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Amazon DSP広告とは?仕組みや特徴、費用や配信先を解説!

Amazon広告

  • 2022年8月21日
  • 2022年8月21日

Amazon広告にはスポンサープロダクトやスポンサーブランド、ディスプレイの他に「Amazon DSP」という広告手法があります。

Amazon DSPはうまく活用できればECサイトの大きな売上拡大につながる広告手法です。

ですがAmazon DSPは情報が少なく、その仕組みや特徴、費用感や配信される場所などがよく分からないという方も多いかと思います。

そこで今回は「Amazon DSP広告についての仕組みや特徴、メリット」などについて解説していきたいと思います。

DSP広告とは

amazon dsp

DSPとは、Demand Side Platfrom(デマンドサイドプラットフォーム)の略で広告主が効果を最大化させるためのプラットフォームです。

DSPは広告のターゲット設定や広告枠の買付、クリエイティブの最適化まで自動で行い、広告効果を最大化させることが出来ます。

DSP広告は、そんなDSPを活用した広告配信方法となります。

Amazon DSP広告とは?

amazon dsp

では、Amazon DSPは具体的にどのようなDSPなのでしょうか。

Amazon DSPは、Amazonのオーディエンスデータを使用してバナーなどの広告を配信できるDSP広告です。

Amazonが保有している顧客(オーディエンス)データの中から、自社の商品やサービスを検討するであろう見込みユーザーにセグメントを絞り込んで配信ができるAmazon唯一のプロダクトとなっています。

AmazonDSPは、スポンサープロダクトなど他のターゲティング方法などと比較すると認知度が低く情報が少ない広告になりますが、うまく活用することでAmazon内、あるいは自社サイトの売上を大幅に拡大できる広告手法です。

Amazonや自社サイトで新規ユーザーの獲得を増やしたいと考えている方は、テストマーケティングしてみる価値のあるDSPです。

Amazon DSPの仕組みと特徴・メリット

amazon dsp

Amazon DSPの仕組みは前述した通り、Amazonが保有するオーディエンスデータを広告配信枠に接続して広告が配信される仕組みとなっています。

そのためAmazon内で特定の商品の購入履歴があるユーザーや特定のジャンルに興味を示しているユーザーをセグメントしてディスプレイ広告を配信できる強みがあります。

Amazon DSPの特徴については下記のような点があげられます。

Amazonのオーディエンスデータを活用できる

Amazon DSPの最大の特徴はやはりアマゾンのオーディエンスデータを活用できる」という点が大きい特徴です。

アマゾンが収集している数十億ものショッピングパターンに基づいてファーストパーティ、もしくはサードパーティのインテグレーターを活用し広告配信が可能です。

オーディエンスについてはAmazonの保有するオーディエンスと自社のオーディエンスの両方のデータを活用することができます

Amazon外で広告を配信することができる

Amazon DSPはサードパーティの広告配信が可能であることから、Amazon外で広告を配信することができます

その為、Amazonのオーディエンスにあらゆるサイトで広告を表示させることができます。

Amazon広告のプロダクトの中でアマゾン外に広告を配信できる手法はAmazon DSPのみです。

Amazon DSPはブランディングに強い広告

Amazon DSPは、獲得ベースの広告というよりはファネルの上のフェーズにいる潜在層や興味関心の顕在層への認知拡大アプローチに効果的な広告です

そのためAmazon DSPのみでCPAやROAS、ACoSを合わせるという考え方ではうまくいかないケースが多いです。

アトリビューションの分析を行い、間接的な効果がどれくらい出ているか、ブランドリフトが成功しているかなどの指標に目を向けて全体を視野にした分析が必要になります。

Amazonで出店していなくても利用可能

Amazon DSPはAmazonに出店販売していなくても広告を配信することができます。

その為自社サイトでしか販売していない企業でもAmazon DSPの広告であれば問題なく配信することができます。

アマゾンの出店はしていないけれど、アマゾンを利用しているユーザーに広告を配信して自社の商品をブランディングしたいという企業にとっても効果的なターゲティング方法と言えるでしょう。

Amazon DSP広告の課金方式

Amazon DSPの課金方式はインプレッション単価制です。

CPMで配信される方式となるので1000回表示あたりでいくらという課金になります。

インプレッション単価はリアルタイムで入札オークションが行われる仕組みとなっており常に単価が変動します。

インプレッション単価の平均は20〜500円前後となりますが、配信する商品の商材や競合他社の参入率などによっても変動するため一概にいくらくらいで配信ができるかは運用してみないと分かりません。

Amazon DSPの配信面

amazon dsp

Amazon DSPの広告が配信される配信面はいくつかあります。

配信面に関しては下記の通りです。

Amazon内

Amazon DSPの配信面、まずは「Amazon内」です。

Amazon DSPはAmazonの中で広告を配信することができます。

Amazon内では、アマゾンの余剰在庫の純広告枠に配信することが出来ます。

実際には余剰在庫がある場合に限られるため、Amazon内外で比較すると内部で配信されるよりも外部に配信される量が圧倒的に多くなります。

Amazon Publisher Services(APS)

