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リスティング広告の品質スコアを改善する方法を解説!品質スコアを構成する要素とは?
リスティング広告
- 2022年2月26日
- 2022年5月21日
リスティング広告の運用をする際にとても重要となる指標として「品質スコア」という指標があります。
Googleでは品質スコア、Yahooでは品質インデックスと呼ばれます。
この品質スコアをどれだけ上げられるかで最終的な広告ランクが決定し掲載順位が決まります。
リスティング広告において掲載順位は成果に大きく関わってきます。順位が高ければ高いほどユーザーの目にとまりやすく、顧客へとつながる可能性が高くなるためです。
今回は「リスティング広告に関わる品質スコアの定義やどのように品質スコアを改善出来るか」について詳しく説明していきたいと思います。
リスティング広告の品質スコアとは
まずはリスティング広告の品質スコアの定義について見ていきたいと思います。
リスティング広告の品質スコアとは、同じオークションに参入する競合他社と比較して広告の品質が高いか低いかの目安を数値で表す診断ツールです。
品質スコアは1〜10段階で表示され、高ければ高いほど他社と比べて広告の品質が高いという評価になります。
品質スコアが高いという事は、検索キーワードに対してより的確なページを表示できているということであり、Googleにより有用なページと判断されているということになります。
Google広告では品質スコア、Yahooでは品質インデックスという名称ですが定義は同じです。
リスティング広告の品質スコアを決める3つの要素
リスティング広告の品質スコアは1〜10段階まであり、高ければ高いほど広告ランクが上がりやすくなります。
ではリスティング広告の品質スコアを決める要素は一体何が大きく影響してくるのでしょうか?
実は品質スコアは大きくいうと以下の3つの要素から数値が決まります。
推定クリック率(推定 CTR)
広告主の広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さを示します。クリック率は管理画面上で見えるクリック率だけではなく、検索語句と広告の関連性から予測されるクリック率など、複数の要素を含めてシステムが判断して決定されます。
広告の関連性
広告主の広告がユーザーの検索の意図と一致する度合いをシステムが判断して決定されます。
ランディング ページの利便性
お客様のランディング ページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度的確で有用かをシステムが判断して決定されます。
各3つの要素はそれぞれ、「平均より上」「平均的」「平均より下」という値がもうけられ、全てが「平均より上」であれば品質スコアは10となります。
ですので、品質スコアを改善する場合にはまず上記3つのポイントをチェックして、どの部分が課題になっているかを確認し改善していきましょう。
品質スコアの間違えやすい注意点とよくある質問
ここからは「品質スコアの間違えやすい注意点とよくある質問」についてまとめてみました。
早速見ていきましょう。
Qキーワードのマッチタイプを変更すれば品質スコアは上がりますか?
A キーワードのマッチタイプを変更しても品質に影響はありません。
キーワードのマッチタイプを変更してクリック率を上げる、無駄なインプレッションを抑えることで品質スコアが上がる、とよく耳にしますがマッチタイプを変更しても品質スコアには影響が全くありません。
なぜなら品質スコアは、登録キーワードと完全に一致した検索に対するインプレッション実績しか評価がされないためです。そのためマッチタイプを変更しても全く意味がありません。
Qキーワードの除外登録で品質スコアは上がりますか?
A キーワードの除外登録は品質スコアに影響がありません。
こちらも上記同様で品質スコアは、登録キーワードと完全に一致した検索に対するインプレッション実績しか評価がされないため、除外設定を行っても品質スコアに何ら影響がありません。
Q品質スコアがーになって表示されません。どうしてですか?
A 品質スコアを判定する為のデータが少ないためです。
品質スコアでは検索ボリュームが少なく表示自体がほとんどされないようなキーワードは、品質スコアの判断材料が少なすぎるため「ー」という表記になります。この場合はインプレッションを増やせる状態であればインプレッションを増やす改善を行いましょう。
Qランディングページの関連性を上げるためにキーワードをたくさん盛り込んだ方がいいですか?
A 関連性=キーワードをたくさん入れ込むではありません。
ランディングページに対する品質スコアの改善方法として、ページ内にキーワードを多数入れ込むと評価が上がりやすくなるという話がありますが、キーワードを入れればOKというわけではありません。
ランディングページの関連性はユーザビリティの面でも大きく影響があります。例えば以下のような問題が発生していると品質スコアは悪くなる可能性があります。
・LPがモバイルフレンドリーではない
・LPのサイト速度が遅い
・LPの操作性が悪い
・LPの独自コンテンツが少ない
などユーザーにとってより使いやすく有益でなければなりません。ただキーワードをたくさん盛り込むとかえって読みにくい、分かりにくいLPとなってしまいユーザーにとってもマイナスになってしまうでしょう。
リスティング広告の品質スコアを上げる5つの対策
さてここからは「リスティング広告の品質スコアを上げる5つの対策」について紹介していきたいと思います。
品質スコアがなかなか上がらずに困っている、改善方法が見つからないといった方も参考にしてみてください。
1品質スコアのどの部分が悪いか確認する
まずは表示項目から品質スコアの3つの要素の値を確認しましょう。
・推定クリック率
・広告の関連性
・ランディングページの関連性
どの部分が悪いかを確認することで、品質スコアの改善スピードが上がります。また表示項目の中には品質スコア(履歴)という項目もあり、過去の履歴を確認することも可能です。
現在と過去を照らし合わせ品質スコアの値を確認して改善すべき点を考えていきましょう。
2キーワードと広告の関連性を高める
キーワードと広告の関連性低い場合には以下のような対策をとると効果的です。
・広告文とユーザーの検索語句を合致させる
・キーワードのグルーピングを考え、キーワードに適した広告文を用意する
キーワードと広告の関連性は、広告文章やキーワードのグルーピングが悪い場合に下がりやすいです。
そのためキーワードと広告文がより適合している状態に設定していくことで品質スコアが上がりやすくなります。
3クリック率を改善する
クリック率が低い場合には以下のような対策を取ると効果的です。
・広告文章をユーザーの検索意図マッチさせる
・商品やサービスの独自の強みを訴求する
・行動を促すような表現を使用する
・インサーション広告を用意する
クリック率はユーザーの検索意図を考えて広告文章を作る必要があります。また選定をするだけではなくABテストを実施し、どちらがよりユーザーにとって関連性が高いのかを分析していく必要があります。
またインサーション広告のような動的に広告文章を切り替えられる機能を使用することでクリック率が上がるケースも多いです。
4ランディングページを最適化する
ランディングページとの関連性が低い場合には、以下のような対策をとると効果的です。
・モバイルフレンドリーテストを行う
・ページスピードインサイトで速度をチェックする
・広告とランディングページのメッセージを一貫させる
・ユーザーが求めているページに飛ばす
ランディングページではモバイルフレンドリーや読み込み時間なども影響されるため、ツールを利用してLPの最適化を行いましょう。
またユーザーが検索する意図に合わせた最適なランディングページに飛ばすことが重要です。
まとめ
今回は「リスティング広告における品質スコア」について詳しく説明しました。
リスティング広告を運用していく上で重要な指標となる品質スコアですが、品質スコアは決してKPIではないためあくまで目標値をクリアするための1つの指標として考えておくと良いと思います。
またYahoo広告でも同様品質インデックスがありますので、Yahooで広告を運用されている広告主の方は同じような対策で改善を測ってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
西山 秀彦
Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。