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インスタ広告の出し方を初心者向けに徹底解説!やり方・設定手順

Instagram広告

Meta広告

  • 2025年10月20日
  • 2025年10月20日

インスタグラム広告を出してみたいけれど、具体的な手順が分からず困っていませんか。実は、Meta広告マネージャを使えば初心者でも比較的簡単に広告を配信できます。しかし、設定項目が多く、どこから始めればよいか迷ってしまうという声も少なくありません。

この記事では、インスタ広告の出し方を初心者向けに段階的に解説します。Meta広告マネージャでの設定手順はもちろん、スマホアプリから投稿を広告として出す方法、フィードやストーリーズなど各フォーマットの特徴、さらにビジネス目的別の活用法まで、まとめました。

アカウント設定から広告クリエイティブの作成、ターゲット設定、予算の決め方、配信後の結果確認まで、一連の流れを理解できます。個人でも出稿可能か、最低予算はいくらか、審査にかかる時間など、よくある疑問にも掲載していますので、これからインスタ広告を始める方はぜひ参考にしてみてください。

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インスタ広告とは?仕組みと特徴をわかりやすく解説

Instagram広告は、月間アクティブユーザー数が国内で約3,300万人を超える大規模なSNSプラットフォームで配信できる広告です。そんなInstagramで広告を配信し、効果的に集客したいと思う方も多いでしょう。しかし実際に始めてみると、広告の設定方法や効果的な運用方法が分からず悩むケースも少なくありません。

この章では、Instagram広告の基本的な仕組みから、どのような場所に広告が表示されるのか、他のSNS広告との違いまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

Instagram広告の基本概要

Instagram広告とは、Instagramのフィードやストーリーズなどに表示される有料の広告のことです。Meta社が提供する広告配信プラットフォームを通じて出稿するため、FacebookやMessengerと同じ広告管理システムを使用します。

Instagram広告の最大の特徴は、視覚的な訴求力が非常に高い点です。写真や動画を中心としたプラットフォームであるため、商品やサービスの魅力を直感的に伝えられます。特にファッション、美容、飲食、インテリアなど、ビジュアルが重要な業種では高い効果が期待できます。

また、Instagram広告は通常の投稿と同じ形式で表示されるため、ユーザーに広告として認識されにくく、自然な形でアプローチできる点も魅力です。広告には「広告」や「Sponsored」という小さなラベルが表示されますが、コンテンツとしての質が高ければ、ユーザーは違和感なく閲覧してくれます。

配信の仕組みとしては、Meta広告マネージャという管理画面から広告を作成し、ターゲット設定や予算設定を行います。設定した条件に基づいて、Instagramのアルゴリズムが最適なユーザーに広告を自動的に配信します。

 

項目内容
運営会社Meta Platforms, Inc.
国内月間アクティブユーザー数約3,300万人以上
主な年齢層10代〜40代(特に20代〜30代が中心)
広告配信システムMeta広告マネージャ
最低広告予算1日100円から可能

フィード・リール・ストーリーズなどの掲載面の違い

Instagram広告は、複数の掲載面に配信できます。それぞれの掲載面には特徴があり、目的やターゲットに応じて使い分けることが重要です。

フィード広告は、Instagramのホーム画面に表示される最も基本的な広告形式です。ユーザーが通常の投稿をスクロールする際に、自然に表示されます。画像1枚、複数枚のカルーセル形式、動画など、様々なフォーマットに対応しており、詳細な商品説明やブランドストーリーを伝えるのに適しています。

ストーリーズ広告は、画面全体に表示されるフルスクリーン形式の広告です。通常のストーリーズ投稿と同じように、24時間で消えるコンテンツの間に表示されます。縦型の画面いっぱいに表示されるため、没入感が高く、ユーザーの注目を集めやすい特徴があります。短時間で印象を残したい場合や、期間限定のキャンペーンを告知する際に効果的です。

リール広告は、短尺動画のコンテンツに表示される広告形式です。最大90秒の縦型動画で、音楽やエフェクトを活用した視覚的に魅力的なコンテンツを作成できます。特に若年層へのリーチに優れており、エンターテインメント性の高い内容が好まれます。

発見タブ広告は、ユーザーが新しいコンテンツを探す際に利用する「発見タブ」に表示される広告です。まだあなたのアカウントをフォローしていない、新規ユーザーにリーチしやすい特徴があります。

 

掲載面表示形式推奨サイズ特徴
フィード広告正方形・横長・縦長1080×1080px(正方形)詳細な情報を伝えやすい、幅広い年齢層にリーチ
ストーリーズ広告縦型フルスクリーン1080×1920px没入感が高い、若年層に効果的
リール広告縦型動画1080×1920pxエンタメ性が高い、拡散されやすい
発見タブ広告正方形・縦長1080×1080px新規ユーザー獲得に最適

それぞれの掲載面は単独で選択することも、複数を組み合わせて配信することも可能です。初めて広告を出す場合は、Meta広告マネージャの自動配置機能を利用すると、システムが最も効果的な掲載面を自動的に選んで配信してくれます。

他のSNS広告(Meta・TikTok)との違い

Instagram広告を効果的に活用するには、他のSNS広告との違いを理解しておくことが重要です。ここでは、同じMeta社が運営するFacebook広告、そして若年層に人気のTikTok広告との違いを解説します。

Facebook広告とInstagram広告は同じMeta広告マネージャで管理でき、ターゲティング設定や予算管理も共通です。ただし、ユーザー層と利用目的には大きな違いがあります。Facebookは30代以上のユーザーが多く、実名制であるため、ビジネス関連の情報収集や友人・家族とのコミュニケーションに利用されます。一方、Instagramは20代〜30代の若年層が中心で、視覚的なインスピレーションやトレンド情報の収集に利用されます。

