

広告の内容やリンク先サイトがLINEのポリシーに準拠していない場合、審査で否認され広告は配信されません。ここでは審査関連の問題を解決する方法を解説します。

1. 審査状況の確認方法

まずは、広告の審査状況を確認することが第一歩です。広告管理画面の「広告」タブで、対象広告のステータス欄を見ましょう。ステータスは「審査中」「承認」「否認」などで表示されます。

「審査中」の場合は、審査が完了するまで待つしかありません。通常、審査は1〜5営業日程度かかりますが、混雑状況によってはそれ以上かかることもあります。

2. 否認理由の確認と広告の修正・再審査リクエスト

ステータスが「否認」となっている場合、広告は一切配信されません。この場合は、否認理由を必ず確認することが最も重要です。

否認された広告のステータスにカーソルを合わせると、否認理由が表示されます。例えば、「誇大表現」「ユーザーに不快感を与える表現」「薬機法への抵触」など、具体的な理由が記載されています。

その理由に従って、広告のテキスト、画像、またはその両方を修正してください。修正が完了したら、広告を保存し直すことで自動的に再審査がリクエストされます。修正箇所が分からない場合は、一度広告を複製して新しい広告として再申請するのも有効です。

3. LINE広告ガイドラインの再確認

修正しても繰り返し審査に落ちてしまう場合は、根本的にLINE広告のポリシーを理解できていない可能性があります。一度立ち止まり、公式の「LINE広告審査ガイドライン」を熟読しましょう。

特に、以下の項目は否認されやすいポイントなので、重点的に確認してください。

  • 最上級表現:「世界一」「業界No.1」などの表現は、客観的なデータソースの記載が必要です。
  • コンプレックスを煽る表現:「まだ〇〇で悩んでるの?」など、ユーザーの劣等感を刺激するような表現は禁止されています。
  • ビフォーアフター表現:身体の変化を示すような画像は、内容によって否認の対象となります。
  • LINEのロゴやキャラクターの使用:LINEが公式に提供していると誤認させるようなクリエイティブは使用できません。

4. ランディングページ(LP)の修正

審査の対象は広告クリエイティブだけでなく、広告をクリックした先のランディングページ(LP)も含まれます。広告自体に問題がなくても、LPが原因で否認されるケースは少なくありません。

LPについて、以下の点を確認・修正してください。

  • 広告内容とLPの内容に乖離がないか
  • 運営者情報(会社名、住所、連絡先)が明記されているか
  • プライバシーポリシーが設置されているか
  • 薬機法や景品表示法に抵触するような過度な表現が使われていないか

LPを修正した後は、広告の再審査リクエストが必要です。

それでも解決しない場合の最終手段

上記すべての項目を確認・修正しても広告が表示されない場合、システム上の問題や、自分では特定できない複雑な原因が絡んでいる可能性も考えられます。

1. 新しい広告グループ・キャンペーンを作成する

原因が特定できない場合、既存の設定に何らかの問題が残っている可能性があります。そのようなときは、同じ内容で新しいキャンペーンや広告グループをゼロから作成し直すことで、問題が解消されることがあります。少し手間はかかりますが、設定の不備を見直す良い機会にもなります。

2. LINE広告のサポートに問い合わせる

あらゆる手段を試しても解決しない場合は、最終手段としてLINE広告の公式サポートに問い合わせましょう。専門の担当者が、アカウントの状況を直接確認して原因を調査してくれます。

問い合わせる際は、以下の情報を事前にまとめておくと、スムーズなやり取りが可能です。

  • アカウントID
  • 問題が発生しているキャンペーン名、広告グループ名、広告名
  • 問題の具体的な内容(いつから表示されないか、試した対処法など)
  • 問題が確認できる管理画面のスクリーンショット

問い合わせは、広告管理画面内にあるヘルプセンターの問い合わせフォームから行えます。

【Q&A】LINE広告が表示されないときによくある質問

LINE広告が表示されないという問題に直面した際、多くの運用担当者が抱える共通の疑問があります。ここでは、特に頻繁に寄せられる質問とその回答をまとめました。基本的な設定や審査の確認を終えた後、さらに深く原因を探るための参考にしてください。

Q1:LINE広告の審査にはどのくらい時間がかかる?

LINE広告の審査にかかる時間は、公式の目安として5営業日前後とされています。ただし、これはあくまで目安であり、状況によって期間は変動します。

例えば、新規で開設したアカウントの初回審査や、健康食品・美容・金融といった審査基準が厳しい業種の広告は、通常よりも時間がかかる傾向にあります。また、年末年始や大型連休などの時期は、広告の出稿が集中し審査部門が混み合うため、審査完了までに時間を要することがあります。

反対に、過去に承認実績のある広告と類似した内容であれば、数時間から1営業日程度で審査が完了する場合もあります。いずれにせよ、広告配信を開始したい日から逆算し、最低でも1週間程度の余裕を持って広告を入稿することをおすすめします。

Q2:広告は承認されたのに表示されないのはなぜ?

