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Facebook広告「情報収集期間」とは?情報収集期間を速く完了させる方法を解説!

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  • 2022年8月28日
  • 2022年8月28日

MetaのFacebook広告、Instagram広告でよく見かける「情報収集期間」という言葉。

Metaの広告は機械学習をもとに広告目的の最適化がかかる仕組みとなっており、その機械学習を最適化していく上で有効な情報を集める期間として「情報取集期間」が設けられています。

情報収集期間中は管理画面上でも「情報収集中」のアラートが表示されます。

今回は「情報収集期間」についてや、速く終了させるポイントについて簡単に説明していきたいと思います。

情報収集期間とは何か?

そもそも情報収集期間とは何かについてまずは説明したいと思います。

情報収集期間とは、キャンペーンの開始後や大幅なキャンペーンの修正・編集を加えた際に発生する「Metaが広告目的に対してターゲットを分析している学習期間」になります。

情報収集期間中は広告のパフォーマンスが安定せず、成果が出にくい期間となります。

情報収集にかかる時間は管理画面上の設定によって変動しますので確実にこの期間で学習が完了するというわけではありませんので注意が必要です。

情報収集期間中は管理画面でもアラートが表示されており、今は学習中ですよというのが分かるようになっています。

情報収集期間はなるべく速く完了させるのがポイント

情報収集期間中は前述した通り、広告のパフォーマンスが安定せず目標とするKPIをクリアできない可能性も高くなります。

理由はMetaがさまざまな条件やターゲットをテストし、どの広告配信が最適化しやすいのか見定めをしている途中段階にあるからです。

そのため成果につながらない無駄な広告配信をされることもあります。

ですので、情報収集期間は長ければ長いほど全体のパフォーマンスは悪くなる傾向があります。

そうならない為には情報収集期間をいかに速く完了させられるかという点が最適化へのおさえておきたいポイントとなります。

MetaのAIが速く情報収集を完了できるようにアカウントの設計やターゲット設定などを見直し改善を実施することで情報収集期間は短くなりますので、実践していきましょう。

情報収集期間が終了するとどうなる?

Facebook広告やInstagram広告で成果をだす為には情報収集期間を速く完了させる必要がありますが、情報収集期間が完了するとどのような状態となるのでしょうか?

FacebookやInstagram広告で情報収集期間が完了すると以下の結果が表示されます。

アクティブ

情報収集中から「アクティブ」というステータスの結果に変わると、最適化が出来ている状態となりパフォーマンスが向上していくためにベストな状態と判断できます。

アクティブに切り替われば、Metaの機械学習がうまく学習しているということになりますので情報収集するために十分なデータ量が集まっている事になります。

ですのでアクティブというステータスにまずは速く切り替わるようデータをうまく蓄積していきましょう。

情報が不十分

情報収集中から「情報が不十分」というステータスの結果に変わった場合は、Metaの機械学習がうまく働かない状態となります。

学習に必要なデータ量が足りない場合には情報が不十分というステータスに切り替わってしまいます。

情報が不十分の場合には、機械がどんなユーザーに広告を表示させれば広告の目的をクリアできるのか判断ができない状態になっていますのでパフォーマンスは悪化してしまう可能性が高くなります。

ですので情報が不十分の場合は、キャンペーン構成やターゲット設定を変更・改善して再度学習をさせるようにしましょう。

情報収集期間はなぜ重要なのか?

Facebook広告やInstagram広告では、なぜこの「情報収集期間」が重要とされているのでしょうか。

それはMeta社の広告が、独自の人工知能・AIをフル活用して高いパフォーマンスを出せる仕組みとなっているからです。

この人工知能をよりうまく動かしていくためには、広告の目的をクリアしてパフォーマンスを高める為のデータが必要です。

どんな状況でどんなユーザーに広告が表示されれば目的が達成されるのか、データがなければ機械は学習を進めていくことは出来ません。

そのためこの「情報収集期間」で学習するデータが、その後の高いパフォーマンスを出すために重要となるのです。

上記は理論上の話だけではなく、実際にMetaの過去配信実績データからもパフォーマンスが変動する結果が分かっています。

Facebook広告 情報収集期間

引用:情報収集期間に関するガイド

ですので、Facebook広告・Instagram広告を運用していく以上、情報収集期間は無視できない重要なポイントとなっています。

Facebook広告の情報収集期間を速く終了させる方法

さてここからは「Facebook広告の情報収集期間を速く終了させる方法」について詳しく解説していきます。

情報収集期間はすべてのアカウントで決まった期間で完了するわけではありません。

設定によっては長くかかってしまった結果、情報が不十分となってしまう最悪のケースもあります。

そこでそうならないために、情報収集期間を速く完了させる方法を以下にて記載します。

※Instagram広告についても同じアカウント内での配信となるため、方法も共通となります。

予算の設定ポイント

情報収集期間を速める上では様々なポイントがあります。

まずは予算や入札設定に関してのポイントを紹介します。

十分な予算を確保する

情報収集期間を速く完了させる上で重要なポイントとして、まずは「十分な予算を確保する」という点です。

予算が少なすぎると学習期間は長くなる上に情報が不十分になりやすいです。

ですのでまずは十分な予算を確保しましょう。予算の目安は最低でも1広告セットで1週間の内MCV、もしくはCVが50件以上獲得できるくらいの予算を用意することが重要す。