TikTok広告は、10代〜20代の若年層に圧倒的な影響力を持つプラットフォームです。短尺動画が中心で、エンターテインメント性の高いコンテンツが求められます。TikTokはアルゴリズムによるレコメンド機能が強力で、フォロワーがいなくても動画が拡散される可能性がある点が特徴です。一方、Instagram広告は静止画でも効果を発揮しやすく、ブランドイメージを重視した落ち着いたトーンのコンテンツにも適しています。

 

項目Instagram広告Facebook広告TikTok広告
主な年齢層20代〜30代30代〜50代10代〜20代
コンテンツの特徴視覚重視、ライフスタイルテキスト重視、情報収集短尺動画、エンタメ性
広告フォーマット画像・動画・カルーセル画像・動画・テキスト短尺動画中心
ターゲティング精度高精度(Meta基盤)高精度(実名登録)中程度(興味関心中心)
最低出稿金額1日100円〜1日100円〜1日500円〜

広告配信の目的によって、最適なプラットフォームは異なります。ファッションや美容、インテリアなど視覚的な訴求が重要な商品はInstagram広告が適しています。BtoB商材や30代以上をターゲットとするサービスはFacebook広告が効果的です。若年層向けで話題性を重視するキャンペーンにはTikTok広告が向いています。

また、Meta広告マネージャでは、InstagramとFacebookに同時配信することも可能です。予算を効率的に活用しながら、幅広い年齢層にアプローチしたい場合は、両方のプラットフォームを組み合わせた配信も検討すると良いでしょう。

インスタ広告の出し方【初心者向けステップ解説】

インスタ広告を始めるには、Meta広告マネージャという管理画面を使います。ここでは、広告アカウントの開設から配信開始まで、初めての方でも迷わず進められるよう、6つのステップに分けて解説します。PC・スマートフォンのどちらからでも設定できますが、細かい調整を行う場合はPCでの操作を推奨します。

①Meta広告マネージャにアクセス

インスタ広告を出すには、まずMeta広告マネージャにアクセスする必要があります。InstagramはMetaが運営するサービスであるため、広告配信もこの共通プラットフォームから行います。

広告マネージャを利用するには、Facebookページの作成とInstagramアカウントの連携が必須です。まだFacebookページを持っていない場合は、先にビジネス用のFacebookページを作成してください。個人アカウントとは別に、ビジネス専用のページを用意することで、広告配信やインサイトの確認がスムーズになります。

次に、InstagramアカウントをFacebookページにリンクさせます。これにより、Instagram上での広告配信が可能になります。設定は、Facebookページの設定画面から「Instagram」の項目を選び、アカウントを連携するだけで完了します。

準備が整ったら、Meta広告マネージャにログインします。画面左上の「作成」ボタンをクリックすると、広告キャンペーンの設定画面が表示されます。

②キャンペーン目的(認知・トラフィック・コンバージョン)を選択

広告キャンペーンを作成する際、最初に決めるのが「キャンペーン目的」です。この選択によって、広告の配信方法や最適化の仕組みが自動的に調整されるため、自社のビジネス目標に合った目的を選ぶことが成果に直結します。

 

キャンペーン目的適した用途広告の最適化方向
認知度アップブランドや商品を多くの人に知ってもらいたい広告のリーチ数を最大化
トラフィックウェブサイトやLPへの訪問者を増やしたいクリック数を最大化
エンゲージメント投稿への「いいね」やコメントを増やしたいリアクション数を最大化
リード問い合わせや資料請求などの見込み客情報を集めたいフォーム送信数を最大化
コンバージョン商品購入や会員登録などの成果を得たいコンバージョン数を最大化

初めて広告を出す場合は、まず「トラフィック」や「エンゲージメント」から始めると、広告の反応を確認しながら運用方法を学べます。売上や問い合わせを直接目指す場合は「コンバージョン」を選びますが、この場合は事前にウェブサイトにMetaピクセルを設置する必要があります。

③ターゲット設定(地域・年齢・興味関心)

キャンペーン目的を選んだ後は、広告を表示する対象ユーザーを細かく設定します。このターゲット設定の精度が広告効果を大きく左右するため、自社の商品やサービスに興味を持ちそうな層を明確にイメージしながら設定しましょう。

まず「地域」を指定します。日本全国に配信することも、特定の都道府県や市区町村に絞ることも可能です。実店舗がある場合は、店舗から半径○kmという形で範囲を指定できるため、地域密着型のビジネスに適しています。

次に「年齢」と「性別」を設定します。18歳から65歳以上まで、1歳刻みで指定できます。ターゲット層が明確な商材であれば、ここで絞り込むことで広告費の無駄を減らせます。

さらに重要なのが「詳細ターゲット設定」です。ここでは、ユーザーの興味関心や行動、属性に基づいて絞り込みができます。

 

ターゲット種類設定例
興味関心ファッション、美容、旅行、フィットネス、料理など
行動オンラインショッピングの利用者、旅行の予定がある人など
属性役職、学歴、ライフイベント(結婚、引越しなど)

カスタムオーディエンスを活用すれば、既存顧客のメールアドレスリストやウェブサイト訪問者を元に、類似した属性を持つユーザーに広告を配信することもできます。これにより、新規顧客の獲得率が高まります。

④広告クリエイティブ(画像・動画・テキスト)を作成

ターゲット設定が完了したら、実際に配信する広告素材を準備します。インスタ広告では、ビジュアルの魅力が成果に直結するため、ユーザーの目を引く画像や動画の制作が重要です。