審査で「承認済み」のステータスになっているにもかかわらず広告が表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。これは非常によくあるケースで、原因は一つとは限りません。

主に、以下のような設定項目を見直してみてください。

  • 配信設定の確認:キャンペーン、広告グループ、広告の各階層でステータスが「オン」になっているか確認しましょう。意図せず「オフ」になっていることがあります。
  • 配信期間の確認:設定した配信期間が未来の日付になっていないか、あるいは既に終了していないかを確認します。
  • 予算上限の到達:「1日の予算」やキャンペーンの「通算予算」の上限に達していると、その時点で配信は停止します。
  • 入札単価の低さ:設定した入札単価が低すぎると、オークションで他の広告に負けてしまい、表示機会を得られないことがあります。特に配信開始直後は、インプレッションが全く出ない場合、少し入札単価を上げて様子を見るのも一つの手です。
  • オーディエンスサイズの狭さ:ターゲティング設定を細かくしすぎた結果、推定オーディエンスサイズが極端に小さくなり、配信対象者がほとんどいない状態になっている可能性があります。管理画面で推定リーチ数を確認し、必要であればターゲティングを緩和しましょう。
  • システムへの反映遅延:承認された直後は、システム全体に設定が反映されるまで少し時間がかかる場合があります。承認後、数時間待っても配信されない場合に、他の原因を確認すると良いでしょう。

Q3:LINE公式アカウントを連携しないと配信できない?

結論から言うと、LINE公式アカウントを連携しなくてもLINE広告を配信することは可能です。広告の配信自体は、LINE広告専用のアカウントがあれば問題なく行えます。

しかし、LINE広告の効果を最大限に高めるためには、LINE公式アカウントとの連携が強く推奨されます。連携することで、以下のようなメリットがあります。

  • 友だち追加広告(CPF)の利用:広告経由でLINE公式アカウントの友だちを直接獲得できる広告メニューが利用可能になります。
  • ユーザーエンゲージメントの向上:広告をクリックしたユーザーを自社のLINE公式アカウントに誘導し、継続的なコミュニケーションの接点を作ることができます。
  • データ活用の幅が広がる:LINE公式アカウントの友だちデータを基にしたオーディエンス作成など、より精度の高いターゲティングが可能になります。

特別な理由がない限りは、LINE公式アカウントと連携して広告を運用することをおすすめします。

Q4:同じ広告を複数キャンペーンで出すと配信が止まる?

完全に同じクリエイティブやターゲティング設定の広告を、複数のキャンペーンで同時に配信することは推奨されません。「配信が止まる」というよりは、「配信が不安定になる」「広告費が高騰する」といった問題が発生する可能性があります。

これは、LINE広告のシステム内で、同じ広告主の広告同士がオークションで競合してしまう「アカウント内競合」と呼ばれる現象が起きるためです。結果として、クリック単価(CPC)やインプレッション単価(CPM)が不必要に上昇したり、本来配信を強化したいキャンペーンの表示回数が伸び悩んだりすることがあります。

A/Bテストなどでクリエイティブやターゲティングを比較検証したい場合は、一つのキャンペーン内に複数の広告グループを作成して実施するのが基本的な手法です。目的やターゲットが明確に異なる場合を除き、同一内容の広告を複数のキャンペーンで並行して配信するのは避けましょう。

Q5:LINE広告が配信されない時に問い合わせる方法は?

これまで解説した原因や対処法をすべて試しても問題が解決しない場合は、LINE広告のサポートに問い合わせるのが最終手段となります。問い合わせは、LINE広告の管理画面内にある専用フォームから行います。

問い合わせを行う前に、ご自身で以下の点を確認・準備しておくと、その後のやり取りがスムーズに進みます。

  • 本記事で解説したような基本的な設定ミスや審査状況をすべて確認したか。
  • LINE広告の公式ヘルプセンターで、同様の事象に関する記載がないか確認したか。

これらの確認を終えた上で、問い合わせフォームには以下の情報をできるだけ具体的に記載しましょう。

 

項目記載内容の例
アカウントID問題が発生しているLINE広告のアカウントIDを正確に記載します。
対象のID問題のキャンペーンID、広告グループID、広告IDを記載します。
問題の詳細「〇月〇日〇時頃から、承認済みの広告ID:xxxxのインプレッションが全く発生しない」のように、いつから、どの広告で、どのような問題が起きているかを具体的に説明します。
試した対処法「予算の引き上げ、配信ステータスの再確認、ターゲティングの緩和などを試したが改善しなかった」など、既に行った対応を伝えます。
スクリーンショット問題が起きている管理画面の状況が分かるスクリーンショットを添付すると、より正確に状況が伝わります。

情報を整理して具体的に伝えることで、サポート担当者が迅速に原因を特定し、的確な回答を得られる可能性が高まります。

まとめ|LINE広告が表示されない原因を正しく把握して最短で改善しよう

本記事では、LINE広告が表示されない、または配信されないときに考えられる原因と、その具体的な対処法について解説しました。LINE広告が配信されない原因は多岐にわたりますが、その多くは「技術・設定面の問題」と「審査・ポリシー面の問題」の2つに大別されます。

広告が表示されない状況に直面した場合、まずは慌てずに広告管理画面のステータスを確認し、何が原因となっているのかを正確に突き止めることが解決への第一歩です。入札単価や予算、ターゲティング設定といった技術的な問題が原因であれば、設定を見直すことで改善が見込めます。一方で、審査に承認されなかった場合は、LINE広告のガイドラインに抵触している箇所がないか、クリエイティブやランディングページを丁寧に見直す必要があります。

LINEは国内で非常に多くのユーザーが利用する、影響力の大きいプラットフォームです。広告が表示されない原因を正しく特定し、一つずつ着実に対処することで、機会損失を防ぎ、広告効果を最大化できます。本記事で解説した内容を参考に、問題の早期解決を目指してください。

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FC編集部

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