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【EC向け】Pinterest×Shopifyの連携方法について徹底解説
Pinterest広告
- 2025年5月13日
- 2025年5月11日

目次
PinterestとShopify連携の概要とECにおける重要性
Pinterestは画像を中心にアイデアや商品を検索・保存できるプラットフォームで、国内外で月間利用者が増加しています。
一方、Shopifyは手軽にインターネット通販サイトを構築・運営できるECプラットフォームです。
この二つを連携すると、Shopifyで登録した商品情報や画像が自動的にPinterest上に反映され、ショップ運営の手間を軽減しながら、視覚的に魅力ある商品訴求が可能になります。
ShopifyとPinterestを連携するメリット
ここでは、ShopifyストアとPinterestを連携することで得られる主なメリットを5つご紹介します。
メリット | 概要 | 期待される効果 |
---|---|---|
集客チャネルの拡大と新規顧客獲得 | ビジュアル中心のユーザー層にリーチ | 訪問数・購入数の増加 |
視覚的な訴求による購買意欲の向上 | 商品ピンで魅力をダイレクトに伝達 | クリック率と成約率の向上 |
商品カタログの自動同期と管理の効率化 | Shopifyの在庫情報をリアルタイムで反映 | 更新ミスの削減と運用コスト低減 |
Shopifyストアへのトラフィック増加 | ピンから直接ストアへの誘導 | オーガニックトラフィックの拡大 |
ブランド認知度の向上とファン育成 | 世界観を表現したボード運用 | エンゲージメント数の増加 |
集客チャネルの拡大と新規顧客獲得
Pinterestは視覚的に商品を探すユーザーが多いため、検索エンジンや他のSNSにはない新しい顧客層へアプローチできます。
Shopifyの製品ページと直結するリンクを設定すれば、新規顧客接点が増えることから、訪問数や購入数の増加につながります。
視覚的な訴求による購買意欲の向上
高解像度の商品画像や動画ピンを活用することで、ユーザーの興味を引き付け、詳細ページへの誘導率が向上します。
特に「プロダクトピン」を活用すると、価格や在庫状況を自動表示でき、購買動機を喚起しやすくなります。
商品カタログの自動同期と管理の効率化
Shopifyの商品の価格・在庫情報をPinterestカタログに自動で同期させることで、手動入力による更新ミスを防げます。
最新データを常に反映できるため、ユーザーに常に最新情報を提示しながら効率的に運用できます。
Shopifyストアへのトラフィック増加
ピンから直接Shopifyストアへのリンクを設置すると、オーガニックトラフィックが増加します。
また、Pinterest広告やリターゲティングと組み合わせることで、サイト訪問者のリピート率やコンバージョン向上を狙えます。
Googleアナリティクスで流入元を可視化し、効果を把握しましょう。
ブランド認知度の向上とファン育成
定期的に統一感のあるピンを投稿し、テーマ別のボードを作成することでブランドの世界観を表現できます。
ユーザーがピンを保存(リピン)しやすくなり、コミュニティ形成を促進しながらブランドのファンを増やすことが可能です。
ShopifyとPinterest連携を始める前の準備
Shopifyアカウントの準備
Shopifyとの連携をスムーズに開始するには、Shopifyアカウントの開設とストアの基本設定を完了させる必要があります。まず公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワード、ストア名を入力してアカウントを作成します。
次に、プランを選択して決済・配送・税設定を行いましょう。最後に独自ドメインの設定を実施し、後でPinterestとの連携でドメイン認証が行える状態にしておきます。
プラン | 月額料金(税込) | 主な機能 |
---|---|---|
Basic Shopify | 3,600円 | オンラインストア、Unlimited products |
Shopify | 9,000円 | レポート機能、ギフトカード |
Advanced Shopify | 29,500円 | 高度なレポートビルダー |
Pinterestビジネスアカウントの作成と設定
Pinterest上で商品ピンや広告を利用するには、ビジネスアカウントへの登録が必要です。
個人アカウントをビジネスアカウントに切り替えるか、新規でビジネスアカウントを作成してください。
登録後はビジネス名やロゴ、プロフィール説明を設定し、アカウントの信頼性を高めることが重要です。特にブランド情報を正しく入力することで、ユーザーのクリック率が向上します。
設定項目 | 入力例 |
---|---|
ビジネス名 | Example Store |
プロフィール写真 | ブランドロゴ(400×400px) |
自己紹介 | 「国内外のファッションアイテムを取り扱うオンラインストア」 |
ウェブサイトの認証 ドメイン認証