広告クリエイティブは、以下の要素で構成されます。

 

要素推奨サイズ・仕様ポイント
画像1080×1080px(正方形)、1080×1350px(縦長)明るく高画質、テキストは画像の20%以下に
動画MP4形式、最大4GB、最短1秒~最長241分最初の3秒でインパクトを出す、音声なしでも伝わる構成に
メインテキスト125文字以内が目安(それ以上は省略表示)冒頭でメリットや結論を示す、絵文字も効果的
見出し40文字以内行動を促す言葉を入れる
説明文30文字以内補足情報や特典を記載

画像や動画は、プロのデザイナーに依頼しなくても、CanvaやAdobe Expressなどの無料ツールで簡単に作成できます。スマートフォンで撮影した素材でも、明るさや色調を調整すれば十分に使えます。

テキストは、ユーザーが「自分ごと」として受け取れる表現を心がけましょう。たとえば「忙しいあなたに」「初心者でも安心」など、ターゲットに寄り添った言葉を選ぶと反応が良くなります。

また、CTA(行動喚起)ボタンも選択できます。「詳しくはこちら」「今すぐ購入」「お問い合わせ」など、目的に合ったボタンを設定することで、ユーザーの次のアクションを促せます。

⑤予算と掲載期間を設定

広告素材が用意できたら、次は予算と配信スケジュールを決めます。インスタ広告は少額から始められるため、初心者でも無理なく試しながら最適な予算配分を見つけられます

予算の設定方法は2種類あります。

 

設定方法内容向いているケース
1日の予算毎日使う金額の平均を指定継続的に配信したい場合
通算予算期間全体で使う総額を指定キャンペーンやセール期間など期限がある場合

最低予算は1日100円からですが、実際に効果を測定するには1日1,000円以上が目安です。最初は少額でテストし、反応が良ければ徐々に予算を増やしていく方法が安全です。

配信スケジュールは、開始日時と終了日時を指定できます。特定の曜日や時間帯に絞って配信することも可能です。たとえば、通勤時間帯や昼休み、夜のリラックスタイムなど、ターゲット層がインスタを見る時間帯に合わせると効率が良くなります。

また、「予算の最適化」をオンにすると、Meta側が自動的に成果の出やすい配信先に予算を振り分けてくれます。複数の広告セットを同時に運用する場合は、この機能を活用すると手間が省けます。

⑥配信開始と結果の確認方法

すべての設定が完了したら、最後に内容を確認して「公開」ボタンをクリックします。広告は自動的にMeta側の審査に送られ、通常24時間以内に結果が通知されます。審査に通過すれば、設定したスケジュール通りに配信が始まります。

配信開始後は、広告マネージャの「広告」タブから配信状況や成果をリアルタイムで確認できます。確認すべき主な指標は以下の通りです。

 

指標意味改善のポイント
リーチ広告が表示されたユニークユーザー数ターゲット設定の幅を調整
インプレッション広告が表示された総回数頻度が高すぎる場合はクリエイティブを変更
CTR(クリック率)広告がクリックされた割合クリエイティブやテキストを見直す
CPC(クリック単価)1クリックあたりのコストターゲットの精度を高める
コンバージョン数購入や登録など目標達成の回数ランディングページの改善も検討

広告の成果が思わしくない場合は、ターゲット設定・クリエイティブ・配信時間の3つを見直すと改善につながります。特に最初の数日間はデータが少ないため、少なくとも1週間は様子を見てから判断しましょう。

また、複数のクリエイティブを用意してA/Bテストを行うと、どの素材が最も反応が良いかを客観的に判断できます。広告マネージャには、自動的に複数パターンを配信して最適な組み合わせを見つける「動的クリエイティブ」機能もあるため、活用すると効率的です。

配信中でも、予算や配信期間、ターゲット設定はいつでも変更できます。ただし、大幅な変更を加えると学習がリセットされる場合があるため、調整は少しずつ行うのが基本です。

スマホからでもできる?インスタアプリでの広告出し方

Instagram広告は、パソコンのMeta広告マネージャだけでなく、スマートフォンのInstagramアプリから直接出稿することも可能です。特に個人事業主や小規模ビジネスを運営している方にとって、手軽に始められる方法として注目されています。ただし、アプリから出せる広告とパソコンから出せる広告では、設定できる項目や機能に違いがあります。この章では、スマホでのインスタ広告の出し方と、それぞれの方法の特徴について詳しく解説します。

投稿を広告として出す「投稿の宣伝」機能とは

Instagramアプリには「投稿の宣伝」という機能があり、既存の投稿を簡単に広告として配信できる仕組みになっています。通常の投稿の下部に表示される「投稿を宣伝」ボタンをタップするだけで、広告出稿のプロセスが開始されます。

この機能は、特別な知識がなくても数分で広告を出せるため、初めて広告を出す方に適しています。すでに投稿している写真や動画をそのまま活用できるので、新たにクリエイティブを作成する手間が省けます。また、その投稿にすでについている「いいね」やコメントも表示されたまま広告として配信されるため、社会的証明としての効果も期待できます。

投稿の宣伝機能を使う際の基本的な流れは次のとおりです。

  1. 広告にしたい投稿の下部にある「投稿を宣伝」ボタンをタップ
  2. 広告の目的を選択(プロフィールへのアクセス、ウェブサイトへのアクセス、メッセージなど)
  3. ターゲットオーディエンスを設定(自動・地域・興味関心から選択)
  4. 予算と配信期間を設定
  5. 支払い方法を登録して広告を作成

