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リスティング広告は【プル型】?「プル型広告」と「プッシュ型広告」の違いを解説

リスティング広告

  • 2022年6月29日
  • 2022年6月29日

WEB広告には、ユーザーが検索したタイミングで広告が表示されるリスティング広告以外に、バナーなどで配信するディスプレイ広告やYoutube内で広告を配信するYoutubeの動画広告、FacebookやInstagram内のユーザーにリーチするSNS広告など様々な広告が多くの企業にとってビジネス拡大のために活用されています。

そんな多種多様にある広告ですが、もう少し大きな括りで分類すると「プル型」「プッシュ型」という括りに分けられます。

プル型?プッシュ型?ってなんだろうと思われた方もいるかもしれません。

人によってはあまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、WEB業界ではこのプル型とプッシュ型はよく飛び交っている言葉でもあります。

今回は「プル型広告」と「プッシュ型広告」のそれぞれの意味や、どんな広告がプル型やプッシュ型に分類されるのかについて説明していきたいと思います。

プル型広告とは何か

リスティング広告 プル型

まずはじめは「プル型広告」について説明していきたいと思います。

プル型広告というのは、ユーザー自らが能動的に情報を収集しにくるタイミングや、ユーザーの消費行動を待ち構えたタイミング・場所に配信を行う広告の事を指します。

プルとは日本語で「引っ張る」「引き抜く」「ひきつける」という意味を持ちます。つまり、自ら意欲的に動くユーザーを引きつけて広告を配信し誘導していくという意味からプル型広告と呼ばれます。

プル型広告の種類・例

プル型の広告とは例えばどんなものがあげられるのでしょうか。

プル型の広告には、代表的なものとして検索連動型のリスティング広告が大きな例です

リスティング広告はユーザーが検索した検索語句に関連して広告を配信することができる広告手法です。

能動的なユーザーが情報を欲しいまさにそのタイミングで広告を表示させるためプル型の代表とも言えるでしょう。

プル型の中にはその他、自然検索順位を向上させるようなSEO対策、リマーケティング広告などがあげられます。

プル型広告のメリット

プル型広告のメリットはどんなことがあげられるのでしょうか。

実はプル型の広告には多数のメリットがあります。

いくつかメリットとなる点を見ていきましょう。

コンバージョン獲得につながりやすい

プル型広告のメリット、まずはコンバージョン獲得につながりやすい」という点です。

プル型広告は、自ら行動をする能動的なユーザーへ広告を配信するため、目標とするコンバージョンを獲得しやすいです。

そのためコンバージョンを出来るだけ増加させたい、取りに行きたいという場合にはプル型の広告を積極的に活用することで成果が向上する可能性が高くなります。

費用対効果が見えやすい

プル型広告のメリット、続いては費用対効果が見えやすく合わせやすい」メリットがあります。

プル型の場合はまだ何も知らない潜在層ではなく、自ら情報を収集している顕在層へのアプローチとなる為、費用に対しての効果が見えやすいというメリットがあります。

例えばリスティング広告の場合には、自社の商品やサービスに関連する検索をしているユーザーへ広告を表示させて誘導します。

そのため、広告が表示されるユーザーはすでに関連している商品やサービスが欲しいという状態にある事から、リスティング広告で誘導することでコンバージョンを獲得しやすく、結果として少ない費用で大きな効果を出すことができます。

このようにプル型広告は費用対効果が見えやすく合いやすいというメリットがあります。

即効性が高い

プル型広告のメリット、続いては「即効性が高い」という点です。

プル型広告は既に情報を探している、欲しいと考えている能動ユーザーをひきつけ、広告を配信します。

その理由から広告の中でもより即効性が高く、広告接触からコンバージョンまでの道のりが短いと言えるでしょう

プル型広告のデメリット

今までプル型広告のメリットについて説明してきましたが、プル型にはメリットだけではなくデメリットとなる点もいくつかあります。

プル型のデメリットについては以下の通りです。

新規客へのリーチが狭い

プル型広告のデメリット、まずは「新規客へのリーチが狭い」という点です。

プル型の場合は、既に関連する商品やサービスの情報を知っているユーザーへの広告配信がメインとなり、まだ商品やサービスを知らないような潜在的ニーズへのアプローチにはあまり向いていません。

そのため広告を通して認知施策を行いたいという場合にはプル型の広告は不向きとなります。

1人あたりへの広告配信単価は高くなる

プル型広告のデメリット、続いては「1人あたりへの広告配信単価が高くなる」という点です。

プル型の広告の場合、既に情報を探しており、よりコンバージョンに近しいユーザーへ広告を配信することになります。

そのため競合他社でももちろんコンバージョンに近しいユーザーに関しては積極的に広告配信を実施してきますので、競合いが発生します。

競り合う競合他社が多い場合、1人に広告配信するために必要な広告単価が高騰していきますので、同じ広告予算だったとしてもプル型の場合、リーチできる人数が少なくなる場合が多いです。