Pinterestでリッチピンや商品カタログを利用するには、ウェブサイトのドメイン認証が必要です。
以下のいずれかの方法で認証を完了させましょう。
認証方法 | 手順概要 |
---|---|
メタタグ | Shopify管理画面の「オンラインストア>テーマ>コードを編集」で<head>内にPinterestが発行したメタタグを追加し、Pinterestのドメイン認証ページで「認証を完了」 |
DNS TXTレコード | ドメインのDNS管理画面でPinterest指定のTXTレコードを追加し、反映後にPinterest管理画面で認証ステータスを確認 |
どちらの方法でも、認証完了後に商品カタログの自動同期が可能となります。DNSレコードが反映されるまで24~48時間かかる場合があるため、余裕をもって設定を行ってください。
ShopifyとPinterestの具体的な連携手順
ShopifyストアとPinterestビジネスアカウントを連携させるための具体的なステップを順を追って解説します。
設定ミスを防ぎ、スムーズに連携を完了させましょう。
ShopifyアプリストアからのPinterestアプリ導入
①管理画面の「アプリ」をクリックし、「Shopifyアプリストアに移動」を選択。
②検索ボックスに「Pinterest」を入力し、公式アプリを探す。
③「Pinterest」アプリの詳細ページで「アプリを追加」をクリック。
④表示される権限リクエストを確認し、「インストール」を押して承認する。
⑤インストール完了後、アプリ管理画面に遷移することを確認。
Pinterestアカウントとの接続設定
①インストールしたPinterestアプリの設定画面を開き、「アカウントを接続」を選択。
②ブラウザでPinterestログイン画面が表示されたら、ビジネスアカウントのメールアドレスとパスワードを入力。
③「許可」をクリックし、ShopifyからPinterestへのアクセスを承認。
④接続完了後、Shopifyアプリ画面に戻り、連携中のPinterestアカウント名が表示されることを確認。
商品カタログの同期設定
連携した後は、Shopifyの商品情報をPinterestに自動で反映させるように設定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
同期対象のコレクション | Shopify上で同期したい商品コレクションを選択 |
更新頻度 | 「毎日」または「毎時間」で選択可能 |
価格・在庫の反映 | 変更があった場合に自動更新を有効にする |
タグのマッピング | Shopifyの商品タグとPinterestのボードを対応付け |
設定を保存すると、初回同期のステータスが「保留中」から「完了」に変わるまで待ちます。
トラッキングタグ Pinterestタグの設定
広告効果やサイト内アクションを計測するため、Pinterestタグ(ピクセルトラッキング)を設置します。
①Pinterestアプリの「タグ設定」タブを開く。
②表示されたコードスニペットをコピーし、Shopify管理画面の「オンラインストア」→「テーマ」→「カスタマイズ」へ移動。
③「テーマ設定」内の「追加スクリプト」を選び、<head>タグ直後にペースト。
④保存後、Pinterestアプリ画面に戻って「テストイベント」を実行し、イベント(ビューコンテンツ、カート追加など)が正しく計測されるか確認。
Shopify連携後のPinterest活用術で効果を最大化
魅力的なピンの作成と投稿戦略
Pinterestではヴィジュアルが命です。高解像度の画像を用意し、ブランドカラーやフォントを統一して一目で自社と分かるデザインを心がけましょう。
説明文には検索されやすいキーワードを自然に盛り込み、ハッシュタグを3〜5個程度使うと効果的です。
投稿頻度は週3〜5回を目安に、朝9時・11時、夜20時台などユーザーが最もアクティブな時間帯を狙いましょう。
週 | ピンテーマ | 画像タイプ | 推奨投稿時間 | 目的 |
---|---|---|---|---|
第1週 | 新商品ラインナップ | 商品単体・スタイリング | 朝11時 | 認知拡大 |
第2週 | コーディネート提案 | モデル着用イメージ | 夜20時 | エンゲージメント向上 |
第3週 | ユーザーレビュー | 実使用写真 | 朝9時 | 信頼獲得 |
第4週 | セール情報 | バナー風デザイン | 夜21時 | 購買促進 |
プロダクトピンの活用
Shopify連携後は商品情報を自動で反映するプロダクトピンが利用可能です。
価格や在庫状況がリアルタイムで更新され、ユーザーは直接ピン上から商品ページへ遷移できます。
Pinタイプ | 特徴 | 設定方法 |
---|---|---|
商品ピン | 価格・在庫を表示、購入リンク付き | Shopify管理画面で商品カタログを同期 |
リッチピン | 詳細情報(材料・サイズ等)を自動表示 | Pinterestビジネスアカウントでドメイン認証後有効化 |
ピン画像には必ず商品名と主要な特徴をテキストオーバーレイし、クリック率を高めましょう。