この方法であれば、専門的な広告知識がなくても直感的に操作できます。ただし、設定できる項目は限定的であり、詳細なターゲティングや高度な配信設定を行いたい場合には物足りなさを感じるかもしれません。

アプリ内でできる範囲と制限

Instagramアプリからの広告出稿は手軽である一方、設定できる項目や機能には一定の制限があります。アプリ内でできることと、できないことを理解しておくことで、自分のビジネス目的に合った方法を選択できます。

 

項目アプリでできること制限事項
クリエイティブ既存の投稿を広告として利用可能新規作成や複数クリエイティブのテストは不可
ターゲティング地域・年齢・性別・興味関心の基本設定詳細なカスタムオーディエンスや類似オーディエンスは不可
予算設定1日あたりの予算または合計予算の設定入札戦略や配信の最適化設定は限定的
広告の目的プロフィール訪問・ウェブサイト誘導・メッセージなどコンバージョン最適化やカタログ販売などは不可
配信面Instagram内での自動配信Facebook・Messengerなどへの配信は不可
効果測定リーチ数・インプレッション数などの基本指標詳細な分析やピクセル計測は制限あり

アプリからの広告出稿は、すでに投稿しているコンテンツを活用できる点が最大の利点です。特に、エンゲージメントが高かった投稿を広告として再利用することで、効率的にリーチを拡大できます。

一方で、複数のクリエイティブをテストしたり、詳細なターゲティング設定を行ったりすることはできません。また、Meta Pixelを使った詳細なコンバージョン計測やリターゲティング広告の配信も、アプリだけでは実現できません。

予算に関しても、最低金額は1日あたり数百円程度から設定できますが、細かい入札調整や配信スケジュールの設定などはできません。このため、本格的な広告運用を目指す場合には、やはり広告マネージャの利用が必要になります。

広告マネージャーとの違い

InstagramアプリからのKanji宣伝機能とMeta広告マネージャでは、設定の自由度と広告運用の精度に大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分のビジネス目的や習熟度に合わせて使い分けることが重要です。

広告マネージャを使う最大のメリットは、詳細な設定とデータ分析が可能になることです。カスタムオーディエンスを作成して既存顧客にアプローチしたり、ウェブサイト訪問者に対してリターゲティング広告を配信したりできます。また、複数の広告クリエイティブを同時にテストし、パフォーマンスが高いものを自動的に優先配信する設定も可能です。

配信面についても、広告マネージャを使えばInstagramだけでなく、FacebookやMessenger、Audience Networkなど、Meta社が提供する複数のプラットフォームに同時配信できます。これにより、より広範囲にリーチを拡大し、費用対効果を高めることができます。

 

比較項目投稿の宣伝(アプリ)Meta広告マネージャ
操作性シンプルで直感的専門的で学習が必要
クリエイティブ作成既存投稿のみ新規作成・複数パターンのテスト可能
ターゲティング精度基本的な設定のみ詳細なセグメント・カスタムオーディエンス
配信プラットフォームInstagram のみFacebook・Instagram・Messenger等
最適化設定自動のみ目的別の詳細な最適化が可能
効果測定基本指標のみ詳細な分析・レポート・ピクセル計測
適している用途手軽な認知拡大・フォロワー増加本格的なマーケティング・売上向上

初めて広告を出す場合や、とりあえず試してみたいという段階であれば、アプリからの投稿宣伝機能で十分です。操作が簡単で、すぐに結果を確認できるため、広告がどのように機能するのかを体験できます。

一方、本格的にビジネス成果を追求する場合や、月間数万円以上の予算を投じる場合には、広告マネージャの活用が推奨されます。詳細なターゲティングや効果測定により、無駄な広告費を削減し、投資対効果を最大化できます。

また、広告マネージャではキャンペーン・広告セット・広告という3階層の構造で管理できるため、複数の広告を体系的に運用することが可能です。これにより、異なる目的や予算に応じて広告を使い分け、全体の戦略を最適化できます。

スマートフォンでも広告マネージャアプリが提供されているため、外出先からでも詳細な設定や効果確認が可能です。最初はアプリの投稿宣伝機能で慣れてから、徐々に広告マネージャに移行するという段階的なアプローチも有効です。

インスタ広告でよく使われるフォーマット別出し方

Instagram広告には複数の配信フォーマットが用意されており、それぞれ異なる特性と適した活用シーンがあります。広告の目的やターゲット層に合わせて最適なフォーマットを選択することで、広告効果を大きく向上させることができます。ここでは、実際に多くの企業が活用している代表的なフォーマットの特徴と、効果的な出し方について詳しく解説します。

フィード広告の特徴と効果的な作り方

フィード広告は、ユーザーの通常の投稿の間に表示される最もスタンダードな広告形式です。ホームフィードやプロフィールフィード、発見タブなどに表示され、ユーザーが日常的に目にする場所に自然に溶け込む形で配信できることが大きな特徴です。

フィード広告で使用できる素材は、静止画像、動画、カルーセル形式があり、画像の推奨アスペクト比は1:1(正方形)または4:5(縦長)です。動画の場合は最長120分まで配信可能ですが、実際には15秒以内の短い動画の方が完視聴率が高く、効果的な傾向にあります。

効果的なフィード広告を作成するためには、以下のポイントを押さえる必要があります。まず、最初の3秒でユーザーの注意を引くビジュアルを用意することが重要です。スクロール中の手を止めてもらうために、商品の魅力が一目で分かる画像や、興味を引くキャッチコピーを配置しましょう。