その点がデメリットとなるでしょう。

プッシュ型広告とは何か

リスティング広告 プル型

さて、続いては「プッシュ型広告」についてです。

プッシュ型広告というのは、不特定多数のユーザーへ認知などを目的に配信する広告の事を指します。

プッシュは日本語で「押す」「押して動かす」「押し進む」などといった意味を持ちます。

つまり、まだ自社の商品やサービスを知らない不特定多数の人に対して「この商品はこんな魅力がありますよ」と情報をプッシュすることによってはじめて、その商品やサービスに関心を抱き、興味を持ってもらえるように誘導するのがプッシュ型広告となります。

プッシュ型広告は受動的なユーザーに対して広告で興味を持たせ、能動的に誘導していくという特徴があります。

プッシュ型広告の種類・例

プッシュ型の広告にも種類があります。

プッシュ型といえる広告の種類・例としては、例えば「TV広告」や「ラジオ広告」といったものが代表的なプッシュ型広告と言えるでしょう。

TVやラジオのような広告は、ユーザーが自らその情報を探しているわけではなく、広告主側からプッシュ、情報を渡すことによって初めてその情報に触れたり、関心をいだき興味を持ってもらえるようになります。

プッシュ型広告はその他、新聞チラシ広告メルマガFAXDMなどの手法もプッシュ型広告に入ります。

プッシュ型広告のメリット

ではプッシュ型広告のメリットはどんな部分なのでしょうか。

プッシュ型広告にもメリットは多数あります。

その中でも特にメリットと言える部分についていくつか説明していきたいと思います。

認知度向上に強い

プッシュ型広告のメリット、まずは「認知度向上に強い」という点です。

プッシュ型広告は、不特定多数の幅広いユーザーへアプローチができる広告手法となる為、認知度向上をさせやすいのがメリットです。

TVやラジオなどの広告では、今まで知る機会がなかった性別や年齢層の人々に広告が配信されたりする可能性も高いため、より多くの人に認知できる広告と言えるでしょう。

リーチの単価が安い

プッシュ型広告のメリット、続いては「リーチの単価が安い」という点です。

プッシュ型広告は、多数のユーザーに一気に広告が届けられるため、1人あたりのリーチ単価が非常に安いです。

例えばTVやラジオ広告の場合、1度の広告配信で何十万、何百万というユーザーが広告に接触するため広告費に対してのリーチ数が大きいです。

そのためプッシュ型広告は、1人あたりのリーチ単価が安くなるというメリットがあります。

新規客へアプローチしやすい

プッシュ型広告のメリット、続いては新規客へのアプローチがしやすい」という点です。

プッシュ型広告は既に情報を収集している顕在層ではなく、まだ何も知らないような潜在層へのアプローチが得意な手法であるため、プル型よりも新規客へのアプローチがしやすい広告となります。

プッシュ型のデメリット

プッシュ型にはデメリットとなる点もいくつかあります。

プッシュ型広告のデメリットについていくつか見ていきましょう。

興味がないユーザーへも広告費がかかる

プッシュ型広告のデメリット、まずは自社の商品やサービスに興味がないユーザーにも広告費がかかる」という点です。

プッシュ型広告は不特定多数のユーザーへ広告が配信されるため、自社の商品に全く興味がないユーザや対象外のユーザーへ広告が表示される可能性も多くあります。

そうなると無駄打ちとなってしまい、広告費が無駄にかかってしまうということも否めないでしょう。

費用対効果の計測がしにくい

プッシュ型広告のデメリット、続いては費用対効果の計測がしにくい」という点です。

例えばTVやラジオなどの認知施策となるプッシュ型広告を配信したとしても、広告に接触したユーザーが果たしてどれくらいの割合で購入や問い合わせに至ったかという転換率の計算、費用対効果の算出が少し難しいという点がデメリットになります。

費用対効果が見えづらいと広告としての効果も感じとりにくくなりますので、手法によっては認知施策でいくらと割り切って広告を配信することもあることでしょう。

プル型広告とプッシュ型広告のまとめ

今回は「プル型広告」と「プッシュ型広告」のそれぞれの違いやメリット、デメリットについて説明しました。

プル型広告にはリスティング広告やリマーケティング広告など、プッシュ型広告にはTVやラジオ広告などがあげられますが、それぞれに大きなメリットがあり、どちらが正しい広告というわけではありません

自社のビジネス拡大の目的に合わせて、プル型の施策とプッシュ型の施策をしっかりと設計した上で、各広告をうまく活用していくことが大きなビジネス拡大につながってきます。

今回紹介した「プル型広告」「プッシュ型広告」の情報を参考に、ぜひあらためて戦略を練ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

西山 秀彦

西山 秀彦

Forcle代表取締役。WEB広告総合代理店・フリーランスにて広告運用・制作業務の経験を経て株式会社FORCLEを設立。デジタルマーケティングに役立つ情報を日々発信いたします。