ボードの整理とテーマ設定
ボードはカテゴリごとに分け、シーズンやスタイル、ギフトガイドなどユーザーが探しやすいテーマで命名します。
各ボードの説明文には同じキーワード群を含めつつ独自の視点を述べることでSEO効果を狙いましょう。
Pinterest広告の活用
無料投稿だけでなく、プロモートピンを併用すればターゲット層へのリーチを大幅に拡大できます。
キャンペーン目的は認知・トラフィック・コンバージョンの中から選び、予算と期間を設定しましょう。
カスタムオーディエンスを使って既存顧客リストを取り込むと、再訪問率が向上します。
広告フォーマット | 特徴 | 活用例 |
---|---|---|
スタンダードピン | 画像とリンクのみのシンプル形式 | 新商品リリース告知 |
動画ピン | 動きで注目を集める | 商品使用シーンの紹介 |
カルーセルピン | 複数の画像をスワイプで閲覧 | コレクションやコーデ提案 |
ShopifyとPinterest連携の注意点とデメリット
連携設定の複雑さと時間
ShopifyストアとPinterestの接続には、アプリのインストールやアクセストークンの取得、ドメイン認証といった複数のステップがあります。
特にPinterestタグの設置や商品カタログのマッピングには時間がかかり、初めての設定では数日~数週間程度を見込む必要があります。
複数の設定を一度に進めると管理が煩雑になるため、ステップごとにチェックリストを作成しながら進めるのがおすすめです。
Pinterestユーザー層との相性
Pinterestはビジュアル中心のプラットフォームで、主に女性ユーザーやインテリア、ファッション、料理系のコンテンツを好む傾向があります。
一方、Shopifyで扱う商品ジャンルによっては、その文脈とミスマッチを起こすこともあります。
自社商品のターゲット層がPinterest利用者像とずれている場合、集客効果が低くなる可能性があるため、事前にPinterest内の類似アカウントを分析して適合性を確認しましょう。
ShopifyとPinterest連携に関するよくある質問 Q&A
連携がうまくいかない場合の対処法
ShopifyとPinterestの連携で最も多いトラブルは、カタログ同期エラーやタグ未発火です。
以下の手順で順に確認してください。
症状 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
商品カタログがアップデートされない | フィード内の必須項目(価格、在庫、URL)が欠落 | Shopify管理画面で商品情報を入力・更新し、Pinterestアプリの「再同期」を実行 |
Pinterestタグが発火しない | テーマカスタマイズでタグ設置箇所が削除 | テーマ編集画面で 「theme.liquid」内にタグコードを再挿入 |
ドメイン認証エラー | DNS設定のTXTレコードが未反映 | レンタルサーバーやDNSプロバイダーにてTXTレコードを再設定し、72時間後にPinterestで再認証 |
上記を試しても改善しない場合は、ShopifyとPinterest両方のサポートへスクリーンショット付きで問い合わせるとスムーズです。
複数のShopifyストアとPinterestアカウントを連携できるか
現在、1つのShopifyストアにつき1つのPinterestビジネスアカウントのみ連携可能です。複数のストアを運営している場合は、それぞれのストアごとに別アカウントを作成する必要があります。
ただし、Pinterestのビジネスアカウント側では「チームメンバー招待」を使い、管理者・アナリスト権限を共有できますので、運営担当者を複数設定して効率的に管理してください。
連携解除の方法は
連携解除は以下の手順で行います。
①Shopify管理画面の「アプリ管理」へ移動
②「Pinterest」アプリの歯車アイコンをクリック
③「アプリをアンインストール」を選択し、確認ダイアログで「削除」を実行
なお、アンインストール後もPinterest側のボードやピンデータは残りますが、再連携時には再設定が必要です。
Pinterest連携の費用は
ShopifyとPinterestの基本連携機能は無料で利用できます。商品カタログの同期やプロダクトピンの掲載に料金は発生しません。
ただし、Pinterest広告(プロモートピン)を活用する場合はCPCまたはCPM型の課金となり、予算や入札単価を自由に設定可能です。最小出稿額の制限はなく、1日数百円から運用を開始できます。
まとめ
ShopifyとPinterestの連携により、視覚的な訴求で新規顧客を獲得し、商品カタログの自動同期で運用効率を向上できます。
また、ピン投稿や広告活用でトラフィックを増やし、効果測定を継続的に行うことで販促成果を最大化しましょう。
この記事を書いた人

平井 和貴
株式会社FORCLE 平井です。デジタルマーケティング業界5年以上。メインはリスティング広告、ディスプレイ広告、Google Analytics分析、MEO対策を担当しております。WEBデザインの勉強中。。。