テキスト部分は冒頭の125文字が「続きを読む」なしで表示されるため、この範囲内に最も訴求したい内容を盛り込むことが効果的です。また、CTAボタン(行動喚起ボタン)は「詳しくはこちら」「購入する」「予約する」など、広告の目的に合わせて適切なものを選択しましょう。

 

要素推奨仕様ポイント
画像アスペクト比1:1または4:5縦長の方が画面占有率が高い
動画の長さ15秒以内最長120分まで可能だが短い方が効果的
テキスト文字数冒頭125文字以内に要点それ以降は「続きを読む」に格納される
ファイルサイズ画像30MB以内、動画4GB以内高画質を保ちつつ軽量化する

ストーリーズ広告の魅せ方

ストーリーズ広告は、画面全体を使った縦型のフルスクリーン広告で、ユーザーが投稿したストーリーズの間に表示されます。没入感の高い体験を提供できるため、ブランド認知やエンゲージメント向上に非常に効果的です。

ストーリーズの特徴は、24時間で消える通常のストーリーズ投稿と同じ場所に表示されることで、広告感が薄く自然にユーザーに届けられる点にあります。推奨アスペクト比は9:16(縦型フルスクリーン)で、表示時間は最大120秒ですが、多くの場合15秒以内の短い動画や静止画が使用されます。

ストーリーズ広告で成果を上げるためには、以下の要素が重要です。まず、最初の1〜2秒でインパクトを与えるビジュアルを配置することです。ストーリーズはタップ操作でスキップされやすいため、瞬時にユーザーの興味を引く必要があります。

また、テキストやロゴは画面の上下約14%のエリアを避けて配置しましょう。この部分にはプロフィール画像やCTAボタンが表示されるため、重要な情報が隠れてしまう可能性があります。音声をオフにして視聴するユーザーも多いため、字幕やテキストオーバーレイを活用して、音声なしでも内容が伝わるように工夫することも効果的です。

インタラクティブ要素も積極的に活用しましょう。ストーリーズ広告では、上にスワイプする動作を促す「スワイプアップ」機能や、タップで詳細を見る「タップアウト」など、ユーザーのアクションを促す仕組みが用意されています。これらを効果的に使うことで、エンゲージメント率を高めることができます。

リール広告・カルーセル広告の活用法

リール広告は、Instagramの短尺動画機能であるリールの中に表示される広告形式です。エンターテインメント性の高いコンテンツが求められる配信面のため、自然な形で商品やサービスを紹介することが成功の鍵となります。

リール広告の推奨仕様は9:16の縦型動画で、長さは最大90秒まで配信可能です。ただし、リールの性質上、15秒から30秒程度のテンポの良い動画が最も効果的です。BGMやトレンドの音源を活用することで、通常のリール投稿に溶け込みやすくなり、ユーザーに受け入れられやすくなります。

リール広告で効果を出すためには、最初の数秒で視聴者を引き込むことが重要です。商品の使用シーンや、ビフォーアフターの比較、チュートリアル形式など、視覚的に分かりやすく興味を引く内容が適しています。また、画面の下部にはキャプションやいいねボタンが表示されるため、重要な情報は画面中央から上部に配置するようにしましょう。

一方、カルーセル広告は、1つの広告枠の中で複数の画像や動画をスワイプして閲覧できる形式です。最大10枚までのクリエイティブを配信でき、それぞれに異なるリンクを設定することも可能です。

カルーセル広告は、複数の商品を紹介したい場合や、ストーリー性を持たせた訴求をしたい場合に非常に効果的です。例えば、アパレルブランドであれば複数のコーディネート例を紹介したり、飲食店であれば複数のメニューを見せたりといった使い方ができます。

 

フォーマット推奨アスペクト比推奨時間適した用途
リール広告9:16(縦型)15〜30秒エンタメ性のある商品紹介、ブランド認知
カルーセル広告1:1(正方形)各カード15秒推奨複数商品の紹介、ストーリー展開

カルーセル広告を効果的に活用するためには、各カードに一貫性を持たせながらも、それぞれが独立したメッセージを持つように構成することが重要です。最初のカードで興味を引き、2枚目以降で詳細情報や別の商品を紹介し、最後のカードで明確なCTAを配置するという流れが効果的です。

また、カルーセル広告では各カードのパフォーマンスを個別に確認できるため、どのクリエイティブが最も効果的だったかを分析し、次回の広告制作に活かすことができます。定期的にカードの順序を変更してテストすることで、最適な配置を見つけることも可能です。

どのフォーマットを選択する場合でも、ターゲットとなるユーザー層の行動パターンや好みを理解し、それに合わせたクリエイティブを制作することが成果につながります。複数のフォーマットを組み合わせて配信し、効果測定を行いながら最適な組み合わせを見つけていくことをおすすめします。

ビジネス目的別のインスタ広告出し方

Instagram広告は、ビジネスの目的に応じて設定方法や訴求内容を最適化することで、より高い効果を得られます。この章では、ECサイトでの商品販売、店舗への集客、採用活動という3つの代表的なビジネス目的別に、具体的な広告の出し方を解説します。それぞれの目的に適したキャンペーン設定、ターゲティング、クリエイティブの作り方を理解し、効果的な広告運用を実現しましょう。

ECサイト(商品販売)での出し方

ECサイトで商品を販売する場合、Instagram広告は購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできる強力なツールとなります。商品の魅力を視覚的に伝えられるInstagramの特性を活かし、購入までの導線を最適化することが成功の鍵です。

キャンペーン目的とコンバージョン設定

ECサイトでの商品販売を目的とする場合、Meta広告マネージャでキャンペーン目的を「コンバージョン」に設定することが基本です。コンバージョン目的を選択することで、購入意欲の高いユーザーに優先的に広告が配信されるようになります。