Amazon DSPの配信面、続いては「Amazon Publisher Services(APS)」です。

Amazon Publisher Services(APS)は、アマゾンが直接提携・取引しているWEBサイト枠になります。

WEBサイト枠を例にあげると、朝日新聞デジタルや東洋経済オンライン、デイリースポーツonlineなどの大手メディアサイトに広告を配信することができます

Google Ad Exchange

Amazon DSPの配信面、続いては「Google Ad Exchange」です。

Google Ad Exchangeは、Googleのディスプレイ広告と同じ広告枠に配信が可能です。

ですので、Amazonのオーディエンスデータを活用してGoogleのディスプレイ広告を配信することが出来ます。

Amazon DSPのターゲティング種類

amazon dsp

さてここからは実際にAmazon DSPを配信した場合のターゲティングの種類について説明していきたいと思います。

Amazon DSPで設定できるターゲティングにはいくつか種類がありますので、チェックしておきましょう。

ホットカスタマーターゲティング

Amazon DSPで活用できるターゲティング、まずはホットカスタマーターゲティング」です。

ホットカスタマーターゲティングは、Amazon内で直近の閲覧履歴に基づいて、興味関心カテゴリを絞り込んで配信できる手法です。

ユーザーが直近で気になっている商品のカテゴリに対して絞り込み配信をすることができる為、ピンポイントで広告を表示させられます。

直近の閲覧履歴はリアルタイムで更新される為、常に新しいオーディエンスデータが提供されています。

オーディエンスターゲティング

Amazon DSPで活用できるターゲティング、続いてはオーディエンスターゲティング」です。

オーディエンスターゲティングはAmazon DSP内で発行できるトラッキングタグをサイトに埋め込む事でサイトにアクセスしたユーザーへ広告を配信できる手法です。

また顧客データを自社で保有していれば、顧客データをアップロードしてオーディエンスリストを作成し配信することも可能です。

ライフスタイルターゲティング

Amazon DSPで活用できるターゲティング、続いてはライフスタイルターゲティング」です。

ライフスタイルターゲティングは、Amazonにおける商品の閲覧・購買履歴に基づいてライフスタイルに関するセグメントを絞り込んで配信ができる手法です。

子育て中のお父さんやお母さん、インテリア好きなどのライフスタイルに絞り込んで特定の商品の紹介をすることができるため、ユーザーの趣味趣向に合わせた配信ができます。

類似オーディエンスターゲティング

Amazon DSPで活用できるターゲティング、続いては類似オーディエンスターゲティング」です。

類似オーディエンスターゲティングは、アップロードした優良顧客のデータやトラッキングタグで収集したコンバージョンユーザーのデータに類似した動きをしているユーザーをリスト化して配信する手法です。

類似オーディエンスターゲティングは、新規の顧客を獲得する為に効果的な手法です。

リターゲティング

Amazon DSPで活用できるターゲティング、続いてはリターゲティング」です。

リターゲティングは一度サイトにアクセスしたユーザーを追客して配信できる手法です。

比較検討離脱しているユーザーにアプローチする事で、効果的に購入へつなげることが出来ます。

アドバタイザーオーディエンス

Amazon DSPで活用できるターゲティング、続いてはアドバイザーターゲティング」です。

アドバイザーターゲティングは、Amazonが保有している匿名化された会員リストと自社で保有している顧客リストを照合させて配信できる手法です。

そのため自社顧客データとAmazon会員データに一致したユーザーに広告を配信することができます。

上記のように様々なターゲティング手法がありますので、自社の目的に合った手法で効果的にユーザーへアプローチすることが可能です。

Amazon DSPの費用

Amazon DSPを配信する場合、どれくらいの広告費用が最低でも必要になるのでしょうか。

Amazonスポンサープロダクトやディスプレイの広告では最低出稿金額は特に設けられておらず、いくらからでもスタートが可能です。

ですがAmazon DSPの広告の場合は、最低出稿金額が設けられています。

Amazon DSP広告を配信する場合は、最低でも300万円の広告費用が必となります。

上記は月額の最低出稿金額です。

ですのである程度広告に力を入れている企業でないと手が出しにくい広告ともいえます。

逆にいえば300万円ほどの広告費がないとテストマーケティングの材料にもならないという事が言えるかと思います。

ですのでAmazon DSPが配信できるのはある程度の資金繰りができる場合に限られます。

Amazon DSPについてのまとめ

今回は「Amazon DSP広告の仕組みや特徴、ターゲティングの種類」などについて解説しました。

Amazon DSPを活用することで、アマゾンのビッグデータに基づいた広告配信が可能になります。

自社の通販サイトやAmazonサイトの新規顧客獲得をさらに増やしていきたいと考えている企業は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

Amazon広告についてのご相談につきましては、当社の( お問い合わせフォーム )よりご相談下さいませ。

この記事を書いた人

西山 秀彦

西山 秀彦

Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。