あまりにも予算が少ない場合は最適化自体が難しいので、その点は予算組みを検討してか開始するかを判断しましょう。

キャンペーン予算の最適化を使用する

続いては「キャンペーン予算の最適化を使用する」という点です。

キャンペーン予算の最適化とは、広告セットごとで日別予算を組むのではなく、キャンペーン単位で予算を組む方法です。

キャンペーン予算の最適化を行うことで、高いパフォーマンスが出せる広告セットに優先的に予算がスライドされるため、予算内で最適な配信ができるようになります。

最小単価の入札戦略を使用する

続いては「最小単価の入札戦略を使用する」という点です。

最小単価とは、様々な配置から最小の単価で獲得が見込めるユーザーに優先的に広告が配信される入札戦略です。

最小単価の入札戦略にすることでよりターゲットが絞り込まれCVのデータ量が蓄積し最適化がかかりやすくなります。

広告セットの設定ポイント

情報収集を速める方法、続いては広告セットでできる設定ポイントです。

オーディエンスを十分に広く設定する

まずは「オーディエンスを十分に広く設定する」という点です。

オーディエンスを絞り込みすぎてしまうと、情報収集のデータ量が少なくなってしまい、情報収集期間を終了させるために必要な情報量が集まらず、情報が不十分となってしまうケースが多いです。

その為まずはオーディエンスを出来るだけ許容範囲で広めにとっていただき、情報収集を優先してしっかりと機械に学習させてあげるという点が重要となります。

広告セットは無駄に増やさない

続いては「広告セットを無駄に増やさない」という点です。

情報収集は広告セットごとに学習をしていくかたちとなりますので、広告セットが多ければ多いほど予算も多く必要になってきます。

また広告セットを増やした場合には「オーディエンスの重複」にも注意が必要です。

各広告セットで配信されるオーディエンスデータに重複がある場合には、自社内で競合してしまうかたちとなり良くありません。

機械学習やパフォーマンスにも影響がありますので、その点にも十分注意しましょう。

自動配置を利用して全配置する

続いては「自動配置を利用して全配置する」という点です。

Metaの広告管理画面は1つの広告アカウントで以下の配置に広告が配信できます。

  • Facebook
  • Instagram
  • Audience Network(Meta社が提携する枠)
  • Messenger

よくあるのがFacebookは相性が悪いからInstagramのみに配信している等の配置を絞り込んでいる事例です。

配置を絞り込むと機会損失発生したり、継続運用しているとCPAが頭打ちになってきたりとパフォーマンスが悪くなる原因にもなります。

Meta社の推奨ではすべての配置の中から、広告の目的をクリアできるユーザーに配信をするという考え方があり、全体の配置で機械学習を進めた方が長期的なパフォーマンスの安定や向上にもつながる点から、全配置にすることがおすすめです。

クリエイティブ・その他の設定ポイント

情報収集期間を速くするその他のポイントについては以下のような点があげられます。

広告クリエイティブを改善する

まずはクリエイティブの観点からです。

もし上記のような改善ポイントをクリアしている上で、それでも情報収集がうまくいかないという場合にはクリエイティブの見直し」を検討しましょう。

クリエイティブによってパフォーマンスの成果は大きく左右されます。

設定しているクリエイティブがそもそも悪かったり、1つのみしか登録されていない等といった状態になっている場合には、クリエイティブの質やバリエーションを増やすことがおすすめです

頻繁に変更を加えない・編集しない

情報収集期間を速く完了させる上で重要なポイントとして頻繁に変更を加えない、編集しない」という点があげられます。

情報収集期間中に大きな変更を加えたり、頻繁に設定を編集してしまうと学習が狂ってしまい、いつまでも完了することが出来ません。

ですので、情報収集中は一定期間我慢して大きな変更や頻繁な修正を加えないように注意しましょう。

十分なコンバージョンデータを確保する

情報収集期間を速く完了させるために重要なのが十分なコンバージョンデータを確保する」というポイントです。

機械学習はコンバージョンのデータをもとに学習を進めていきます

ですのでコンバージョンデータが溜まればたまるほど、学習期間は短くなります。

目安としては1週間にCV数が50件以上必要となります。

もし予算の問題で50件を確保できないという場合には、コンバージョンに近いユーザーをコンバージョンとしてカウントする(MCV)を広告の目的に切り替えスピードを上げましょう。

MCVを設定し十分なCV数が確保できるようになったら、再度目的をCVに戻すことで効率的に最適化をしていくことができます。

Facebook広告の情報収集期間についてのまとめ

今回は「Facebook広告の情報収集期間」についてまとめましたがいかがでしたでしょうか。

情報収集期間は意外にも奥が深く、考えてアカウント設計やターゲットの絞り方を工夫しなければならない為、パフォーマンスを向上させる為には非常に重要なポイントとなります。

ぜひ今回の記事を参考に情報収集期間を意識したFacebook広告、Instagram広告運用を実践してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

西山 秀彦

西山 秀彦

Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。