具体的な設定手順として、まずMetaピクセルをECサイトに設置し、購入完了ページでのコンバージョンイベントを追跡できるようにします。これにより、実際に購入したユーザーのデータを基に、類似するユーザーへの配信が可能になります。広告セットレベルでは、最適化対象を「コンバージョン」に設定し、購入を最終目標として配信を最適化させます。

商品カタログとダイナミック広告の活用

複数の商品を扱うECサイトでは、商品カタログを連携したダイナミック広告が効果的です。ダイナミック広告は、ユーザーがサイトで閲覧した商品や類似商品を自動的に表示する仕組みで、パーソナライズされた広告配信が実現します。

設定方法としては、まずMeta Business Suiteでカタログを作成し、商品データフィードをアップロードします。その後、広告マネージャでダイナミック広告キャンペーンを作成し、カタログを紐付けます。これにより、サイト訪問者へのリターゲティング広告として、閲覧した商品を自動で表示できるようになります。

ECサイト向けターゲティング設定

商品販売では、購買意欲の高いユーザー層を正確にターゲティングすることが重要です。以下の表に、ECサイト向けの効果的なターゲティング設定をまとめました。

 

ターゲティング種類設定内容期待できる効果
興味・関心商品カテゴリに関連する興味(ファッション、コスメ、家電など)潜在顧客への新規リーチ
行動オンライン購入者、過去30日間の購入履歴購買行動の高いユーザーへの配信
カスタムオーディエンスサイト訪問者、カート放棄ユーザー購入に近いユーザーへの再アプローチ
類似オーディエンス既存購入者の類似ユーザー質の高い新規顧客の獲得

商品訴求に効果的なクリエイティブ作成

ECサイトでの商品販売において、クリエイティブは購入意欲を直接左右する重要な要素です。商品の魅力を最大限に伝えるため、高品質な商品画像や動画を使用しましょう。単品の商品画像だけでなく、使用シーンや着用イメージを見せることで、ユーザーは具体的な購入後のイメージを持ちやすくなります。

カルーセル広告を活用すれば、1つの広告で複数の商品や商品の異なる角度を見せられます。各カードに異なる商品を配置し、商品名と価格を明記することで、ユーザーは比較しながら興味のある商品を選べます。

広告テキストでは、商品の特徴やベネフィットを簡潔に伝えるとともに、期間限定セールや送料無料といった具体的なオファーを明示することで、購入への後押しとなります。コールトゥアクションボタンは「購入する」「詳しくはこちら」などを選択し、明確な行動を促しましょう。

店舗集客・予約促進での出し方

実店舗への来店促進や予約獲得を目的とする場合、Instagram広告では地域ターゲティングと位置情報を活用した配信が効果的です。飲食店、美容サロン、クリニック、フィットネスジムなど、地域密着型のビジネスにおいて強力な集客手段となります。

来店促進に適したキャンペーン目的

店舗集客を目的とする場合、キャンペーン目的は「トラフィック」または「来店数の増加」を選択します。トラフィック目的では予約サイトや店舗情報ページへの誘導が可能で、来店数の増加目的では、店舗の位置情報を設定し、近隣のユーザーに優先的に配信できます。

来店数の増加キャンペーンを使用する際は、事前にMeta Business Suiteで店舗の住所を登録しておく必要があります。複数店舗を展開している場合は、各店舗の位置情報を登録し、ユーザーの現在地に応じて最寄りの店舗情報を表示させることも可能です。

地域ターゲティングの詳細設定

店舗集客では、店舗を中心とした半径での地域ターゲティングが基本となります。Meta広告マネージャでは、店舗住所を中心に半径1km、5km、10km、20kmなど、細かく配信エリアを設定できます。

飲食店や美容サロンなど日常的に利用される業態では、店舗から半径3〜5km程度の狭い範囲に絞ることで、実際に来店可能なユーザーに効率的にリーチできます。一方、専門性の高いクリニックや大型商業施設では、より広い範囲に配信することも検討しましょう。

さらに詳細な設定として、「この地域に住んでいる人」「この地域にいる人」「この地域を最近訪れた人」「この地域を旅行中の人」といった4つの選択肢があります。地域住民をターゲットにするか、旅行者や出張者をターゲットにするかで使い分けることができます。

予約促進のための広告設計

予約が必要なビジネスでは、広告から予約ページへのスムーズな導線設計が重要です。以下の表に、業種別の効果的な予約促進設計をまとめました。

 

業種適した配信面クリエイティブ内容CTA設定
美容サロンストーリーズ、フィード施術前後の比較、店内の雰囲気予約する、詳しくはこちら
飲食店リール、フィード料理の動画、シズル感のある写真予約する、メニューを見る
フィットネスジムリール、ストーリーズトレーニング風景、会員の成果体験予約、詳細を見る
歯科・クリニックフィード、カルーセル院内設備、治療内容の説明予約する、電話する

店舗集客向けクリエイティブのポイント

店舗集客では、店舗の雰囲気やサービス内容を視覚的に伝えることが重要です。飲食店であれば料理の魅力的な写真や動画、美容サロンであれば施術前後の変化や店内の清潔感が伝わる画像を使用しましょう。

地図やアクセス情報を含めたクリエイティブも効果的です。最寄り駅からの所要時間や駐車場の有無など、来店のハードルを下げる情報を明記することで、実際の来店につながりやすくなります。

広告テキストには、初回限定割引や期間限定キャンペーンなどの特典を明記することで、今すぐ予約する動機付けとなります。営業時間や定休日、予約方法も簡潔に記載しましょう。

Instagramプロフィールとの連携

店舗集客では、広告と連携するInstagramアカウント自体も充実させておくことが重要です。プロフィールに店舗の住所、電話番号、営業時間、予約用URLを設定し、広告経由で訪れたユーザーがすぐに行動を起こせるようにしましょう。

投稿には店舗の日常やサービス内容を定期的にアップし、広告で興味を持ったユーザーがプロフィールを見た際に、信頼感と魅力を感じられるコンテンツを蓄積しておくことが大切です。

採用・求人向け広告の出し方

Instagram広告は、若年層の人材採用において特に効果的です。求職者が日常的に利用するSNSで求人情報を届けることで、従来の求人媒体では届かない潜在的な求職者にもアプローチできます。

採用目的に適したキャンペーン設定

採用・求人広告では、キャンペーン目的を「トラフィック」または「リード獲得」に設定します。トラフィック目的では採用サイトや求人詳細ページへの誘導が可能で、リード獲得目的ではInstagram内で応募者情報を収集できます。

リード獲得キャンペーンを使用すると、ユーザーはInstagramアプリ内で氏名、メールアドレス、電話番号などの情報を入力し、外部サイトに移動せずに応募できます。この手軽さが応募のハードルを下げ、より多くの応募者獲得につながります。

求職者ターゲティングの戦略

採用広告では、募集する職種や求めるスキルに応じて、適切なターゲティング設定が重要です。年齢層、居住地域、学歴、職務経歴といった基本属性に加え、興味関心や行動データを組み合わせることで、より精度の高いターゲティングが実現します。

例えば、IT人材を採用する場合は、プログラミングやウェブデザインに関する興味関心を持つユーザー、技術系のページをフォローしているユーザーをターゲットに設定します。販売職や接客業を募集する場合は、小売業やホスピタリティに関心のあるユーザー層が効果的です。

地域設定も重要で、転勤を伴わない職種では勤務地から通勤可能な範囲に絞り込むことで、応募後の採用率を高められます。一方、全国規模での採用やリモートワーク可能な職種では、地域を広げた配信も検討しましょう。

職種別の効果的な訴求内容

採用広告では、職種や業種に応じて訴求ポイントを変えることが重要です。以下の表に、職種別の効果的な訴求内容をまとめました。

 

職種カテゴリ主な訴求ポイント効果的なビジュアルターゲット属性
IT・エンジニア技術環境、リモートワーク、成長機会オフィス環境、開発風景20〜35歳、技術系興味関心
販売・接客働きやすさ、シフト柔軟性、時給店舗の雰囲気、スタッフの笑顔18〜30歳、小売・ファッション関心
クリエイティブ制作環境、実績紹介、クリエイティブな文化作品事例、制作現場22〜35歳、デザイン・アート関心
営業・企画キャリアパス、インセンティブ、社風チームの様子、オフィス環境25〜40歳、ビジネス関心

採用広告のクリエイティブ作成

採用広告では、企業の雰囲気や働く環境が伝わるビジュアルを使用することが効果的です。実際に働いている社員の写真や動画を使用し、職場の雰囲気や仕事内容をリアルに伝えましょう。

動画広告では、社員インタビューや1日の業務の流れを紹介することで、求職者が入社後のイメージを具体的に持ちやすくなります。15秒から30秒程度の短い動画で、仕事のやりがいや職場の魅力を端的に伝えることがポイントです。

広告テキストには、募集職種、勤務地、雇用形態、給与レンジといった基本情報を明記します。加えて、未経験歓迎、週2日からOK、リモート可など、求職者が重視する条件を分かりやすく提示しましょう。福利厚生や研修制度など、自社の強みとなる待遇面もアピールポイントとなります。

応募促進のための導線設計

採用広告では、広告を見た求職者がスムーズに応募できる導線を整えることが重要です。リード獲得キャンペーンを使用する場合は、フォーム項目を必要最小限に絞り、入力の手間を減らしましょう。氏名、メールアドレス、電話番号程度に留め、詳細な情報は後の選考段階で収集する設計が応募率を高めます。

トラフィックキャンペーンで採用サイトに誘導する場合は、遷移先のページを求人詳細ページに直接設定し、トップページから求人情報を探す手間をかけさせないようにしましょう。モバイルでの閲覧を前提に、応募ボタンは見やすい位置に配置し、タップしやすいサイズにすることも大切です。

応募後のフォローアップも重要で、応募完了の自動返信メールで選考の流れや次のステップを明確に伝えることで、求職者の不安を解消し、選考への参加率を高められます。

インスタ広告の「出し方」に関するよくある質問

インスタ広告を初めて出稿する際には、多くの疑問や不安が生じるものです。ここでは、広告の出し方に関して特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。これらを事前に確認しておくことで、スムーズに広告配信を開始できます。

Q1. インスタ広告は個人でも出せる?

インスタ広告は個人でも問題なく出稿できます。法人や企業でなくても、個人事業主やフリーランス、趣味のハンドメイド作家など、誰でも広告を配信できる仕組みになっています。

ただし、広告を配信するには以下の条件を満たす必要があります。

 

必要な条件詳細
Facebookページの作成Meta広告マネージャを利用するために必須です
Instagramビジネスアカウント個人アカウントから切り替えが可能です
支払い方法の登録クレジットカードやデビットカードが一般的です

個人でも広告審査の基準は法人と同じで、コミュニティ規定や広告ポリシーを遵守していれば問題なく配信できます。小規模なビジネスでも、適切なターゲティングと魅力的なクリエイティブがあれば十分な効果を得られます。

Q2. クレジットカードがなくても出稿できる?

インスタ広告の支払い方法は、基本的にクレジットカードまたはデビットカードが主流です。しかし、クレジットカードを持っていない場合でも、いくつかの代替手段があります

利用可能な支払い方法は以下の通りです。

 

支払い方法利用条件・特徴
デビットカードVISAやMastercardブランドのデビットカードが利用可能
PayPal一部の国や地域で利用できます
プリペイドカード国際ブランド付きのものであれば登録可能な場合があります
銀行振込(請求書払い)一定の広告費用を使う企業アカウント向けに提供される場合があります

最も手軽な方法は、銀行のキャッシュカードにVISAやMastercardのデビット機能が付いたものを利用することです。多くの銀行で発行されており、審査も不要なためすぐに利用開始できます。

Q3. 最低いくらから始められる?

インスタ広告には明確な最低出稿金額の設定はなく、理論上は1日100円程度からでも配信可能です。予算は自由に設定できるため、小規模なテストから始めて徐々に拡大していくことができます。

ただし、実際の運用では以下のような予算感が推奨されます。

 

目的推奨予算(1日あたり)理由
テスト配信・効果検証500円〜1,000円データを収集して効果を測定するための最低ライン
認知拡大・リーチ獲得1,000円〜3,000円十分なインプレッションを獲得できる水準
コンバージョン獲得3,000円〜10,000円成果を得るために必要な配信量を確保できる
本格的な集客施策10,000円以上安定した成果と最適化のためのデータ蓄積が可能

予算が少なすぎると、配信量が限られてしまい十分なデータが得られません。特にコンバージョンを目的とする場合は、ある程度まとまった予算を設定することで、Metaの機械学習が最適化されやすくなります。

Q4. フォロワーが少なくても広告効果はある?

インスタ広告の効果は、アカウントのフォロワー数とは直接関係ありません。広告はフォロワー以外のユーザーにも広く配信されるため、フォロワーがゼロのアカウントでも十分な効果を得ることができます。

フォロワー数が少ない場合でも広告効果が出る理由は以下の通りです。

 

理由説明
ターゲティング精度Meta広告マネージャでは、興味関心・行動・属性など詳細な設定が可能で、フォロワー外のユーザーにリーチできます
広告の表示位置フィードやストーリーズに通常の投稿と同様に表示されるため、違和感なくユーザーに届きます
クリエイティブの質魅力的な画像や動画、説得力のあるテキストがあれば、フォロワー数に関係なく反応が得られます
広告の目的設定認知・トラフィック・コンバージョンなど、目的に応じた配信最適化が行われます

むしろフォロワーが少ない段階でこそ、広告を活用して認知を拡大し、フォロワーを増やしていく戦略が有効です。広告で興味を持ったユーザーが投稿を見て、そのままフォローしてくれるケースも多くあります。

ただし、広告をクリックした後に訪れるプロフィールページや投稿内容が魅力的でないと、期待した成果は得られません。広告配信と並行して、アカウント全体の質を高めることも重要です。

Q5. 広告審査はどれくらい時間がかかる?

インスタ広告の審査は、通常24時間以内に完了します。多くの場合は数時間以内に結果が通知されますが、内容によってはさらに時間がかかることもあります。

審査にかかる時間と流れは以下の通りです。

 

段階所要時間内容
広告の送信即座広告マネージャで「公開」ボタンを押すと審査に送られます
自動審査数分〜数時間AIによる自動チェックで、ポリシー違反がないか確認されます
手動審査(必要な場合)数時間〜24時間自動審査で判断できない場合、担当者が目視で確認します
再審査(却下された場合)24時間〜48時間修正して再提出した場合、再度審査が行われます

審査が長引く主な原因としては、以下のようなケースがあります。

  • 広告内容が広告ポリシーに抵触する可能性がある場合
  • 医療・金融・アルコールなど規制の厳しい業種の広告である場合
  • 画像やテキストに不適切な表現が含まれている可能性がある場合
  • 繁忙期で審査が混み合っている場合

審査をスムーズに通過させるためには、事前にMeta広告ポリシーとコミュニティ規定を確認し、誇大表現や禁止されている内容を避けることが大切です。特に、ビフォーアフター画像や過度な肌の露出、医療効果を示唆する表現などは審査で却下されやすいため注意が必要です。

審査状況は、広告マネージャの「配信」列で確認できます。「審査中」と表示されている間は待機し、「承認済み」になれば配信が開始されます。もし「却下」された場合は、却下理由を確認して修正した上で再提出しましょう。

まとめ|インスタ広告の出し方をマスターして効果的に集客しよう

インスタ広告は、個人でも法人でも始められる集客手段として注目されています。Meta広告マネージャを使った本格的な配信から、アプリ内の「投稿の宣伝」機能を使った手軽な出稿まで、目的に応じて選択できる点が大きな魅力です。

広告を出す際には、まずキャンペーン目的を明確にし、ターゲット設定で適切なユーザー層にリーチすることが重要です。フィード広告やストーリーズ広告、リール広告といった複数のフォーマットを使い分けることで、より効果的な訴求が可能になります。

予算は少額からでもスタートできるため、初心者の方でも気軽に始められます。配信後は広告マネージャで結果を確認し、パフォーマンスに応じてクリエイティブやターゲティングを調整していくことが成果を高めるポイントです。

ECサイトの商品販売、店舗への集客、採用活動など、ビジネス目的に合わせた広告の出し方を実践することで、インスタグラムの持つ大きなユーザー基盤を活用した効率的な集客が実現できます。まずは本記事で紹介した手順に沿って、実際に広告配信を始めてみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

FC編集部

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